東京証券取引所第1部に上場する油圧機器メーカーのKYBは16日、地震の揺れを抑える免震装置と制振装置で性能検査記録データを改竄する不正をし、全国のマンションや病院、庁舎など986件の建物に設置していたと発表した。国土交通省は、不正な装置が使われた建物が震度7程度の地震で倒壊する恐れはないとしているが、KYBは不正があった装置を交換する。一部の建物では交換の際に一時的に利用できなくなる可能性がある。
神戸製鋼所や三菱マテリアル、日産自動車など日本を代表する企業で不正発覚が相次いでおり、日本のモノづくりへの信頼が一層揺らぎそうだ。
KYBが不正をしていたのは油の粘性を利用して建物の揺れを少なくするオイルダンパー。免震用は過去にKYBの装置を採用した全ての建物の約86%、制振用は全体の約23%でそれぞれ不正があった。
KYBによると、データ改竄は平成15年1月から30年9月に行われた可能性が高く、免震用の不正な装置は全都道府県の建物で、制振用は18都道府県の建物で採用されていた。
国交省によると、免震装置の性能について、メーカー側が国の認定基準の範囲内に収まっているように検査データを改竄して出荷していた。
少なくとも8人の検査担当者が不正にかかわったとみられ、同社は検証を進める。
国交省は16日、KYBの中島康輔社長にデータ改竄の原因究明と再発防止策の報告を求める指示書を渡した。中島氏は「誠に申し訳ない」と陳謝した。その後、中島氏は国交省で記者会見し「深く反省する」と述べた上で、「所有者・居住者の不安払拭を経営の最優先事項とし、安全性を検証し丁寧に説明する」と語った。KYBは不正な装置が設置された建物名を明らかにしなかったが、所有者の合意が得られれば公表する方針。
KYBの不正を受け、国交省は免震装置メーカー88社を対象に、検査データの改竄がなかったかどうかを一斉調査する方針を明らかにした。年内に報告を求める。
メーカーの誇りと顧客に対する誠意はどこに行ったんだ。「自分良ければすべて良し」ではお隣さんたちと変わらんだろう。メーカーの誇りにかけていい製品を作って顧客に満足してもらうのがメーカーの良心だろう。最近、製品のデータ改ざんが横行しているが、メーカーはその良心を忘れたのか、・・(^。^)y-.。o○。
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2018/10/17 15:47:49