• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

れいぽんのブログ一覧

2023年02月26日 イイね!

ざんねんなクルマ?

ざんねんなクルマ?先日面白い本を友人からいただきました。

「ますます!ざんねんなクルマ辞典」 監修/片岡英明 編集/ベストカー編集部

いったい「さんねんな車」とはどんなクルマなのか?それは一言で言うと時代の狭間に沈んで人知れず消えて行ったモデル。ほとんどは時勢に合わずに販売的、商業的に振るわず失敗作とされ短命に終わったクルマ達です。しかしそんな中にもメカニズム的には見るべきものがあったり少なからず後の自動車開発に影響を与えたユニークな愛すべきモデルも含まれます。収録されている車は比較的、新しいもの(90年代から00年代が主)が多く今でもその勇姿を時々街で見かける事ができます。この中で個人的に気になったクルマを紹介しましょう^_^

HONDA エレメント 2003(平成15年)

当時放映していた特撮作品「仮面ライダー響鬼」で劇中車としても使われていました。直線基調のインダストリアルなデザインが印象的でした。


両側観音開きドアでBピラーを廃した驚愕のデザイン。


これは海岸のライフガードステーションがモチーフ。車両の長さは10フィートのサーフボードを積載する事を前提に決定されています。


当時は珍しかったクロスオーバーというジャンル。昨今は街中はこればかりですが。無塗装の樹脂素材を外装に積極的に使用したりシートやフロアなどの内装には防水処理をしているなど現在であれば外遊び向けには大受け間違いなし。…と思っていたら、それ系ベース車両として今はかなりの人気車とか。典型的な登場が早すぎホンダのお得意パターン。

いすゞ ビークロス 1997(平成9年)

これが東京モーターショーとほぼ同じデザインで市販化された時は度肝を抜かれましたね。さすがピアッツァを市販化したいすゞです。これほどスタイリッシュなRV(当時はSUVという言葉が無かった…)を見たことがありませんでした。月面都市を疾走していそうな近未来的なデザイン。


エンジンも3.2リッターV6ガソリンという贅沢さ。今乗っていれば何処の国の車ですか?と聞かれるのは間違いないでしょう。そんな時は自信を持ってISUZUです!と答えたい。


ボディ色も25種類から選べたそうでほぼ受注生産だったとか。


私はビークロスを運転した事は無いので繋がりはタミヤのプラモデルぐらいでしょうか。総生産台数2000台程度の車種がモデル化されると言うのは聞いた事がありません。どれ程この車のデザインが「尖って」いてモデル映えするものだったかの証左だと思います。


スバルアルシオーネとかアコードエアロデッキとかマツダランティスとか面白いクルマが他にも沢山載っていますが文が長くなりそうなので次点にしました。


ちなみにアルシオーネの本文では「登場年月はなんとも間が悪いことにバブル景気が後退する直前の1991年9月。中略〜普通に考えて売れる可能性ゼロでした。」とあります(笑)

この本では残念なクルマについてこのように書いています。

失敗作とだけ記され、自動車史のなかに埋らせてしまうのは惜しい、そういうクルマは古今東西たくさんあります。売れなかったからざんねんなクルマになってしまったのでしょう。とはいえ、オーナーやファンにとってはかけがえのない、愛おしい存在です。アルバムのなかや記憶のなかにずっと残って欲しいと訴えかけています。

皆さんの心のなかにも愛すべき「ざんねんなクルマ」があるんじゃないですかね。読後は味のあるクルマが最近は少なくなったなぁと寂しくなったりして。

曲者のクルマ好きにおすすめの本です😊










Posted at 2023/02/27 01:11:18 | コメント(3) | トラックバック(0) | | 日記
2022年08月11日 イイね!

本のソムリエ

本のソムリエ昨今、読書といえば電子書籍でと言う方が多いのではないでしょうか。なにより手軽ですし持ち運びも楽。その上時間が少しでもあればちょちょっと読み始められて。でも私は断然紙派だったりします。何故かって?本て昔からそう言うものでしょ(笑)
この頃はページを繰るのはもっぱら夜寝る直前。いわば一日をリセットする時間にしています。だからアナログな紙がよし。まあ読書と言いながら雑誌の写真を眺めたり漫画だったりもします。で近頃読んで面白かったのが…


日本航空編「JAL機長たちが教えるパイロット雑学」

日本航空を利用した事がある方なら一度はお世話になった事があると思われる機内誌「SKYWARD」の連載を本にまとめたものです。

機内誌「SKYWARD」公式サイトから画像を拝借

もとになった連載の「キャプテンの航空教室」は読んだことがある方も多いのではないでしょうか。飛行機に乗る事が珍しかったころは機内誌を持ち帰るのも楽しみの一つでした。そういえばJALの機内誌は昔はなんか違う名前だったような気もする。
内容的にはマニアが小躍り?するような難しい話ではなくパイロットがどんな心構えでフライトに臨んでいるのかを各々短いエッセイにしたものです。ポイントは現役の機長が一篇づつ書いているという事。飛行機を頻繁に利用する人でもその日の機長がどのような人かを知ることはまずないでしょう?エッセイではフライトで履く靴の話から飛行では大事な天候の話、どうしてパイロットになろうと思ったのか…などなど普段は知る事が無い人となりが伝わってくる様な話が並びます。そして機上で読むのにふさわしい星座の話や機上から望む様々な空港の景色などどれも旅情をかきたてる表現が多く夜寝る前に一篇づつ読んで寝ると何かフライトしたような気分になれます。またかつてのように自由に旅行をできる状況になってほしいなぁ‥

もう一冊は「ゆるっと始めるキャンプ読本」こいしゆうか

「キャンプってどうやって始めるの?」に答える楽しい漫画。道具の揃え方から準備、ギアのメンテナンス、楽しみ方の提案など自身の体験談を赤裸々?に語っていてどれもこれもクスっとくる内容。個人的には昨年からキャンプを始めたようなものなので心当たりが無いとも言えない‥ちょっと笑えない部分も(笑)


筆者が学生時代であったキャンプファイアーでの謎の舞。なんか自分も似たような体験をしたことがあるなぁ。

いまの気分にぴったりの作品。ちなみにこの絵のタッチ好きです。いくら読んでも疲れません。またキャンプしたくなるなぁ。楽しめました。

実はこの二冊、友人からの頂きものです。近頃、本のソムリエなる人たちが書店等で活躍しているのを耳にします。自分以外の方が選ぶ本と言うのは予想外の変化球?であったり自分では見つけられない本だったりと大変面白いものです(^-^)

さあ今晩はどんな本を読もうかな。


Posted at 2022/08/11 20:32:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記
2022年03月07日 イイね!

偉大なるスタンダード

偉大なるスタンダード若いころからSFが好きで良く手に取っています。もっと必要な勉強?もあるのですが生活と関わりのない読書は日頃の煩わしい事も忘れて頭を空に出来ます。先日書店でこんな本を発見。

「銀河帝国の興亡1 風雲編」アイザック・アシモフ著
言わずと知れたSFの古典的名作。これを初めて読んだのはもう何十年も前の事になるでしょうか。今回のものは完全新訳版のようです。昔の物と比べてみようと本棚を探しましたがファウンデーション三部作は見当たりませんでした。アシモフの本は再販時に結構買い直していましたが初期のものは引っ越しの時に無くしたものか傷んで処分したのか‥記憶は定かではありません。

読んでみると普通にやっぱり面白い。あの頃と比べて無駄なウンチク(笑)も人生同様増えているわけですがみずみずしい文体に直ぐに引き込まれてSFってのはこれでいいんだよ‼と心の中で喝采していました。

銀河帝国の興亡の初出はいまだ戦雲が世界中を覆っていた1942年。東部戦線でドイツ軍がヴォルガ川を越えてコーカサスを急速に進撃。スターリングラードで赤軍と対峙していた頃です。そんな頃に既にこの壮大な銀河にまつわる物語が生み出されていたとは…人間の創造力の翼には驚くばかりです。

みんカラ的にクルマネタでも。1942年には果たしてどんな車が世に存在していたのか?

ドイツでは鬼才フェルディナント・ポルシェ博士により戦後フォルクスワーゲン「ビートル」として知られることになるKdFワーゲンがすでにほぼ完成しています。現代に続く小型乗用車の原点ともいえる永遠のスタンダードが誕生していたわけですね。

海の向こうのアメリカでも現代のクルマに大きな影響を与える事になるもう一台が誕生していました。

ウィリスジープMB。以後の4輪駆動車のマスターピースとなった偉大なる車両。世界中のありとあらゆる戦場を疾駆しただけではなく戦後の民生用の4輪駆動車の原点になりました。発注元の軍の要求スペックには地雷を踏んで2輪を失ってもスペアタイヤを使用し残り3本で100キロを走破出来るとか車載工具のみで全ての修理が可能な事とかちょっと信じられない項目もあります。戦場での過酷な要求がこれだけの洗練された機械を生み出したとも言えます。

ピューリッツァー賞を受賞した従軍記者のアーニー・パイルは「大戦における武器以外の主も偉大な発明品はジープとコールマンのGIポケットストーブだ」と語っています。ちなみにパイル自身はジープ乗車時に戦場で命を落としています。

このコールマンのポケットストーブも1942年に北アフリカ戦線の兵士の為に登場しました。戦場で煮炊きを行うための個人用の携帯バーナーです。ようは現在われわれがアウトドアで重宝している携帯用のシングルバーナーの元祖。こちらの軍の要求スペックも「摂氏-51℃から+51℃の範囲であらゆる燃料を燃焼させることが出来て容量1リットル弱のミルクボトルより小さく軽量で2か月で5000個生産する事」とちょっと信じられないものです。

当然GIポケットストーブもジープ同様戦後は民生用に転用されて人々の生活を豊かにしていきます。1942年の時点で基本的なスペックはすべて満たしている点でも驚くべきことです。

こちらのコールマン/ピークワンもこれらの偉大な系譜につながる機械なんですね。

スタンダードとは時代を越えて輝きを放つもの。そんなスタンダードにどうしても惹かれてしまうのは私だけではないでしょう(^-^)

 

Posted at 2022/03/07 17:59:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2021年12月15日 イイね!

空飛ぶクジラ 

空飛ぶクジラ 友人のかわねこ氏推薦図書「US-2 救難飛行艇開発物語」を時間が出来たのでやっと読むことができました。内容的には「どこもまね出来ないヒコーキを自分たちで作ろうぜ‼」ってお話なのですがライトスタッフのようなヒーローや華々しい新技術の開発なんて部分の占める割合はほんの僅か。技術者の矜持は当然描かれますが紙数を割いているのはエラーを地道にひたすら地道に潰していく過程。このなかなか日の当たらない部分にフォーカスしています。

「US-2 救難飛行艇開発物語」①~④ 月島冬二
また印象的なのはこの手の読み物には珍しく開発決定までの道のりが丁寧に書かれている事。関係各所との気の長くなるような折衝、調整、折衝、調整の連続。まあ真実はこの漫画の1000倍ほど大変だったと推察します…ようは我々も社会生活を営んでいる限りは多かれ少なかれ遭遇するのと同様の面倒ごとの物語。この地味さに親近感が湧かない事もない❔

川西の2式大艇から戦後のPS-1/US-1。そしてUS-2へ。技術は開発するより継承していく方がより難しい。我が国の航空機開発能力は良く言ってぎりぎり踏み留まっているのが現状。本作品はその事を浮かび上がらせます。どの分野でも人知れず消えゆく技術のいかに多い事か…現代では響くテーマかも。


個人的に飛行艇は大好きなカテゴリー。子供の時分になんで日本には4発機が無いんだ!って祖父に尋ねたら2式大艇の話をしてくれたのを思いだします。その時、搭乗員が小さく見える巨体が写った写真を初めてみました。雄大でありながらどことなく愛嬌のある姿に子供心にこれは「空飛ぶクジラだ!」と誇らしく思った事を思い出します。


「帰ってきた二式大艇」碇義朗
今回漫画を読んでから読み返してみたこちらの書籍もお勧めです。10年ぐらい前の本だったかな。PS-1/US-1の開発についても書かれています。


「US1A RESCUE FLYING BOAT STORY 飛行艇物語」
絵:佐藤元信 作:二階堂裕 
こちらはちょっと毛色が違う絵本。漫画のコラムにも書かれている米軍のF-16遭難でのUS-1の活躍が描かれています。


黙々と日夜、危険と隣り合わせで洋上の安全を守り続けている海上自衛隊救難飛行隊の活動の一端を知ることができます。一応子供向けの絵本ですが絵はタミヤのボックスアートも手掛けた佐藤元信さん。装備品まで細かく書かれていてぱらぱらめくるだけでも楽しめます。


荒天での離着水に挑むアイボリーの雄姿。お子さんへの(大人にならないお子様?)クリスマスプレゼントにもおすすめです。


今も飛び続ける空飛ぶクジラ。読後はこのクジラの眷属達への畏敬の念が増しました。もちろん漫画はヒコーキに興味のない方にもおすすめです。





Posted at 2021/12/15 22:20:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2021年01月17日 イイね!

私の本棚

私の本棚そのむかしラジオで「私の本棚」という名著を朗読する長寿番組がありました。
しかし私は地元のローカルラジオ番組(こちらも北海道では有名な長寿番組でした)で「私の本棚」という同名のコーナーがありこちらの方が馴染みがあったりします。このコーナー、名物パーソナリティーが毎週選んだ書籍を星何個と書評するコーナーでした。

巣ごもりが推奨される今日この頃。今月の三連休もお家で過ごすために以前から気なっていた本を購入してみたので今回はおこがましくも自分版「私の本棚」です。

で今回購入したのは下田信夫さんの「NOBさんの飛行機グラフィティー~イラスト世界航空史」です。

本と言ってもヒコーキのイラストがほとんどの楽しい一冊です(^o^)


パラパラめくっているだけでも時間を忘れます。


デフォルメされたヒコーキのイラストですが「ヒコーキ画伯」の手にかかるとこの情報量。恐るべき緻密さに驚いてしまいます。


ヒコーキ自体の持つフォルムの美しさとカッコよさが写真以上に際立ちます。ヒコーキ好きには激しくおすすめです(^o^)

下田信夫さんは多くの媒体に作品を発表されていますが個人的に一番思い出深いのはやはり佐貫亦男さんの「飛べヒコーキ」での挿絵でしょうか。


この「飛べヒコーキ」シリーズとその前作「ヒコーキの心」シリーズは付き合いの長い愛読書の一つです。

下田信夫さんの挿絵も素晴らしいですが前任者のおおば比呂司さんの挿絵も大好きなんですよね。

最小の線で描かれた絵画のような美しいイラスト。


ときにユーモラスに愛すべきヒコーキが描かれています。

空気感や緊張感、航空機が風を切る音まで聞こえてきそうです。

おおば比呂司さんは札幌市出身で北海道新聞に在籍していた事もあるので北海道ともゆかりのある方ですね。


北海道の人にはこの銘菓の包装紙もなじみ深いですね。札幌市には常設の展示もあります。


ヒコーキの心も飛べヒコーキも祖父から譲り受けた単行本があったのですが転居の時に紛失してしまい現在は新装版の文庫本を持っています。

著者の佐貫亦男さんは今更ワタクシごときが説明する必要もない航空学の大家ですね。戦前は日本楽器製造(現ヤマハ)でプロペラ設計を行い当時の世界記録を樹立した航研機にも携わっています。陸軍の97式戦闘機(キ27)のプロペラも佐貫さんの設計です。戦後は日大や東大で教授を歴任されています。

私がこの本を初めて手に取ったのは遥か若年の時分でした。そんな偉い先生の本でありながら難解な技術的な話はなく無学なワタクシでも分かり易く、その大空への浪漫とヒコーキ愛に溢れる文章にただただ夢中になりました。

いまでも少し眠れない夜はこの本のページをめくります。もう何回読み返したかわかりませんが考え事も忘れて心もヒコーキのように軽ろやかになります。ただ問題は一篇、あと一篇と読んでいると眠れなくなっちゃうことです(笑)

残念ながら3人とも他界されましたがその作品をいまでも見ることができるのはヒコーキ好きとしてホント幸せなことです。

ヒコーキ愛に溢れたこの本に☆5つです(^o^)










Posted at 2021/01/17 12:34:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「見るとなんだか寂しくなる今回のラリーカーズ。」
何シテル?   04/28 10:06
れいぽんです。よろしくお願いします。 現在はアルトワークス(HA36S)とレヴォーグ(VMG)に乗っています(^_^)/ 車弄りは久しぶりですが楽し...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/4 >>

 123456
78910111213
141516171819 20
2122 2324252627
282930    

リンク・クリップ

ヘッドランプ異常_(:3 」∠)_ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/01/22 21:49:08
メーカー不明 6本スポークホイール 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/10/19 13:32:54
[スバル レヴォーグ]LIBERAL ウィンドウズネット 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/10/12 01:10:29

愛車一覧

スズキ アルトワークス ワークス君 (スズキ アルトワークス)
36のアルトワークス4WDに乗っています。 平成30年6月末に納車。 軽さが速さと軽快さ ...
スバル レヴォーグ スバル レヴォーグ
暫くぶりのオートマティック(CVT)車です。ワゴンボディとしてもレガシィツーリングワゴン ...
スバル インプレッサ WRX STI スバル インプレッサ WRX STI
インプレッサWRX-STI(GDB)の涙目。ないる屋のボディキットを装着。ホイールはPr ...
スバル WRX STI スバル WRX STI
平成30年6月末に降りる事になりました。 今までのスバル車からスバル車へ、と違い他社への ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation