先日、7/10日、Z32の誕生日にアップしたTipo No.03・・・1989年9月発行。
・・・当時、デビューしたてのZ32の特集が色濃く載っています♪
このような記事もありました・・・
Z32開発責任担当者、山田克夫氏のインタビュー。
「大いなる野望が映える、300ZX。日産がヨーロッパへ挑戦を始める時」というタイトルのこの記事、開発時における様々なZ32のこだわりポイントが伺えて、勉強になります☆ ちなみに記事は、二部構成・・・
まずは、「新たな時代に向けた、ノスタルジック・スポーツ」
○「機械を全部取っ替えりゃいい。」
直立したミッションでいくことになったが、当時の工場ラインでは製造不可・・・なら機械を全部取っ替えりゃいい! 機械は買えるけど、お客さんは買えないんで。
○「ノスタルジック・スポーツの味を生かしたほうがいい」
ミッドシップや4WDで新しい分野のスポーツカーとしてZを捉えるよりは、ノルタルジック・スポーツの味を生かしたほうがいい。スポーツ・カーに宿る毒(一種の不安感)を上手く使えるので。
○「怪我の巧妙」
サイズ拡大、乗り心地、エアコン、オーディオが向上・・・スポーティカーならば○、スポーツカーならば邪道。販売台数拡大目的ならスポーティカー路線、だがZ32はあえて台数の少ないスポーツカーに。結果、このスポーツカー路線が好評(*^_^*)
「舞台はアメリカから、アウトバーンへ」
○「Zを911にはしたくなかった」
ヨーロッパ、具体的にはアウトバーンの走りを意識したZ32。よっていくらかでもポルシェを意識。イメージしたのは928や944ターボ・・・911にはしたくなかった。
Z32で表したいスポーツカー像・・・第一に最高の性能。速く走り、きちんと曲がり、加速もブレーキも最高なもの。そして乗り手に高い満足感。安っぽい事は厳禁。乗り心地は悪くてもいいが、足元はビシッとしまっている。
・・・このZ32のスポーツカー像、911にかなわないところもあれば、911が届かないものも得ている。欠点をなくす方法もあるが、欠点を残していいものを追求する方法もある。
○「他の生活もゆとりを持ってやっていただきたい」
街での声を拾ってみると、「どうもZは廉すぎる(=安すぎる)」とのお叱りもある。でも、長い目で見ると、他の生活もゆとりを持ってやっていただきたいと思いますから、高いより廉いほうがいいことは確か。
・・・それまでのZカーの伝統を捨て、新世代の全知全能スポーツカーに生まれ変わったZ32でしたが、あえてノスタルジックテイストを残していたんですね☆ 不安感という、スポーツカーに宿る毒は、登場から20年以上経た現代では、さらに強まってますが(^_^;) でもこの「毒」を一つ一つ克服していくのが、また楽しかったりもするんですよね(^_^;) この「毒」、つまり不安感は、今はもう「トラブル」や「寿命」がメインとなってますがね(*^_^*)
欠点を残していいものを追求するスタンス。Z32はデビュー時はこのスタンスでモデルイヤーを重ねていくつもりだったのでしょうね。でも周知の通り、バブル崩壊やRVブーム台頭による販売台数の激減、そして専用設計ゆえの変更のしにくさがあり、欠点克服があまり出来ず、進化が出来ないまま生涯を終えてしまいました(T_T) でもこのスタンスを遂行したのが後継車Z33・・・日本車では珍しい、イヤーモデル制を確立しましたものね☆
デビュー当時は高性能やハイテク満載なのにさほど高くなかったZ32(・・・今思うと高く感じますがね)。それも、ゆとりある生活の中での、スポーツカーライフのため☆
・・・今や、パーツや修理代が高くなってるZ32(@_@;)。 それでもやはり、ゆとりを持って、このスポーツカーに乗っていたいですね♪
ゆとりを持ってると、トラブル時のショックも軽減しますし(*^_^*)
Posted at 2012/07/18 22:27:18 | |
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