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赤眼の黒豹のブログ一覧

2024年03月16日 イイね!

本物

本物MY CAR No.13_NISSAN Y31 CEDRIC

 バーネットの名作「小公子」の主人公の名に因む誇り高きセドリックの称号は、兄弟車のグロリアと共に過去の栄光となっている。スカG(スカイライン)やZカー(フェアレディZ)と比較して何ら遜色無いネームバリューは、残存する旧モデルに存在意義すら忘却の彼方に置き去り ...。
 1987年6月に登場したY31セドリック/グロリアは、日産が考える専用の内外装とパワートレインで武装したスポーツセダン"グランツーリスモ"(GT)を擁する。宿敵クラウンの端正なマスクとは明らかに異なり、後発のY31シーマで止めを刺す"悪"のイメージは不良以外の何者でもない。
 車歴を刻み始める当初,,,自分はF31レパードとR30スカイラインの二択で思い悩み、Y31セド/グロに地味な印象しか抱いていなかった。そこに突出した魅力を見い出せない大人になり切れない輩の域を出ず、現在になって人間として少しばかり成長した結果浮上してきたネオクラシックの逸材。



 「全てにおいて叶わない」と思っていた坂本龍一さんは、そのキャッチコピーでこの7代目セドリック/8代目グロリアを"本物"と認めていた。そこに「カラダとキモチ」を捉える要素を実感して、世のクルマ好きに稀有の傑作を知らしめるために身を以って発信していたに違いない。



 自分は好みの分かれるエクステリアにおいて、特に十字架のイメージを抱くフロントグリルを装着するセドリック、それも(往時のメルセデスベンツを想わせる)凹凸のあるテールランプが特徴の後期型を選んだ。そして何よりのお気に入りポイント、クォーターウインドウに刻まれた"Gran Turismo"のロゴがイケてる!



 前期型のブラウンから一変してグレー基調の内装色をメインに、装着されたスポーティな3本スポークステアリングにもグレードのロゴが入る。やはり"その気"にさせるファクターとして、インターフェイスに走りへと駆り立てるムードは必要不可欠に思う。開発陣としてこのクルマに携わった人々は、肝要な事を心得ていた。



 後期型はGF31レパードXSと共通のV6 2LターボVG20DETエンジン及びインタークーラーが搭載され、最高出力210ps/6800rpmと最大トルク27.0kgm/3600rpmを発生。加速するアクセルを戻した時の「ピュルル」と鳴くタービン音は、コイツを楽しむ真骨頂だ。そして乗用車向け世界初(当時)となる新開発5速ATが、強力なパワーを緻密に伝達する。

 切札として自分の最後?の登録車に推すグランツよ、何時迄も「俺と疾れ!」 そのチョイ悪の雰囲気は今もなおコアな大人達を魅了して、ちょっと危険でアダルトなムードは歳月を経ても健在だ。全方位隙の無い箱(ハコ)からスッと降り立ち、「あの男がやって来た」と歓迎されるカーガイになりたい。

♪FLEETWOOD MAC/EVERYWHERE(1987)
Posted at 2024/03/16 17:50:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | MY CARS | クルマ
2012年10月21日 イイね!

巨人

巨人MY CAR No.12_SUZUKI HN12S Kei

 1998年10月~2009年10月に販売され、モデル末期でも月販1,000台を誇ったスズキのKeiという軽自動車。是非2代目を!(←きっと、皆そう思っているはず。)と、思わず叫びそうだ。

 街を行き交うKeiをご覧になれば分かるが、ユーザーは老若男女と幅広い。支持する人の層がぶ厚く、改良を重ねてあと10年は売れた クルマだ。

 スズキはGMと熱愛していた残り火がまだ顕著で、イヤーモデル的な管理体制から抜け出せない。だから旧モデルはさっさと統廃合して、宿敵ダイハツを駆逐したいのだろう。

 でも、取り残されたユーザーは置き去りなのか!? Keiを愛しSUZUKIを信じた俺達は、会社の命運に翻弄されるのか? なら...良いさ、Mira E:Sを買う。お客様は、メーカーを選べるのだよ。

 俺が渾身のアドバイスを販社で語っても鼻で笑っていた君達は、どうだ...今大変だろう? 時代が 変われば、売り方も変えなければならない。もう、決して助言はしない。クルマは愛しても、スズキという体質は気に入らない。

♪STRAWBERRY SWITCHBLADE/GO AWAY(1985)
Posted at 2012/10/21 12:00:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | MY CARS | クルマ
2012年10月20日 イイね!

激流

激流MY CAR No.11_NISSAN DR30 SKYLINE

 「史上最強のスカイライン」と謳われたDR30 SKYLINE RS ターボCが俺の元にやって来たのは、2008年10月だった。 当初みん友のSKYHAND様(←通称先生)の仕様であるガン メタリック/ブラックツートンを探していたから、このクルマを俺に買わせたのはショップ&ファクトリーの職人技でもある。

 「クールに乗れ。」って、それは無理。ピークパワーのネット値205PSを使い切る楽しさを覚え...その過程で迫り来るFJ ユニットの咆哮を感じたら、男はその快楽だけでイッてしまう。日本中のRS乗りの皆さん、俺はあの クルマを降りました。主治医が、迷わず引き取ってくれました。本当の寂しさって、きっとタイムラグで今後襲って来るのだろうなぁ...。

 '一生モノ'のはずの鉄仮面が...俺の元から離れて行くなんて...。(涙) 何か悪い夢でも見た感じで、まるで実感が無い。ただ...駐車場にRSが無いことから推察すると、それは正夢としか言い様が無い。今はただ、「俺が命の次に大切にしていた愛機よ...幸せに。」と祈るばかりだ。

 戦場ヶ原...関ヶ原...霞ヶ浦、ロングドライブはこの程度で、5000kmしか走らせなかった。正直、宝の持ち腐れだ。守りのスタンスに入って愛機を残すことに専念した結果、こんな無残な手放し方を余儀無くされた気がする。RSは、もっと走りたいのだ!

 フルレストア(←エクステリアは全部ニューパーツ&ニューペイント。)を受けた鉄仮面は、次にどんなオーナーが手にするのか? 可能であれば、是非その方とお会いして感想を伺いたいと思っている。さらば、俺のRS。時期は未定だが、今度は前期型DR30 RS TURBO(三枚羽・半魚人、ガンメタリック/ブラックツートン。)で復活予定だ。

♪斉藤さおり/目がすべて(1989)
Posted at 2012/10/20 16:00:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | MY CARS | クルマ
2012年10月19日 イイね!

横浜

横浜MY CAR No.10_NISSAN UF31 LEOPARD

 弟とナイトドライブの途中で佇んだ大桟橋は、潮の香りが漂う俺の故郷のハマにある。俺にとって横浜は行く場所ではなく、魂が帰る心のオアシスだ。俺も思秋期に入ったか、街並みが変わっていく様に逆に寂しさを感じてしまう。

 日産はソアラに大差をつけられた販売台数を奪還すべく、F31レパードにフルモデルチェンジに相当する大きなメスを入れた。大型バンパー(アルティマ系)や255馬力を誇るシーマにも搭載されるVG30DETエンジンの 採用、ホワイトのアナログメーターや曲線を多用した現代的なインストルメントパネル。

 だが市場はレパードJ.フェリーにフルモデルチェンジされても、遂にレパードに目を向けなかった。何故、こんな良いクルマが売れなかったのか? その答えは、至極簡単に導き出せる。世の中の趨勢が最先端のハイテクを導入したソアラに、時代の寵児を見ていたからだ。

 一方のレパードは、レザーシートを奢ろうがパワフルなエンジンを載せようが全く相手にされない。地味で旧いイメージを払拭出来ないまま、時間だけが過ぎ去っていった。だが一方で、その本質を 理解するコアなファンがいたことも確かだ。

 だから横浜で、『あぶない刑事』なのだ。このクルマが、その'味'を上手く表現しているではないか! ハマに似合うのはソアラではなく、F31レパードを置いて他に無い。きっと埠頭で一緒に佇んでいた弟も、俺と同じことを考えていたに違いない。

♪WHERE DO YOU FROM HERE
Posted at 2012/10/19 17:45:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | MY CARS | クルマ
2012年10月18日 イイね!

電鈴

電鈴MY CAR No.09_BMW 840Ci

 遠く多くの鈴の音を鳴らす様なサウンドのV8 4ℓエンジンの咆哮は、ステアリングを握る俺にとって心身ともにオアシス。訳があって僅か6ヵ月間の所有だったが、その息吹は今でもはっきり脳裏に浮かぶ。850iはV12の故障が頻発...850CSiはオーバーパフォーマンス...840Ci M-INDIVIDUALは高価という事情で、このクルマを選んだのだった。

 当時BMWはこの8シリーズを、世界で最も美しいクーペ6シリーズの後継とした。だがコンセプトが 全く異なるこのヒエラルキーの頂点に君臨するモデルは、市場からもファンからも遂に見放された。徳大寺有恒氏もまた、「見事な失敗作、近付かない方が無難。」と酷評している。なるほど...大きな テールランプ以外、スタイルにも突出した特徴が見当たらない。

 では、乗ってどうか? 7シリーズをも凌駕する贅を尽くしたインテリアは本物の高級を実現したし、 乗り味もしっとりとBMWならではのコンフォートを発揮していた。結論を言えば、クルマは所有する人からの評価が最も高い信頼性を持つと思う。社会や業界からの評価も重要だが、要はクルマ自体 個人主義の象徴であり文句を言われる筋合いは無い。

 CSiのアルミホイールを装着した俺の840Ciは、現時点でお袋との最後のドライブに使った思い出 深いクルマだ。左ハンドルだから助手席はさぞかし恐かっただろうが、お袋は今でも当時の出来事を懐かしんでくれる。自分にとっては初のリトラクタブルヘッドランプを装備するモデルで、あのグワッと見開く感覚は今でも忘れられない。

 クルマは人馬一体とも称され、要は体の一部である。クルマ選びに評論家の意見を参考にすることは大切だが、せめて購入する直前の実車チェックは怠らないで欲しい。時に必要以上あるいは以下の印象を受け、購入意欲が大きく左右される。ああ、街ではこの手のクルマはほとんど見掛けない。ガレージに眠っているのか、それとも...。

♪森口博子/水の星へ愛をこめて(1985)
Posted at 2012/10/18 05:00:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | MY CARS | クルマ

プロフィール

「雌伏の7年6か月間を経て...みんカラブログ再開!」
何シテル?   01/02 15:30
愛車紹介 1号車:NISSAN Y31 CEDRIC 2000 TWINCAM TURBO GranTurismo SV(1990) 2号車:DAIHAT...
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