まあ、最初から乗り気ではない計画でした。
お盆休みは綺麗な海外の海で過ごそうと若頭が言いはじめたのが、今年の春のこと。
数か月前は
正月に旅行へ行ったばかりだし、海外よりも国内が好きな私は「夏は日本で過ごしたい」といったのですが、来年の正月は休みが短くなりそうだし(来年のカレンダーをチェック!)海外に行きたいと懇願され、やむなく計画を立てることになりました。
で、若頭主導での場所選びにより、フィリピンのセブ島へ行くことになりました。
おいおい、ハネムーンじゃないんだから…と思ったのですが、家族連れでも楽しめるとのことで、渋々了承することに。
で、出発日が近づくにつれ、盛んになる香港空港のデモのニュース。
…そうです。帰りの飛行機を香港空港経由にしてしまったのです。
お金は前払いしているし、キャンセルしても返金できないらしく、仕方なく運を天に任さざるを得ない、出発からドキドキの旅程でした。
ドキドキはまだ続きます。
成田空港へ無事到着して、駐車場に車を停めようとして道を間違え、自動的に高速道路へいざなわれ、救済措置もなく約10㌔先の高速出口まで走らされることに。
もちろん出口で降りたらまた乗りなおして、10㌔先の空港まで走ることになりました。
間に合ったからよかったですけれど。
そして、8/12の午後、フィリピンのマニラへ向かって出発いたしました。
ちなみにセブ島へは、飛ぶ時間帯にもよりますが、直行便はLCCがほとんどのようです。
LCCで痛い目を見た私は、普通の航空会社を選択したところ、行きはマニラ経由セブ島へ、帰りは香港経由成田への便を選んだのでした。
フィリピン航空 エアバス 321-200
機内でマニラ時間(時差1時間)の17:30ごろ、ふと目が覚めたので思い出してみました。
窓の外に見える翼は飛行中も結構揺れているものですが、これが折れたらあっという間に墜落するんだろうなと。
確か1985年に起きた日航ジャンボ機墜落事故も、垂直尾翼が折れて迷走後墜落したんだっけ…。
確か8月12日、18:30ごろから迷走飛行し始めたんだったっけ…。
ん?
34年前の今頃じゃないか!!!
タイミングよく乱気流が飛行機を揺らし、気分を盛り上げてくれます。
セブに行くまでの、最大のドキドキでした(笑
セブのホテルは、若頭が一番力を入れたホテルとのことで、けっこういいホテルでした。
もともと、ヒルトンだったそうです。
モーベンピック マクタンアイランドセブ
夜中に到着したので、本格的な活動は翌日から。
翌日、早速泳ぎました。
プライベートビーチも、プールもさすがに綺麗だったです。
水の色が違います
1日目からけっこう日焼けしてしまい、そのまま2日目に突入。
2日目は現地の観光地を散策し、残り時間はビーチとプールで時間を費やします。
サンペドロ要塞
ぶっちゃけ、セブ島に観光地はあまりないと思います。
探せばあるのでしょうが、基本は泳ぐかマリンスポーツなどを楽しむのがセオリーなんじゃないかと。
というわけで、3日目はマリンスポーツをすることに。
しかし、3日目の朝は、最悪な体調でした。
体は日焼けで火照っているし、エアコンのかけすぎで風邪をひいたようだし、前日の食事に当たったのか、腸炎の予感がするしで、正直部屋でじっとしていたいくらいでした。
しかし、オプショナルツアーの予約を飛ばすわけもいかず、無理矢理参加しました。
気分が悪いままパラセーリングを堪能し、チャーターした船で船酔いしながら島巡りし、吐き気を我慢しながらシュノーケリングをしました。
空からゲロをぶちまけそうでした
フラフラになりながらホテルに到着。
私は倒れ、組長と若頭はビーチへ遊びに。
私はそのまま1日半、ご飯も食べずに昏睡しておりました。
最終日前日、さすがに何か記念になるものを買いに行かないとと思い、近くの店など散策することに。
持ってきた薬と、ホテルのフロントに言ってもらった薬を飲んで、無理にでも体を動かします。
現地のジプニーという乗り合いバスのようなものに乗って、ちょっと離れたお店まで買い物をしに行きました。
お店に到着し、車から降りようとすると、床が抜けました。
まるでコントのように壊れました
現地の人も運転手も、なんて運が悪いんだというような目で私を見てきます。
足は向こう脛(いわゆる弁慶の泣き所)を思いっきり打撲し、もうちょっと深かったら骨が見えるんじゃないかというくらいざっくり切り、床板の木片が刺さってちょっとしたホラーでした。
20日現在、まだ血がにじんでいます。
買い物をして、細心の注意を払ってジプニーに乗ってホテルに戻り、ホテルのフロントに言って治療してもらうことに。
またあんた?と言いたそうな顔で、傷口にグリグリ消毒薬を塗りこまれたときは、あまりの痛みに殺意を覚えました(3日目の薬をもらった人と同じ人でした)。
ちゃんと治療してくれましたよ
最終日、せっかくだからプールにでも入ろうかと思ったら、昨日の傷のために水に入ることができず、見学を余儀なくされました。
組長も若頭も、私の運のなさに冷ややかな視線をおくりながら、最後まで楽しんでおりました。
帰りは、香港空港のデモが本格化しているというニュースを聞きながら、とりあえず行ってみようということに。
帰りはキャセイパシフィック航空(香港のJALみたいな会社)なのですが、暴動に加担したとかで従業員が拘束されたニュースなどを聞いて、本当に無事飛ぶのだろうか心配になりました。
何とか香港までは飛ぶらしい
大幅に遅れて出発したのですが、香港で成田行きに乗り換えなので、順調に飛ぶのなら乗り換え便が間に合わないかもしれないといわれ、香港空港に着いたらダッシュで成田行きの搭乗口へと急ぎます。
案内していた職員は、私たちのことなんか考えもしないような足取りで、高速で搭乗口に向かうので、数十人(私たち含む)がもちろん空港内で迷子になりました。
ただいま迷子中
何とか電光掲示板で案内しているところと違う搭乗口に到着したところで、先に到着していた職員に、今まで我慢していた組長がキレました。
「あんな早く歩かれたら、後ろの人がついてこれないじゃない!あんた、何考えてるの!接客がなってないわよ!」
職員は、何か言いたそうにしていたのですが、言わせる時間も作らず飛行機の中へ入っていく組長。
案の定、乗客が一人どこに行ったか分からなくなってしまい、出発が更に30分ほど遅れてしまいました。
でもって、何とか成田まで帰ってくることができました。
朝日がやけにまぶしかったです。
もうしばらくは、海外には行きたくありませんよ。
オマケ