WRCラリーフィンランドが終了しました。これでWRCも9戦が終了です。
結果は各種メディアですでに大きく取り上げられている通り、優勝はトヨタのラッピ選手、2位はフォードのエバンス選手、3位がトヨタのハンニネン選手となりました。
トヨタは1位と3位のダブル表彰台という最高の結果でラリーフィンランドを終えました。
それもエントリーした3台のヤリスWRCはすべて素晴らしい走りで一時は1-2-3を独占するという、とんでもない展開でした(エースカーのラトバラは首位走行中に残念ながらマシントラブルでドロップ)。
出典:ウィキペディア
もともと1000湖ラリーと言っていたころから(こっちのほうがなじみ深いなぁ…)ラリーフィンランドはフライングフィンの独壇場なわけなのですがちょっと思い浮かべるだけでも、私の大好きな無冠の帝王マルク・アレンがいて、マキネン監督の5連覇も思い出深いし近年ではグロンホルムも無類の強さを発揮してましたね。
出典:ウィキペディア
ちなみにマーカスは今回特別ゲストとしてヤリスWRCでフィンランドをデモランしています♪
昔はSSのループなんてありませんし競技区間も今とは比べられないほど長いですから『道を知る』彼らが圧倒的に優位だったのは当然ですが…その優位も現在のWRCの画一的なフォーマットではかつてほどではなくなってきています。
ローブやオジェも近年では優勝していますしね。
そんな近年の流れもあるし、母国戦ではいつもいい走りをしているラトバラには期待をしていましたがいくらトヨタが『フィンランドオールスター』といえども今年が初年度のチームであることに変わりはありません。
まさかここまでのワンサイドゲームになるとは(^^;)まったく予想をしていませんでした…今年はこの嬉しい「予想をしていませんでした」が何回あるんでしょうか(笑)
上位陣の自滅も追い風となりましたがトヨタはこの『母国戦』にきっちりと標準を合わせてきました。
もともとここが本命だったんでしょうね ^^) トミマキのしてやったりの表情が目に浮かびます(笑)
そしてこのトヨタの躍進以上に衝撃的だったのが彼の走りです❕何度も言いますが彼はWRカーをWRCでドライブするのは4回目ですよ(汗)
まあ既に表彰台を獲得した時も散々驚いたと書きましたが今回はさらにその上を行きます。
もう私の常識では到底、彼は計れません。
様々な追い風が彼を後押ししたのは想像に難くありませんが、それでもWRCで勝利を得るのは並大抵のことではありませんよね。内容的にも走行順の優利があったとしてもあのラトバラと互角のタイムを刻むとは…ホントにとんでもない人が出てきちゃいました(笑)
2013年ラリー北海道にて
彼は13年のラリー北海道にも出場していています。
あのときはまだ『シュコダの人』でしたが、この小柄な初々しい若者があの走りをするのか❕なんて思ってました。
そして4年後まさかこんな快挙を成し遂げるとは…こんなことならもっと沢山話しかけるんだった(笑)
こんどはトヨタのワークスドライバーとしてジャパンに訪れて欲しいですね(^-^)
ここまでちょっと苦戦気味だったハンニネン選手も遂に表彰台を獲得しました。
さまざまのチームを渡り歩いた『苦労人』の初表彰台は素直に嬉しいです…ちょっと、しんみり昭和テイスト(笑)
2位を巡ってエバンス選手と最終パワーステージまでもつれた攻防はわずか0.3秒届かず惜しくも3位でしたがクレバーな素晴らしい走りでした。
トヨタの来季のドライバーラインナップがどうなるかはまだ分かりませんがマニファクチャラーを狙うのであればトヨタにとってはチーム全体の底上げと言う面でも少なくない収穫だったと思います。
そしてトヨタの衝撃に隠れてましたが選手権争いにも大きな動きがありました。
ここまで選手権をリードしてきたオジェが初日にまさかのクラッシュでデイリタイヤ。
コドラのイングラシアにドクターストップがかかってパワーステージの再出走も叶わずここにきて痛すぎるノーポイントとなりました。
その結果、ヒュンダイのヌービルが不利な出走順を我慢のラリーで6位に纏めパワーステージの3位による3ポイントと合わせて一気にオジェをとらえて同ポイントながら選手権の首位に浮上しました。
内容的にはヌービルにとってストレスのたまるラリーだったかもしれませんが、きっちりとポイントを拾ったことはまた一歩、王者に近づく非常に価値のある入賞だったと思います。
勢いだけでなく流れもヒュンダイに来てますね…これはいよいよなんでしょうか。
逆にMスポーツ陣営は苦しいですね。今回のオジェのノーポイントはほんとに痛い…王者の反撃はあるんでしょうか。
あの憎らしいほど『強い』オジェがこのままとは思いたくはありませんが(^^;総合力では厳しそうです。
トヨタとラッピの大活躍で大いに盛り上がったラリーフィンランド。
心なしかメディアでの取り上げられかたも大きくなっているような(笑)このまま活躍が続いてラリーに興味を持ってくれる方が少しでも増えれば嬉しいですね(^o^)
そして選手権争いも残り4戦で最終盤に入り、ますます盛り上がってきました♪ここまでもつれているシーズンは何年ぶりでしょうか?こちらも目が離せません。
次戦はターマックのラリー・ドイチュラントです。ここは過去2年連続でオジェが優勝しているイベントですね。
個人的にはこの得意なターマックで王者の意地を見てみたいです。
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WRC | クルマ
Posted at
2017/08/03 18:03:36