
お疲れ様です、MDiエンドウです!
レポート最後のオープニングはヨコハマタイヤさんのブースで見つけた知り合いから!
「空風 マイキ」さん!
良かったね~~ヨコハマのオーディション通って!!!
おめでとうね~~!!
空風マイキさんは、桶川でジムカーナやっていた時にOSLレディー(OSL=桶川スポーツランド)で会場に来ていたレースクイーンさん!
台風19号で水没した桶川スポーツランドの泥排出ボランティアにも参加した頑張り屋さんです!
皆さんで応援してあげてください!
あと、同じOSLレディーだった「ちむ」さんも火曜日からTMSで頑張るようなので、桶川関連の人は是非チェックを!
さて、レポートは永遠長いですけど、これで最終のつもり。
気合い入れて南館3階のレポートを!!
まずはこれ、ドン!!

1Fの天井梁が木造集成材!!
え?どうでもいい??
エスカレーターで上の階に行こうとしたら気になったので。
次にドン!!
ゴミ箱が上手に隠されている。
実は感心したんです。
これはきれいでいいですよね~
絵が大きいから分かりやすいし、汚さが半減している!!
他のイベントでも使われているだろうけど、今回気が付いたのであえて取り上げておきます。
簡易的な感じは抜けないのですが、それでもゴミの容器っぽいのがそのまま見えるよりは色々良いかなと感じました!
モーターとは関係有りませんが目には付いたので。
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さあ本番南棟
㈱今仙電機製作所さんの
というマシン。
コンセプトは「車から鉛バッテリーを無くして、リチウムイオンバッテリーで全部賄うようにしてみよう!」というコンセプトから生まれた装置。
何するかっていうと、リチウムイオンバッテリーの複数積むセルへの供給を全て均一にチャージ放電をして、従来の鉛バッテリーが受け持つ充放電を単一セルにさせないで、全てのセルから同率に電力を賄うことで単一セルの回数による劣化を回避し、同時に鉛バッテリーの搭載を止めることで軽量化と資源利用を抑える技術。
つまり、複数あるバッテリーを一つのバッテリーのように扱う制御安定器という感じ!
それもモーターと車内とで違う電圧を機械的に基盤出力方法で変えながら、全てをバッテリーレイド化!
これもね、地味に凄い技術!
人だかりが出来ていないのが不思議な感じでした。
社長さん(?)が自信満々に説明を新入社員にやらせて、その社員がシステムを理解して折らずグダグダに成った所を社長さんが説明してくれた感じでした。
鉛バッテリーのとらえ方で、無駄を無くすのが良いのか、緊急用に別系統バッテリーを残すのか・・・・この「とらえ方」と言う部分が残りますが、こういった開発が出てくると言うことは、現状の自動車用バッテリ-はこういう制御が甘いのだろうと推測できます。
また、12v~48vまでアースからの出力端子でユニット単位での物理的な出力調整できるように工夫されていたのでそこも見所。
私が見た感じからのまだ開発の余地は「ユニット全体の大きさを鉛バッテリーサイズまで小さくする」という所かな。
現状でこの2枚の基盤(撮影許可済み)が合わさって24v分の出力。
2組で48v分を賄うようなのと、それにしては最初の試作機の箱が大きいので、発熱問題が絡んでいるのかなと思います。
だとすると鉛バッテリーレスのメリット以上にするにはシステムの冷却等も合わせてサイズ縮小、熱問題は深刻なのかなと。
説明でシステム概要を教えていただいただけですが、一般の大工さんはそう思いました。
ただ、将来鉛バッテリー電力が駆動バッテリーと一体化して、車内や車外のスペースが大きく取れるならそれは魅力です。
電気的エマージェンシーへの耐性が減りますが、10年自動車を使う感じでどうかとか、5年ならどうかで色々変わるかも。
また全個体電池への対応なども飲み込めるのか?
などなど発展の余地はありますが、面白いと思った技術でした!
同じ会社で

圧着素子というモノを使ったシングルホーンなのにWホーンの音色やメロディーまで行けるホーンだそうです!
圧着素子がまだ認可降りる予定の段階なのでこれかららしいですが、先ほどの社長さんが
「どや!!」
ってました!
価格と量産ベースの問題が解決すれば面白い展開になりそうと思いました!
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あ、2年前のモーターショー出店で今回は写真取り忘れたブース、その後の話を伺いました。
すでに締結されたボルトとナットのナット側から緩めずに現在の締結トルクを計測できる「軸トルクレンチ」。
2年経って未だ販売されていないのでどうしたモノかと話を聞くと・・・・・コストと販売先が見あたらないようでした。
値段はね・・・損して得取れ作戦しか無いような印象。
私がお薦めの売り込み先は「レース屋さん」。
エンジンブローした時、その他部品が外れた時、原型が残っていればこの逆トルクレンチで現状を把握し、「何で壊れたのか?」という原因を探求できるツールの一つに出来ると思ってます。
10キロで締めたのにブロー後は8キロになっていたエンジンボルトとか・・・何で2キロ減っていたのか、どういう応力や現象がそこを襲ったのか?
緩めて判ると他の原因を見落とすことになりますが、トルクを緩めないで掛かる軸トルクが判るのは、壊れた原因を正確に探るための新しい道具のように感じますが如何でしょうね?
まあ値段がね・・・凄いからうっかり素人では手が出ませんから、プロのためのツールです。
でもトルクレンチの正確度はこの軸トルクレンチで測れたりするので、そこにそもそもの原因があったりすると破損の再現を防げますから色々と研究組織には有っても良いと思います。
量産して値段が下がって普及すると良いですね!
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こちらは専用触感再現チップをグローブに仕込んで、それを指先にグローブで固定して、離れた位置から送信グローブからセンサーで拾った感触を受信側に伝える技術!!
これは色々無限大な使い方を思いつく発表でした!
まだ伝わる感触があと一歩ですが、温感・振動は伝わるので、直接触感は実際にプラカップや空き缶を持って、そこに暖かさやビー玉入れて振ると伝わる感触がある感じ。
面白い!
将来グランツーリスモでこの辺のデーターも反映されると良いですけどね!
eスポーツ大会とかやっているシミュレータですが、私はどうもアレは苦手で・・・実際のタイヤからのステアインフォが無いので、タイヤの感触が判らない・・・・人間にある5感の一つを感じられない障がい者の気分にさせられます。
ブルブル震えても実際にそのふるえが臨場感だけで本当の路面状況を伝える訳でもなく、タイヤのヨレとかそう言うのも伝わらない・・・・・コースのレイアウトの感じとかを把握すると割り切って使うには良いですが、あれはやはりシミュレーターだなと思ってます。
ハンドルを角度で切れる人には良いですけどね、私のように感触運転の人には拷問に近いやりにくいeスポーツです。
片目を瞑って距離感計る感じに近いかな・・・画面上はリアルでも全くリアル感がない・・・お高いシミュレーターはステアインフォも再現されていると嬉しいですね!
ともあれ、こういうセンサー付けて、もっともっとステアインフォを利用した運転も再現できると私はシミュレーターがやりやすくなるので嬉しいです。
まあただそれもデーター化するにはたっぷり10年くらいは掛かると思うのですが、誰かが無駄に頑張ってその部分をやらないと難しいだろうなと思いました。
ただ、このセンサーで感触のデーター化と再現が有る程度出来ることが判ったので、今後も頑張って欲しい技術でした。
他にも7シーベルトが渦巻く環境での精密作業とかにも使えそうですし!
ミノフスキー粒子マジで欲しいですよね、各原子力発電所の内封バリアーとして!
おっと逸れた。。。
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あとはMAHLE社のバッテリー冷却プレート。
水冷だったかな・・・・やっぱバッテリーは充電時の熱と連続稼働時の熱が問題。
水冷にすると万が一漏れた場合にちょっとでも大惨事のリスク。
空冷とか色々試されてますが。スペースの問題など色々ぶち当たるようで、
「セルに直接ドライアイス」
が溶けるまで最強という現実。
各メーカーもレースで自社の車に何が起こっているのかちゃんと見るべきでしょう。
JEVRA(日本EVカーレース協会)での国沢先生の車両とか、戦う現場で何が起こっていて、何を犠牲にしてもどうするべきかを把握しに来ると良いと考えます。
バッテリー冷却に「セルフ水没」して冷却している現状を何とかする方策をもっと真摯に受け止めて、レースからのフィードバックで熱問題を克服するテストピース(踏み台)として
「まずレースを見にパドックに来る」
って事をしないと・・・・「日曜は技術研究部は休みです」それはそれで良いのですが、曜日も仕事も関係なく没頭できる変人がその部署に居ないのが問題。
このシリーズで最初に書いた「変人枠」の不在はこう言う所に出てきます。
「出る杭は打たれるJAPAN」
から
「天才を使いこなすNIHON」
へ
「OPEN FUTURE」
すること、同じ部署の変人を叩くことなく使いこなすこと。
それがこれからの課題だなと思いました。
変な人と天才は紙一重ですが、気が狂ったように没頭する人はその人が行きたいと思う部署へ押しつけて使いこなす余裕。
会社の色に染めて兵隊を造るのではなく、個性的な司令官を育てる事こそ
「OPEN FUTURE」未来への道だなと感じた東京モーターショーでした!
JAPANは
人の良い所を潰すことはやっても、評価して伸ばすのが下手なので、
新しい世代の豊かな発想力を「今までと違うから」と言う理由で潰さない
「責任は取るけど部下を守り自由にさせる上司」
こそ、これからのNIHONに必要な人間と考え方だと思いました。
すでに定年で現役離れた人達にそう言った人材が多かったのですが、私たち40代は若者を受け入れ、挑戦させて何があっても責任は自分がとり若者を守る。
「上司が自己責任で新しい発想を守る」
事こそOPEN FUTUREだなと感じた東京モーターショー2019でした。
最後に成りますが、改めてチケットなど手配いただいた皆様に感謝いたします。
ありがとうございました!m(_ _)m