山口防府遠征最終日3日目のメインイベントです。
ダム&お城巡りのため山口県を訪れたまま3日目まで滞在したのは、防府市の佐波川河川敷で行われる「佐波川総合水防演習」を見学するのが目的でした。
佐波川総合水防演習
河川の氾濫を想定した総合水防演習を見学して防災意識を高めます。
朝8時過ぎ、演習会場の佐波川河川敷に到着の図です。
一般用に当てがわれた駐車場に停めます。 演習会場はこのずっと前方。
そして、遥か遠くに見える山は朝一番で登った敷山城跡がある矢筈ヶ岳ではなかろうか。
水防演習が始まるのは9時からなので、それまでは演習会場を見て歩きました。
照明車 (1.3kW×6灯)
照明車は、災害が発生した場合に、速やかに現地に急行して、災害復旧時の夜間照明の役割をします。 照明は全部で6灯(1つのポールに3灯)あり、100m先で新聞が読めるほどの明るさです。
また、他の機械への電源供給にも使用できます。 車には、照明用の燃料タンクがあり、連続約40時間の運転が可能です。
排水ポンプ車 (30m3/min軽量型)
排水ポンプ車は、災害が発生した場合、速やかに現地に急行して、排水作業が迅速かつ効率的に行えるよう、発動発電機(1台)と排水ポンプ(4台)を1台の車に架装したものです。
一般的なプール(25m×15m)の水、約450m3を15分ほどで吐き出すことができます。
約50時間の連続運転が可能です。 夜間作業時には、照明車を点灯し、排水ポンプ車の稼働状況を確認しながら運転します。
佐波川にホースが伸びて排水準備万端です。 (佐波川から佐波川へU字に排水)
ホースを跨いで車両が渡れるホースブリッジなるものがPRされていました。
排水ポンプ車はもう1台見つけた。
河川パトロールカーです。
洪水時の水位の変化や堤防などの河川施設や周辺に異常がないかをチェックし、良好な河川環境の維持、災害を未然に防ぐため、常日頃からパトロールを行っています。
JAFの作業車(レッカー車)と国土交通省の道路パトロールカー。
西日本高速道路(株)NEXCOの衛星通信車(車載型地球局車)
災害発生時に、人工衛星を使用した通信を行い災害現場の状況を音声、映像にて送る車両です。 携帯電話や自営回線網(電話・無線・データ伝送・画像)が使用できない状況であっても現場状況の把握が可能となります。
NTTのポータブル衛星通信システム (災害用伝言ダイヤルは171)
災害等によって交換機、伝送路、および加入者ケーブルが故障した場合、通信の孤立を防止するために使用します。
中国電力(株)の高圧発電機車(300KVA移動電源車)
大規模災害時(地震・台風)等に災害地へ出動して必要な電源を確保します。
防府市上下水道局の給水車
容量1800リットルのステンレス製タンクを積載。 被災地などで給水活動を行います。
珍しいトラックタイプの消防車両。
防府市消防署から救急車と消防ポンプ車。
日本赤十字社の救急車です。
続いて警察車両です。
白と青のカラーリングも警察車両。
県警機動隊の現場指揮官車は、災害発生地などで現場の指揮を円滑に行うために使用します。
警察のレスキュー車(救助工作車)
火災・交通事故・自然災害などで、救助活動を行うための救助資機材を搭載しています。
県警機動隊のオフロードバイク。
自衛隊車両もたくさん来ていました。 災害派遣の高機動車や軽装甲機動車たち。
自衛隊のトラックが並びます。
後方に見える山が朝一番で登った敷山城跡がある矢筈ヶ岳だと思います、たぶん。
何かを積んでいた大型トレーラー。 パワーショベルを積載してたのかもしれません。
初めて見て驚いたのがこの架設された鉄の橋でした。
佐波川の河川敷と中州との間に架けられています。
07式機動支援橋
自衛隊によって架設された橋です。 尋ねると前日のうちに架設したという。
架設橋の機材を積載したトラックは過去に展示してるのを見たことありました(その時はこれが何なのかイメージ全く湧かなかった)が、実際に架かってる架設橋を見たのはこれが初めてです。
この07式機動支援橋を見ただけでもここに来た価値があった気がしました。
07式機動支援橋を架設するために必要な車両は11台構成。
07式機動支援橋の架設車
07式機動支援橋の橋節運搬車
現在、佐波川に架けてる07式機動支援橋は橋節運搬車の2台分の規模であるとのことでした。
橋節機材が載ったままの運搬車はサンプルとして展示。
07式機動支援橋の付属機材運搬車両 31/2tダンプカー
佐波川で物資運搬訓練に使われる自衛隊ボート。
水防演習の開始前に散布車が水を撒いてます。
水防演習のメイン会場です。
佐波川の氾濫を想定した総合水防演習が水位に応じて段階的に行われます。
救助訓練で使われる土砂災害で埋没した家屋。
同じく救助訓練で使われる土砂災害で埋没した車両。
放置車両を撤去する訓練には国土交通省のパワーショベルが使われます。
自衛隊のパワーショベルはグラップル仕様。
流木などを撤去するのに物を掴める先端アタッチメントが付いてます。
メイン&サブ会場で並行して行われる訓練の様子は大型スクリーンに映し出されます。
それでは9時から開会式が始まります。 「佐波川総合水防演習」のブログはパート②へ・・。