マツダオフ茨城2023の翌日の話。
一応前回のブログの続きです。
話は少々遡って、
東北アクセラオーナーズクラブ・サーキットミーティング2023の2次会の時から。
あの晩、FFWアクセラを降り現行BPマツダ3へ乗り換える事になるあおヒゲさんの車の話をしていた時からぼんやりと考え出していました。
その後ちょっと話を~とDMしたりのやり取りを重ね…決まりました!
あおヒゲさんFFW→ほいさんFFWへのブリッツ車高調継承イベント!!
元々程度良い奴を俺があおヒゲさんFFWに組んだんで状態知ってるだけにマジで勿体ない!
ただ問題だったのは入れ替えにするとなると作業がどうしても大変なんで、できればもう1セット純正足なり何なりが欲しかった。
それが本当に偶然に部品が手配できてしまったので実現したのが今回!
幸い、作業者である自分含め3人の予定が合う日まで上手く決まったのも良かった。
ここで車高調を入れ替えるってのならこのタイミングでちょっと…いたずらをしたい…と考え出してw
1. ブリッツの吊るしバネはリアはともかくフロントが自由長長めで車高を目いっぱいに下げようとするとロックシート(バネ側)とロックシート(ダンパー側)がかなり接近しがち。
吊るしはH170。
このシート位置でダウンサス(純正比-30mm程)より5mm低いくらいの状態。
車高調だぜって程度に下げると両ロックシート密着するって感じになってしまうんですね。
自由長は短いより長い方が個人的には好きだけれどもね!
荷重キャパも増えますから。
2.吊るしのレートは個人的には不足していると感じる。
細かい話は省きますが、それなりに色んなBLアクセラの足のセッティングをやってきて思う事。
ざっくり、車高調ならフロント10kあったっていいと思う。
でもあくまでも自分が乗るんじゃないしストリート足としてあるべき程度で何より、運転が楽しい!!を重視した時にやはりそこはちょっとでも理想に近づけたいと思った。
3.某中古パーツ屋でたまたま、サイズ等の条件が合致するものが出てきた。
作業日前日であるマツダオフ茨城2023の会場の帰り道に寄れる店舗に、新品未使用(箱などはなし)のサイズ条件がほぼ理想的なラルグスRSバネが出てきた。
ネットでチェックしてお気に入りに入れておきましたが、マツダオフ帰りに店頭へ直接行って、現品確認。
座面の擦れもないし、確実に新品でした。
これを今買わずにどうするわけ!?って事で購入。
この時点で車高調の買い手であるほいさんに、車高調のバネ変えるんで!!とかの了承も何もとってませんw
しかも個人的にこのラルグスRSのバネが前から気になってた(同じ自由長でもできるだけ巻き数多いバネが好きなので)から、これは思い描く特性に寄せられるのではと思ったから。
前回のブログ最後の方で載せましたが、これが買ったバネ。
色んなものが条件合致して進み始めました。
作業当日。
無事晴れです…!
いやホント今年のGWは最初天気が雨ばっかりで、当初予定の打ち合わせをしてる段階では天気がダメそうだったんです。
本当に良かった。
自分はまず、前日受け取っておいた純正足の検品。
ブーツ装着状態や錆び等、問題あるところは手直しをして彼らの到着を待ちます。
今回はアクセラ2台分、足を外して付けてを繰り返す作業、且つほいさんを無事に帰せる時間に終わらせる内容なのでタイムアタック作業です。
1日に2台回しはやったことないし結果出しながら当然ミスなく、早く終わらせなきゃなりません。
で、これ。
ほいさん、バネ昨日買ってきたんで。新品。
今回同時にフロントバネはこれに変えますから!
という突然の話をするw
この方が吊るしより良くセットできる自信がある…と言ったらなんだけど。
できる。
実質これでブリッツ2回目になるから。
普段みたいにのんびり談笑しながら説明をしてーとは行かない…のですが、いざ始めたらまぁ~~起きる問題の連続。
大体のダンパーなら引き抜けるスプレッダーが効かずダンパーが外れないという基本作業の進行悪さ。
ちなみにブリッツの車高調を外すのはスプレッダーで秒で外せたんですが、純正がマジで抜けなかった。
こりゃナックル叩きで頑張るしかないかーってところでしたが、鉄板挟んでナックルにボルト通して開かせてしまった方がいいのでは?って話になって、ほいさんが鉄板を買い出しにいってくれました。
全然地元の人じゃないのにちゃんとホームセンターに素早く行って戻ってきたの凄いw
同時に昼食まで買い出ししてきてくれたの感謝です。
3人で昼食休憩して食べたのは何か、美味かったなぁ…
フロント車高調の構成はこんな感じ。
バネレートは7→8kの1kアップ。
自由長はH170→H150の20mmショート。
同じID62。
ラルグスRSバネのサイトは
こちら。
樽型バネも面白そうですねー
なんでラルグスRSバネを選んだか?ってのはまず、巻き数。
巻き数が少ないバネは軽く出来るし、動きが速い。
巻き数が多いバネは物理で重くなってしまうし、動きが遅い。
超ざっくりでそんな感じなんですが、先にも書きましたが自分が巻き数が多いバネが好き。
吊るしブリッツ足って割とバタンバタンする割りに初期の操舵応答性があんまり…だったんで、当時プリロード足したんですよ。
ギャップで初期ガツンとくるピロアッパーのデメリットの方が強調されちゃってる面あるし、やっぱバネレート足りてない…?あれ?って正直なった。
それでプリロードを足して案の定良くなったんだけど、もうこれ以上プリロード掛けると今度は余計にバタバタしてその割にコシがないってなってしまう。
今できるところだとここまで、というところで減衰と合わせてセッティングしました。
そもそもこのブリッツ車高調の初代オーナーのFFWアクセラの助手席に乗ったことがあるんですが、それがバネレート変えてたんです。
断然吊るしより良かった。
だからこれはマッチングがちょっと、吊るしの合わせどころが自分の考えとは違うところにあるぞ…ってもう分かってたのでそれで少しだけでもレートアップしたいと考えてて。
定義は人それぞれでしょうけど、揺れても不快じゃなきゃいいんです。
バネが柔らかい、足がふわふわ=乗り心地がいいとはなってくれないケースも普通にあるので。
バネレートの1kアップっていうたった1kだけのアップにしたポイントは、ほいさんはリアフロアクロスバーを割と好んでいる印象もあったのもあり。
これが付いていると、こんな割合小さな存在のパーツですがリアの硬質感が結構主張強くなってしなやかさが消えるので個人的にはあまりーなんですよ。
この辺の経験は過去
BROBEEさんのテイン車高調をセットやった時に強く経験してて、これはどうまとめるかなって悩んだ事もあったので、フロントは吊るしよりかは硬質でも全然いい、レート決めるなら8~10kだと考えていました。
外した方がーってのはとりあえず言うだけ言うけど、ここはオーナーさんの感性や趣味どころなので基本的にはそちらへ寄り添ってセットアップします。
それで、見ていた中古バネの中で今回新品で好条件なのが出てきて……
話がだらだら長くなりそうなのでここらで止めましょうw
ほいさんFFWの方は1G締めも並行してやっていきました。
あおヒゲさんFFWの方は元々自分がやってあるのでダンパー入れ替えのみでOK。
純正足…っていうかダウンサスなので車高は同じ範囲に収まりますから。
リアはロアアームの設定やり直しです。
フロントはとにかくダンパーが抜けない!入らない!というお約束の内容で時間が伸び伸びになっていき…
リアはどちらのアクセラもそこまで問題な…
えーとキミは某大阪のショップ出身の直巻き化する時のパーツだね?
上だけ知らず残されて下は外されてという純正戻しをされたのか…
ほいさんFFW納車されたときに、純正バネにしちゃ何か変にリア車高高くね?
って話をしてたけど、その後ほいさん達がダウンサス組んでーって作業をしてて今まで誰も気づかれずに残っていたらしい。
完全に車高おかしかったのはこれが原因だー!
そりゃ今まで無理なバネの組まれ方をしてたので乗り心地は最悪でしょうしこのゴムアッパーもめり込んでてそりゃもうなかなかこじっても出て来ませんでした。
他、今回スタビリンクも前後入れ替えになったのでマジで良くなるでしょう。
ていうか絶対走り良くする!ってのでやってるのですが、問題は時間でした。
先にパーツ提供主側であるあおヒゲさんFFWは作業を済ませ、ほいさんFFWを残して集中!って感じだったんですが、ダンパー絡みが時間掛かってしまって。
ここまで来て半端な状態で終わりにして、スミマセン!後は地元で何とかお願いします!とはいかないのもあったし、ほいさんがここまできたらやりましょう!って言ってくれたのもあって予定していた作業はほぼほぼ行うことが出来ました。
※写真は先代ほいさんFFWより
タナベのタワーバーも精密調整をして、ガタゼロの今回はテンション掛けなしです。
前回はテンションありでしたけど変えてます。
ピロアッパーですしね。
オーデュラアッパーのスタッドボルトはブリッツのよりも短く、特にエクゼタワーバーだとナットの噛み代が浅いのでそれでブリッツ車高調の元オーナーがブリッツアッパーと入れ替えたんです。
次のオーナーになったあおヒゲさんはタワーバーなしだったのでオーデュラアッパーでも無問題。
しかしほいさんはタナベのタワーバーがあります。
今回は元々入れていたワッシャを外し、タワーバーの台座直にフランジナットを入れる様にすることに。
なので、タワーバーの台座をボルトに寄せてナットの座り陥没しない様にはできるだけは位置調整しました。
これ、何気に後で気づいたんですがオーデュラアッパーとラルグスアッパーのボルトの出具合って似てるんです。
これはボォさんのラルグスでの場合です。
やはりワッシャはなし。
なるほど、タナベはこうすればセーフ…ってのが分かりました。
車高調付属のではなく、もうちょっといい感じのツバ広フランジナットがあれば尚安心感は増しますね。
ほいさんFFWにセットアップされたブリッツ車高調。
新品の深紅のバネが眩しいね。
暑い中、日傘差しや夜は照明係でサポートしてくれたあおヒゲさん。
時間が押しに押して、翌日の予定まで変更させてしまったけどきっと結果を信じて待ってくれたほいさん。
二人とも本当に1日ありがとうございました!!!
大変だったけどFFW乗り3人でわーわー作業したのは良い思い出です。
そしてもう2台同時に作業やらんと思いました!!w
一度ここで解散。
時間遅い中、あおヒゲさんも1日ありがとうございました!
作業着から着替えて減衰セッティングの旅へ。
足の動きに対してもうちょっと…っていうのもあって減衰上げてみたり。
交換したフロントバネの特性はもう狙い通りですね。
お前ってそういうやつだよな!って感じなくらいw
段差によってはダン!って突き上げが出るのはどうしてもピロアッパーの構造的な部分のせいもあるけど、そういう極端な部分以外は相当良くなったと思います。
吊るしもハードレートも知ってて且つ何台もBLアクセラの足をやってきたからこそ、上手い事FFWのストリート足として美味しい部分に落とし込めた設定に出来たと思う。
でもまだ詰められると思うけど!フロントプリロードも1発目の設定だし!
リアはそのままあおヒゲさんFFWでやったバネとプリロード設定を持ち越してるけど、減衰力セットし直しでいけて良かった。
やっぱ補強内容が違うので変わりますね。
リアもまだ微調整で追い込んでいける可能性はある。
操舵感が今までと違うのはバネレート云々もあるけど、フロントアッパーの純正のベアリング構造からラルグス系のベアリング構造+ピロアッパーになったからってのもあります。
後はそもそもこの個体のアライメントがどうなってるかが分からない(後日談、フロントトーアウト、リアは左が凄い方向に向いてましたw)から…なんですが、そこは既に今回の作業を見越して後日にアライメント調整の予約が既に取れている状態だったのでこれで一旦シメとなりました。
長い1日…今回は本当に思う事あっての行動でした。
降りるFFW乗り。
乗り直したFFW乗り。
何か自分にできる事はないか、という結構なワガママから引っ掻き回した内容だったんですが…どうだったんでしょう。
とりあえず、その後のほいさんが運転楽しそうにしてるのを見るととても救われますw
1日お疲れ様でした!
なかなかきつかったけど楽しかったです!!