今度の日曜日22日に桶川の最終戦です。
「ギャラリ-に来てください」
ってのは・・・その通りなのですが、今回のブログは少し違います。
「ジムカーナって何を見るの?」
ってお話し。
全日本でも草のジムカーナでも走っている事に関してはそれほど大きく変わりません。
もちろん運転手の技術レベルは違いますので、高度な小さいミスで順位が入れ替わるのですが、草だともっと判りやすく成功失敗がギャラリ-スポット見て取れるので逆に
「判りやすいミス」
が楽しめます!
あ、ドライバーからすると「ミスした・・・失敗・・最悪」とかって話なのですが、見てる側だと他の車はパイロンのそばを車が走っているのに一台だけその手前で変な動きをした後パイロンの遙か遠くを寂しく廻る・・・・
「あいつミスった~~だっせ~~~~www」
って、笑えます!
いや、見に来てミスを笑ってください!
ミスった奴が何らかの事情で思っている意外の車の動きを作ったのですから。
それを恥と思うドライバーは大きいドライバーにはなれないと思います、個人的に。
黄旗上がってどうせダメならギャラリーコーナーでドリフト見せるくらいのドライバーだと2本目の巻き返しは要注目です!
パイロンターンしながらVサインでギャラリーに手を振るくらいのサービスは出来ると思いますけどね。(そう言った意味でもギャラリーサービスはドライバーの信条だと思うけど、個人的にw)
まあ真面目なドライバーさんが多いのがジムカーナの特徴なので、そう言ったことはほとんどありませんが。(私は見る人が多く集まっていて、且つギャラリーコーナー前にミスしていて見せやすい状況ならやります!)
そう言ったイレギュラーな部分もギャラリーに来た際には注目していただけると嬉しいです。
ドリフト競技と違うところで、ジムカーナは「タイム」を競っております。
走行に派手さはありませんが、唯一ほかの車競技にない物があります。
ご存じ
「サイドターン」
という工事用コーン(以下パイロン)の円錐形の周りをタイヤは進行方向に向かいながらそのパイロンのそばを廻る。
これもドリフトの一種で、ちゃんと後輪が滑ってます。
FFの場合はタイヤがロックして、後輪駆動はドリフト(=後輪が空転)で滑らせながらパイロンの周りを回ってます。
見所:1
このパイロンにどれくらい近づいているか?
車のどの部分にパイロンが置いてあって廻っているか?
これがギャラリーさんに見て欲しい部分です!
ドライバーの腕の見せ所なんです!!
解説:1
まずFFの場合。
上手い人はこのパイロンがドアの横にあって廻ります。
パイロンとドアが触りそうなくらいの場所にあって、後輪はロックで滑って前輪は駆動輪なのでそれを前に引っ張ってます。
通称
「ドアターン」
と呼ばれる非常に車の仕上がり、運転手の技術レベル、そして路面とマシンのセッティングが高度にバランスが取れないと出来ません。
FF車の場合はこのドアターンが1本単品で置いてあるだけだと何とか出来るのですが、2本3本と
連続でドアターンをするのは非常に難しい
のです。
運転だけでもダメ、車だけでもダメ、その車を手足のように把握して、当日の調整も上手く行って初めて出来るのです。
だから最近の草ジムカーナはこういうコースが普通に設定されるので楽しめます。
逆に運転技術のない人(私も含む)が一番ミスするので、そう言った部分で
「普通の人が走ってもこうなるよ」
ってのを見せてくれます。
なので、連続8の字ターンからの3本パイロンドリフト回し”からの”360度パイロンターンとか・・・成功した選手が居たら拍手してあげてくださいね!
例えばこんなの
後輪駆動もやはりドアターン。
しかし、今度は後輪が動いてカラ回り、前輪は駆動していない。
でも空転しながら微妙に前に進んでパイロンの回りを廻ります。
これは微妙なドリフト中のアクセルコントロールと進入時の速度と姿勢の作り方が、高度に簡単にできる車に仕上がっていないと出来ない芸当です。
軽クラス「はやと選手」のパイロンターン連続セクションは見物ですよ!
時々ズッコケますので注目して損はありませんww
そして、ギャラリーが一番多いところにそう言ったコースを設定して
「判りやすく見やすい、魅せるジムカーナを意識したコース設定と配置」
を主催者に強く望みます。
幸い桶川はプロデュースの校長先生が、
「やり過ぎじゃ・・・」
って言いたくなるほど複雑なパイロンセクションをギャラリーの集まる場所に重点的に設定してくれるので見ていても楽しめると思います!
次に走行順。
「クラスが変わって・・・」
などアナウンスが入ると、そこから改めて見直してください。
基本出走順はイコールで「下手クソ順」ですw
つまり走る度に
「ベストタイム更新!!」
とアナウンスがしやすいように出来てます。
私なんか一番最初の出走が定位置のはずなのに・・・
なので、単純に前人が走った軌跡を覚えておいて、後続の人が走った軌跡を脳内で再現するとドライバーの技量が測りしれます。
が!!!!
見所:2
パイロンから離れて走っていてもタイムが上を行く人がいる
解説:2
これは突出した何かがある場合が多いです。
マシンの基礎性能(エンジン出力など)
人間の技術力(ライン構築・速度の調整など)
コースとの相性(実は一見失敗したように走った方がタイムが良かった)
上記の3項目以外にもありますが、主には上記に分類される”何か”があります。
「ジムカーナの競うのはタイム」
なので、コースを間違いなく、パイロンに接触したりコース逸脱もなく誰よりも速く走ってタイム計測器を止める競技なので、多少のミスもほかで取り返したり、実は綺麗に走らなくても勢いを繋げて速く走るなど
「ドライビングスタイル」
でそれぞれに走りが変わります。
変わって良いんです、計測しているのは「タイム”だけ”」なので!
もし変わった走り方でもタイムを出す人がいたらぜひ注目です、何でタイムが出るのかを意識しながらその人の走行を最後まで着目すると何か見つけられるかもしれませんよ!
一気に色々書いても混乱するので、最後にもう一点。
見所:3
ミスコース
w
解説:3
できればギャラリーでもコースを覚えると一段と楽しめます!
可能であればギャラリーにも決勝コースを配れれば良いのですが、主催の懐もあるので、ご足労でもコースが貼りだしてある場所に足を運んで見てください!
これは「桶川の場合”だけ”」ですが、ギャラリーの方も「慣熟歩行」と呼ばれるこれから走る決勝コースを実際に歩くセクションがありますが、その時選手に紛れて、もしくはお知り合いの選手に解説付きで一緒に同行すればこの後のギャラリーも一層楽しめます!
その上で、ヘルメットして緊張感とプレッシャーに包まれたドライバーがたったの2分前後のコースを途中で忘れてしまう事があります。
コース忘れた選手の無念さを見て楽しんでください(不謹慎なのは重々承知です)
私も過去に何回もやりました。
基本的に難しいセクションを乗りきった後に起こります。
夏場など暑い時にはヘルメットのガードで酸素供給量が不足し、簡易酸欠で頭の中が白くなって・・・でも車は動いていて気がついたらオーバーラン!
ほかに、更に後の難しいセクションを意識しすぎてその手前がおろそかに・・・
いずれも車ではなく人間側が極限状態を越えてしまい反応できなかったり遅れたために起こるのがミスコースです。
パイロンの進入とかでブレーキ遅れたとか判りにくい部分ではなくあからさまに
「人と違う部分を走っている」
というわかりやすい状態になります。
パイロンの通過方向が違う軽微な物から、笑えるほど全然違うところ走るのまで色々。
それだけイベント決勝というのはドライバーに心身的な負担とプレッシャーが載っています。
その中をミス無く小回りして、最大速度で、車に命を吹き込むほどマシンを操るのが見られるジムカーナという競技!
この注目点を押さえつつ走行している車を見て貰うとギャラリーも楽しめると思います!
なお、桶川最終戦はライトウェイトクラス「じじパパ選手」による
「豚汁無料サービス」
があります。
ギャラリーの方も遠慮無くとのことなので、メッチャ美味い豚汁をほおばりつつ、プレッシャーと闘うドライバーの頑張りを、見慣れた車がパイロンターンする姿を見に来てください!
入場も無料ですが、ギャラリーの駐車場は「選手が使っていない部分(未舗装部分)」なので遅刻してくる選手も居ますからその部分だけご協力ください。(舗装部分に止めないでね)
なお、サーキット内の事故は加害・被害にかかわらず全て不問なのと、ギャラリーといえどその部分は厳然と保障などは存在しない場所なのでご注意・配慮ください。
極力競技車から遠いところに止め、自分の命は自分で守る(車が絶対来ないであろう部分で見る)のを微妙にお薦めします!