一体いつから───────
”後編で終わる”と錯覚していた?
GW九州の旅、
前編・
中編・
後編と続き、
これがホントの最終編。
最終編だけあって、
絶景が続き、非常に満足度の高いツーリング。
これまで北海道を除く、いろんな場所を走ってきましたが、
総合的なクオリティの高さでは、
No.1です。
そしてみなさん、知ってました?
なんとみんカラのブログには30000字の文字制限があるのです。
本当は最終編で全て終わらせるつもりでした。
やっと書き終わった・・・ハァハァ
さぁ、投稿だ・・・ゼェゼェと、投稿ボタンを押したところ
無慈悲な宣告。
てなわけで、最終編は甲編と乙編に分かれますのでお付き合いください。
5/2(木)7日目 朝5:30、「美山PA」を出発し
高速で一気に「霧島高原」へ向かいます。
昨日までの3日間、雨続きでしたが、本日より晴れの予報。
そしてしょっぱな、高速の分岐を間違えるボクたち。
鹿児島市内へ戻って来てしまいます。
ならばついでにと、ガソリンを入れてから洗車場を探し、
泥や火山灰で汚れた愛車を綺麗にします。
「道を間違えたおかげで給油も洗車もできた!」
とポジティブシンキングで正当化しテンションを上げていく我々。
正規ルートの高速道路へ戻り、一気に北上。
宮崎県に入り「小林IC」で降りて日本百名道「霧島高原道路」に来ました。
元々は霧島山の西側を走る県道1号線「えびのスカイライン」を走る予定だったのですが、噴火の影響で通行止め。
この道が景色の綺麗な道のようですが、こればっかりはどうしようもないので
東側経由で霧島山を一周することにします。
快適な広域農道「みやまきりしまロード」を走った後、
「霧島バードライン」に入ります。
霧島山の東側を迂回する峠道はタイトなカーブが多く、黄色一車線なので快走ではないですが、31号線と合流した先は走りやすい道となり、
その直後にある「霧島樹帯トンネル」はなかなかの景観です。
「霧島樹帯トンネル」を超えると、道の駅「霧島」があります。
霧島高原道路の写真でよく使われる場所ですね。
視界が良いと「桜島」が見えるそうなんですが、靄の為残念ながら確認できず。
反対側は霧島連峰が綺麗に見えます。
その後、「丸尾温泉」を超えて霧島山を登っていくと「えびの高原レストセンター」があります。この周辺は車量も多く、登山客の車もたくさん駐車しており、
非常に栄えていました。
分岐点では「えびのスカイライン」へ続くの道がありますが、
例のごとく通行止めなので、もう片方の道から下山します。
途中の道の泉「白鳥」にて休憩。
レヴォーグSTI友人お得意のお手製ホットサンドが振舞われる。
霧島山を下山した後、「えびのIC」から高速に乗りまた北上します。
目指すは熊本県西部にある日本百名道「天草パールライン」。
「天草五橋」が有名ですね。熊本県宇土半島先端の三角(みすみ)から、天草諸島の大矢野島、永浦島、池島、前島を経て天草上島までを5つの橋で結ぶ宇城市から上天草市にかけての連絡道路である[1]。1966年(昭和41年)9月24日に開通しました。
が、あまりアクセスは良くなく、道も国道しかないので車が集中し流れも速くはないので、着くまでに時間がかかります。
何とか到着。「天門橋」を渡り、大矢野島へ。
ウキウキのテンションで「天草五橋を走るぜ~!」と
舞い上がっていたのもつかの間、道は大渋滞で全く進まず。
・・・。
そりゃそうだ。今はゴールデンウイーク。国道1本で繋がるこの橋しか道はなく
皆が利用するので渋滞するのは必然です。
こーゆーときは即断即決。既に夕方。
今日中に阿蘇山近くに行くことに決めていたので、「天草パールライン」を走ることは諦め、ならばせめてと、国道を外れて地図を頼りに橋を見渡せる場所へ向かいます。
相方レヴォーグ友人も切り替えの判断が早く、
こーゆーときにパパッと同意してくれるので助かりますね。
外れた道が車通りが非常に少なく、うって変わっての快走道路。
速攻で橋の手前に着きました。
地元民はバカ正直に国道は走らず、この道を使うのでしょうな。
ひとまず橋だけ見てハイドラの「天草五橋」バッジは取得しノルマ達成したので、引き返します。
帰り道は、後ろにボートを牽いた地元ナンバーのランクルに案内され・・・もとい勝手に付いて行きながら渋滞回避の狭い住宅街を走る迂回路を走行。
あの巨体でこの道を走るのか・・・と見事な地元走りに感動させられつつ、
「天門橋」に戻ってきます。
車通りの多い国道を抜けた後、快走な広域農道「マミコゥロード」を走り、
いざ、阿蘇山へ。
なんとか日が沈む前に「グリーンロード南阿蘇」に到着。
見事な高原。2015年に「ケニーロード」と改名したようです。
見晴らしの良い高原を過ぎると、林の中に入り、
少しして「阿蘇山(阿蘇五岳)」が左手に現れます。
北のやまなみハイウェイから見える阿蘇山も迫力ありましたが、
南から見る阿蘇山も非常に綺麗です。
「グリーンロード南阿蘇(ケニーロード)」は、
「阿蘇山」を囲む「阿蘇カルデラ」の南側を走る快走道路です。
車通りも少なく非常に快適。
下山し、南阿蘇村に入ります。次に向かうは「南阿蘇やすらぎロード」。
「阿蘇カルデラ」に沿って麓を西へ走ります。
「南阿蘇やすらぎロード」に到着。
入って早々、景色と道の綺麗さに感動するボクたち。
「阿蘇山」もしっかりと見えます。
長くはないですが、道自体の見晴らしもよく、何往復もしたくなる道です。
「グリーンロード南阿蘇」と続き、ここも非常にオススメ。
登っていき「俵山峠」を超えると風車が見えてきます。
「阿蘇にしはらウインドファーム」です。
僕の風車コレクションにまた新たな一枚が。
今夜はその先の「扇坂展望所」にて車中泊。時間は夜8時。
ここは駐車場(というよりスペース)も広く、
道から外れているので車の音やライトも気にならず、見晴らしも360度見えるので車中泊にはうってつけの場所です。トイレはないですが。
夜飯はレトルトのスパゲティ。星空を見ながら食べるとまた格別です。
7日目総走行距離425㎞、総走行時間14時間でした。
5/3(金)8日目、朝6時。晴れ。
相方がまだ寝てるのでそのスキにこっそり楽しむことに。
エンジン始動音で
バレないよう安眠の邪魔をしないように
ニュートラルバックで坂道を下って行き、
充分離れてからエンジン始動する心遣いを見せるボク。
そして早朝の誰もいない道で走りと撮影を楽しみます。
さて、我が相棒シビックタイプR FK2。
もうすぐ3年たち、この旅で7万キロ超えましたが、
こやつ、まったく飽きる気配がありません。運転するだけで楽しい。
フフフ、カッコイイ。
愛車撮影を楽しんでいると、
遠くから猛ダッシュでこちらに迫ってくる見慣れた白いステーションワゴンが。
その車はなぜか僕の目の前で止まり、
どこかで見たことのある顔をした男が降りて来て、こう言いました。
「起きたら誰もいなくて置いて行かれたかと思った(汗)」
おお、よく見ればこの男は我が相方、レヴォーグ友人ではないか。
置いていくなんて、なんて人聞きの悪い。
普段の行いを見てれば僕がそんな外道なことをするわけがないと
思うはずなのだが。
さて、レヴォーグ友人とも合流し、「阿蘇山」に向けて出発。
昨日、夕方に登ってきた「南阿蘇やすらぎロード」を引き返します。
上から見ると、こんな感じ。
なかなかの絶景。見晴らしの良さがわかります。
下った後、「阿蘇山」へ向かう前に寄り道しました。
「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」
日本一長い名前の駅です。
なんかセコい様な気もしますが、日本一何ちゃらに弱いボク。
これは寄らなければと事前にマークしてました。
そしてついに「阿蘇山」へ。
「阿蘇パノラマライン」を南から登って行きます。
広がる絶景。
牛がたくさんいました。牧場のようです。
噴火して溶岩流れてきたらビーフになってしまうんかコイツら。。。
と思いつつ撮影。
どんどん先へ進みます。
朝早かったためか、車は少なく快走です。
4月に噴火したばかりで、まだ噴煙が上がっているのがわかります。
なかなかテンションの上がる光景。
頂上につくと、大きな駐車場があります。
噴火の影響でこれより先は立入禁止。
噴火口へ向かうリフトも壊れていました。
噴火口から半径1㎞以内は入れないようです。
駐車場からの景色も非常に綺麗です。
人も思ったより少なくて快適だなぁ。よし、下山するか。
と、北へ向かったところ、草千里のレストハウスにたくさんの人が。
ここに集まっとったんか。。。
乗馬ができるそうですね。
その先にある「草千里展望所」からの眺めは絶景です。
日本にこのような風景を見られる場所があるとは。
狭い駐車場なので、路肩へ停めている車がたくさんいるので
少し渋滞気味でしたが。
そのまま下って行くと、はたまた絶景が広がります。
南から登って行く道も良い景色でしたが、
北の道もまた違った雰囲気の景色が非常に綺麗です。
ぜひ両方走ってみることをオススメします。
「阿蘇カルデラ」の規模のデカさがわかります。
恐ろしい迫力。
地図をみると他にも道がありそうなので、
今度また来た際に走ってみたいですな。
そしてこの6時間後、阿蘇山は噴火したのであった。
なにがとは言わないが、非常に惜しかった。
さて、ゴールデンウイークもそろそろ後半。
予定の道全てを回っていてはGW中に帰れない可能性もでてきていたので
そのまま北上して長崎県へ向かいたいところではありましたが、
僕はどうしても行きたい場所がありました。
阿蘇五岳の一角、「根子岳」です。
中編で「やまなみハイウェイ」最南端側の峠道にある「城山展望所」からみた
下記写真の阿蘇五岳の一番左の山。
山頂部がギザギザした形状はラスボスの潜む
最終決戦のダンジョンを思い起こさせます。
数々のRPGをクリアしてきた(ドラクエは除く)ゲーマーたるもの、
これは行かずして勇者は名乗れない。
と、いうわけで少し計画外の寄り道になりますが、いざ「根子岳」へ。
国道265号を走ります。
車通りもボチボチあるバイパス道路となりますが、
これまた気分の高まる見晴らしの良いワインディング道路。
とりあえず相方レヴォーグ友人と離れ、各々自由行動とし、
景色を楽しみながら走っていると、丘の上にチラっと道が見えます。
「なんだあの道は。」
ここで僕の好奇心に火がつく。
そしてそれっぽい場所で、
普通に走っていたら素通りしてしまいそうな脇道を発見。
登ってみるとなんと、
・・・これは素晴らしい!!
「根子岳」と今自分が走っていた道が上から見渡せる絶景ポイントを発見。
地図によると、「箱石峠」というそうです。
バイクが数台走ってきただけで、車はまったく走っていません。
普通は気づかないでしょうが、ここはぜひ寄ってほしい。
寄らないのはもったいなさすぎます。
1人ウキウキで楽しんでいると、レヴォーグ友人に
地図上の道路から外れた場所に僕がいることがハイドラでバレる。
レヴォーグ友人「おやおやおや、ユイケくん、君は一体どこにいるのかね??」
と、通話状態のLINEで不気味な笑みを浮かべながら、
さっきまでこの道を通り越した先で走っていたのに
猛ダッシュで戻ってくるレヴォーグ友人。
チッ、勘のいい野郎だ。
合流した後、「箱石峠」を進みます。
この道はまったくのノーマークだったため、ここから先も未知の領域です。
が、やはり絶景が続きます。
草原やお花畑があり、さらには下記のように”世界の果て”感がでてる
なんとなく朽ちた雰囲気のある道もありました。
非常に好み。
そのまま進むと最後は狭い1車線を300mほど走り、国道57号にでるのですが、
そこから入る道はこんな感じ。
うむ、これは誰も入らない。
ちなみに、お食事処「峠」の駐車場のすぐ横です。
ついでなのでここで昼食としました。
そのまま日本百名道「ミルクロード」に入り、
「やまなみハイウェイ」へ向かいます。
数日ぶりに戻ってきた「やまなみハイウェイ」。
前回は曇りでしたが、今回は快晴。
「九重連山」も非常にクリアに見えます。
そしてさらば「阿蘇山」。最高であった。
必ずまた来ることを約束しよう。
途中「黒川温泉」に寄り、一服。
レヴォーグ友人チョイスのオススメ温泉まで駐車場から1㎞歩かされましたが
まぁ良かったのでヨシとしましょう。
その後、「ファームロードわいた」へ向かいます。
途中、本ツーリングで初めてFK2とすれ違う。
僕と相方、風呂上りでボケーッとしていたのもあり、
突然の出来事でビビりまくり。
「ファームロードわいた」を走り、40㎞程北上します。
途中にある「亀石峠」では、遠くに「阿蘇五岳」を見ることができます。
あそこからここまで来たのかと思うと、感慨深い。
「日田IC」から高速に入り、一気に北上してついに「長崎県」へ突入。
日も暮れ始めてましたが、車通りがほとんどない広域農道
「北松やまびこロード」を超快走で駆け抜け、「平戸島」へ来ました。
今夜は「川内峠」の展望台駐車場で車中泊。
8日目の走行距離355km、総走行時間14時間でした。
次はついに最終日です。
最終編-乙に続く。
長すぎ?知らぬ。