赤眼の黒豹のブログ一覧

　6月の終わり、髪を切りました。迷わず目指すのは小洒落た美容室でなく、もう何十年も通い詰める動脈(赤)と静脈(青)が回るサインポールを掲げる理髪店。

　漆黒の豹こと弟はいますが、何時からか兄や妹が欲しいなと思っていました。その願望の一つは弟の妻で満たされましたが、此処は血の繋がらない5歳程年上のお兄さんが営む心のオアシス。

　思いやりのある"兄貴"は何でも聞いてくれるから、自分は心の内を何でも打ち明けます。昼間はお店の営業と脳卒中で不自由になった奥さんの介護に明け暮れ、夜間は寝る間を惜しんでJRで運行後の回送列車のクリーニングと、頑張り屋さんの生き様も尊敬に値します。

　そんな兄貴がかつて愛したマシンが、オートザム(マツダ)AZ-1。新車当時はホンダビートやスズキカプチーノに対して半ば埋没していましたが、そのコンセプトやメカニズムが再評価されています。



　そんな多忙な生活にあって、年間2万kmは走りに行くそう。俺も、もっと走らなきゃ。でも...その前に｢人間何時死ぬか分からないから、後悔しないように生きようね｣と諭してくれる兄貴と、いつか夢のツーリングに出掛けたいな。Thanks！です。

♪THE SYSTEM/DON'T DISTURB THIS GROOVE(1987)

　NHK大河ドラマは中世を舞台にした作品が好きで、北条時宗・義経・平清盛といった物語のロマンをこの胸に刻んできました。切り揃えられた女性の長い黒髪に、毎回ながら魅了されてしまいます。

　男という生き物は青い頃は女性の顔や胸に、成熟するとその腰に視線を向けると言われます。でも義経で静御前を演じた石原さとみの笠の下からのぞく美しい唇は、何にも例えられない魅力を感じました。

　唇って、何のために存在するんだろう...。話すため、歌うため、キスを交わすため、それとも人工呼吸のため？　耳が不自由な方にとって、その動きは相手のメッセージを読み取るツールだったりする。



　恥ずかしい話ですが、彼女と口移しでチェルシーの味交換をしていた過去を思い出しました。朝から変てこなブログですみません,,,。

♪TEENA MARIE/LIPS TO FIND YOU(1986)

　『あぶない刑事』最終話の｢悪夢｣で、変幻自在に時空を往来する難敵に対し、タカ(鷹山刑事：舘ひろし)が｢逮捕は諦めよう。･･･退治するんだよ｣と呟く名シーンがあります。

　性善説による｢罪を憎んで、人を憎まず｣というフレーズを、勧善懲悪を貫く自分は好みません。何故なら尊い人間の肉体と精神を身勝手な理由で傷付けることは、どんな訳があっても決して許せないからです。

　かつてXJ-Sクーペに乗っていた頃...こんな自分にも、とても大切にしていた女性(ひと)がいました。しばらく連絡が途絶えた空白で、悲劇は起こっていたのです。彼女は悪い奴に囚われ体を弄ばれただけでなく、覚醒剤を体内に打ち込まれていました。再会した時は感極まって嗚咽し、襲い来るフラッシュバックで精神崩壊寸前の胸の内を自分に吐き出しました。自分は彼女の内面に入り込んで手足を広げて立ちはだかり、その悪夢(≒データストーム)を食い止めるべくダムと化したのです。｢俺は、貴様を決して許さない｣　でも一生苦しむであろう傷を負いながら、優しい彼女は自分を巻き込みたくない配慮から静かに遠くへ去っていきました。自分もまた大切な人を守り切れなかった罪悪感から、重い十字架を背負い光が射し込まない暗黒の海底に沈み落ち、心の二枚貝の貝殻を閉じたのです。

　そして現在(いま)自分には、この心に灯りを差し出してくれた大切にしたい女性(ひと)がいます。彼女の内面という巨大な版図(領域)に巣喰う闇の中の底なし沼のような魔物を、この手で必ず｢始末｣してやると決めています。手負いの愛機を乗り捨て、ターミネーターのように赤い眼光のヘッドライトを向ける黒豹に跨り、命を懸けてその呪縛から解き放ちたいと...。

　何故、こんな話をするかって？　それはバリアのように自分を見守り支えてくれる貴男そして貴女が、この全身から溢れ出る感情を常に分かち合ってくれるから。そして何より、自分は赤眼(ｾｷｶﾞﾝ)の黒豹だから。

　一過性のIDでこの広場に土足で侵入して大切な仲間達を嘲笑・侮辱・罵倒・脅迫して狂喜したり、下品なSNSで(本来大切にしたい言の葉を刃物にすり替え)情報を拡散することでさらし者にするお前達に用はない。自らの毒に蝕まれた末に、身も心も滅びてしまえ！




　何時も応援してくれる皆さん、後方から援護射撃を頼みます！

P.S.長い長い眠りから覚め、昨夜から蝉が短い命を謳歌しています。日本の夏の訪れですね...。

♪SECRET SERVICE/SECRET MISSION(2020)

　『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が、週末の日曜日に最終話を迎えます。一連のシリーズとまた違うアプローチで、改めて死生観と人間愛を考えさせられる作品でした。特に印象に残った場面は、主人公(ガンダムエアリアル女性パイロット)のスレッタ・マーキュリーが口元から果汁を流しながら、理解者のミオリネ・レンブランが大切に育てた瑞々しいトマトを食べるシーン。人間のピュアな姿って、何かいいな...。

　過去のアニメーションで惹かれた女性キャラクターは多数存在しますが(←恋多き奴！)、この作品では気が強くて繊細なミオリネと、優しくて思慮深いニカ・ナナウラが好きです。運命に翻弄された末の自身の選択で多くの人々が死んで精神を病むミオリネに、3次元に身を置く自分はどんな言葉を掛けられるだろう？


永遠の恋人　ミオリネ・レンブラン


妹にしたい　ニカ・ナナウラ

　みんカラに設定されたメッセージ機能、皆さんお使いですか？　先日かつてコメントやメッセージで交流を深めた方※に旧交を温めたいとメッセージを送ったところ、｢記憶がない｣と関与を拒まれてしまいました。ブランクを空けた自分が全て悪いけど...、何かとても寂しいな。
※その後改めてご連絡をいただき、ご本人曰く｢言葉の足りなさ｣ゆえの誤解でした。ありがとうございます。救われました。

　でも聖域としての意志伝達手段を使って、自分は自身の大切な存在である方にメッセージを送る。生身の人間として、その息遣いと鼓動を確かめたいから。感性の波長の共鳴を、ダイレクトに受信したいから。
　同じ星の同じ国で、同じ時代に起こる出会いという奇跡。一歩、一瞬擦れ違うだけで、人は未来永劫大切な機会を失う。同じアングルで星の瞬きを見上げている君に、早く会いたいな...。この貴くて代え難いチャンスを逸して、このまま死にたくないに決まっている。

　何時も応援してくださる皆さん、他人事で構いませんから背中を押してください！　現実の世界では、こう見えて自分は一途です。

♪ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA/SECRET MESSAGES(1983)

　a-haのPV『TAKE ON ME』のように2次元と3次元の世界を自由に行き来出来たら、果たして俺は何がしたいか？　想いを寄せる女性(ひと)を強く抱き寄せ、不意にその唇を奪うだろうか。




　MUGENのドライビングジャケットに身を包み、液晶の向こうに佇む愛機EF8(サイバー)CR-Xに飛び乗る。レブリミットまで回してシフトをアップ&ダウンに放り込み、トップエンドでハイカムに切り換わる瞬間に放たれるVTECの金属音を轟かす。



　変わってNISMOのジャケットに袖を通し、平面の世界で主の帰りを待っていた愛しのDR30スカイライン(鉄仮面)のドライビングシートに身を沈める。RSターボのFJ20ET型ユニットは黒豹のごとく雄叫びを上げ、HKSハイパーマフラーが火を吹く。



　深紅のGRヤリスを駆る...そこの君、自分の走りの欲望に再び着火させた罪な女(ひと)だ！

♪CUTTING CREW/ONE FOR THE MOLKINGBIRD(1986)