この景色の全てがどのようにできていったのか？と思ってしまうような気持ち。

なぜそんなことを思ったのかもよくわかりません。
でも、思ったんですよね。


「この畑は、いったいどれくらい前からあるんだろう？」

「誰が耕したんだろう？」

「いつからこのようなカタチになっているんだろう？」

「森の奥に続く、この小道はなぜこんなにきれいなんだろう？」

「森の奥にはなにがあるんだろう？」

「誰がどれくらい歩いていると、このようなきれいな小道になっていくのだろう？」

「どれくらい昔からこれはあるんだろう？」




新緑のこの季節に、深々とした森の存在が、なぜだか畏敬の念を含んだ恐さみたいなものをかもしだしているようにも感じます。

この不思議な気持ちをそのまま受け止め続けていくと、自分の精神世界みたいなものが、この景色にそのまま同化してしまうのでは？と思うような、ちょっと「遠～い気分」も感じました。



「忙中閑あり」の、白昼夢だったのかもしれません。




場所は、とある三桁国道沿いです。
山奥深い一本道で、「国道とは名ばかりだよなぁ」と感じるような道路を延々と走っていると突然あらわれた景色でした。
「不思議な景色だなぁ」と感じたのですけど、なんでそんなことを感じたのかよくわかりません。

もし、国道からこの景色のところに降りて行って、この景色の中に自分を置いてしまったら、そのまま現実世界にもどれなくなるのでは？とも感じました。



山林の奥深くを徒歩で歩き進めていてこの景色に出会ったとしても、こんな気持ちにはならないと思います。

車で国道を走っていて、ふと見かけてしまうと・・・・という前提状況があって初めて、「現実」から「非現実」へのなにかの扉が開くんだ・・・・・というような気がします。


ちなみに、この画像には写ってませんが右側には森の一部の木々に囲まれた小さな祠（ほこら）みたいなものがあります。
「不思議な気分」をより一層強く感じさせる演出ですね。