
昨年は、セレモニアルスタートを見送ったあと、陸別まで移動してエスクで車中泊でしたが、今年は素直にいったん基地に帰投しました。
エスクのベッドキットでも熟睡できないわけではないのですが、移動時間を考えると、結局、帰投しても睡眠時間がそう変わらないのと、このところ◯眼で夜目が利かず、帯広から2時間の夜間走行がキツくなってきたので、まだ明るい早朝の方が楽なのです。(笑
そして、昨年よりゲートオープンの時刻が30分繰り下がり、7時となったこと、リクベツは広いので、そう混み合うこともないことから、そんなに慌てて行かずとも良いということもありました。
てなことで、のんびりと1号車スタートの30分前、8時にリクベツ到着。
ひさびさに、貼物組合のみなさんにも再会です。
ラリホの場合、奥のCやDエリアに入ると、2本目までの間に戻ってこられず、お昼を食い損ねることもあるので、今回も日和ってFとEの中間から観戦開始。
しかし今年は超ドライ路面とあり、ホコリの襲撃が凄まじかった。
1台通過するたび、ブロアと刷毛でホコリ掃除に追われていました。
帰投後は装備の拭き掃除をしましたが、雑巾が真っ茶色になるほど。
機材などを入れた観戦用バッグは防水防塵なので、中身は大丈夫ですが、これならカメラも、防水用カバーをかけたほうが良かったかも。
今年の00カーは、スバルのクロストレック。個人的に、このデザインは好きですね。オフロードもよく似合います。ドライバーはヤマケン選手とか。
0カーは、ラリホと言えばのお馴染み、86とこずゑ姉さん。
アジパシ返上で、国際クラスは今や5台のみなのが淋しい。
かつてのように、海外選手や見たことがないマシンで賑わう光景に、戻って欲しいものです。
中スイーパーは、地元ではもうお馴染みすぎるくらいお馴染みのランエボ。ドライバーはなんと、金藤先生でした。
全日本クラスの話題はこの1台。オーストラリアからの刺客、ハリー・ベイツ/コーラル・テイラー選手組。日本のコースを走るのは初めてと聞いていますが、1本目のパウセカムイでさっそく1番時計を叩き出したのは、さすがオーストラリアチャンピオン。
そして期待の新井大樹/松尾選手組も、激走。
10年前の型落ちマシンで、ぶっちぎりタイムを出してしまいますが、基準にしていたのが、昨年のラトバラ選手のタイムだったとか。
得意のホームコースということもあり、ここで1番時計の奴田原/東選手組。さすが熟練のドライビングで、見ていても無駄がなく、実にスムーズ。
熟成が進んで、動きが良くなっている印象がありましたが、マイナートラブル続きでけっこう大変だったそう、の新井とーちゃん/井上選手組。
ヘイキ・コバライネン/北川紗衣選手組。
ミッショントラブルで順位後退してしまいましたが、この方には、病み上がりという言葉は通用しないようです。
そしてやっぱり手を降っている、さえこねん。(笑
クスコカラーじゃないのが不思議な感じがする、柳沢選手/竹下選手組。
今回JN-1初挑戦の大竹/橋本組は、このステージ途中で転倒。満身創痍でしたが、自走可能だったのは幸い。
RALLY2とか現在のJN-1を見慣れてしまうと、かなり大人しく感じてしまう、JN-2クラス。(笑
GRヤリスワンメイクに近いのですが、もちろん4駆ターボなので、以前のJN-1なみに速いはず。
こちらもBRZ/GR86ワンメイクのJN-3クラス。個人的にはこれはこれで展開が面白くて、いつも注目しています。
JN-4クラスは、これまたほぼZC33スイフトスポーツのワンメイク状態。ZC33が生産終了した今後、どうなっていくのかちょっと心配です。
JN-5クラスの注目は、やっぱりこのマシン。
われらがたくろー選手/山田選手組。
いつもギャラリーなら派手に振ってくるのですが、今日は大人し目。着実に優勝を狙っているのかと思ったら、どうやらミッションに不調を抱えていたもようです。
JN-6はヤリスとアクアが主流。
王者、天野選手/井上選手組。このアクア、電動のためサイドが使えないながらも、ぶっちぎりのタイムを出してきます。
地区戦ではまず見かけることのない、CR-Zがなぜか2台も出走していました。
103号車はベテラン、中西選手ですが、やっぱりくまモン貼ってほしい。(笑
XCRクラスは台数も増え、かなり賑やかになりました。
中でもこのCX-5、規定の安全装備以外はほぼノーマル車両とか。もちろん足回りは交換されていると思いますが、それでも驚くほど速いのです。
FLEXチームの川畑/中谷選手組のトライトン、なにかグリルが落ちています。
キャビンもなんか変だなと思ったら、どうやらこの前のステージで横転を喫したとか。それでも走り続けているのは、ラッキーですね。
全日本戦(正確にはXCR選手権ですが)にジムニーが大挙して出場なんて光景、誰が想像したでしょうか。
ジムニーと言えば、冬の地区戦のイメージだったのですが。(笑
ちゃんと走っていた、謎のアウディTT。
スイーパーは昨年と同じ。スイーパー応援団もすっかり定着しました。
そして今回のハイライト、デモランが始まりました。
昨年に引き続き、ユハ・カンクネン氏がドライブすることもトピックですが、そのマシンがなんとST185セリカ。
Gr.Aを知る世代には、感涙モノの車種選択です。
しかもぶったまげたのが、サファリ仕様だったこと!
アニマルガードにウイングライト、シュノーケル装備だけでも感動ですが、それが土埃の狼煙を上げながら全開走行。これはたまりません。
いったいどこから出てきたのかこのマシン。この話をすると、某氏2名から「ルーフベントの形状が93年仕様ですね。某Iラリーサービス代表のクルマでは」と即答されたのは驚きましたが。(笑
エンジン始動のみの展示やターマックでのデモランではなく、グラベルでのデモランなんて、もう2度とない機会かもしれません。
これだけで満足、というラリーファンも多かったのではないでしょうか。
Gr.A現役の時代、現在のように動画配信があるわけでなく、ましてやテレビメディアでの報道など、夢のまた夢という時代だったので、WRCのリザルトなんて、数ヶ月遅れで出る専門誌を見るしかありませんでした。
実際にGr.Aマシンの音を聞いたり、走りを見るためには海外遠征をするしかなく、ごく限られたひとしか体験できないものだっただけに、あのST185が眼の前を疾走しているだけでも感動モノです。
昨年に引き続き、ヤリスWRカーのデモランもありました。ドライバーは、トヨタマスタードライバーの豊岡氏。全日本戦TGR監督も務めている方ですね。
ヴィッツ世代の純ガソリンエンジン車なので、これはこれで規定上、もう走ることのないマシンなことから貴重なのですが、今回Gr.Aの前では若干霞んでしまいます。(笑
実のところ、もうお腹いっぱい。リクベツSSは3本走りますが、本日は撤収。
あ、陸別名物の鹿カレーはしっかり堪能しましたです。
暑かったので、陸別の道の駅でソフトなう後に、帰投開始します。
昔なら、3本目もフルに観た後、そのまま北愛国に突入して、ナイトサービスを観戦したものです。ナイトサービスも独特の迫力で魅力があるのですが、明日のイケダSS観戦も早朝移動になることを考えると、昨今はもうそんな気力と体力がありません。(笑
てなことで、大人しく帰投しましたが、帰り際の夕焼けがとてもきれいで、今日も満足のLEG1だったのでした。