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イイね!
2011年05月13日

-東北遠征・追記-

-東北遠征・追記- 昨日までの
<海辺の町にて-1->
<海辺の町にて-2->に、
少しばかり書き残したこともあるので、ちょっとだけ追記です。m(_ _)m

←画像は列車の運休で錆びてしまった、JR山田線のレール



海上捜索に参加したその日は、結局夕方6時過ぎに山田町を出発。大船渡まで国道45号を走りました。沿岸部はどこも悲惨な状況でしたが、内陸部に入ると、嘘のように平穏な風景になるのが不思議な感じすらしました。

とはいえ内陸部でも、水沢あたりは国道の橋がことごとく通行止めになっており、迂回するのにひと苦労。通行止めそのものは仕方ないとは言え、仮にも国道なのに、通行可能な橋の情報が、殴り書きの橋の名前のみで地図もなく、地元以外の人間にはまったくわからない状況だったのは、いかがなものか。

やっと乗った東北自動車道も、これまた話には聞いていましたが、ところどころ段差がひどく、車高を落としたクルマでは走れませんね。

実際仙台までは80km/h規制、仙台以南は50km/h規制となっていました。

ウチのスイスポも、時折フェンダー擦りが発生したりしてましたが、帰り道の途中で気付いて、フロント側の白足減衰を1段上げたらかなり良くなりました。
早く気付けっての、ぢぶん。(笑

翌日走った仙台市内も、あちこちマンホールが浮き上がっていたり、民家の屋根や壁が崩れているのが散見されました。

仙台では、以前からお世話になっている、市内のオフロードバイク用品店「トレックフィールド」さんに伺いました。

震災時に自らも被災され、続いての余震で入居しているビルが、コンクリ壁にヒビが入るなど危険な状態になってしまったにもかかわらず、早くから近隣への「草の根支援運動」をオーナー夫妻が続けており、今回訪れるならと、わたしも若干の支援物資を持ち込みました。
実は妹2号一家も、オーナー夫妻との友人であり、震災時に最後まで連絡が取れずに、心配していた塩竃のオートバイ仲間もまた、ここの常連さんなのです。

店を訪れたところ、塩竃の仲間に連絡を取ってくれ、たまたま近くで仕事をしていた彼は、帰り際に寄ってくれたことで再会できました。

詳しく聞くと、震災当日は6mの津波が襲ってくるから、全員逃げろ、と会社から指示が出たものの、半信半疑だったそうです。
そこでクルマで避難しはじめたところ、渋滞にはまってしまい、思案していると津波に襲われ、本人の後方5台目以降は全てさらわれてしまったとか。
床下まで浸水した水が引かずにいたところ、近所の駐屯地から自衛隊員がボートで救出に来てくれ、駐屯地で一夜を過ごしたとか。
生々しい話に、よくぞ助かってくれたものだと思いましたが、元気そうな顔を見て、話ができたのでほっとした思いです。

彼を送って、仙台港近くまで行ってみると、内陸部とはうってかわって、あちこち瓦礫や廃車体が積み重なっており、しかも廃車からことごとくタイヤホイールが盗まれているのが、印象的でした。

そのためか、ひっきりなしにパトカーが往来し、それも「鳥取県警」だの「京都府警」だの「警視庁」だの、さながら全国のパトカーの博覧会の様相。


仙台に限らず、早く平和な日々が訪れて欲しいものだと、強く感じながら帰路へ就いたのでした。



東北遠征のフォトギャラリーに追加です。

2011GW東北遠征 -2-

パート2は、旅のスナップショットと小ネタなので、お気軽にご覧ください。^^
ブログ一覧 | 遠征 | 日記
Posted at 2011/05/13 22:37:19

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この記事へのコメント

2011年5月13日 23:20
自分の後ろから5台以降はすべて流された…
たくさんの方々が犠牲になったことを思うと本当に言葉にならないです…

でもそのような状況の中でも仲間の方が本当に助かってよかったです
コメントへの返答
2011年5月13日 23:27
避難が3分遅れていたら…と思うと、ぞっとするのですが、本人は至って冷静に淡々と話してくれました。

本当に幸いなことに、わたしの知人、友人が犠牲にならなかったのは、軌跡ですね。
2011年5月14日 1:11
かわねこ樣
お知り合いが、皆さんご無事で良かったですね。
ホイール、タイヤの盗難、火事場泥棒とは・・・いやそれ以上です。
人として悲しいですね。
私の所のバイトの子が岩手の子で、色々と話には聞きましたが、被災地での盗難とは・・・。
何か、世の中が荒んでいる気がします。
もちろん、ごく一部の人なのでしょうが。

アキバのセブです。
コメントへの返答
2011年5月14日 23:14
ありがとうございます。

タイヤホイールの他にも、倒壊を免れた自宅に戻ったら、液晶テレビや貴重品が消えていた、という話も多いようです。

ほんと、こういうのは怒りを通り越して悲しくなりますね。
2011年5月14日 8:23
かわねこ兄、充実の連作レポートを
ありがとうございました!

先日の弔事の時、思いがけず釜石で
被災された方と知り合いましたが・・・
不思議なことに彼女のクルマが進む先々で
「割れるように」道路が空いて、やはり
ギリギリ津波から逃げ切ったそう。
「あの時ほど『何かに生かされている』と
 確信出来たことは無かった。」と。

いつもお世話になっている葬儀屋の兄さんも
職業柄、大変な日々を送ったとのこと。
現地の惨状に関しては、このヒトもやはり
多くを語ってはくれませんでしたが・・・。

「現状を見ておくべき」「見に行ってはならない」
の葛藤には相変わらず悩まされていますから
オイラと近しい「普通の人視点」でのレポートは
本当にリアルに伝わり、ありがたいです
(屋根の上のポルシェはいささかショッキングな
 画像でした・・・)。

トレックフィールドさん、分かりやすい場所に
引っ越すんですね。
蔵王きつね村の帰りに、ぜひお邪魔してみたいと
思います。
コメントへの返答
2011年5月14日 23:24
いえいえ。

>不思議なことに
こういう緊急時に、第六感、のようなものが働く方っていらっしゃるようですね。
ビル火災などでも、無意識に正しい出口へまっすぐ進んだ、どうやって出たのか自分でもわからない、なんて話も聞きますね。
やはり生き延びたってコトは、なにか意味があるのだと思います。

今回の場合、たまたま現地に友人がいたので行きましたが、現場を見に行くだけだったら、行ってないと思います。

が、いちどご自身の目で現地を見て、その場の空気を感じるのは、決して悪いことではないな、と今の自分は思います。
やはりテレビや雑誌で見るのとは違い、現地に立つと様々なことを感じます。

今回も、とてもブログに書けないようなことも見聞きしました。
なかなか筆が進まなかったのは、それが原因でもあります。

でもこんなレポートでも読んでもらって、なにかを考えてくれたら、という思いで綴りました。
ポルシェが乗っている建物は、その下の状況はとてもネットに載せられるものではありませんでした。

トレックさん、順調に引っ越しが進んでいるようです。
元気なとれっくと~ちゃん、か~ちゃんのご夫妻がオフ用品について実践的なアドバイスをくれますので、わたしはブーツとかもここで購入しています。
移転したらぜひいちど寄ってみてください。^^
2011年5月15日 4:51
ご無沙汰しています。

お疲れ様でした…なんと言っていいか解りません。
メディアでは復興は徐々に…なんて言ってますが現地ではいまだに電気も復旧してない場所もあるんでしょうね。
報道されない地域も惨状は多々あったんですよね。

戦争後の様な瓦礫の山…
その下にまだ救出されていない方々が居るであろうと思うと涙が出てきます。
海に沈んでしまった方もいるでしょう…

日本は素晴らしい国だと海外は褒め称えていましたが、やはり火事場泥棒は居ますね…
こういう非常時だから食べ物などはある程度仕方ない(決して擁護するわけではありません!)と思いますが、明らかな金品や資産の盗みは最低、いやそれ以下の卑劣で愚かしい行為だと思います。

自分と家族の生活もある故、現地に赴いて被害に遭われた皆様の為に直接何かをすることは出来ませんが、長期的に募金等を続けて行きたいと思います。



コメントへの返答
2011年5月15日 8:26
こちらこそご無沙汰しています。

そうなんですよね。マスコミが伝えている情報はほんのわずかで、仲間が支援を続けている女川地区では、場所によっては電気が通る予定が3ヶ月先のところもあるとか。
また、大規模な避難所にいる方は比較的食糧事情に恵まれているようですが、自宅が倒壊せず、自宅で身を寄せ合って非難されているkたには、公的支援が届かず、その情報すら届いていなかったりするようです。

海上捜索は、これからますます難易度を増しますね。他地区へ運ばれてしまった方も大勢いるのではと予想されています。

火事場泥棒の話は、仙台以外でも多く聞きました。ただ違う意味で怖いなあ、と思ったのは「盗っているのは日本人ではなく、○○人だ」などという、ともすれば根拠のない差別的情報が飛び交っていたことです。

我々はしっかり情報を吟味して、できることを少しずつやっていこうと思います。

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「今日の昼まで道北の海沿いにいましたが、400kmあまりを走って十勝に戻ってきました。毎日仕事絡みの電話やらメールがあって、なんだかなあという感じもありましたが、正しい夏休みを過ごせたので、良しとしなくては。」
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