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かわねこのブログ一覧

2025年08月07日 イイね!

今年こそ最後の勇姿

今年こそ最後の勇姿 昨年見学に行った、海上保安庁最古にして、唯一砕氷能力を持つ巡視船「そうや」。今年で船歴実に48年を迎えました。北国の過酷な環境での任務の中、よくぞ耐えたものです。

 既に新造船の二代目「そうや」(初代「宗谷」名からだと三代目)も進水が終わり、就役に向けて艤装が進んでいるようです。ちなみに船名だけでなく、船番もそのまま「PLH01」が引き継がれるもよう。
 昨年は、現「そうや」の退役を濁していた海保ですが、今年は自らが「最後の一般公開」と銘打っていました。

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 実は事前情報で、体験航海の案内を見つけ、応募多数なら抽選制とのことだったのですが、みごと当選。小躍りして喜んでいたのですが、好事魔多しで台風9号の進路が、かなり怪しくなってきました。
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 結果、北海道への直撃は避けられたものの、釧路沖の海上はかなり影響を受けそうな予報に、届いた「体験航海中止」のメール。先日の津波の影響もあるのでしょう。やっぱりな、という思いだったのですが、残念です。

 しかしそのメールには、停泊状態での一般公開を行うので、ぜひどうぞ、との一文が。ならばと釧路まで出かけることにしたのです。

 それにしても、これも台風の影響でしょう、市内は釧路らしからぬ蒸し暑さでした。
 見学は午後から参加するので、まずはお昼ごはんです。

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 これまで釧路と言えば蕎麦、だったのですが、今回は雪風@L880Kさんからオススメされた、回転寿司に行ってみることにしました。
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 目的はこれ「かしわ抜き」です。

 蕎麦屋さんの「ぬき」が、シンプルにスープがメインなのに対し、ここのはかしわ肉がこれでもかというほど入っており、さらにネギとかまぼこまである豪華版。出汁は蕎麦屋のそれより少し濃いめなかんじですが、これはこれで美味しく、楽しめました。
 さらにこの日限定だったらしい、くじらの握りもあり、ひさびさのお寿司を堪能して、港へ向かいます。

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 まだ時間があったので、今回も埠頭でまき網漁船を見て散策。
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 と、こんな船が。バンカーバージと呼ばれる、給油専用の船です。通常のガソリンスタンドのように、エネオスやら出光などのマークが付いた船が何隻か停泊していました。大型船の入港も多い、釧路ならではと思います。
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 いつもなら「そうや」が停泊しているバースには、近くの旅客ターミナルで一般公開しているため、その姿がありません。
 そのため、日曜日とあって、主のいない岸壁には釣り人の姿がぎっしり。(笑

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 そしてターミナルには、「そうや」の姿がありました。
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 昨年同様、すぐとなりの広場では、くしろ港まつりが行われており、よさこいの演舞などでにぎわっています。ちょうど昼時ということもあって、数多く並んだ露店前はかなりの混雑。
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 相変わらず昭和からタイムスリップしてきたかのような、懐かしく、そして少し怪しげな露店も並んでいます。もしかして北海道中の露店商が集まっているのではないだろうか。(笑

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 「そうや」の一般公開も、昨年同様50名ほどの列がありました。かわねこ同様の船マニアばかりではなく、親子連れの姿も多く見かけたのは、地元に定着している証でしょう。
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 乗船すると、前甲板には、睨みを利かす60口径40㎜機関砲が。ふだんは潮を被らないよう、カバーが掛けられていますが、今日はしっかり姿を見せています。
 そう言えば聞くのを忘れましたが、海保は実弾射撃演習って、どの程度やるんでしょう。

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 一般公開に合わせてでしょう。リペイントされていますが、ところどころ古さは隠せません。
 実際に乗組員の方に伺うと、まさしく錆との戦いだそうで、その方はヘリの整備員でしたが、それ以外にも船体の細かな補修やペンキ塗りなども行うそうで「なんでもやらなくちゃいけないんです」とのことで、新造船が待ち遠しいそう。

 公式通知の通り、体験航海の中止は台風の影響のためだそうですが、先日の津波による、任務への影響もあったことは想像に難くありません。
 津波当日は、やはり沖合へ退避したのか聞いてみたら、実はその日は改修のため函館でドック入りしていたそうで、緊急出港するかどうか、かなり悩んだとか。


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 ちなみに帰路、厚内の海岸通りを走ってみたのですが、釧路港内の穏やかさと違って、波高が高く、潮飛沫で景色が霞むほど。
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 高台から海を眺めても、文字通り「天候晴朗なれど波高し」で、下からはごうごうと波音が響くほどだったので、これは体験航海中止もやむなしかな、という海上の荒れもようだったのでした。


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 船内のつくりは、やはり狭かったり、スイッチやフック類など小物のデザインが、昭和を感じさせるものですが、でも中には「この古さも味があっていいものですよ」と言う若い女性乗組員もいたので、若い世代には、一周回って却ってウケるのかも。

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 フライトデッキでは、昨年に続き「巡視船そうやお兄さん」が子どもたちに大人気。職員さんもノリノリで楽しそう。(笑

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 と、アナウンスがあり、高速救難警備艇の訓練展示を行うとか。右舷側へ行ってみると、高速艇が降ろされ、実際に走り回ってくれました。
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 港湾内なので、速度は抑えていたようですが、ウォータージェット推進なので、25ノット(約46㎞)くらい出せるはず。
 これは昨年はなかった展示なので、今回はちょっと得した気分です。


 ちなみに「そうや」は、その技術が確立される以前の建造のため、スラスターが装備されていないので、離着岸にはタグボートが必要なのではと聞いてみると、この旅客ターミナルへの離着岸はその通りで、タグを使うとのこと。
 しかし、通常停めている停泊バースの場合、タグは使わず微速前進中にアンカーを落とし、アンカーを起点に船を転回させて着岸すると聞いて、そんな技があるのかと驚きました。

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 ついでに、新しい巡視船の「とかち」などは前側面に、防護板のような装備が付いているのが気になっていたので、これも聞いてみると、あれは着岸時に岸壁からの保護用なのだとか。保護板が付いている理由が「新しい船は船体が(軽量化のため)アルミ製だから」と聞いて納得です。

 1時間ほど見学し、船を降りたその時です。「これより、救難ヘリがそうや横をローパスします」とのアナウンスが聞こえました。

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 ええええ!そんなサプライズもあるのか!これは見たい。と、ちょうど、列をなしていた乗船者が切れたタイミングもあって、案内役の職員さんが「ヘリは右舷側を通過するので、もういちど乗船して甲板でご覧になってください」と言ってくださったので、再度乗船。

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 釧路航空基地から発進した、S-76Cが「そうや」横をローパスしていきます。
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 ターミナル端で転回すると、後部ドアが開け放たれて、隊員さんが手を降ってくれていました。

 S-76Cの展示飛行自体が珍しいので、思わず「今回は大サービスですね」と乗組員さんに声を掛けると「港湾内は、(カモメなどが多く)バードストライクの危険性が高いので、普段はあそこまで高度を下げないんですよ」と教えてくれました。おそらくは「そうや」最後の一般公開に合わせてのことでしょう。

 そんな思わぬサプライズオプションもあって、堪能した「そうや」一般公開だったのでした。

 そして今度こそ、現「そうや」には、さよならです。
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 個人的には、この後ろ姿の佇まいが好きでした。
 
 48年間、本当におつかれさま。






Posted at 2025/08/07 21:27:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | ふね | 趣味
2025年08月04日 イイね!

就航十三周年

就航十三周年 本日で、わがエスクが13年目の航海に入りました。
 オドメーターは、173,300㎞。2024年度の走行距離は、11,300㎞でした。

 既に新たなパーツの投入はなどはなく、幸いなことに、昨今は大きな故障とかのトピックもないので、整備と言えば車検くらいでしょうか。
 そんなわけで、先月、6回目になる車検も無事終了。
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 代車は20年落ちの初代ノート。なので、コレで走り回ったりはせず、ほとんどあ~るくんに乗っていました。
 ただ、猛暑の最中だったので、ノートはエアコンが効くのと、エアコンを作動させてもあ~るくんのように、とたんに走らなくなるわけではなかったのは幸いか。
 
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 さて、今回車検のために、常設の車営台を取り外し、運転席シートをノーマルに戻しました。
 13年ぶりに座ってみたノーマルシートは、座面の柔らかさなど、けっこうな違和感。(笑

 近年、アフターマーケットのシートレールに対する車検基準が厳しくなり、前回の車検から、これまでのレカロシートが車検に通らなくなってしまいました。
 個人的には、それまで10年間(先代テラノの時代からはさらに遡って20年)問題なく車検に通っていたのに、既得権もなくいきなりNGはおかしいのでは、と思うところですが、文句を言っても通らないので、今回もやむなくノーマル戻し。

 もちろん、車検対応の純正シートレールを購入しようと思ったのですが、車検用書類の申請には、シート本体のシリアルナンバーが必要です。
 なので取り付け状態で、ライトを当てたりしてかなり探したのですが、ナンバーが見つからず、時間切れで今回は断念しました。
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 しかし取り外してからも、本体を裏返したり、付いていたカバー類を剥がしたりしても、どこにもナンバーがありません。思えばこの時、シートを分解しているので、ナンバーがあれば写真を撮っているはずなのですが、それもないところを見ると、そもそもナンバーがなかったのでは、という疑惑が浮かびます。
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 というのも、シート裏にラベルらしきものが貼ってありますが、なぜか黒く塗りつぶされているのが発見されました。
 このレカロは、もう30年以上も昔に購入したので、もはやどこの店で購入したのかなどがわかりません。並行輸入品だった可能性も高く、事実上追跡不可能。

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 30年も使ったんなら買い換えろよ、と言われそうですが、この「LS-F」は今はもう絶版モデルで、張り出した大きめのサイドサポートが気に入っているので、換えが効きません。
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 今回取り外してみても、内部のウレタンがわずかに粉化は起こしているものの、座面などにも特にウレタンの欠けなどもないため、今後も使い続けたいのです。

 そんなわけで、不本意ながら車検時のノーマル戻しがデフォルトになりそう。

 しかし、シートを付け替えること自体は簡単ですが、問題はシートベルト警告灯の配線をする必要があり、それがシートヒーター回路から分岐されているのです。
 シートヒーターは、発熱体をハーネスごとレカロに移設しているので、ノーマル化するとハーネスがないことになります。

 前回は、車検時にNGとなってノーマル化の必要が生じ、ノーマルシートをお店に預け、車検後レカロに戻してもらっての納車だったので、シートベルトの警告灯はどうしたのだろう。
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まさかシートヒーター本体をレカロから剥がしたのか、と思ったら、メカさんが配線を作ってくれていたのでした。
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ので、次回は忘れないように、配線にマーキング。

 今回はこの他に整備では、フロントブレーキのスライドピンが固着しており、交換となりました。
 これは春先から、少し引きずりっぽい傾向があったので、想定内。リア側はサビ落としで対応可能でした。これも塩害の影響ですね。
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 あとはいつものシャシーの防錆塗装をしてもらったのが、整備メニュー。

 今回は幸い、あまり大きな整備はありませんでしたが、13年が経過したことにより、重量税が、なんと12,800円も増税になっていました。
 この上げ方はないだろうという増額ぶりで、そもそも年数経過で、自動車税のみならず、重量税も重課する考え方が理解できません。
 まあこのあたりも、書き始めるとキリがないので、このへんで。

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 引き取りの翌日、さっそくレカロと車営台を戻したのは、言うまでもありません。
 やっぱり馴染みある、かわねこ仕様がいちばんです。

 でもこれで2年は、安心して乗ることができます。
 いやもちろん、あと2年どころか、できるものならあと7年、つまりは20年乗りたいと思っているので、航海はまだまだ続くのです。

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Posted at 2025/08/04 22:02:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ
2025年07月26日 イイね!

十勝港へ護衛艦を見に行くツーリング

十勝港へ護衛艦を見に行くツーリング 無事「M2レイド」のミッションコンプリートができたところで、時計を見ると12時40分。
 ここから十勝港までは、およそ30分程度。「ひゅうが」の一般公開午後の部は、13時からなので、ちょうど良い時間です。
 昨年の「いせ」の時は、12時半くらいに行って、公開開始を待ったのですが、開始直後は混み合うので、ちょっと時間をずらすくらいの方がいいな、という判断でした。

 国道をのんびり走って十勝港へ行ってみますと。昨年同様、港湾倉庫の向こうにそびえる、巨大な艦橋部が見えて、テンションが上ります。

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 今回公開された「ひゅうが」は、昨年の「いせ」の姉妹艦なので、大きさも同じなため当然ですが、この巨大さは昨年を思い起こさせるものです。

 既に午後の公開は始まっていましたが、そのぶん程よく人がはけて、待つことなく艦内に乗り込むことができました。

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 昨年の「いせ」は、前甲板エレベーターに乗せてもらいましたが、今回は後甲板。このあたり、艦によって見せ方の違いを出しているのかも知れません。
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 昨年はエレベーターに乗って見上げると、艦橋構造物がそびえ立っていて、かなりテンション上がりましたが、今回は後部艦橋しか見えないのが、ちょっと残念。

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 広い甲板に出ると、甲板上の見学者数は、昨年と同じくらいでしょうか。
 するとアナウンスで甲板前部にある、20㎜機関砲ファランクスの実演が始まる、というので、見に行ってみました。

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 昨年の「いせ」では、稼動しなかったので、マニア的にこれは嬉しい。
 自艦に向かってくる、ミサイルなどの要撃を目的としていて、目標の索敵と補足、そして射撃開始までコンピューター制御で自動的に行われるものです。
 上下左右の砲塔移動のほか、もちろん空発射ですが、射撃実演もしてくれました。
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 解説の隊員さんの口上が上手で、挨拶を促し、見学者が「こんにちはーっ!」と挨拶すると、ファランクスがお辞儀するという芸?を見せてくれました。
 ファランクスの動きを「どうぞ動画で撮ってください」とのアナウンスも、映え意識の昨今らしい。
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 横には12.7㎜機銃も展示されていたので、隊員さんに実弾射撃の訓練は、それなりの頻度で行われるのか聞いてみたところ、ミサイル系と違って、弾系は単価が安いので、わりと実弾射撃訓練はできるのだそうです。

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 昨年同様、甲板にはSH-60Jが展示されており、パイロットの隊員さんに話を聞くことができました。

 最近はヘリもグラスコクピットなんですね、と言ったら「それでもSH-60Jは古い方なんで、パネルと操作ボタンが別ですが、最新型だとタッチパネルなんですよ」と聞いて驚きました。
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 格納庫内の写真展示で、コブラが着艦したものがあったので、これも聞いてみると「チヌークも降りたことがありますし、空自さんのヘリも降りてます。最近は陸海空の垣根が低くなって、連携が盛んになっています」とのこと。
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 ちなみにSH-60Jの航続距離を伺うと、満タンでだいたい4時間程度。ここからなら、ぎり、南関東くらいまで飛べるそうで、意外と航続距離長いんだなあと思ったり。

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 後部甲板のVLSは「いせ」と同じ。
 隊員さんが別の方に解説しているのを横で聴いていたら、当然ですがアメリカ製のために、マニュアルは全編英語なのだとか。そのため、取り扱いの習得には、留学する事が多いのだそうです。

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 そして今年も対岸には、かわねこイチ推しの、多用途支援艦「すおう」も来ています。
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 「ひゅうが」自力での離着岸は、スラスターがないので、できないのかと思って隊員さんに聞いたら、離着岸自体は自力でもできないことはないが、やはり専用の緩衝材がないと、岸壁のコンクリートで艦体に傷が入るからやらない、ということだそう。そしてその緩衝材の敷設が「ひゅうが」自力ではできないので、「すおう」の支援が必要なのだとか。

 ついでに気になったので、タービンエンジンの「ひゅうが」は、給油できる港が限られるのでは、と聞いてみたら「補給艦があるのでどこでも給油可能ですよ」との答え。そりゃそうか。一瞬、空港にあるフューエラーローリーを想像してしまいましたが、あれではとても追いつく給油量じゃないですね。(笑
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 ちなみに、母港舞鶴と北海道なら、無給油で往復可能だけれど、今回は仙台や苫小牧など、あちこちに寄っていて、7月はじめに抜錨してから舞鶴に帰港するのは、8月になるとのこと。そのため、帰りに大湊に入港して給油するらしい。
 給油以外にも、(おそらく食料品などの)補給のほか、乗組員の休養も兼ねての大湊入港なのだとか。本当にご苦労さまです。

 ちなみに、今回は女性隊員があまりいないな、と思って、見かけた女性隊員に聞いてみると「ひゅうが」は20名ほどしかいないそう。「いせ」は30名と聞いたので、少ないんですね、と聞いたら「いせ」は居住区が改装されているからではないか、とのこと。

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 艦体横のゲートやハッチがあちこち開いているのは、展示もありますが、おそらく停泊中は艦内が暑いので、風を入れているのではと思います。

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 なんだかんだで、ツーリングのついでにチラ見でいいか、と思っていた「ひゅうが」でしたが、結局1時間半も堪能したのでした。(笑


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 そして当然、イチ推しの「すおう」も見ずにはおれません。
 連携とは言え、随伴して十勝港のほかに、今週は苫小牧にも行くので「すおう」も大活躍です。
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 今回、シェルパくんで来たからには、念願のツーショット、いや、背景に「ひゅうが」も写っているので、スリーショット成功です。

 ちょうど甲板に若い隊員さんがいらしたので「利尻島まで行かれるんですね」と聞くと「そうなんです。なんで利尻なのかなあ」とちょっと気落ちの様子。
 航海時間を含めると、「すおう」もたぶんひと月くらい帰港できないのではないかと思われるので、こちらも任務とは言えご苦労さまです。

 ちなみに今回は、艦内を歩き回る想定で、いつものゴツいオフロードブーツではなく、ガエルネのショートブーツを履いてきたのは正解でしたが、やっぱりけっこう動いたので疲れました。
 暑いこともあったので、この後は寄り道をせず、素直に帰投することに。

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 でも、途中でのソフトなう。は必須です。(笑

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 ひさびさのシェルパくんでのツーリングは、やっぱり楽しく、艦艇成分も補給できたので、いい休日となったのでした。





Posted at 2025/07/26 21:46:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | ふね | 趣味
2025年07月25日 イイね!

100㎞先へ「参るぞ」ツーリング

100㎞先へ「参るぞ」ツーリング この7月の3連休。初日にエスクが車検入庫日となってしまいました。
 そのため初日は、運転席シートのノーマル化など、車検準備のどたばたで終わり、翌日曜日も買い出しに出たほかに、翌週の仕事の機材を準備したりで、北海道らしからぬあまりの蒸し暑さに、オートバイに乗る気力さえも失ってしまいました。ええ、単なるサボりです。(笑

 まあ、今月はラリーカムイに静内と、遠出が続いたり、仕事も忙しかったのでちょうどよい休養日になった、と、思うことにしましょう。

 とは言え、3日も基地でじっとしていられるわけもなく。
 最終日は、このところ乗る機会がまったくなかった、シェルパくんでひさびさにツーリングすることにしました。

 さてどこへ行こうか、と、考えていたのですが、その際に目についたのが、十勝港での護衛艦「ひゅうが」の一般公開。
 昨年、姉妹艦の「いせ」を見学しているので、似たような艦だしなぁ…と、当初はそれほど食指が動かなかったのですが、ツーリングのついでに寄るならアリかな、と、まずは広尾方面を目指すことに。

 さらに、友人のサイトでこんな企画が飛び込んできました。

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 これ、2018年に行われた企画の第2弾で、M2レイド、というものです。

 ざっくり説明すると、自宅でトリップメーターをゼロにし、そこから100㎞走った場所での景色を、愛車とともに写真に収める、というものです。
 そして今回のM2レイドでは、さらにその近隣のお店で、なにか美味しいものをいただいて、それも撮影してレポートするもの。

 参加はどなたでもでき、車種の括りなどもありません。現にかわねこは、オートバイのシェルパくんで参加しましたので、面白そう!と思った方は、どうぞエントリーしてみてください。


 さて、基地から100㎞走って、はともかく、その近隣で美味しいものをいただく、となると、ぐっとハードルが上がります。
 北海道郊外の、いい景色が望めるところに、そんな都合良くお店があるわけありません。(笑

 しかし、広尾へ行くなら、隣の大樹町にお気に入りのラーメン屋さんがあります。
 ここへ直行すると、100㎞を完全に割り込むのですが、途中を大きく迂回すればちょうど100㎞くらいになるのでは。そして国道を西に外れれば、日高山脈を望む農村風景が撮れるのでは、と目論みました。

 問題は、迂回ルートをうまく計算しないと、都合良く100㎞(の前後5㎞)になるか、ということ。
 出発前は、ぐーぐる地図でおおよその距離を見込んで、走ることにしましたが。
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 そんなわけで、前日より少し湿度も下がったので、走り出してはそこそこに快適なツーリング。ショートグローブに、サマージャケットのメッシュも全開。夏のツーリングはこうでなくては。

 しかしですね。いやわかっていたんですよ。
 だいたいいつも、おおよその方向だけで、ルートを決めずに走り出す、気まぐれツーリング好きで、面白そうな脇道があると、進入せずにおれないかわねこ。決まったルート通りになんか走れるわけがないのです。(笑
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 大人しく予定通りのルートを走っていたのは、スタートしてせいぜい30分ほど。
 ガーミンのGPSは付けていますが、これは走行ログの記録用で、別にルート案内を入れているわけではありません。そもそもそんなのつまんないし。
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 十勝サーキットの横をかすめて、郊外の農道に入り込み、おおよそ南の方向へ行けばいいんだよな、くらいで、面白そうな脇道があるとあっちへ曲がり、こっちへ寄り道と、東へ大きく迂回。

 すると大樹町の手前、幕別町忠類へ入った頃には、トリップメーターは90㎞を越えていました。なんならここからさらに浜大樹くらい目指そうかと思っていたのですが、念のため停まって、ぐーぐる地図で確認してみますと。
 なんと、ラーメン屋さんまで20㎞弱の表示が。ああ、やっちまった…。これでは完全に距離オーバーです。

 まーそんな都合良く走れるわけがないんだよなあ、と、いったんは諦め、とりあえずは大樹町へ向かおうと、国道に出て信号待ちをしていると。
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 横になにやらレストランらしいお店があり、クルマも3~4台停まっているのに気付きました。

 こんなお店あったっけ…と思いつつ、トリップメーターを見ると、なんと96㎞。100㎞の前後5㎞の誤差は認められるので、ここで食事をすれば、第2指令はクリアできます。

 近年、高規格幹線道路の開通により、忠類を走ることがめっきり減ったので、このお店の存在を初めて知りました。

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 さっそく入店してみると、失礼ながらこの田舎にしては、ずいぶんとおしゃれなつくり。
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 十勝では海産物で名高い広尾港も、クルマで30分ほどの近さもあり、焼き魚などのメニューも豊富で、心惹かれましたが、お店のマスコットが豚さんだけに、豚肉メニューも推しのようなので、カレー好きとしては、カツカレーをオーダー。

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 トンカツは「四元豚」と呼ばれる地場産もので、柔らかく味わいのあるものでした。
 カレーはルーカレーで、まろやかで優しい甘口の味。辛口好みの方には、ちょっと物足りないかもしれませんが、甘党のかわねこには、ちょうど良い味だったのでした。

 そして食後に、指令1を達成すべく、お店の近くにある、忠類の道の駅横にあるキャンプ場をかすめて、小高い丘にある、酪農農道を走ってみることにしました。
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 すると、初めて来たのですが、眼下には、大きく広がる農地が一望にできるではありませんか。牧草地が広がった風景くらいは撮れるだろうと思っていましたが、こんなに景色が良いとは。
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 ここは十勝南部に位置する、北海道の大農産地帯のひとつで、酪農と畑作が盛んな地域なのです。
 これで指令1もクリア。ミッションコンプリートです。
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 シェルパくんのトリップBは、㎞単位表示なので、ぴったり100㎞にならなかった(たぶん99.6㎞くらい)のと、遠くの日高山脈が雲に隠れていたのはちょっと残念ですが、これだけの景色が拝めたのは、怪我の功名にしては出来過ぎだったのでした。(笑

 今回は、様々な偶然が重なったツーリングでしたが、だからこそ、とてもおもしろいものとなりました。

 M2レイド参加は、きっかけに過ぎません。
 100㎞先の景色を見に、愛車ででかけてみるのもいいものです。
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Posted at 2025/07/25 21:46:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | シェルパくん | 趣味
2025年07月21日 イイね!

静内に高射機関砲と短SAMを見に行く

静内に高射機関砲と短SAMを見に行く なんかここ最近、軍事系の展示にハマりつつあるかわねこ、…って前置きは、前回も書いてますね。(笑
 てことで今回は、陸自の見学です。

 当初は地元十勝で例年行われる、第5旅団の駐屯地祭に行く予定でした。
 しかし、同日に静内にある、第7師団でも駐屯地祭が行われるという情報が入りました。
 中でも、こちらは高射特科連隊なので、87式自走高射機関砲と81式短距離地対空誘導弾(短SAM)の射撃実演が行われるとか。
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 基地からは、山越えをして3時間ほどかかる道のりなので、最初はちょっと躊躇していました。
 しかし駐屯地は国道沿いにあるので、いつもドライブやツーリングで通るたび、いちど見てみたいと気になっていたことと、87式自走高射機関砲は、全国でもここと旭川の部隊にしか配備されておらず、本州でも訓練部隊にしかないので、まずお目にかかることはありません。
 まして訓練用の模擬弾と言え、高額な短SAMの発射など、めったに見られないので、行く気になりました。

 当日の天気予報は曇のち晴れということもあり、当初は、シェルパくんでツーリングを兼ねるつもりでいたのですが、当日朝の気温は、数日前までの猛暑から一転、15℃ほどの、涼しいを通り越して、寒い気温。さらに静内の天気予報は最高気温が21℃とあります。
 何年か前のツーリングでも経験していますが、襟裳岬を越えた浦河方面って、夏霧が発生しやすく、十勝では30度超えでも、風が冷たくいきなり寒い気温になったことがあり、20℃越えの予報でも油断できません。

 これでは夏のツーリングながら冬装備が必要で、ウインターグローブをして何時間も走るのは、ちょっとした修行です。
 さらに仕事で、前日は狩勝峠を越えて道北へ、前々日は日勝峠を越える、ロングドライブの出張が続いていて、ちょっとお疲れ気味だったこともあり、日和ってしまいました。

 そんなわけでエスクで出発。が、天馬街道に入ると、曇天だった空にも晴れ間が見えてきました。
 とは言え、窓を開けて手をかざしてみると、やっぱり風は冷たく、この中をオートバイで走るのは寒かろうなあという状況でした。
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 ところが。
 浦河に入り、晴れ間が広がると意外にも風は温んで来たのです。最終的には、出る時はTシャツの上に1枚羽織って出たのに、静内ではTシャツ1枚でじゅうぶんなほど。

 こっち方面の方がより寒いと踏んで、クルマで来たのに、これならシェルパくんで来れば良かった、と後悔してももう遅い。(笑
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 海沿いの国道では今時期、昆布漁の最盛期なので、あちこちで昆布干しが行われています。同時に天気が良いこともあってか、観光のクルマが多く、流れも良くありません。
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 当初は訓練展示が行われるのが11時頃なので、10時半には到着すればいい、と思っていたのに意外と時間を食ってしまい、ちょっぴり焦り気味。が、それでも10時40分には駐屯地に到着。
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 ここは、国道を挟んで海側に射爆場、山側に兵舎などがあるため、駐車場と公開スペースは山側だろうと思っていましたが、実際は駐車場だけで、装備展示なども射爆場側で行われていたのが、ちょっと意外。
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 駐車場も次々とクルマが入ってきていたので、中も混んでいるのだろうな、と思ったらば、海沿いに横に広いこともあって、混んでいたのは来賓席付近くらいで、後は意外と余裕があったのでした。

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 射爆場には、すでに4台の87式がスタンバイしていました。
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 横を見ると、普段使われていないらしい、自走砲らしき車両にカバーが掛けられていたのは、海沿いならではの配慮でしょうか。

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 セレモニーで、まずは音楽隊の演奏。
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 続いて模擬闘技の実演が行われました。
 テロリストを制圧、というストーリーで、ちょっと笑いも交えた演出になっていたのが、昨今らしいところ。

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 87式の実演まで、少し時間があったので、仮設トイレに行ったところ、横の倉庫が標的機の収納場所だったので、おおっと思い、写真を撮ってしまいました。

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 そしていよいよ87式のエンジンが始動し、レーダーが回転を始めます。
 個人的に、この2連装砲がちょっとソソるものがあり、好きなんですよね。
 しかし、制式化後38年が経ち、配備に18年かかっているとは言え、最終配備からもう20年が経っています。
 1台15億円と高額で、後継機もないことから、見られるのももうあとわずかかも知れません。

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 アナウンスの後に実射。速射砲のようにダラララッと発射されるのかと思っていたのですが、実際は口径が大きいのでドンッドンッというかんじ。35㎜もあるので、そりゃそうか。左砲だけ、または右砲だけ、あるいは左右両砲の同時発射ができるようです。

 4両あるうち、実際に稼働したのは2両だけだったのが、ちょっと残念でしたが、一眼レフの連写で、発射の瞬間と、排莢が撮れたのは嬉しい。(笑

 続いて短SAMの実射ですが、目標が必要なので、先に標的機を飛ばします。
 そのため、先ほど倉庫にあった標的機が出されて、準備されました。
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 しかもこれ、ラジコンで飛ばすのですが、音からするとジェットエンジンです。考えてみればプロペラ機では速度が遅すぎて標的にならないですね。昔なら戦闘機で標的を曳航したのでしょう。

 これが洋上遠くの標的エリアまで飛ばすのですが、遠すぎて目視できません。なんとなくエンジン音がするのでそっち方向なんだろうなーというかんじ。

 そして短SAMも、自分がいた位置から遠目に見えていたものを発射かと思っていたら、これはただの装備展示で、実際は87式の陰にいたのでした。
 しかも当たり前ですが、速度が速すぎて目視で追えません。
 目標に当たっても爆発音がするわけではなく、アナウンスで「目標に命中」と告げられるだけなので、ちょっと拍子抜けでした。

 しかも発射タイミングがカウントダウンしてくれるわけではなく、アナウンスで「発射!」と言ってからかなりのタイムラグがあって、轟音とともに発射されるので、余計わかりづらい。

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 それでも2発目は、おおよその位置を捉えていたので、奇跡的に撮影することができました。

 これで訓練展示は終了。規模がちいさいのと、たぶん高額なため、第5旅団のように花火大会なみに撃ってくれるわけではないようです。(笑

 しかしせっかくなので、展示されている装備を見てみます。
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 これは短SAMのレーダー車。これもなかなか見られないもので、ましてや擬装網を被せて実際に運用しているのは、珍しいと思います。
 というか、知らないと擬装網でなんなのかわからないかも。
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 ちょうど展示が終了して、レーダーを格納しているところでした。
 こんなふうに格納されるんだ。

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 先程の87式自走高射機関砲がこれ。

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 155㎜自走砲もありましたが、上富良野と留萌でも見たので、いささか見慣れてしまいました。(笑

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 帰りがけ、先程飛ばしていた標的機の回収が行われてました。

 駐屯地内の出店は、駐屯地の規模が小さいせいかほとんど出ておらず、子供向けの綿あめやかき氷だけでした。
 食事的なものがなかったこともあり、近くにかわねこお気に入りの「ねこや食堂」があるので、さっそく行ってみたのですが。
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 が、なんと。まさかの売り切れで営業終了。
 駐屯地祭帰りに寄るお客さんも多かったのでしょう。これは残念。仕方ないので、静内のファミレスでお昼を食べて、帰途へ就いたのでした。

 同じ道を戻りたくないタチなので、帰りは新冠から山中に入り、ひさびさの舗装林道を走ってみたり。
 走りを楽しんでいたので、写真はありません。
 
 帰りの日勝峠越えも、窓全開の暖かさ。ううーん、これならシェルパくんで(ry
 と言いつつも、この次週にはエスクは車検入庫して、連休には乗れなかったので、ドライブできて良かった…と思うことにしよう。(笑

 でもまあ、めったに見られないものを見せてもらったので、満足です。
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Posted at 2025/07/21 22:26:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリー | 趣味

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