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かわねこのブログ一覧

2024年07月31日 イイね!

初夏の東北旅 -2-

初夏の東北旅 -2- 下船して、いつもなら山間の抜け道を通って実家へ向かうのですが、今日は夕方まで着けば良いので、もちろん遠回りをしてドライブ。
 週末なこともあるとは思いますが、そもそも秋田って、クルマの数が多いような気がします。

 旅の後半で北部へ行くことになっていたので、なんとなく南側へ向かってから東進して、北上あたりに寄ろうかなあと思ったところで、忘れ物をしたことに気づきました。
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 それは東北の紙地図です。スマホアプリとポータブルナビはありますが、古い人間のかわねこ、やはりルートの検討は、紙地図をじっくり眺めたいもの。
 しかし忘れたものは仕方ないので、スマホでだいたいの方向を見定め、まずは大仙市へ向かうことに。

 少し意外だったのは、国道13号が、秋田市街を抜けても4車線の立派な道路だったこと。そして意外に流れが速いのです。
 ですが、ろくにウインカーも出さずに車線変更する輩が多い十勝よりも、きちんと合図して合流するなど、総じて運転マナーは良い印象でした。

 天気の良い週末なので、郊外に遊びに行くひとが多いのだろうかと思いつつ、のんびり走りましたが、道の広さといい、町の雰囲気が、同じ日本海側のためか、なんとなく新潟と似ているなと感じたり。

 で、飲み物を買うのにコンビニに寄りました。昔だと安い地図が売っていたりしたものですが、昨今は雑誌類しかないのは時代ですね。まあ、これだけスマホアプリが普及した現在では、わざわざ金を払って地図を買うひともそういないのでしょう。
 また、その昔は道の駅や、高速のSAで、所在県内の道路地図が無料配布されていたものです。北海道では、毎年ホクレンスタンドが配布を行っていた道内地図が好評で、わざわざこれを集める旅行者もいたほどだったのは、もう昔のこととなりました。

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 大仙市に入ると、やはり有名な米どころ。郊外には、美しい田園風景が広がっています。
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 思わず国道を外れ、あぜ道に踏み入れて風景を眺めたりしました。
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 昨年夏の帰りに、横手市を通った際に広大な水田を見て、幼かったはるか昔、大仙市に来ていたことを思い出しましたが、遠い記憶の風景は、きっとこんなだったような気がします。
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 そんな昔のことを思い出すのは、やっぱり歳なんでしょうか。(笑

 大仙からは山越えをして、東へ進みながら、もうひとつ行ってみたい地名を思い出しました。
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 東和町にある田瀬湖です。
 もう20数年も前、かわねこは既に北海道に住んでいましたが、当時の仕事が東北も担当しており、東北地区販社の販売会議と親睦に、各県から集まってもらう場所として、田瀬湖を会場に選んだのです。
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 なぜ田瀬湖が候補に上がったのかは、もう忘れてしまいましたが、下見のために事前に現地を訪れ、当時の東和町(現在は花巻市)役場の観光課を訪ねたところ、若い職員さんが「ぜひに」と、それは熱心に誘致されて、決めたことを思い出しました。
 
 近くにある民宿も紹介してくれ、この民宿がまた「ここは何もないので…」と言いながら、田瀬湖名産の鯉料理をはじめとする、美味しい夕食を振る舞ってくれたりと、とても良くしてくれたので、和気あいあいと、良い懇親会になったことを覚えています。
 残念ながら、翌年は同一県ではなく、各県を巡るほうが良いのでは、というメーカー側の意向で、田瀬湖での開催は1回限りになってしまい、さらに業界の状況も変わって、東北の合同会議自体がわずか2年で終了してしまったのは、残念でした。

 道沿いに当時の民宿も見つけましたが、既に閉館しており、あれからもう20数年も経ったのか、と感慨に浸れるのは、自分がそれだけ歳を取ったってことですね。(笑

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 と、道沿いに、なにやら船が置かれているのを発見して気になり、寄ってみました。

 田瀬湖では、前述の鯉漁などが盛んなので漁船かと思いきや、なんとかつての渡し船だそうです。
 田瀬湖はダム湖なので、完成後の昭和の時代、道路が整備されるまでは対岸の集落との交通手段がなく、対岸地区と往復していたそう。
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 操縦席の舵輪が年月を感じます。
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 しかしエンジン、むき出しなのか…。
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 それどころかフライホイールすらむき出し。怖ぇ。(笑
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 と思ったらば、実際に運航していた時代には、キャビンが付いていたようです。そりゃそうですね。
 でも思い出すと、子供の頃に乗った小型の観光船などは、客室下にエンジンがむき出しで置いてあり、ロッカーカバーもなくて、バルブが動いているのが見えた記憶があるので、昭和の当時はそんなものだったかも。

 しかし、こんな歴史があったとは。資料館を見たかのような楽しさでした。

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 途中見かけた、南部曲り家なども見学しつつ、ここからさらに北上。それにしてもあまりに暑いので、とうとう諦めて、エアコン嫌いのかわねこも、エアコンを稼働。とたんに、あんなにキビキビ走っていたあ~るくんが、ちっとも走ってくれなくなってしまいました。(笑

 ここまでの途中で、大きめの本屋も見つけたので、地図を諦めきれずに寄ってみましたが、分厚い全国版の地図帳ばかりで、かわねこが愛用していた「リンクルミリオン」シリーズなどはありません。もっともこれは、出版元のミリオン出版自体がもうすでにないので、なくて当たり前ですが。
 せめてB5のツーリングマップルを…と思ったけど、これも今はスマホアプリが主流なためか、在庫はありませんでしたが、なくてもまあ困り果てるものではないので諦めようと思った時、途中にイオンモールがあることを思い出し、そうだ、ここなら大きな本屋があるかも、と、寄ってみました。

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 そうしたら、ありましたよ。
 ライトマップルシリーズという、ちょっと薄めの地図帳です。これ、各県別のものは他でも見かけましたが、これは東北6県版なので便利です。
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 蛇足ですけど、愛用している今はなきリンクルミリオンシリーズって、このようにリング綴じだったのです。そのため、ラリーのペースノートのように、見たいページを開いたまま置いておけて便利なので、未だに2014年発行のこれを、後生大事に使っています。
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 一冊1000円というリーズナブルさで、昔はコンビニで売られていたものですが、今はこういう需要もないんでしょうねえ。

 と、今日は感慨にふけることの多かった日なのでした。


つづく


Posted at 2024/07/31 21:58:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 遠征 | クルマ
2024年07月30日 イイね!

初夏の東北旅 -1-

初夏の東北旅 -1- 早いもので、7月ももう終わります。今月のはじめは、法事のために帰省することが確定していたので、合わせて少しお休みを取り、ついでにあちこち行こうかと春先から画策していました。
 そして法事の移動を含めて、少し長めに6月28日午後~7月4日の6日半を休みとしたのです。

 まだまだ先だと油断していたら、ありがたいことですが、6月は仕事が重なって忙しく過ごしているうちに、出発がもう眼の前。
 慌てていろいろと準備し、直前まで仕事を片付けて出発となりました。

 ちなみに今回の相棒はあ~るくん。エスクで行きたかったのが本音ですが、車長からのフェリー料金や燃料代などを試算すると、けっこうな差額になるため、経済性を優先して、あ~るくんを指名。これまで、どたばたとあ~るくんのかわねこ仕様化を進めていた理由が、これでした。
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 ひさびさに日勝峠を越えはじめたあたりまでは、戻ってからの仕事の段取りなどが頭に浮かんだりしたものの、日高に入ったあたりでやっとお休みモードになって、初夏らしい日差しの中、のんびりと下道を走り、18時過ぎにはフェリーターミナルへ到着。
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 週末とあって、意外なほど乗船するクルマ、そして北海道ツーリングを終えて帰るのであろう、オートバイが多かったのが印象的でした。
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 ちなみに今回も苫小牧東から秋田まで、新日本海フェリーに乗船です。
 計画当初は八戸航路や室蘭航路、青函航路なども検討したのですが、何と言っても料金が安くて快適なので、今回も往復で秋田航路を使うことなりました。
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 農産物の出荷が、まだ本格化する前のこの時期でも、大型トラックやトレーラーが、これまでは主に乗用車を搭載していた、2階甲板にも乗り込んでいたのは、2024年問題の対策で、物流も変わってきているのではないかという印象でした.
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 それでもぎっしり満載ではなく、積込みは順調だったので、定刻より10分ほど早い出港です。

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 初夏の夕暮れに染まる工場群を抜けて、北海道を離れるひとときは、旅が始まった実感に包まれて、幸せな気分。
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 そして今回の船室は、実に久々の個室だったのです。

 以前は、年末遠征で新潟航路に乗船する際は、1年分の自分へのご褒美で、個室を取っていたものですが、昨今はびんぼーと、深夜出港早朝到着便を使う機会が増えて、寝るだけなことから、個室を取る機会はかなり減っていました。
 しかし今回、新日本海フェリーでちょうどキャンペーンをやっていて、個室を予約すると車両を含めて3割引になるため、正規料金で2段ベッドを使うのとほとんど料金差がなく、そうなると快適な個室を取らない理由はありません。

 新日本海フェリーは、いつの頃からか「ステート」というよくわからない名称になりましたが、いわゆる「1等個室」。もっとも、1等というものの、4畳半程度の狭い部屋です。トイレはこの上級の特等以上にならないと部屋に付きませんが、洗面台は付いていて、さして不便ではありません。

 そして「ステート」には、和室とツインベッド洋室の2種類があります。かわねこ的定番は和室で、ふとんを敷いてごろ寝しながらの読書が好きなことと、部屋の配置関係から、和室だと窓から海が見えるのがメリット。

 夕食は、これもお楽しみの、船のレストラン。
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 今回のメニューは船の定番、シチューです。厨房機器の進化で、昔に比べると揚げ物等も美味しくなりましたが、こういう煮込み系の料理は昔から外れがありません。
 ただ、以前に比べるとメニュー数がかなり減ったのは、時代の流れでしょうが、少し残念です。
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 夕食後は、これまた船の定番、波打つお風呂。もっとも今回は海が穏やかすぎて、あまり波打ちませんでしたが。
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 風呂上がりにはこれがなければ、のアイスクリームは、まだ売店が開いている時間だったので、ちょっぴり贅沢に、ハーゲンダッツ。
 一緒に売られていた、特製のジェラートが500円だったので、370円のハーゲンダッツが安く感じられる謎。(笑

 船の個室のいいところは、季節を問わず暑くなりがちな船内で、好みに温度調整できること。
 今回もエアコンが程よく効いた部屋で、ふとんでごろ寝して、ゆっくり読書…のつもりだったのですが、やっぱりお疲れだったのでしょう。ごろ寝の時点で睡魔に襲われたので、22時には早々に就寝し、翌朝6時までみごとに爆睡。
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 翌朝も嬉しいことに晴天。
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 そして秋田港沖では、北海道へ向かう僚船の「らべんだあ」とすれ違います。
 この大型船が航行している姿が間近で見られるのは珍しいので、船内でも案内放送が流れ、後部デッキは賑わいます。
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 着港までは、船首にあるお気に入りのフォワードサロンで、入港を眺めながら過ごしました。
 秋田の入出港の際は、これまで天気が悪いことが多かったので、今日は晴天なのが嬉しい。
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 やがて秋田港に入港。
 毎回書いていますが、この狭い秋田港内で、全長200mの大型船を転舵とスラスターで180°転回し、着岸させる技術はなんど見ても見事です。
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 なので着港風景を堪能してから、車両甲板のあ~るくんのもとへ戻り、出発準備となりました。


つづく


Posted at 2024/07/30 23:01:42 | コメント(2) | トラックバック(0) | 遠征 | クルマ
2024年07月27日 イイね!

いせとすおうに魅了される -3-

いせとすおうに魅了される -3- 前日に、艦船を堪能したかわねこ。
 翌日は真面目にお仕事に取り組んでいた、のですが。

 当初、移動を含めて1日がかりと思われていた、十勝北部の現場が、事実上の打ち合わせ程度で、午前中で終わってしまいました。
 なのでいったん基地に戻り、午後からはデスクワークをしようと、お昼を食べながら、いせのネット記事などを読んでおりました。
 すると、いせは今日の16時に十勝港を出港するとの情報が。

 これを見たら、昨日の興奮が蘇り、出港風景をぜひ見たくなってしまいました。
 この時間ならば、今から行けば間に合うはず。仕事…ももちろん頭をよぎりましたが、今日の作業がほとんどなく、機材の片付けとメンテが不要だったことと、つくるべき資料は既に8割方できていて、翌日に行う写真の整理が主だったものなので、コ、コレハ、行ッテモイインジャナイカナ、という、悪魔かわねこの囁きに負けてしまったのです。(笑

 てなことでさっそく着替え、エスクを出動させました。走り出してから、晴天だったので、シェルパでも良かったな、と気づきましたが、折しも34℃の猛暑。さしものかわねこもエアコンを稼働させるほどだったので、翌日の影響を考えるとエスクで正解だったかも。

 そんなわけで、十勝港に来てみますと。一般公開は終了しているので、埠頭には入れないんだろうな、という予想に反して、近くに駐車できるうえ、埠頭での見学もオーケーでした。ほとんどが自衛隊や地元の関係者らしき人ですが、中には自分と同じ、一般のマニアらしき姿も。(笑

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 2隻のタグボートが来ているということは、いせには、水平方向に船を動かすスラスターは付いていないらしく、牽引で離岸するようです。
 出港まであと数分とあって、タグボートの接続が始まり、いせの主機が稼働を始めていました。

 てか、艦首下のあれ、アンカーだったんだ。
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 昨日は格納していたせいで、兵装の一種かと思ってました。

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 広尾町の役場か、商工会の方でしょう。暑い中、コスプレで見送る準備をしています。ちなみにサンタコスなのは、広尾町がサンタの町だから。なぜかは長いので、検索してください。

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 いせは通常の船舶と違って、タービンエンジンなので、船舶用ディーゼル特有の「ズォォゥ…」という、重低音ではなく、まるで航空機のような「キィーーーン」という甲高い音が響き渡ります。この巨大な船舶がこんな音を出しているのが、とても不思議。

 そして係留索が解かれます。
 考えてみれば当然ですが、出港に際しては、誰か地上の作業員が係留索を解く必要があるわけです。青色迷彩の隊員が作業をしていたので、もしかしてと聞いてみると、やはりすおうの乗組員でした。なるほど、こういう支援もあるのだと知りました。

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 すおうも同時に出港するのかと思っていたので聞くと、緩衝材を回収する必要があるそうで、あれは海自の装備だったとは。

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 出港ラッパが響き渡り、海自伝統の「帽振れ」でいよいよ離岸です。
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 港口まで後退したいせは、タグに艦首をプッシュ、艦尾を牽引されて90°転回します。この風景も、スラスター装備がふつうになった、フェリーでは見られないもの。

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 タグが離れると、長音の汽笛を鳴らして、出港していきました。
 ちなみに汽笛の音は、どんなだろうと思っていたら、「ボォーッ」という、低音のフェリーのそれと同じものでした。

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 そして、いせが出港すると、対岸の埠頭にいたすおうが、すぐにこちらへやって来ました。
 着岸すると、こちらの埠頭に待機していた、大型のラフタクレーンが動き出します。緩衝材の回収は、すおうに搭載されているデリックで行うのかと思っていましたが、考えてみれば埠頭なので、陸上からクレーンで釣り上げたほうが効率が良さそうです。
 ラフタは帯広の大手業者だったので、地元への経済貢献もあるのではないかと。

 そしておそらくこの埠頭は、通常大型船舶が停泊しないらしく、フェリーターミナルにあるような緩衝装備が付いていないので、そのままだといせは岸壁に艦体が接触するので、着岸できないのです。

 それまで、すおうの支援業務はいせと随行して、海上でなにか合同訓練でもしていたのかと思っていましたが、北海道には支援艦が常駐している基地がないため、すおうが大湊から来たようです。多用途支援艦の役務は、資機材運搬、浮遊物の回収から、射撃訓練の標的曳航などなど、その名の通り実に多岐に渡るものですが、こんな支援もあるとは。

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 着岸してタラップが掛けられると、すおうの乗組員が30名ほどもわらわらと降りてきます。

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 艦尾の日章旗を降ろしていたので、なんでだろう、と思っていたら、緩衝材の積み込み時に、クレーンの邪魔にならないためでした。
 クレーンの旋回半径からすると、さしたる邪魔にはならなさそうですが、事故防止に細かな配慮をしているようです。
 若い隊員が、降ろした日章旗をとても丁寧に畳んでいたのが印象的でした。

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 緩衝材は、ロープで岸壁に繋がれていたようで、クレーン近くまでの移動は、人力。女性隊員も、長い棒を一生懸命押していました。

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 数トンはありそうな巨大な緩衝材が2個積まれると、すおうの艦長らしき人が降りてきて、埠頭の陸自隊員に「ありがとうございます。(17時)サンマル出港です。」と、告げています。
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 そうです。すおうの出港に際しても、当然誰か陸側で係留索を解く必要があり、今回の場合は、広尾近辺に海自基地がないため、いちばん近いのが、帯広の陸上自衛隊だったようで、支援に来ていたのです。
 いせは大型艦だけに、入出港には、さまざまな支援が必要なのだと実感。

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 民間の定期船ではないので、時間ぴったりに出港するわけではなく、17時30分に出港ラッパと「出港用意。配置に付け!」と艦内放送が響き渡り、出港作業にかかりました。係留索が解かれると、すおうは岸壁を離れます。ちなみにすおうには、バウ、スターンスラスターが装備されているので、自力離岸、転回が可能なのです。

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 長音一声、こうしてすおうも、大湊へ帰って行きました。

 こんなに艦船をじっくり眺める機会は初めてでしたが、実に興味深く、堪能できました。
 いやあ、船成分をたっぷり補給できて、満足です。(笑 



Posted at 2024/07/27 11:10:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | ふね | 日記
2024年07月26日 イイね!

いせとすおうに魅了される -2-

いせとすおうに魅了される -2- こうして、いせをしっかり堪能した我々。しかし、さらに気になっていた艦船がありました。
 それは、今回随行して来た、多用途支援艦の「すおう」です。
 ちょうど向かい側の埠頭に停泊していたので、こちらも見学に行くのは、当然の流れというもの。(笑

 かわねこ、このような多用途支援艦を見るのは初めてでしたが、前方のいかにも艦船、というゴツい艦橋に、後方は様々な資機材搭載用なのでしょう、フラットデッキになっているのが、特徴的。
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 この艦型、個人的には第二次大戦時の航空戦艦「伊勢」(「いせ」艦名の初代)を連想させるので、琴線に触れるどころか響きまくり。
 いやあ、なんともカッコいいです。大型艦のいせももちろんいいのですが、こういう支援艦なども好きですね。

 ちなみに初代の伊勢は、建造当初は戦艦でしたが、後に後部を飛行甲板に改造して、戦艦と空母のいいとこ取り、のはずでしたが、実際は、物資と時間不足の中急遽改装せざるを得なく、搭載する飛行機も既になかったため、どっちつかずになって活躍できなかったそうです。しかし、子供心にあの艦型は、カッコよく見えたものでした。

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 そしてすおう。艦型だけでなく、搭載されているデリックやゴツいウインチなども、ソソる装備です。
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 触角みたいなアンテナもいいですね。
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 残念ながら、インフォメーション通り、一般公開されていなかったのが、至極残念。
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 ちなみにこちらの埠頭に来ると、すおう越しに、いせの左舷側全景が見えるのです。

 いせの見学時に、すおうの乗組員らしき隊員がいたので、いせと同行してきたのか聞いたところ、いせは佐世保が母港ですが、すおうは青森県の大湊が母港だとのこと。

 とまあ、結局2時間ほども堪能したのでした。

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 海霧が出ていて、内陸に比べてずっと涼しかったのは、さすが海辺。
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 とは言え、屋外にいたので、帰りに冷たいものを食べようと、大樹町のお店に寄りました。
 ここ、国道沿いなので存在は知っていてちょっと気になっていたのですが、これまで寄る機会がなかったのです。
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 お目当てのソフトは残念ながらありませんでしたが、サンデーを買って、表のベンチでいただきました。これはこれで美味しかったです。

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 そして今回の戦利品。
 いせで配られていた、クリアファイル。表のいせもカッコいいのですが。
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 裏の写真がこれ。エレベーターに乗ったSH-60Kなんて、カッコ良すぎて、マニア心をくすぐりまくり。実はリビングに飾っていたりします。

 この他にも、なかなかグッズを入手できる機会もないとあって、メンバー一同グッズ販売テントで散財。(笑
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 かわねこは、あまりにすおうの艦型が気に入ってしまい、このボトルを見た瞬間、買わずにおれませんでした。
 いせならわかりますが、すおうのグッズなんて、マニアック過ぎます。(笑

 こうして艦船を堪能した、楽しい休日となったのでした。


 が、実は。続きがあったりするのです。(ぇ


つづく
Posted at 2024/07/26 20:41:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | ふね | 日記
2024年07月25日 イイね!

いせとすおうに魅了される -1-

いせとすおうに魅了される -1- 7月19日から22日まで、広尾町の十勝港に、海上自衛隊の護衛艦「いせ」と支援艦「すおう」が入港することになりました。
 十勝港は、20数年前までフェリーの定期運行がありましたが、航路が廃止されて久しく、現在は貨物港として農産物のほか、石炭や木材をはじめとする、様々な物資の入出拠点として、重要な役割を担っています。

 その十勝港へ海上自衛隊の大型艦船入港は、おそらく2010年の「ひゅうが」以来。いせは初入港となります。
 しかも今回の入港目的は、広報活動でいせが一般公開されるため、これは船好きとしては見ないわけにいきません。(笑

 てなことで、友人たちと申し合わせ、広尾を目指したのでした。と言うか同乗させてもらいました。

 十勝港は、これまでもえりも方面へのドライブやツーリングに行く際には、よく立ち寄っています。海保の巡視船や大型貨物船が入港していたりすることもあり、船好きには見るだけで楽しいのです。

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 わくわくしながら十勝港の臨時駐車場に到着すると、ターミナル方向には、周辺の倉庫群があってもなお、巨大さがわかる構造物に、嫌でも目が行きます。
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 全長197m、全幅33m、基準排水量1万3千950トンのスペックは、ふだん乗っている新日本海フェリーの方が大きいくらいですが、さすがに艦船だけあり、存在感がハンパないです。
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 艦の前には出店が並び、この人出もあって、ちょっとしたお祭り。

 午後からの公開時刻に合わせて行ったのですが、既に乗艦が開始されていたこともあり、さほど並ぶことなく、乗艦できました。

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 最初に乗艦した場所は、中甲板のヘリ格納庫。フェリーである程度見慣れているとは言え、やはり広大です。
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 そしてなんだか行列ができている、と思ったらば。
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 なんと!ヘリ搭載用エレベーターに乗って上甲板に行けるのです。これはめったに体験できないので、手放しで嬉しい。
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 ヘリ用エレベーターだけに、巻き上げ機のゴツさがソソります。
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 そして見上げると、そびえ立つ艦橋が見えます。これだけでも、マニア的にはたまりません。(笑
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 通常、民間フェリーのスロープなどは、かなりゆっくり動くので、それに比べると驚くほど速いスピードで上昇するのは、艦船の装備ならでは。
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 見渡してもその広いこと。さすがアイランド型艦橋。

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 ふと足元を見ると、民間船の甲板と違い、普通の塗料ではなく分厚いゴム状のものが、甲板一面に施されています。おそらくは、ステルス性を高めるためではないかと思われる装備です。
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 甲板の端にけっこう大型のラフタクレーンが置かれている、と思ったら、これ、いせの装備品でした。確かに様々な用途に必要そう。
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 艦首には、20㎜機関砲が備えられています。当たり前ですが、弾丸のゴツさが異様です。

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 艦尾方向には、小型車両が置かれていました。
 これもいせの装備品で、消火用車両だそう。確かに、有事において消火活動はなにより大切なものです。

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 後部にはアスロックの発射ハッチが並びますが、さすがに機密装備なので、見せてはくれません。(笑
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 銃架には、12.7㎜機銃が据えられています。これは展示用で、通常機銃は外されているようです。

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 カツオ一本釣の竿ではありません。(笑
 かわねこ的には、この屹立するアンテナ群の迫力が艦船らしく、琴線に触れまくり。
 基台が可倒式で、ヘリ離着艦時にはぶつからないよう、倒れる構造になっているのです。

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 甲板上には、SH-60Kが展示されていました。
 人が並んでいるのは、後席だけですが、中に入って座れるため。

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 SH-60Kは、テイルブームにヒンジが付いていて、折り畳める構造なのが、いかにも艦載機。

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 コクピットも開放していたので、外からですが見ることができました。今やヘリもグラスコクピットで、アナログ計器が存在しないのに驚き。
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 ルーフのスイッチ群がいかにもヘリのコクピット。こういうの、好きですねえ。
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 でもシートの後ろに、さりげなくお守りが吊るされているのが微笑ましい。

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 興奮してバシバシ写真を撮りまくりましたが、そういえばこれらって、軍事機密なのでは。
 しかし撮影制限はなかったので、撮ってはダメなところは、最初から公開していなかったようです。そのためでしょう。艦橋内には基本入れず、トイレに行きたい人(主に子供)のみ、申告するとひとりずつ入れていましたが、入った瞬間から、そばの隊員がハッチをロックしていたので、さすがにいい大人が、中を見たいばかりにトイレに行かせろ、とは言えませんでした。(笑

 しかし、広報活動が今回の任務とあって、隊員のみなさんは、気さくにいろいろ答えてくれました。
 女性隊員もけっこう目立つので、何名くらい乗り組んでいるのか聞いたところ、全体(約300名)の1割、30名ほどが女性だそうです。思わず「そんなに女性が乗り組んでいるんですね」と言ったら、これでも少なく、海外の艦船だと3割程度は乗り組んでいるのが普通で、自衛隊はまだまだ少ない方だとか。

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 艦内を堪能した後は、外観もじっくり見させてもらいました。
 艦が大きいだけあって、ランチもでかい。
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 艦体後部には、短魚雷の発射管も。これもめったにお目にかかれません。
 艦が大きいだけに、防御装備もいろいろと付いています。

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 これもステルス性のためと思いますが、艦尾はこのようにばっさり切り落とされた、シンプルなつくりです。
 艦名がうっすらとしか記されていないのは、ここ近年のロービジ化なのか。
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 上甲板が広いためでしょう、艦底から甲板への艦体の湾曲ぶりが、民間船と全く違います。このあたりが、艦艇ならではの迫力を醸し出しているようです。



つづく

Posted at 2024/07/25 21:53:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | ふね | 日記

プロフィール

「急に夏らしく暑くなってきた十勝。ちょっといろいろ仕事面でイライラが募っていた帰りに、スーパーに寄ったら、5歳くらいの男の子を連れたお母さんが、店外に出たところで「今日はムシムシするねえ」と言ったら、男の子が「虫虫?どこにいるのっ!?」と反応していて、癒やされた。(笑」
何シテル?   06/13 20:22
オートバイとクルマと、野遊びが大好きな「おやぢ」です。(^^ゞ 北海道のど田舎に住んでいます。どれくらい田舎かと言うと、地域で乗っている車種を言えば、...
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