
前回訪問は、14年前の2010年9月でした。
この年の4月に次男が巣立ち、2人&1匹の暮らしとなっていましたが、
自宅でのお留守番は出来るが、お泊り&お泊り先でのお留守番が出来ない「もも」ゆえに、
日帰り旅を強行しました。
その後、16歳までの10年間「もも」は我々夫婦を癒やし続けてくれたので環境は変わらず、
そして、コロナ禍突入と繋がったため、再訪問の機会を失っていました。
落ち着き始めた一昨年あたりから再訪機会を伺っていましたが、季節や天候に恵まれず叶いませんでした。
いつでも良いではなく、希望する訪問時期があったのも再訪問の可能性を狭めたかもしれません?
希望時期は、ミズバショウが見頃となる5月下旬から6月上旬頃、そして、秋の紅葉時期になっていました。
今年も春先からの異常高温で旅に出掛ける気力を失っていましたが、自粛の反動でしょうか、流石に涼しくなるだろう晩秋から初冬に掛けていくつか旅の予定を組みました。
その内の一つが、戸隠再訪でした。
そして、唯一のマイカー旅でもありました。
とは言え、詳しく調べませんでしたが、往復で600km程の走行が見込まれる遠方の地訪問の旅?
流石に、この歳になると、体力的に日帰り旅は対象となりません。
何より、時間(暇)は腐る程あるのだから、そんな無理をする必要が無いわけで・・・・・
前後泊を追加し、二泊三日旅とすることにしました!?
同窓会日程が決まった後、紅葉時期を目論み決めましたが、まだ早すぎたようでした。
例年の時期より大分遅らせたのですが・・・・・
ということで、
日程的には二日目(中日)ではありますが、旅の主目的であった戸隠訪問を最初に取り上げたいと思います。
さて、一般的には 戸隠 = 戸隠神社参拝 となると思いますが、
我が家では、戸隠神社参拝のみに留まらないので、上記でわざわざ戸隠訪問と表記しております。
もちろん、戸隠神社参拝が主であることは変わりませんが・・・・・
戸隠神社は、戸隠山の麓にある奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社 の五社からなる神社の総称です。
頑張って五社参拝を目指す方も多いと思いますが、一般的には奥社参拝を目指す方が多いのでは無いでしょうか。
しかし、その奥社参拝は、健脚自慢の方ではないとちょっと大変です。
他の四社は脇の駐車場まで車で近寄れますが、奥社は最寄り駐車場から2km離れています。
標高差も140m あるそうです。
この距離を歩くしかありません。代替手段はありませんから・・・・・
歩き慣れない方だと、往復に2時間、滞在30分で計2時間30分を見込んだほうが良いとされます。
歩き慣れた方は、往復時間が30分ほど短縮されて、合計2時間くらいになると思います。
参道入り口~随神門(ほぼ中間点)までは、緩やかな上り坂(ほぼ平坦)。
随神門~奥社は、最初こそ随神門や物凄く背の高い杉並木をみて感動、しかし、杉並木を抜ける辺りからだんだん勾配がきつくなっていきます。
最後、自然石混じりの石段を登るような感じになると、ちょっと、いや、大分きつくなります。
我々は、スタートのこのほぼ平坦な随神門までの参道を歩く代わりに、鏡池から随神門までをウオーキングしながら季節を堪能しようと考えていました。
こちらの参道は以前歩いていますから・・・・・
この辺りは戸隠森林植物園と言われ、時期的には紅葉シーズン、季節が変われば水芭蕉、シラカバやカラマツの群生など四季折々の植物を見ながらのウオーキングが出来ますから、こちらを合わせて奥社参拝を楽しもうというウォーカーも多いようです。
日本人と同じくらい欧米系の個人やグループが歩いていましたが、普通の観光地でよく見るアジア系は全く見ませんでした。
そして、何より、鏡池という見処も増えます。
ちなみに、表示上の時間増は片道15分となっています。
ということで、このウオーキングも含めた今回の目的詳細を示しますと、
1. 奥社 参拝
2. 奥社 御朱印をいただく
3. 宝光社 参拝
4. 鏡池 訪問
5. 鏡池 ― 随神門 間ウオーキング
6. うずら家 にて戸隠そばの昼食
辺りになります。
もちろん、奥社まで行けば見処の一つである 奥社参道杉並木 は歩くし、奥社直ぐ横にある 九頭龍社 にも参拝は出来ます。
うずら家 で順番待ちしている間に 中社 参拝も可能だろうと想定しました。
前回訪問時、長蛇の列が出来ていて諦めた 奥社 御朱印 は、今回こそと目標に入れました。
「また来るから!?」と諦めたのですが、14年も掛かってしまいましたから、今回はどんなに時間が掛かりそうでも待つとのことです(笑)
同じく、大勢の順番待ち客に恐れをなして他店へ逃げた「戸隠そば」も、今回こそは一番人気の うずら家 で味を堪能しようと・・・・・
前回未訪問の 宝光社 参拝も目標に・・・・・
そして、裏目標と言って良いのが先ほど示したので重複記載になりますが、ハイキングというか自然の中でのウオーキングになります。
普段の生活では「膝が痛い!? 腰が痛い!?」と愚痴り合っている夫婦ですが、
旅先では自然に触れるウオーキングや徒歩での名所巡りに勤しんでおります。
鏡池 訪問 & 鏡池 ― 随神門 間ウオーキング も14年前の前回訪問時から候補に上げていましたが、流石に日帰り旅では「時間が無い!?」「歩き回った後の帰路運転は体力的に持たない!?」と諦めた経緯がありました。
それらを踏まえ前後泊を加えましたから、こちらが主目的と言っても良いかもしれません?
先ほど、水芭蕉の咲く頃が希望と書きましたが、鏡池から随神門を歩くルート以外に奥社大鳥居(奥社参道入口)を結ぶ 水芭蕉のこみち がありますから・・・・・
ちなみに、旅先では平常時より遥かに歩き廻るのですが、何故か、戻ってから痛みが強まったり増えたりすることがないので、これ幸いと旅先での徒歩散策を重ねています。
今回も 初日18,000歩、二日目17,500歩、三日目9,000歩 と日常よりは遥かに多い歩数となりましたが、痛みが出ることもなく・・・・・
もちろん、翌日はそれなりの疲れや倦怠感を感じましたが・・・・・
ちなみにちなみに、その歩数に追加して、3日間の走行(移動)距離は700km弱でした。
確か前週の蓼科往復は500km弱でしたから合わせて1,200km、年間でも5,000kmまで届かない自分の走行状況下ではたったの2週間で年間の1/4を走ったことに・・・・・
と、言うことで、以後は時系列に従って紹介したいと思います。
しかし、前泊の効果は絶大です。
長野市中心部の宿を7時に出ても、8時前には鏡池に到着していました。
1時間の走行というと、
6時に自宅を出発した先週の中央道経由蓼科行きでは、30分で新宿、1時間では八王子ICの手前迄しか進めなかったし、
同じく6時出発の関越・上信越自動車道経由で向かった前日は、関越起点の大泉までも行けず外環道の渋滞に巻き込まれていたのですから。
どちらの高速も、そこを抜けると、先は順調に進めましたが・・・・・
しかし、その平日8時という早い時間にも関わらず駐車場は3/4が埋まっています。
半分は観光客のようで短い時間で入れ替わっていますが、替わらない残り半分はカメラマン(写真マニア)の車のようです。
紅葉時期の鏡池は、人気の撮影スポットになっています。
名称通りの池面が鏡のように反射して周囲の風景を写し込むのは、風が無く池面が波立たない早朝が適していますから、みなさんそれを目指して早朝から・・・・・
しかし、前日の雨の影響か、バックに収まるはずの戸隠連峰の手前には厚い雲が・・・・・
さて、鏡池への行き方は宝光社側からと奥社側からの両方向から行けるのですが、この紅葉時期は注意が必要です。
今年は10/12(土)~11/4(月・祝)の土・日曜日、祝日の9:30~16:00間は、宝光社側からのみの一方通行規制が掛かるようです。
大型車が入り込めず、普通車同士でもすれ違いが大変な細くくねった山道なので仕方がないですね。
まぁ、自分達は規制のない平日だし、あったとしても規制時間前の8時には着いていたし、紅葉時期としてはちょっと早かったし、そもそも長野市内から向かう場合は必然で宝光社側からの侵入になりますから問題はありませんでしたが・・・・・
さて、鏡池定番位置での撮影を早々済ませ、周囲を左回りでは力始めました。
戻ってきた時の天候の回復を期待して・・・・・
3/4ほど周回した後、天命稲荷神社方向に左折し、随神門を目指し進みます。
紅葉も少し楽しめます。
全国同様、こちらでも熊の出没があります。
参拝客が多く歩いている目の前の奥社参道を横切る熊が写っているニュース映像が流れた時はびっくりし訪問自体をちょっと悩みましたが、喉元過ぎれば、参道以上に出没しそうな散策路を歩こうとする神経、怖がりなのか図太いのか自分達でも良く分かりませんが、しっかり熊鈴を鳴らしながら進みます。
少し前を歩いているハイカーは女性一人、その少し前は男女二人組、後ろは大分離れた位置で数人のグループと、早い時間帯にも関わらずそこそこ居るのでちょっと安心です。
無事、参道に到着です。(笑)
随神門
立派な杉並木です。
そして、こちらが、吉永小百合杉 と呼ばれている祠のある杉です。
昔、JR東日本のCM「戸隠神社篇」で話題になった吉永小百合さんが入った杉ですが、現在はしめ縄がかけてあり、中には入れません。
これまでの随神門、杉並木、これから向かう奥社、そして、自分達のスタート地点である鏡池もこちらのCMで紹介されていました。
もう1か所ありましたが、それは後々・・・・・
奥社に到着です。
御朱印をいただく列、前回より全然短いです。
九頭龍社
撮影画像の時刻データを見てみると、
鏡池 8:00
随神門 8:45
奥社 9:00
鏡池 10:10
と、健脚自慢の想定時間に近いものになりました。
こちらは奥社(杉並木)側からの随神門
参道と鏡池に向かう分岐点はこんな感じです。
帰路も熊に遭遇すること無く、逆に向かって歩くということで行きとは違った風景を楽しめました。
さて、ちょうど10時30分の想定時間にピッタリなので、予定通り次の目的地に向かいます。
10時30分、うずら家の開店時間です。
平日だし、開店間際なら店の駐車場にも駐められて、そんなに待たなくとも・・・・・
あまい願望は、一瞬で打ち砕かれました。(笑)
もちろん、この先にある専用駐車場は満車、中社の駐車場に車を入れ、再度うずら家へ
店の前を通り過ぎてから30分が経っていましたが、この時点の予約記入で1時間30分待ちでした。
最初についた時に書き込んでいたら、もう少し早かったでしょうね?
お店の人の助言です。
「待ち時間に、戸隠神社巡りを楽しんで下さい。
時間に拘る必要はありません。
3時30分までに戻ってくれば、既に呼ばれていても、次にお呼びします。」
我々も、アドバイスに従い、直ぐ横の中社、宝光社への参拝をすることにしました。
中社
宝光社、表示上は車で5分、徒歩30分となっていますが、数字に現れていない過酷さが隠れています。
急坂です。
「行きは良い良い帰りは恐い」の・・・・・
それでなくても、宝光社では、急で長い270段の階段が待っていることを知っている我々は、
迷うこと無く、
5分を選択です。(笑)
宝光社
階段は5つに区切られていて小休憩できますが、社殿前までは全部で270段ほど、かなり急ですから、一気に駆け上がるのはかなりしんどいです。
しかし、代替方法がない奥社への参道とは違って、左手には女坂が用意されていますから、不安のある方はそちらへの迂回をお勧めいたします。
宝光社での参拝を終え車で戻りますが、その上り坂を走りながら「歩かないで良かった!」と話し合っていましたが、宝光社の社殿まで上がりきっていれば、あまり高低差を感じること無く中社へ抜ける神道と呼ばれる五社めぐりコースが有るとか、無いとか・・・・・
さて、のんびりし過ぎて目安の1時間30分を過ぎて戻ると既に呼ばれていましたが、受付でその旨伝えると、事前説明通り次に案内して貰いました。
店の前は、相変わらず人でいっぱいです。
というより、12時頃ですから、昼食のピークでしょうか?
自分達の書き込み用紙はNo.4(の一番最後の行)でしたが、No.9になっていました。
呼んでいるのはNo.5の用紙だったような・・・・・
そこで、
「一階ですが、よろしいですか?」
の確認が・・・・・
ここで、先ほど後説明としたJR東日本「戸隠神社篇」CMの追加説明タイムです。
戸隠と言えば、戸隠神社が結びつくのは当然ですが、もう一つ誰もが想像するものがありますよね?
はい! 戸隠そば です!
CMには、名所を訪ねている以外に、お店で注文した戸隠そばを待っている吉永小百合さんを写している場面があります。
その撮影場所が、このうずら家の二階窓際の席になるようです。
どうやら、吉永小百合に憧れる高齢男性とか、吉永小百合の雰囲気を味わいたい高齢女性とかが多いらしく、二階人気が高いようです。
そのため、予約表というか席待ち表には、通常の氏名・人数の記載欄に追加して、階(一階、二階)、席(イス、座敷、どちらでも)の希望を記載する欄が設けられています。
もちろん、若い女性好き、そして、吉永小百合に匹敵する美貌を持つ妻と一緒ですから、席に拘ること無く、丁度空いた一階席に案内して貰いました。(笑)
目的は、一束ずつ馬蹄形状に盛りつけるスタイルの「ぼっち盛り」された 戸隠そば ですから!?
そして、こちらのうずら家さんには蕎麦だけでなく、
「天ぷらだけでも価値があるね」
と言われる ごま油でカラリと揚げられている天ぷら も名物のようです。
一般的には、車海老、舞い茸、なす、しそ、さつまいもの天ぷらが付く「天ざるそば」に行くのでしょうが、我が夫婦は拘りを持って「ざるそば」に単品の「きのこのお姫様 舞い茸だけの天ぷら」を注文です。
店員さんからは、舞い茸も入っている「秋、見~つけた・・・・ きのこいろいろ 天ぷら盛り合せ」も美味しいですよと薦められましたが、頑なに舞い茸一筋です。(笑)
舞い茸の天ぷらは8個もありましたので、夫婦4個ずつ対等にたいらげました。
こちらの画像、遠近法の結果ではなく、奥が妻の並盛、手前が自分の大盛り「ざるそば」です。
店員さんの「うちの蕎麦は、ちょっと少なめ(小盛り)ですかね?」の言葉で・・・・・
ということで、1時30分過ぎ、6時間弱の滞在でしたが、事前に設定した戸隠での目的を全てクリアし、次の立ち寄り先に向けて車を進めました。