
ということで(←手抜き)今回も行われた、恒例秋の幕営会。
9月なかばのことだったので、ブログの時系列は完全に狂っていますが、まあそこはスルーしてください。(笑
出発時の十勝はどんにょりで、風は肌寒いほどでしたが、峠を越えて富良野を抜けると天候は回復して青空になり、気温も上がって来ました。
こうなると、やっぱりソフトなうしたくなってしまい、旭川郊外道々脇の食堂に寄ってみます。
ここ、以前から通るたび、ソフトの看板が出ていたので気になっていたのです。
さっそくソフトを食べながら、ふとスマホを見てみると、なにかメッセージが入っています。
なんとそれは、先行した美瑛番外地さんからの、いつもの「ホーム」が熊出没により閉鎖されている、というものでした。なんですとぉっ!?
ほどなくれいぽんさんからも電話があり、隣町のキャンプ場が開いているので、そちらへ集合とのこと。
かわねこ、このあたりはあまり詳しくないので、昔だったら、施設名だけ聞いても「それどこ?」という状態でしたが、いい時代です。スマホの検索一発で、すぐに場所がわかって向かいました。
そこはヒルズというだけあり、小高い丘の上にあるキャンプ場です。
どうも造りから見て、公園だったものをキャンプ場として開放しているという雰囲気。
そのため、全体が傾斜していて、平らなところが少ないものの、ロケーションも悪くなく、それほど激混みというわけではなかったので、ここで幕営決定。
それぞれのテントはまずまず平らな場所を見つけましたが、テーブルが若干傾いているのは、まあ御愛嬌でしょう。
それにしても調べると、ホームは8月末から閉鎖になっていたようでしたが、誰ひとり情報を確認していなかった、というのは、いかに我々が慣れて緩んでいたかの象徴ですね。
そしてこのキャンプ場は、サイト近くまでクルマの乗り入れができず、貸出のリヤカーで運ぶ必要があり、 4台あるリヤカーも、古いものだとタイヤの空気が抜けていて重かったりするのでした。
しかも、ホームは荷物の積み下ろし時にはサイト近くまでクルマで行けるため、その前提でギア類をコンパクトにしようなどという発想が抜けていたのは、油断ほかなりません。(笑
車両乗入れ禁止で、リヤカー使用のキャンプ場はたまに見かけるので、それ自体は仕方ないと思いますが、水場が窪地に降りた遠いところ1箇所にしかないので、水タンクが必要だったのは盲点でした。
良かった点としては、トイレが画像右奥に見える管理棟内にあってきれいだったこと、料金が1泊500円(デイキャンプだと無料)と良心的だったこと、管理棟内に自販機があって、飲み物と、利用しませんでしたが地元産の肉や餃子なども販売されていたこと、焚き火台を使うのもNGというキャンプ場が増えてきた昨今、焚き火台使用OKなどです。そして驚いたのが、無料Wi-Fiが設備されていたこと。
どうやら立地からも、災害時の避難場所としても想定されているのではという気がします。
てなことで、さっそく展張して宴会開始。
まずは、なにはなくともオヤツタイムで、このチーズケーキが素晴らしく美味しいものでした。
今回も夕食の前菜として用意していただいたのが、手羽先。
炭火で焼くので、美味いことこの上ありません。
そしてメインはジンギスカンでしたが、いつもの有楽町ではなく、趣向を変えて評判のお肉屋さんのものにしてみました。有楽町は激安価格なので、高いかもと思って買いに行ったら、意外にもリーズナブル。
今回のこれは、特製のタレに漬け置きしてある味付けジンギスカンで、肉もさることながらこのタレが抜群に美味いのです。
いつも通り1kg用意したジンギスカンはああっとゆうまに消費され、続いてホルモンも焼きましたがコレも美味しい。ジンギスカンのと同じらしいタレに漬け込んだ、味噌ホルモンも美味しかったのですが、塩ホルモンが絶妙な味付けでした。
失敗だったのが、いつもの直売所で新玉ねぎを仕入れるのをすっかり忘れてしまい、富良野のスーパーで仕入れた玉ねぎだったこと。いちおう、北海道産とは書いてあったものの、ちょっと辛めだったのでした。
日が落ちるとさすがに9月も後半とあって冷え込んできます。
しっかり防寒装備は持ってきたのと、やはり焚き火が楽しめるのが嬉しい。
いつも貸切状態のホームと違って、周りに他のキャンパーがいることと、みなさん慣れた方が多く、静かな夜を過ごしていたこともあって、いつもより少し早めの就寝。
シュラフはいつものスリーシーズン+毛布でしたが、カイロをひとつ使っただけで快適に眠れました。
実は足元が冷えるのではと、テントシューズも履いていたのですが、寝しなに暑くて脱いだほどでした。
隣が牧場のためか、害獣避けの
モンスターウルフが設置されているらしく、時々犬の吠える声や機械音が聞こえて来ましたが、うるさく思う間もなく寝てしまいました。
翌朝は、かなりの朝霧に覆われていました。
でもまあ、じきに晴れると見込んだ通り、霧が上がって日が差し始めます。
今回、朝食はうどんです。炭火かき揚げ付きの贅沢。
そしてなんと、夢民豚ハンバーグ付きという超豪華版。これ、昨夜はお腹いっぱいで入らなかったので、朝食に加わったもの。コールマンのツーバーナーで調理したこともあり、絶妙な焼き加減。そしてこれも抜群に美味いのです。
いつもながら、とても贅沢な朝食をいただきました。
ホームだと、チェックアウト時間がゆるゆるなので、いつもだらだらのんびり昼まで過ごすのですが、ここはチェックアウトが11時です。しかし周りを見てもどうもみなさん、撤収している様子がありません。
これ、そのままデイキャンプの再申し込みをすれば、そのまま居ていいのでは?と思ったら、デイキャンプだと17時まで居ていいらしい。しかも大半のキャンパーがそうらしく、ここもチェックアウト時間は、あってないようなものなのでした。
こういう、良い緩さは北海道ならでは、というか、自治体管理ならではかも知れません。
しかし、この秋は知っているキャンプ場だけでも片手以上に、熊の出没で閉鎖が相次いでいる昨今、もしかすると、熊によって現在のキャンプブームが収束するのでは、とさえ思ってしまいます。
そして、そろそろ熊と人間の在り方もまた、考え直さねばならないのかも知れません。なんでも駆除するべきとはもちろん言いませんが、賢い熊が人間を恐れなくなった背景や、かつて行き過ぎた保護の結果、今や道内で、年間億単位の農業、林業被害が出ているエゾシカもその例なのでは。
そんなこんなで昼過ぎまでゆっくり過ごし、解散となりました。
草地が朝露でかなり濡れており、フライシートが乾ききらなかったのは盲点でしたが、まさかの事態に、かつてないドタバタ展開の幕営会となりました。が、結果的には楽しく過ごせ、美味しいものもいただけたので大満足なのです。