
ショッピングモールの中央通路に、トヨタの新車が6台並んでいたので、のぞいてみました。
新型アルファード
新型を見るのは初めてですが、一目見ればアルファードとわかります。フロントフェイスは少しおとなしくなったように見え、サイドウインドウの違いが新旧区別の手がかりになりそうです。
車内に入るとフロントウインドウが遠く、いかにも巨大車両の眺めです。フロントシートの居心地は悪くありませんが、運転感覚はどうなのでしょう。シートは電動で動きましたが、展示車のステアリングは動きませんでした。
室内は当然広く、2列目のキャプテンシートは豪華で、3列目も余裕がありそうでした。少しおとなしいとは言え外観には威圧感がありますが、この車内空間は魅力的なのでしょう。送迎車輌が大型セダンからこの種のミニバンに置き換わっているのも、わかる気がします。
ハリアー
アルファードの後に乗り込むと、こちらは常識的な空間です。昔のSUVの無骨さはなく、従来型セダンに少し余裕を与えた雰囲気です。近年よく見かけますが、セダンより余裕ある居心地よさそうな室内と、ワゴンのようなユーティリティを備えているので、SUVスタイルが好まれる時代にはよく売れるのでしょう。その昔はアッパークラスのセダンが多く走っていましたが、それに代わる新しいカタチなのだろうと思いました。私は実用型5ドアクーペがいいと思いますが、世界の主流は圧倒的にクロスオーバーSUVです。
プリウス

新型プリウスは全長が4600mmと長くなり、「5ナンバーフルサイズ+横幅10センチ」に近づきました。4代目プリウスの奇妙なデザインと比べると、この5代目は圧倒的な流線形が目を引きます。低く長いサイドシルエットに19インチホイールがアンバランスに大きく見えましたが、これが今後の主流デザインになるのかもしれません。
フロントシートにすわると、やはり傾斜の大きなフロントウインドウが特徴的で、太いフロントピラーが目立ちます。シートの居心地は悪くなく、ポジションは問題なさそうですが、ステアリングより上にあるメーターは見やすいのでしょうか。大きなモニター、プリウス型シフトレバーなどには、違和感が残りました。
リヤシートは意外に広い印象でした。流線型でも全高は見かけほどには低くなく、2750mmと長いホイールベースが効いているのでしょう。リヤのオーバーハングは短いので、ラゲッジルームは小さめに見えました。
アクア
他の3モデルと比べると、インテリアは質素です。新型ではシフトレバーがプリウス型になったのは残念です。シートのポジションに違和感はありませんが、足踏みパーキングブレーキを効かせるとフットレストに足が置けなくなること、ダッシュボードのセンター部分に左膝が当たると痛いことなど、左足の居心地が今ひとつでした。一方、後席は意外に広く、居心地よさそうに思いました。
ヴォクシーとシエンタ
車内には乗り込まず、外から眺めるだけにしました。いずれも側面は垂直な絶壁ですが、国内の運転速度なら横風は気にならないのでしょうか。シエンタのサードシートは簡素で、リヤウインドウにごく近いので、人を乗せるのに相応しいのか疑問です。
全体の印象
新車購入意欲がないと、ディーラーに行くこともありません。ショッピングモールに展示車があると、気軽に立ち寄れるので便利です。
展示車のグレードはまちまちでしたが、価格が低めのアクアやシエンタも200万円を大きく超えていて、新車は高くなったと感じました。わがアテンザ購入時の価格では、今ではコンパクトカーの廉価モデルか軽自動車しか買えそうにありません。
納期が長いことに驚きました。ハリアーは本年秋頃で比較的早かったのですが、プリウスはグレードによって2024~25年と遅く、新発売のアルファードは早くも「オーダーストップ」していました。これではよほど欲しい人以外は、購入意欲が削がれるように思われました。
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2023/07/07 23:53:13