• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

TECHNITUNED βのブログ一覧

2023年05月31日 イイね!

(SR)車検整備

(SR)車検整備今日は息子のお友達がSR400に乗っていて、整備して欲しいって事で車両ごとお預かりしました。




(いやー綺麗な3型だなあ。やっぱりバイクはメンテナンスで維持するよりも、元々保管状態が良い物には敵わない。と思い知りました。
白のタンクもカッコいいね👍)


車検なんだけど、
・テールランプとかが検対ではない様なので、取り敢えずノーマルに戻すのと、
・始動が悪いって事でチョット見てみる事になりました。




確かにキャブは盛大にお漏らししている様です。


では早速作業に入ります。



タンクは傷つかない様にスタンドに置いてと。




早々にキャブを外しましたが、なんかフェールチューブのキャブとの接続箇所が ゆるゆる。
そしてその周りの燃料漏れが有るみたいです。フェールチューブは交換だね。




ガソリン漏れはフロートチャンバーのパッキンが痛んでるのかとも思ったんだけど、こっちは全然問題なし。
何だけれど、パイロットスクリューの周りもガソリンの乾いた物の付着が多いです。

という事なのでパイロットスクリューも外してみます。




外す前にスクリューの位置確認。
2時の方向って所。




全閉は11時の方向。

1+4/5 回転戻し。 基準は1+3/4なので、まあ問題なし。


でパイロットスクリューを外すけれど、




このワッシャーが毎度取り外し難い。自分のだったらエアブローで飛ばして回収するんですが、今回は慎重に外します。




でも、ちょっと待って? Oリングが入っていない気がする…




ワッシャーを外しましたが、やはりOリングが入っていませんでした。


ここの周りのガソリン漏れの理由と、始動性が悪いって言う理由が分かった様な気がします。。。


ここの部品はYAMAHAから購入すると、




部品の設定がASSYになってるので、2,046円もするんですね。
こう言う時はSUZUKIさんが部品設定が細かくて親切なので、SUZUKIさんにお世話に成りましょう。




SUZUKIはワッシャーやOリングも一つの部品として販売してくれるので親切です。今回はOリングのみ新品を組み込みます。
アフターのOリングも有るけれど、古くなった時の痛みの少なさはやっぱり純正が安心。


折角なのでバラします。



H寸 実測13mm。基準12.5〜13.5mmなので問題ありません。




パイロットスクリューとパイロットジェットはは普通に汚れているだけ。




ニードルバルブも普通に綺麗。




チョークバルブはヘタリは有るけれど大丈夫。コレはキャブに装着した状態でバルブを弾いた時にゴムの音がすればOK。ダメな場合は金属の音がします。BST34では結構早期にダメになって仕舞うけれど、BSR33では改善されているみたいです。




負圧バルブは大分汚れてます。この位汚れているとフリクションが増えるのでフィーリングの低下を感じると思います。




ダイアフラムも問題なし。




分解しました。
メインジェットのホルダーとニードルバルブは外して掃除した所で性能の回復には繋がらないし、Oリングの交換も必要になり部品の入手性が悪いので、付けたままでクリーニングします。



ダイアフラムが外せたので、エアーブロー出来るので十分綺麗に成ると思います。

キャブ本体の清掃は、メインエアジェットとパイロットエアジェットを中心に、ケミカルを穴に通してしばらく置いてからコンプレッサーのエアーで飛ばします。すると唾を吐く様に?と言うか鼻をかむ様に、穴から汚れが飛び出てきます。パーツクリーナーで済ませる場合が多いと思いますが、やはりエアーを通す事が必要と思います。




洗浄後のパイロット系の部品。




スロットルバルブは洗浄したけれどボチボチかな。次回は交換だね。
ですが、私秘伝のケミカルコーティングをするので、4千km位はすこぶる調子いい筈です。

負圧バルブのフリクション抜きは本当に効果が大きく、一昨年に恒久的な低フリクションが欲しくてBST34のバルブにDLCをかけて貰おうとしたのですが、亜鉛合金にはコーティング出来ないとの事でした。なので今はキャブをばらす毎にケミカルを使って低フリクション化を行っています。
アクセルの捻りに応じてリニアにトルクが出てくる感じで、「The 負圧キャブ」みたいなフィーリングが得られます。




洗浄・組み込み後のH寸確認。 問題なし。




最後にパイロットスクリューの組み付け。
ここは部品の順番を間違える人がいるらしいので注意。
スプリング→ワッシャー→Oリングの順。




組み込み後の戻し量は、分解前と同じ1+4/5 。ガス検の万が一を考えて、基準より気持ちだけ薄め。ー追記→ 間違えた! 濃い目だった。。1+3/4に修正しました。
これでキャブのオーバーホールは完了。

今回の部品代は純正品質のOリング1つのみで120円です。
SRはちゃんと乗ろうとすると凄く維持費が掛かる乗り物なので、掛けなくても良いお金は掛けないのも上手な乗り方だと思います。
今回は交換部品の必要が出ないギリギリまで分解を行った、(粗)フルオーバーホールです。




マニホールドも問題なし。今回はOリングが無いので薄っすら液ガスを塗っておきます。
吸入系は少しの漏れが大きくフィーリングに影響するので必ず点検します。




フェールホースは何故か口が開いているので、今回は開いている方をタンク側に変更。(ちっちゃい穴も空いてるヨ。)




組み込み完了。
今度車検が終わった時にホースを交換しましょう。


感覚的にウチのVMキャブのSR400よりは始動性が良いようです🙆‍♂️
と言うか、Fi の様に蹴り下すだけで掛かります。DC-CDIって凄いな💦



次はフロントウインカーです。これって車検大丈夫なのかな?




■ウインカーの保安基準

・灯光の色は橙色(オレンジ色)
・光源のワット数が10W以上60W以下
・照明部の面積が7cm2以上
・ウインカーレンズにひび割れや著しい汚れがないこと
・毎分 60 回~120 回の一定周期で点滅すること
・バイクの中心面に対してウインカーが左右対称で付いていること
・地上 2.3m 以下の位置にウインカーが付いていること
・フロントの最内縁が240mm以上離れていること
・リアの発光面の中心が150mm以上離れていること
・ウインカーの内側方向が20°外側方向が80°の範囲のどこからでも視認できること


面積は7cm2以上という事なので、 √(7/π)×2 で 2.98cmの直径が有ればOKの様です。




32mmあるのでOK。
ワット数は見ないけれど、普通に光ってるのでOKでしょう。




幅も問題なし。




リア周りはグラブバーを正規の位置に戻すと色々と不都合が出るので、取り敢えずリアフェンダーまでノーマル戻しですね。




なんか外れないので切断させてもらいました。




検対完了。

他は
・スイングアームピボットのグリス追加
・リアハブのグリス追加
・チェーン給油


これにて完了。



Posted at 2023/06/01 15:42:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年05月26日 イイね!

(SR)クランクシャフトの芯出しについて考える ~ウェブ開き方向の修正編~

(SR)クランクシャフトの芯出しについて考える ~ウェブ開き方向の修正編~クランクの芯出しですが、ピンの回転方向の修正は以前のブログで仕組みを理解する事が出来て修正が可能になっていました。

過去のブログはこちら↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/2092714/blog/46953894/


ですが、開き方向の修正がまだ分かっていませんので、今回は ”開き方向” の修正を考えてみたいと思います。

開きの修正はWebを見渡すと、ハーレーのクランクの修正でバイス台で挟んで修正するのが見つかります。私も初めは「そうやってやるんだぁ。本当に曲がる(修正が効く)のかな?」と半信半疑でしたが、ハーレーの場合はナット?を締め付けて組み立てるクランクなので構造が違うからそう言う作業方法になるんだなと理解しました。

SRの場合は圧入での組み立てクランクなので、修正時に振動を与えて収めないとズレる箇所に応力が残って仕舞う感じがするので打撃系の修正が有効かな?

あとは原付などの小排気量のクランクの修正を良く見かけますが、動画を見た感じだとシャフトの剛性が全く違う様です。SRのクランクはあんな簡単な打撃では修正が効きません。なので同じ理屈では成り行かないだろうと思います。

Webに載っている理屈的に分かるようなダメージが少なそうな方法と自分で考えたダメージが少なそうな理屈を織り交ぜた方法で試しに打撃を加えてみました。しかし優しい方法ではピクリとも修正出来ませんでした。



それで決心が付きました。 真っ向勝負で叩いて修正してみます。




ウェブが開く方向なのでオレンジの印部分に打撃を与えてみます。丁度ピンの反対側の位置です。
クランクがダメになる覚悟も含めて実験です。

今回は右側の振れがあるので右のウェブ側から修正して見ます。



心配なのと何か起きてもデータだけは残るように、打撃前のクランクのダイヤルゲージが振れる様子を見ておきます。

打撃前のダイヤルゲージの様子。
 
・右側
https://youtube.com/shorts/tDvOEYQOSrI?feature=share
95μm程振れています。


・左側
https://youtube.com/shorts/We7yXQ-Ql5c?feature=share
1μm?ほとんど動きません。コッチに影響が出なければ良いんですけどね。


そして打撃後のダイヤルゲージの様子。
・右側
https://youtube.com/shorts/8-un0ih0gow?feature=share
95μm → 65μm 程に振れが小さくなりました。


心配の反対側の様子は3μm程と、少しの影響で大きくは影響していないようです。




なんだか行けそうな気がする〜。




更に0を目指して修正すべく追加で打撃を加えます。
先程は2発入れましたが、今回は5発いきました。

打撃後のダイヤルゲージの様子です。
・右側
https://youtube.com/shorts/LXCnZEfps08

15μmまで修正出来ましたが実はコレ、行き過ぎの閉まり方向の15μmになりました。
ピンの回転方向の修正が済んでいる前提で、クランクピンが上に来た時に数値が大きくなるのが開き。ピンが上の時に数値が小さくなるのが閉じです。
叩き過ぎてクランクが閉じちゃいましたw

反対側への影響も見ておきますが、あれあれ?トラブルです。
数μm~15μmまで計測値が振れてしまいよく分かりません。。しかもこんなに影響が無い筈も無い気がします。
確認すると振れ取台のマグネットを張り付ける為の鉄板が数回のマグネットの脱着により浮いてしまっていました。
修理後の計測値は、閉じ方向に65μmでした。泡食ってしまい写真も動画も有りません。。。ビールを飲みながらだからこんな事に成っちゃうんですね。

始めは開いていたクランクが閉じたクランクに成ってしまいました。
さてどうしよう。。 まぁ打たくんですけど何処を叩きましょうかね?




そうですね、クランクピンの近くの赤〇で記したココを叩いてみましょう。


そして修正後のダイヤルゲージの様子です。
左側
https://youtube.com/shorts/LSgSUFgTgR8
3μm。 3/1000 mmなので振れで言うと 1.5/1000mm でバッチリ芯が出ています。
マニュアルの許容値は計測値で60μmまで、振れで言って 30/1000mm迄です。

右側
https://youtube.com/shorts/imk6jeeLWwI
2μm。言うまでもなくバッチリ。万分台です。


やって見たら簡単だった。 という感じです。


千分台(←何故かクランクはこう言う) の調整は軽く叩くだけなので、組み込みなどでブツケテしまうと直ぐにズレてしまうと思います。結構デリケートです。




クランクの開きを閉じる場合はピンの反対側、写真のマジックの丸印。
クランクの閉じを開く場合はピン側、写真の ✕印。 のクランクの外周を打撃する事で開き方向は修正出来るようです。

閉じを開く場合にピンのそばを叩く時は、他の作業の打撃の1/10位のちから加減で動いてしまうので注意です。

この作業を行うと、クランクを叩いたり、インパクトを使ったりするのがナンセンスだという事が良く分かります。クランクに残ったベアリングを抜く為にプーラーを叩き込むのもNGかな。
特に開き方向はデリケートでした。




単気筒の芯出しは内燃機関屋さんに頼むと1万円ほど掛かります。
今回5ポンドの銅ハンマーをヤフオクで送込み8,000円程で購入しているので、価格だけで言えば頼むのとトントンくらい使ってしまいました。


経験はプライスレス。 良い経験になりました。


「SRのクランクはDIYでの芯だし作業が可能」となりましたw。



Posted at 2023/05/26 17:01:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年05月26日 イイね!

(SR)クランクの振れ取台の作成

(SR)クランクの振れ取台の作成

以前のブログでクランクの芯出しをする際にベアリングの装着は必要なのか?を検証した結果、「ベアリングは必要」と言う結論に至りました。
その時のブログ↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/2092714/blog/46956220/


その為クランクの振れ取台をベアリング対応に作り直しました。



冗談みたいな話ですが、クランクのベアリングを受ける部位は6mmのトラスネジで作りました。ベースは2バイ4の木材です。
ベアリングを使うので計測時のフリクションが少なく影響が少ないので、これで十分だと思いますw。




以前このクランクをクランクケースに装着して振れを計測した結果が、
右 : 113μm
左 :   3μm  でした。


今回この振れ取り台での計測の結果は、
右 : 95μm
左 :  1μm  でした。


ちょっとズレはありますが、右側は計測値が安定しない感じもあるので今回はこれで作業する事にして、再度クランクケースに装着して計測してズレは確認したいと思います。

※計測値のズレはマグネットを張り付ける為の鉄板が少し浮いてしまっていたようです。止めネジを増やした所計測結果に変化が有ったので、それが影響したものと思われます。


最終的にクランクケースに入れた時に芯が出ていれば良いので割と気楽な作業です。


Posted at 2023/05/26 16:37:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年05月14日 イイね!

(SR)クランクの芯出しはベアリングを付けるべきなのかな?

(SR)クランクの芯出しはベアリングを付けるべきなのかな?クランクの芯出しは、ベアリングを付けた状態で作業するのが良いのか?それとも無しで大丈夫なのか? 疑問に思ってました。

Youtubeの参考になりそうなプロの作業だけを厳選して見ても、付けてたり付けてなかったりです。

なので今日はベアリング有無での計測結果の違いを実験的に調べたいと思います。


使用するクランクは前回のブログで芯出しを行った400ccのクランクです。



自作の振れ取り台での芯出しの結果は、
左 20μm
右 70μm でした。


今回はこのクランクシャフトをケースに装着して、そのフレを計測する事でベアリング有無での違いを見ます。



では早速、左から。



https://youtu.be/9VBJSEpbrJc

20μm → 3μm。

フレが少ない方へ変化しました。やはり変化はある模様。
しかしビッタリと芯が出て居ます。作業していて20μm以下の調整が急に難しくなったのにはワケがあった様です。
しかし素人がちょっとやってみてコレだけ出てますからね。何本かやればそれなりに出来る様になれるんじゃ無いかな???なんて思います。



右。



https://youtu.be/FEsHnIcOOUw


70μm → 113μm。
コレはあかんです。



以上の結果から、SRの?クランクの芯出しを行う時はベアリングを装着して行った方が良いみたいです。

左 17μm誤差
右 43μm誤差



3Dプリンターで作成した振れ取り台も少し剛性が不足していたかも?床面の板にあたる所にもリブを入れて補強を入れたほうが良かったですね。

あ〜ぁ。 今度はベアリング対応の振れ取り台を作らなきゃだなw。




Posted at 2023/05/14 13:37:50 | コメント(0) | トラックバック(0)
2023年05月13日 イイね!

(SR)クランクシャフトの芯出しについて考える ~ピン回転方向の修正編~

(SR)クランクシャフトの芯出しについて考える ~ピン回転方向の修正編~今日はクランクの芯出しについて、途中まで

用意した物は、以下の4点です。
・銅ハンマー(5ポンド)
・マジック
・ダイヤルゲージ(1μm計測用)
・V字ブロック代わりに3Dプリンタで印刷した振れ取り台


芯の計測はとても単純なので気を付けるのはダイヤルゲージをクランクの芯をとらえるように真っ直ぐとセットするくらいかな。



芯を外すと計測値が小さく出ますからね。

準備が出来たらくるくる回して計測。



クランクの左側(フライホイール側)は70μmでした。
一番高い所に印と計測値を書き入れておきました。



次は反対の右側(動力の取り出し側)です。こちらはずれが大きくて160μm。

実はこのクランク、この記事を書く前に芯出し作業をしていたのですが、間違って修正の方向とは逆の方向で叩いてしまい芯ずれが大きく成ってしまいました。なので自分がしっかりと理解する為にコレを書いています。

基本も応用もクランクをハンマーで叩いて修正をして芯を出すのですが、どこを叩いて良いのかよく分からなくなってしまう時があるので、理解のため先ずはマジックで計測値を書き入れてみました。



写真は左側から見た所ですが、左は重量物のフライホイールが付くのでこちらを基準に考えていきたいと思います。

赤〇で囲った部位が左側の軸が70μm高く出る部分で、薄い赤○で囲ったのが反対側の右側の軸が160μm高く出る部分です。マジックの□(四角)で囲っている数字は反対側の軸の一番高い位置と数値です。□の囲いは反対側の意味で使用しています。
丁度、クランクピンを挟んだ左右に高い点が来ているので、クランクピンを中心に回って芯がズレている感じが見て取れると思います。

もう少し分かり易い様に70μmの一番高い位置を頂点に持っていきます。



この状態で軸の先端が70μm真上に反り上がっている状態なので、クランクピンから見て軸を70μm分上に上げてやれば、振れ取台に置いた状態にすると70μm先端が下がるって事なので芯が合う方向です。
なのでクランクピンから90度ずらしたマジックの×印の所を叩けば矢印方向にウェブが回転して軸の位置が上がる→台に載せると軸の先端が下がる。 ので芯が出る算段です。
言葉で言うと、「高い所の」「クランクピンを挟んだ反対側の」「おもりを打つ」

又は□で囲った×印の位置で 裏(右側)のウェブを叩きます。そこを叩くと裏のウェブが反時計回りに回るので軸の位置で持ち上がる様になります。その動きがこちら側の軸の先端を押し下げる様に作用します。
「高い位置」の「反対側のウェブ」の「おもりを打つ」です。
こちらの考え方の方が実作業で分からなくなり難いと思います。

実際に叩いてきました。



叩いたのちの計測結果です。
高い位置が70→60μmに成りましたが、ピンを挟んで反対側へ行ってしまいました。行き過ぎです。。
動き難いと思って5・6発入れたら合計で130μmも動いちゃいました。。

もう一回叩きますので、叩く位置を考えます。



今度は「高い位置」の「反対側のウェブ」の「おもりを打つ」です。この覚え方の方が簡単ですよね。
2回目の打撃なので「②」と印をしておきます。

実際に叩いてきました。



手前の軸の数値は25μmまで小さく成りました。反対側は100μmなので大きいです。
やりたい事、目標は表裏の高い箇所の位置を揃えると言う事です。
取り敢えずもう少し叩きます。やる事は同じ。



「高い位置」の「反対側のウェブ」の「おもりを打つ」。3回目なので③の印です。
で実際に叩きましたが行き過ぎちゃいました。(以降しばらく写真無しです)

結局11回まで同じことを繰り返しました。



結果は
左 20μm
右 70μm です。
大体同じ位置に高い所が来たので満足です。20μm以下の振れとりは急に難しくなるので今回はここ迄。この計測値が20μm未満に成ると1/1000台(千分台)のクランクと言う事に成ります。


途中で分からなくなり掛けて心が折れそうになりましたが、「高い位置」の「反対側のウェブ」の「おもりを打つ」を愚直にやり続けました。やはりこれが覚えやすく作業中に間違える事が有りませんし正解です。(取り敢えずね)
途中、どんなに叩いてもどうしても動かないクランクの打撃箇所が有ったので、その時だけ初めにやった「高い所の」「クランクピンを挟んだ反対側の」「おもりを打つ」で作業しました。
何故か?5ポンドのハンマーではどうしても動かない所がありす。謎です。


現状で表裏の軸先端の高い位置がクランクピンの位置で揃っています。この状態を簡単に絵で表すと、



こんな感じでクランクが開いている事を示しています。

しかしピンの位置で高い位置が揃っているので、ピンの回転方向の位置合わせ、すなわちピンの回転方向の芯出しは成功していると言う訳です。




マニュアルによるとクランクの芯ブレは30μmまでが許容値です。
30μmとは芯を中心に30μmなので、今回の方法での計測値では60μm迄が許容値です。

なので今回の芯出しでのフレの値の結果は、
左 10μm
右 35μm と言う事に成ります。

初めにも言いましたが重量物は左に付くので、良いんじゃないかな?と思います。


これ以上詰めるには、開き方向の修正が必要になります。

が今回はここまで。



https://youtu.be/gZ5vcKgUcN0

いちおう言っておきますが、使用しているダイヤルゲージは1μm測定の物なので、普通の10μmの物よりも10倍針が振れます。





「高い位置」の「反対側のウェブ」の「おもりを打つ」


クランクのピンの回転方向の芯出しは、これだけで覚えればOKで コレこそが成功の秘訣。






※このクランクシャフトは部品取りの400ccのクランクで、捨てるつもりでいたのでクランクに付いて来たベアリングをマイナスドライバーで叩いて外したので側面に傷があります。叩いたのでクランクが開いたのかな?分かりませんが錆とかキズとかある理由は捨てる予定だったためです。捨てるつもりでほおっておいたものを練習用に引っ張り出しました。



練習に使って少し愛着が出たので、ディスプレー用にスタンドを作りました。




Posted at 2023/05/13 19:08:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「[整備] #SR500 輸出用ハイコンプと言われる「583-02」ピストンの上手な?使い方 https://minkara.carview.co.jp/userid/2092714/car/2422595/7482416/note.aspx
何シテル?   09/05 02:04
β350です。よろしくお願いします。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2023/5 >>

 123456
78 91011 12 13
14151617181920
2122232425 2627
282930 31   

リンク・クリップ

バイクの乗り方 Vol.5:「セルフステア・曲がるの正体②」の巻 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/11/05 03:35:33
【可変バルブタイミング機構】FA20型エンジンのVVT動作角度の設定@MOTEC M1サンプルデータ 【VVT:Variable Valve Timing】 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/08/21 01:10:25
続DAISOユニットでTV用筒型無指向性スピーカーを作る 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/03/04 01:47:46

愛車一覧

ヤマハ SR500 ヤマハ SR500
5速3000rpm 70km/h が好き♬
日産 NV350キャラバン 日産 NV350キャラバン
日産 NV350キャラバン PGX ディーゼル 2wdの虎目茶に乗っています。 現在、な ...
ヤマハ SR400 ヤマハ SR400
2018年モデル Fiモデルにも興味が湧いてしまったところ、縁あって5型が我が軒下ガレ ...
ヤマハ SR400 ヤマハ SR400
2年くらい前に購入して放置していましたが、フル整備して再スタートです。 

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation