
10月1日(日)、広島県三原市の尾道糸崎港で開催された海上自衛隊の掃海管制艇「ゆげしま」及び「くめじま」の一般公開。
前ブログからの続きです。
ゆげしまを下艇し、続いてはくめじまに乗艇しますが、その前に・・
一般公開会場では、陸上自衛隊の装備品展示もされてました。

自衛隊の広報イベントではお馴染みの車両たちではありますが~
高機動車 (メガクルーザー)

全長:4.91m、全幅:2.15m、全高:2.35m、車重:2.55t
最高速度:105km/h、製造:トヨタ自動車
高速走行及び路外機動性能を有した中型トラックで輸送能力に優れており、イラク復興支援においてはその特性を発揮して隊員の移動に使用された。
1/2tトラック (愛称 パジェロ)

全長4.14m x 全幅1.765m x全高1.97m、車体重量:1,940kg、乗員:6名、最高速度:135km/h、出力:125馬力、製造:三菱自動車
高速走行性能に加え、優れた四輪駆動性能を有した機動力のある小型トラックで、各部隊に配備されている。 主に指揮官用車両として採用された。 その機動力を生かし災害派遣の場でも活躍。
災害情報収集のためAM/FMラヂオを標準装備する。
軽装甲機動車

全長:4.4m、全幅:2.04m、全高:1.85m、車重:4.5t
最高速度:100km/h、製造:小松製作所
軽甲車化された小型トラックでありイラク復興支援においては、警備および車両の移動警護に使用された。 主に普通科部隊などに装備し、戦略機動および戦場機動などに使用される。
オートバイ(偵察用)

全長2,130mm x 全幅850mm x 全高1,190mm、重量154kg
最高速度:135km/h、乗員:1名、製造:カワサキモータース
オートバイ偵察用は、一般に偵察及び連絡等に使用する。
女性自衛官の方に「跨いでみてください」と言われましたが遠慮しておきました。
テントでは、自衛隊グッズがもらえるクイズとアンケートをしてたのでやる気満々でしたが・・

これは青少年が対象ということでやんわりとお断りされました。
その他、今回の一般公開イベントではグッズ販売などはありませんでした。
それでは、くめじまに乗艇するとします。
掃海管制艇「くめじま」 MCL-730

全長:58m、全幅:9.4m、喫水:2.9m、基準排水量:490t、乗員:40名
主機:ディーゼル機関(900ps)x2、速力:14kt(時速約16km)

兵装:20ミリ機関砲x1
その他:機雷処分具S-7 1形、53式普通掃海具(O型)改6、85式磁気掃海具S-6、71式音響掃海具S-2改1
くめじまの艇名は沖縄諸島に属する「久米島」に由来。

うわじま型掃海艇の5番艇。
タラップをしっかりとした足取りで上り乗艇しました。 まずは、艇前方にある20ミリ機関砲です。

銃砲身は6本のJM-61Mバルカン砲。 発射速度は毎分450~500発。
黒く光る銃弾の装填ベルトが迫力でした。
くめじまの艇前方から、寄港してるゆげしまを眺める。
”くめじま 平成6年12月” と刻まれた黄金の鐘。

くめじまは平成6年12月に就役し掃海艇として20年間活躍した後、平成26年5月に掃海管制艇に種別変更し現在に至ります。 大変寂しいことに来年、平成30年3月に退役予定。
海中に敷設された機雷の排除を目的とする掃海艇・掃海管制艇の甲板は木製です。

機雷は船舶の音や磁気などに反応して爆発するため、掃海艇及び掃海管制艇は、他の護衛艦などとは異なり、船体は木製、エンジンなど全ての金属部は非磁気性のアルミ合金などを使用することにより、磁気を帯びない構造となっています。
艦橋・操舵室は、運よく他の人が写らないオールクリアな状態で撮影出来ました。
操舵のハンドルは一応握っておきます。
くめじまでは、司令官席に座る。 やはり望遠鏡を構えてポーズ。
視界良好!
操舵室から急な階段を降りて、艇内下の甲板へと潜り込む。

通路の途中にある調理室はドアが閉まっていました。 通路の先にあるのは・・
くめじま食堂です。
冷たいお茶があったので勝手に注いで一杯頂きました。
食堂の先に行くと、さらに生活感あふれる区域に足を踏み入れることに。

共同生活は大変だ。
向かいにはお風呂とシャワー。

トイレもチラ見しましたが画像は割愛します。
先ほどの通路に戻り、反対の方向に行くと幹部自衛官の寝室まで見学出来ました。
幹部自衛官が職務をする士官室にも土足のまま入ります。
隣国が過剰反応する旭日旗をバックに艦長を気取って記念撮影。
艇内から艇後方の甲板に出ると、水中無人機(OZZ-1)REMUS100が置かれている。

小型・軽量・長距離潜行が可能な自律型潜水調査機です。
海上自衛隊ではREMUS100を海中に敷設された沈底機雷を捜索することに使用しています。
航続時間は最大で22時間と長く、海底の調査能力を有するサイドスキャンソナーはもちろんCTセンサー、ビデオカメラ、クロロフィルセンサー、酸素センサー等を搭載する事が可能。
REMUS100を操作するオペレーションソフトが入ったPC機器などの付属品。
艇後方の甲板には、ゆげじまも同様でしたが、デッキクレーンや何かを巻き上げるようなものが。

この辺りの装置については説明板無く、素人には用途がよく解かりませんでした。
くめじまから下艇して。 タラップ下に置かれたテーブルに平積みしてあるパンフレットを・・

なんと、くめじまパンフは早い段階で品切れになったとのことで不覚にもげっと出来ず!
やむなく掃海隊の総合パンフだけもらった。
掃海管制艇「ゆげしま」&「くめじま」一般公開、ひと通り見学を終えたのはお昼12時です。

シャトルバスを利用し三原駅へ・・ ではなくてすぐ隣の関係者駐車場に徒歩で戻る。
これまでの海上自衛隊艦艇の一般公開イベントでは、護衛艦はたくさん見学してきたものの、掃海管制艇という艦艇種別の見学は初めての経験でした。 しかも2隻同時に。

なので、わざわざ瀬戸内海、尾道糸崎港まで訪れた価値がありました。
特にくめじまは来年3月で退役なのでこれが最初で最後の見学機会となったと思います。
ありがとう、お疲れ様でした。

”掃海管制艇「ゆげしま」&「くめじま」一般公開 in 尾道糸崎港”のブログは以上で終了です。
長いブログをお読み頂きありがとうございました。<(_ _)>