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赤眼の黒豹のブログ一覧

2025年06月17日 イイね!

封印

封印 誕生30周年の記念すべき年に、7代目となる新型ムーヴが遂にベールを脱いだ。ターゲットが"アクティブなシニア層"であることは、山下達郎の「MOVE ON」で醸し出されるCMのムードに見て取れる。故に走りのバリエーションとして支持されてきたカスタムは姿を消し、グレードとしてターボユニットを搭載するRSが存在するに過ぎない。確かに1つの車種に大きく異なる2つのエクステリアを用意することは、ヒットが約束されている場合を除いて危険な賭けに違いない。初採用されたスライドドアについても、90度開く我がマシンのヒンジドアに不足を感じたことは皆無だから正直要らないなと思ってしまう。

 ご承知の通り最新モデルはダイハツの認証試験不正問題により、当初予定されていた一昨年の7月から2年近い歳月の間封印という空白を解くことを禁じられた状態を余儀無くされた上で大きく遅れて登場した。日進月歩の業界において、最早新型は出た時から古いのか? バブル経済が崩壊するに至るまで、大半のクルマが2年スパンでマイナーチェンジとフルモデルチェンジを繰り返していた。対して莫大な開発費と生産コストを注げない現在では全く信じられないスタンスで、各メーカーは最初からアップデートによるロングランを販売の視野に入れている。



♪シユイ/ホロウ(2024)


 軽自動車におけるトールワゴンのパイオニアとして世に送り出されたスズキ ワゴンR(←新車で欲しい)の爆発的ヒットを目の当たりにして、Kカーを中核に据えるダイハツは嫉妬に燃えて対抗馬ムーヴを市場に送り込んだ。特筆すべき初代の外装は満を持してイタリアのデザイン会社I.DE.Aとダイハツの合作という力の入れようで、その後30年という永い時の流れに乗って代を重ねても時代を映す鏡であり続ける。

 でも...新型の良し悪しは別として、一途な自分はやはり一生コイツ↓が相棒だろうな。最新のムーヴが最高のムーヴとは限らない証拠に、生き残った3代目達は今日も街を駆け抜けている。


Posted at 2025/06/17 12:00:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2025年05月24日 イイね!

脱出

脱出 ジョルジェット・ジウジアーロによるデザインで初代がデビューして以降、
〇低価格でお求めやすい
〇燃費性能が高い
〇ボディカラーが豊富にある
〇デザインが可愛らしい
を基本理念に40年間愛された日産マーチが2022年に生産終了となって久しい。


 初代K10型(1982-1992) スーパーチャージャー+ターボ搭載のホットバージョン「スーパーターボ」や、レストア進行中の「マッチのマーチ」を始め今なお話題は尽きない。


 2代目K11型(1992-2002) 丸味を帯びたプレーンな魅力が特徴で多くの女性ユーザーを獲得し、漆黒の豹こと弟もかつて愛機に選んだ。


 3代目K12型(2002-2010) カエル顔はキュートで愛くるしい代わり、代車で借りたもののシートポジションが終始落ち着かなかった記憶が...。マイクラC+Cは最高にスタイリッシュ。


 4代目K13型(2010-2022) ミラージュ同様タイ製アジアンテイストは拭えないが、走りに振ったニスモを設定したことで名誉挽回!

♪a-ha/TAKE ON ME(1984)

 このPVに出演しているモデルのバンティ・ベイリーが良い意味でその後の人生を変えた作品と述懐するように、機動戦士Zガンダムの主題歌でデビューした森口博子もまた「ガンダムは私の全て」と振り返る。クルマもまた人生を変えてくれる重要なファクターで、その出会いは時に運命的。

 先日ティザー画像で紹介されたクルマが遂にベールを脱ぎ、その正体はBEV(電気自動車)として生まれ変わったマイクラ、つまりマーチの新しい形だった。欧州市場に投入される52kWhバッテリー搭載車の場合、航続距離は408kmを誇る。






 代を重ねることで進化した技術の恩恵を受けても、結局のところ「初代を超えられない」クルマは少なくない。初代S30型をオマージュしたRZ34型フェアレディZもまた、"過去の栄光"にベンチマークを置く。
 かつて「技術の日産」として販売台数もトヨタと拮抗していたNISSANが名実共に復活する手段は、生産拠点閉鎖による従業員削減という痛みを伴うなら、会社の体質改善を図りながら地道に魅力的なニューカーを送り出すことで存在意義を世に問う他に無い。「日産という自動車メーカーがあった」と最悪のシナリオを招く事態だけは、是が非でも回避しなければと願う。


 R5

 BEVならフィアットグランデパンダやヒョンデ(現代)インスターも面白いけど、かつての名車を現代版で復刻したルノー5(サンク)が刺激的。この手があったな。

♪星街すいせい/綺麗事(2025)
Posted at 2025/05/25 18:00:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2025年05月11日 イイね!

回転

回転 自分が誕生した1967年にマツダがコスモスポーツに搭載することで市販量産化を成功させたロータリーエンジン(RE)は、シリンダー内をピストンが往復運動することでビートを発生するレシプロエンジンと違い、おむすび型のローターが燃焼室内を回転することでモーターのような感覚を生む独自の内燃機関だ。

 '78年にデビューしたSA22C型サバンナRX-7はそれ以降”セブン”のアイデンティティとなるリトラクタブルヘッドライトを始めとするスタイリングによりスポーツカー好きに衝撃を与え、2代目FC3S型サバンナRX-7('85)→3代目FD3S型(アンフィニ)RX-7('91)とフルモデルチェンジを重ねる。

 現時点で最終型となるセブンを永く愛した末に先日運転免許返納を機に愛機をマツダに贈った女性の話題はメディアでも取り上げ漆黒の豹こと弟も注目したが、登場時こそ余り興味を抱かなかったFDも後期モデルのブルーメタリックボディとそそり立つリアスポイラーや丸4灯テールランプに躍動的なスポークアルミホイールを装うRSは現在でも手に入れたい。(←最早絶対に無理...)





♪BERLIN/LIKE FLAMES(1986)


 走りに振ったモデルを転がさねば、クルマ好きとして駄目な人間になる。自分を救ってくれたみん友女性がND型ロードスター990Sを選択して駆り始めたことも、いい意味で赤眼の黒豹の情熱に火を着けた。

お父さんが自分と同い年(←えっ!?)の同僚男子との会話
「NDロードスター良いね。ボディ・幌・ホイールとブラックで統一してるけど、同系色でも色味の違いが絶妙なコントラストを放っている」
「スタイルは完璧だと思ってます」
「魂動デザインは隙が無く完成度が高いよ。強いて言えばヘッドライト周りが未完成の彫刻に見えてしまって、自分ならアクセントで暗いグレーのアイラインを入れたいな。ところでフルノーマルで乗ってるの?」
「ステアリングとシフトは社外品に替えてます。あとマフラーは5次元を入れたいです」
「純正フェチの俺なら、MAZDA SPEEDを選ぶかな...」

 スポーツカーを降りて久しい。ユーノスコスモで味わったあのウルトラスムーズなREをピュアスポーツで回したらどんなフィーリングかなぁ...、と双璧的存在の日産R32型スカイラインGT-Rを横目に(←無理むりムリ,,,)妄想族状態。白と黒に優劣の無いオセロのように、スポーツカーが選べるこの国に生まれて幸せ。

♪25時、ナイトコードで。×初音ミク/Bad Apple!! feat.SEKAI(2024)
Posted at 2025/05/11 11:40:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2025年04月17日 イイね!

肥大

肥大 クルマがフルモデルチェンジの度に大きく重く高価になる理由は何かと問われれば、メーカーやディーラーは「衝突安全性を高めた」とか「居住空間を広げた」と常套句で納得させようとする。でも裏を返せば責任は買う側のユーザーにもあり、その欲求を満たすべく不平不満を作る(売る)側に浴びせて自己満足をもぎ取って来たことも原因。無論モビリティへの変革期にクルマが成立するための全ての行程においてコスト(物価)が高騰すると共に、安全・性能・機能において不可欠となった電子デバイスを満載するとなると、当然の帰結と言えよう。

 例えば自分がその傾向が顕著な例として思い浮かぶモデルは、ホンダシビックに他ならない。かつて女子を含めテンロク街道レーサーとして名を馳せたコンパクトなホットハッチEFシビックSiRも、代を重ねた結果FL5シビックTYPE Rへと変貌を遂げた。車格はかつての絶版レジェンドや現行フラッグシップのアコードに匹敵するが、じゃあ万人受け(納得・満足)するシビックの姿かと自分が答えを求められたら、自信を持ってYESとは到底言えないしその気も無い。ただ6速MTしか設定されないシビックRSが、20代の若い層の支持を受けて思いの外売れているらしい。



●全長×全幅×全高:3995×1680×1335mm
●ホイールベース:2500mm
●重量:1010kg
●エンジン型式・種類:B16A型・直4 DOHC VTEC
●排気量:1595cc
●最高出力:160ps/7600rpm
●最大トルク:15.5kgm/7000rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/60R14
●価格:145万9000円



●全長×全幅×全高:4595×1890×1405mm
●ホイールベース:2735mm
●重量:1430kg
●エンジン型式・種類:K20C型・直4 DOHC VTEC 直噴ターボ
●排気量:1995cc
●最高出力:330PS/6500rpm
●最大トルク:42.8kgm/2600-4000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:265/30ZR19
●価格:499万7300円

 一例としてフォルクスワーゲンゴルフもまた、ユーザーに迎合したモデルチェンジを繰り返し肥大化の一途を辿る。ボトムラインにポロやルポといったエントリーモデルを充当してかつてのポジションを埋め合わせ、大きく豪華になり過ぎたがために初代の志とコンセプトを微塵も感じない「よく出来たクルマ」に成り果てた。

 日本の狭い道路事情は変わらない一方で、高齢ドライバーが大柄なボディの取り回しに四苦八苦している光景をよく目にする。決して口に出さないまでも、「小さくても安全なクルマに乗れば良いのに」と余計な想いを巡らす。あれ程運転が上手かった親父でさえ、晩年はKカーの車庫入れも覚束なかったな。人間は例外無く、等しく年を取るもの。

♪ICEHOUSE/CRAZY(1987)
Posted at 2025/04/17 18:30:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2025年04月13日 イイね!

戦意

戦意 自らを奮い立たせる戦意高揚と共に選りすぐりのチューニングパーツをアピールする手段として、最近ではすっかり廃れたフロントフェンダーにデカールを並べて縦貼りした走り屋達。一方現行車においてエンブレムは極力影を潜め、グレード名さえ明かさない淡泊なモデルが増えた。逆に我が愛機は「NISSAN CEDRIC V20 TWINCAM TURBO GranTurismo SV」とメーカー・グレードのオンパレードで自己主張が強過ぎて、これを「単に古臭い」と感じるか「むしろ新鮮」と思うかは各々のクルマに対する価値観で異なるはず。

 先日職場からの帰路で、ST205セリカGT-Fourを目撃した。暗闇から街燈によって突如全貌が出現したそれは、最後のラリーカーとして活躍したトヨタワークスのカストロールカラーを身に纏っている。本物かレプリカかは問題で無く、その型が現在もなお生き残っていることが重要と考えたい。



 記憶に新しいシャア専用オーリスⅡも、ガンダムフリークに限らず強烈なインパクトを与えたモデル。大人しめのⅠから一転して過激なバージョンアップを果たし、「赤い彗星」のザクを彷彿とさせる満足間違い無しの装備を手に入れた。トヨタは優等生でつまらないと油断していたら、水面下で進んでいたMORIZOさんの変革がズゴックのように急浮上した形。



 最後にこの手のトピックとして見逃せない、再生ダイハツが世に問うミライースGR SPORTコンセプト。何の変哲もないベース車のイメージを劇的に変えるD SPORTのパーツ&デカールは、全方位戦闘モードに入ってピタリと照準を合わせている。新車販売の4割をKカー(軽自動車)が占める昨今、高鳴るハートビートを共感したいなら次はコイツかと迷うベビーギャング。



♪THE CARS/HEARTBEAT CITY(1984)


♪森口博子 with TM NETWORK/BEYOND THE TIME~メビウスの宇宙を越えて~(2022)
Posted at 2025/04/13 15:30:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ

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何シテル?   01/02 15:30
愛車紹介 1号車:NISSAN Y31 CEDRIC 2000 TWINCAM TURBO GranTurismo SV(1990) 2号車:DAIHAT...
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