2024年04月10日
中島は2千馬力級戦闘機用エンジンの開発を昭和15年から始めた。一方三菱は中島の後を追って昭和16年から始めた。中島のエンジンは14気筒の栄エンジンの18気筒化で排気量は35リットル、小型軽量高回転で馬力を稼ぐ形式に、一方三菱は安定性で定評のある金星エンジンを18気筒化で排気量は41リットル、排気量は中島のものよりやや大きいがこちらも小型軽量高出力を狙ったエンジンの開発を中島より1年遅れで始めた。中島のエンジンは海軍の肝煎りで開発が進められたが、エンジンの冷却、ケルメット軸受の焼損、異常燃焼による出力低下などトラブルが相次いで起こっていた。
三菱のハ43は戦争後期に入っても試作の域を出ず「安定した金星エンジンを基にしているのでトラブルは少ないだろう」という意見もあったが、「量産が進めばハ45と同様にトラブルが発生するだろう」と見る海軍側関係者も少なくなかった。いずれにしてもどちらのエンジンも小型軽量高出力エンジンで燃料は100オクタンガソリンに加えて高品質のオイルを必要としたが、当時の日本では100オクタンガソリンを精製することが出来ず化学合成オイルも合わせて米国から輸入していた。またベテラン工が召集されて学生などの徴用工が多くなっていたので工作不良なども増加していた。こんなに状況ではハ43にしても無事に量産に移行してトラブルが発生しないということは考えられない。
当時の日本にある程度の高性能エンジン生産技術があれば昭和18年にハ45、19年にハ43という具合に制式化されて航空機に搭載されていればその頃に開発された航空機はそこそこの性能が出せたかもしれない。しかし国内にない物資を使って性能云々しても意味がない。開戦前に日独伊三国軍事同盟を締結した際に山本五十六が「三国同盟締結で英米圏から調達していた戦略物資をすべて失うことになるが、物動計画をどう変更したのか」と海軍大臣を追及するが、「やむを得ず」で終わってしまう。国力で劣り技術が遅れて物資もないという状況でよくも米国相手に戦争など始めたものだ。
仮に昭和18年にハ45が、19年にハ43が実用化されて安定した性能を発揮していれば海軍の紫電や紫電改、陸軍の4式戦などもその高性能を発揮しただろうし零戦の後継の烈風も昭和19年の後半には戦線に投入されていただろう。ハ43を搭載した烈風11型を試験した担当者の一人が「この戦闘機2千機があれば戦局の転換も可能」と言ったとか。一部ネットで「烈風200機あれば、・・。」と誤った数字が使われているが、200機ではどうにもならないだろう。F2が200機なら戦局の転換も可能だっただろうが、・・。でも烈風2千機でも戦局を覆すのは無理だろう。個々の戦闘で若干有利な戦闘が出来たという程度だろう。
結局日本は技術の遅れから大馬力戦闘機用エンジンの実用化が出来ずに苦戦したが、日本を敗戦に追い込んだのは日米の圧倒的な工業生産力の差、要するに国力の差だった。仮に昭和19年の後半に烈風が量産に入ったとしても資源も先細りでB29の空襲によって破壊されていく生産設備では2千機を作るのは無理だっただろう。持てる力のすべてを対米戦に注ぎ込んだ日本だが、現実は冷酷だった、・・(>_<)。
Posted at 2024/04/10 22:40:56 | |
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軍事 | 日記
2024年04月10日
太平洋戦争に至る以前の昭和初期に日本陸海軍は民間企業と一体になって近代的航空機の開発に努めて開戦時には欧米に匹敵あるいは一部凌駕する航空機の実用化に成功している。海軍の零戦、97式艦攻、99式艦爆、96式陸攻、一式陸攻、陸軍の一式戦、二式単戦、二式複戦、三式戦などそれぞれ一長一短はあるが、当時の欧米の航空機に匹敵する性能を持っていた。しかし戦争の中期になると米国は2千馬力級エンジンを搭載した新型機、海軍のF6F、F4U、陸軍のP51、P47などを戦線に大量に投入してきた。
日本陸海軍もこれらに対抗する新型機の開発を急いだが、完成したのは海軍の紫電、紫電改、陸軍の四式戦だけでそれも搭載するエンジンの不調が克服できず戦争末期に一部で活躍したのみだった。日本陸海軍はB29の空襲に備えて海軍は烈風、烈風改、天雷、震電、電光、閃電を、陸軍はキ87高高度戦闘機、キ94高高度戦闘機、キ98、キ102、キ108などの開発を急いだが、いずれも試作あるいは計画で終わっていて実際に完成して戦闘に参加した新型機はなかった。要するに日本陸海軍は安定した2千馬力級エンジンを作ることが出来ず開戦時の機体で最後まで米軍の新鋭機を相手に戦ったことになる。
日本陸海軍は2千馬力級の戦闘機用エンジンを開発しようとしたが、中島のハ45、三菱のハ43ともに試作の域を出ずあるいは技術的問題から安定した性能を発揮できず海軍は零戦の改修を繰り返したが、装備を加えて機体が重くなっているのにエンジンのパワーを増強することをせずに改造を続けてまた新型機では不調を克服できないハ45装備にこだわり続けた。陸軍は戦争末期になって不調の水冷エンジンやハ45に見切りをつけて安定した性能を発揮できるハ112Ⅱに換装して五式戦などで成果を得ている。また陸軍はキ96という二式複戦の改良型を試作したが、この機体はそこそこの性能を発揮したが、大型機迎撃の必要性を感じなかった陸軍は量産することをしなかった。もしも量産していたらB29の迎撃にバッタバッタ撃墜とは行かないまでもそこそこ活躍しただろう。この機体もハ112Ⅱを搭載していた。
いずれにしても日本の航空機工業は米国の技術を導入して発展してきたが、その米国にケンカを売ったのでは仕方なかった。ハイオクガソリンもエンジンオイルも米国から輸入していたそうだ。日本にもハ112Ⅱ、海軍名称金星という安定した性能の1500馬力級エンジンがあったのでこれをうまく使えば良かった。零戦も52型になった時にエンジンも金星に換装しておけばもう少しは第一線で戦えただろう。
三菱側はエンジンの換装を主張したが、海軍は航続距離が減少するわりには速度の向上が少ないと換装を認めなかった。戦争末期にエンジンの生産の都合もあって金星に換装した54型を試作したが、時既に遅かった。技術は一朝一夕には進歩しない。戦況が悪化すれば形勢を一挙に逆転したいというのも分からないでもないが、その時入手できる最良のものを組み合わせて成果を得るという考え方があっても良かったように思う、\(^_^)/🙆🆗🎃🐲⛩️。
Posted at 2024/04/10 20:18:03 | |
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軍事 | 日記
2024年04月10日
最近電車内でのザックの持ち方が変わったようだ。以前は体の前で持とうとか言ってザックを体の前で持っているのが多かった。でもザックは重さを両肩で支えるもので体の前で持つようには作られていない。また体の前で持ってもその分前側のスペースを取るわけで前でも後ろでもスペースを取ることには変わりない。それで最近は手に持つか棚に置くようになったそうだ。
自分もザックを背負っているが、混んでいる時は下ろして足元に置くようにしている。先に話したようにザックは両肩で重量を支えてザックの重さが両足に垂直にかかるので安定する。体の前にザックをかけると体が前に引っ張られて不安定になる。だからザックを体の前にかけているのを見るとなんか滑稽に見える。込み合った電車内🚃💨では総じて荷物は他の迷惑にならないようにして持つことが必須だろう。
でも電車内🚃💨や駅の構内で一番邪魔なのはキャスター付きのキャリングケースだろう。どこでもむやみやたら場所を取るしボックスシート内に引っ張り込んで席を占領したりやりたい放題ではある。あとはボックスシートで足を上げているやつ、これは老若男女誰もがやっている。何で履き物を脱いで足を上げるんだろう。畳文化の性だろうか。最近の日本は個人の権利の主張が激しくて言ったものが勝ちみたいな風潮があるが、主張をちょっと控えてお互いにちょっとだけ譲り合った方が世の中穏便に回ると思うが、どうだろう、\(^_^)/🚃💨🙆🆗🎃🐲⛩️。
Posted at 2024/04/10 20:15:39 | |
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その他 | 日記
2024年04月10日
春の週末にすべきこと、それは雑草殲滅作戦。春になるとむやみやたら雑草が生えてくる。雑草とは生えてほしくないところに生えてくる植物の総称とか、😁🌀😱💧(ーー;)。放っておくと庭がアマゾンのジャングルのようになる。
そこで一番雑草が生えてくるところを菜園にしたらあまり生えてこなくなった。生えて来たら鍬で耕してしまえばいい、\(^_^)/🙆🆗🥬🥕🥦。そんなわけで今は野菜が収穫できる。中でもニラは宿根多年草で切って収穫してもまた次から次に生えてくる。ニラはニンニクと同じくらい栄養価に富む野菜でニンニクほどは後に匂いが残らないので都合がいい。ニラは炒め物、鍋物、味噌汁の実と何でも使えて都合がいい。カレーに入れてもちょっとしたスパイスと彩りになる。麻婆豆腐なんかぴったりだ、\(^_^)/😋🍴💕。それからニラは匂いがきついせいか虫がつかない、🦗🐌🐝。だから消毒はいらない、👋😞。
先日はカブが収穫できて煮物で食べた、\(^_^)/😋🍴💕。春の週末は雑草を殲滅して野菜🥬🥕🥦を植えよう。意外と収穫があるかもしれない、\(^_^)/🥬🥕🥦🐲⛩️。
Posted at 2024/04/10 20:14:37 | |
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その他 | 日記
2024年04月10日
今日もGRヤリスで一回りしてきた、\(^_^)/🚙💨🙆🆗。今日も基本燃費走行で抑えてきた。燃費は18.1キロで過去最高、累積も14.4キロでこれも過去最高だった。GRヤリス、燃費良いねえ、\(^_^)/🚙💨🙆🆗。でも新東名高速の120キロ区間でちょっと踏み込むとあっという間に免停レベルになる。公道では180キロだが、サーキットに持ち込めば240キロくらいは出るだろう。メーターは280キロのフルスケールだが、そこまでは出ないだろう。そう言えば86GRは260キロだったが、これも良いとこ220キロくらいだろうか。
GRヤリスはアクセル踏むと淀みなく加速して行くのが気持ちいい、\(^_^)/🚙💨🙆🆗。でも普段は90キロ前後で流している。速い車🚙は世の中様々存在するだろうが、GRヤリスの加速はかなり速い。澱みなく加速して行く。何しろボディー小さいしパワーがある。速い加速はパワーあってのこと、やっぱりパワーは麻薬だなあ、💉。でもむやみやたら飛ばしてはいけない。危険である。
今は春の全国交通安全運動の期間中なのでより一層気をつけるべきだろう。だからお上がいなくてスピードだせるところっていうとサーキットくらいだろう、😁🌀😱💧(ーー;)。いずれにしてもパワーという麻薬にのめり込んではいけない。パワーを制御して安全第一でGRヤリスを楽しもう。事故を起こしたらパワーもなにもすべて失ってしまう、😁🌀😱💧(ーー;)🚙💨🐲⛩️。
Posted at 2024/04/10 19:08:29 | |
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自動車 | 日記