
はじめに、
3回に渡ってブログにしました自作LED基板作成、
今回でようやく完成を迎えました。(^-^)
今回のブログでカテゴリを「MVアグスタ F3」に変更しました。
と、いう訳で、作成していた物は
「MVアグスタ F3 フロントウインカーLED基板」でした。
早速、書きます。
前回のブログで、
基板にLEDをハンダ付けして、
LED同士を繋ぐ作業まで書きました。
今回は残りの作業、
「抵抗の取付」、「プラス、マイナス配線」、「電源供給ソケット配線」
こちらの3点になります。
まず、材料からご紹介。

BAX9Sソケット
電源供給用のソケットです。
一般にはBA9Sと言うソケットが有名で、両端のピンの角度が対角線上の180度に付いていますが、
BAX9Sソケットは

ピン角度が150度で結構、レアなのです。
LED基板を自作しようと考えた事の始まりが、
「BAX9SのLED球はあまり販売していないし、オレンジ色は明るい物が数少ないから
自分で作ってしまおう。」
と、思ったことがきっかけです。
電源用ソケット以外にも用意したのが、

耐熱用配線。
こちらは、ハンダ作業した事がある人でしたら共感してもらえると思うのですが、
通常の配線は、ハンダゴテの熱で配線の被膜が溶ける事があるのです。
その対策用で、今回、用意してみました。
あと、肝心な

「抵抗(82Ω)」と「整流ダイオード」
今回、自作LED基板、使用する抵抗値は82Ωです。
抵抗値の求め方ですが、
義務教育で習ったオームの法則によって計算するらしいです。
(だっくも習ったハズなのですが、すっかり忘れてました。(汗))
数式で書くと「抵抗(Ω)=電圧(V)/電流(A)」です。
今回、購入したLEDの袋に仕様が記載されているのですが、

電圧は「2V」、電流は「20mA」
車の最大電圧が「14.4V」
上記の3つの値から抵抗値を計算します。
1個のLEDは2Vで、車の電圧は最大で14.4Vですから
最大で7個配列出来ると思いますよね。
ただ、車の電圧は一定ではなく、最小値を予測して計算する必要があるので、
だっくは10Vを最小値と考えて設計しました。
なので、LEDは最大5個まで配列出来る事になります。(これが1ユニット分です。)
今回、作成している基板は16個並べるので、
5個では割り切れない為、1ユニット4個で4配列の設計で計算しました。
電流の値は「mA(ミリアンペア)」では計算出来ないので、「A(アンペア)」表示にするため
算出すると「20mA/1000(mA/A)=0.02A」になります。
これで数字が揃ったので計算式に当てはめると
「2V(LED電圧) X 4個(1ユニットの個数) = 8V(1ユニットの電圧)」
「14.4V(車の電圧) - 8V(1ユニットの電圧) = 6.4V(抵抗で消費させる電圧)」
「6.4V(抵抗で消費させる電圧) / 0.02A(LEDの電流) = 320Ω」
抵抗値が320Ω必要な事が判りました。
この抵抗値は1ユニットだけで作成する場合の抵抗値です。
今回、作成しているLED基板は4配列なので、
「320Ω(全体で消費する抵抗値) / 4配列 = 80Ω」
LED購入したネットショップには80Ωの値の抵抗は売っていなかったので
近い値(抵抗値を高くする方向で近い値)の82Ωを使用する事にしました。
抵抗値の求め方のお話は以上です。
間違っていたらスミマセン。(汗)
余談:
LEDの電流値、仕様に20mAの記載がありますが、これは最大値です。
メーカー純正とか、社外品のLED製品は寿命を考えて電流値を抑える為、
極端に大きな抵抗を使用していると聞いたことがあります。
(抵抗を大きくすると、使用アンペア数が下がるので暗くなります。)
だっくは寿命の事は考えず、最大値で使う事にしました。(明るさ重視(笑))
ここから配線作業に入ります。

今回の配線図。
黄色の枠が1ユニット。
赤色がプラスを接続する部分。
水色がマイナスを接続する部分。
各ユニットのマイナス側を全て繋げると、

こんな感じになりました。
判りづらいのでもう一枚。

赤色部分がマイナス配線になります。
ここで、基板全体に

絶縁テープを貼ります。
(配線に必要なプラス部分、マイナス部分は絶縁していません。)
ここからプラス配線処理なので、接触してショートさせない様に絶縁処理しておきました。

抵抗(82Ω)を取付けて、
更に、

抵抗同士を繋げます。(ここがプラス入力部分。)
マイナス配線作業
整流ダイオードを電源のマイナス側配線に繋げます。

ラインが入っている方がマイナスで、矢印の方向にしか電気が流れない様になります。
(整流ダイオードを入れて逆流防止作業してます。)
プラス、マイナスを基板側にハンダ付け。
これで、ようやく点灯確認が出来ます。(^-^)
押入れの中に入れていた

DUCATI916で以前、使用していたSHORAI製リチウムバッテリーを出してきました。
点灯確認する前にプラス側にも

整流ダイオードを取付。
さぁ、確認です。
プラスとマイナスをバッテリーに繋ぐと・・・

光ったぁぁぁ(喜)
無事に点灯確認出来ました。(^-^)
あとは、電源供給用ソケットだけです。

こちらのソケットの内側に

ハンダを盛っておいて、

マイナス配線を繋ぎます。
点灯確認時から短くした配線の

プラス側に整流ダイオードを繋ぎ直して、

ソケット内でマイナス側と接触しない様に絶縁処理しておきます。
その後、

ソケット内に差し込んで

ハンダで固定して

余分なところを切り取れば

ソケット、完成です。
完成した全体図

表側

裏側
ここから車両で確認します。
まず、

純正(電球)はこんな感じの光量。

電球を外してLED基板を取付。
ウインカースイッチON

純正より明るくなりました。(^-^)
え?
電球からLEDに替えた時の点滅速度は大丈夫?ですか?
確認は動画でどうぞ。
良い感じの点滅速度でした。(^-^)
以前、リアウインカーをアクティブ製のLEDウインカーへ変更した時、
同梱のセメント抵抗を装着したのですが、
フロント側をLED化してもセメント抵抗の許容範囲内だった様です。
点滅速度が早くなった時は、抵抗を追加しようかと考えていましたが、
許容範囲内で安心しました。
最後に、取付作業。
物置から取り出して来ました。

新品のMVアグスタ F3用ミラー
1年ぐらい前に、F3を購入したショップで
新品ミラーを購入後、塗装屋さんで純正赤色に塗装していたのです。
こちらに取付けます。
初年度のF3純正ミラーの品番で購入したので
ウインカーレンズがオレンジ色です。
ちなみに、初年度以外はクリヤーレンズです。

ウインカーレンズを外して

純正電球も外して、
LED基板を装着(両面テープ貼り)すると、

良い感じのクリアランスで取付出来ました。(^-^)
ウインカーレンズを装着すると

こうなります。
ウインカーレンズは現在、使用しているクリヤーレンズを移植する予定です。
赤色ミラーは次回休日に車両へ取付作業します。
苦労した部分や、失敗した部分もありますが、
初LED基板作成は想像していたよりも良い感じで出来ました。(^-^)
現在、達成感に満ち溢れています。
今回の作成で、ちょっとLED作成の沼にハマリました(笑)
あと、何点か作成したい物がありますのでこれからも頑張って作成します。(燃)