
先日紹介した「
隠れ5ドアセダン」の余談です。
ダイハツアプローズ
1989年に発売されたアプローズこそ「隠れ5ドアセダン」です。どう見てもコンパクトセダンのスタイルなのに、リアゲートがありました。マイカーだった
BG型ファミリアセダンと同時期のモデルで、ほぼ同じサイズでした。当時は「この形でハッチバックにしても、実益はあまりないのでは?」と不思議に思いました。
現行クラウンクロスオーバー

これは「隠れ5ドアセダン」ではありません。
いかにもハッチバックに相応しいプロポーションですが、リアゲートでなく独立したラゲッジです。伝統的なクラウンのユーザーに訴求するためには、独立したラゲッジが重要だったのでしょうか。「欧州を目指さないから、ハッチバックは要らない」とも想像されます。
現行クラウンセダン

これも「隠れ5ドアセダン」ではありません。
現行クラウン4モデルのうち最も保守的と思われるセダンを、ここまでのファストバックスタイルにしたのは意外でした。実車を近くで眺めたことがないので、「ラゲッジの開口部が狭く、荷物の出し入れに苦労しそう」と思っていましたが、写真を見ると、リアウインドウと見せかけたブラックの下の方も開口部になっているようでした。これなら荷物の出し入れが少しは楽そうですが、こうまでして伝統的な3ボックスセダンを否定する意義は何だったのでしょう?
アンフィニMS-6

バブル期にワイドバリエーションだったマツダのクロノス一族で、マイナーなモデルです。現在の目でこのサイドプロポーションを眺めると、ふつうのセダンにしか見えないことに驚きました。当時実車を見れば、セダン(クロノス)とは異なるハッチバックだとすぐに認識していましたが。

セダンスタイルのファストバック化が進んだために、視覚的な判断基準が変わってしまったようです。今日ではこのクルマも「隠れ5ドアセダン」に該当するかもしれません。
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Posted at
2025/06/07 17:25:26