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赤眼の黒豹のブログ一覧

2011年03月24日 イイね!

海原

海原 冷たく澄み切った西の青空に真っ白な月が浮かび、思わず心も体もキシリと引き締まる一日の始まりです。日課の愛犬との散歩も、今朝は残念なことにお預け...。先日の大地震でかなりショックを受けてからミルキーはこたつの中に籠りっ放しで、何時も私の足元に寄り添って くる温かい体を撫でては安心させています。

 午後はビジネスから解放されたので、ホッと一息入れたくて太平山の謙信平に行ってみました。一望する関東平野は春の暖かさのせいか白く霞み、「陸の松島」と称される景色をぼんやり眺めていると、ふと松島の島々が津波の防波堤になってくれた報道が頭を過ぎりました。

 初老のご夫婦が営むお食事処で、定評の卵焼き・焼き鳥・お団子と緑茶のセットを頂きました。そこへ静寂を破って何処からともなく2匹の猫(1匹は目が不自由)がやってきて、ねぇねぇと私に分け前をねだるのです。「お前達も、怖い思いをしたんだね...。」 二つの命は互いに寄り添いながら、お肉を頬張っていました。

 これ以上、何も要らない...。午後の日溜まりに包まれて、当たり前の日常を過ごせることと今日と いう日を迎えられたことの幸せを想います。気付けば、ご夫婦が植えた河津桜がその優しい花びらをいっぱいに開かせていました。

♪ROXY MUSIC/MORE THAN THIS(1982)
Posted at 2011/03/24 17:00:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | DIARY | クルマ
2011年03月23日 イイね!

存亡

存亡 「スカイラインの父」故櫻井眞一郎さんの告別式を4日後に控えた3月11日、日本列島は未曾有の激震に見舞われた。あまりにも多くの尊い命の灯を、自然の猛威がその残り火 さえ消し去った。19日に全線開通を控えていた北関東自動車道は水戸南IC以東が損壊して通行止め状態となり、そのメインの役割も当面被災地への物資供給と化した。

 本来これ程重いテーマをここで語るべきか、大いに迷って悩んだ末に綴っている...。荼毘に付されること無く土に還っていく無数の亡骸、全てを失った人同士の悲しみと慈しみ、 「おばあちゃんを助けて...!」の一念で命を懸けて瓦礫から這い上がった少年、救助のはずが屍を探すあまりの惨状に思わず涙したスイスの女性隊長...、3.11は未来永劫歴史に爪痕を残した。

 これからの未来を担うLEAFと、その大半が消滅した過去であるR30 SKYLINEを見つめていてふと想う。星は誕生して青く輝き、滅びゆく時赤く染まる...。でも疾うに消え失せた星は、遠く何万光年の時空を超えてこの地球の夜空で今も瞬いているじゃないか! 掛け替えの無いものは、残された我々の胸の内できっとずっと光の雫として存在しているに違いない...。

♪enya/ONLY TIME(2000)
Posted at 2011/03/23 17:15:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2011年03月08日 イイね!

覚醒

覚醒 クルマがまだ生活の中心だった頃、その時代背景もそこに投影した。当時のスタンダードがサニーなら、ブルーバードやスカイラインは趣味性の高いスポーティなGTであった。 またフェアレディZに至っては、アメリカにも輸出される生粋のスポーツカーであった。

 少年だった俺は、中古車とはいえ親父が相当無理をして手に入れたであろうGC10スカイライン(通称ハコスカ)2000GTの4ドアセダンでクルマに目覚めた。見るだけでも 嬉しくて仕方がなく、意味も無く触れたり前がよく見えないのに運転席に収まってハンドルを回したりウインカーのレバーを操作して悪戯をした。

 お袋の膝に跨がってダッシュボードでミニカーを走らせても...抜け目無くお目当ての対向車に指を差して「セリカだ!」「フェアレディZ~!」と叫んでも、当の親父は"紛れもなく俺の息子"と感じつつ内心楽しんでいたに違いない。帰宅した後も、ミニカーは画用紙で自作した道路を縦横無尽に走った。

 以前レパード(車歴1代目)で上州路をドライブしていたら、追い越し車線のクルマの窓から少年が 髪を靡かせながらその澄んだ瞳でクーペのスタイルを追っていた。君は今頃、好きなクルマで走りを楽しんでいるのだろうか? そして何より、クルマで持ち得る時間が宝物だろうか?

♪BASIA/CRUISING FOR BRUISING(1990)
Posted at 2011/03/08 20:30:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | MEMORY | クルマ
2011年03月05日 イイね!

羨望

羨望 東北新幹線「はやぶさ」デビューの日、時の流れに逆らう ように旧世代のクルマを見に行った。燦然と輝くその名車は、コレクターズアイテムの中でも突出した存在感を放つKPGC10スカイラインGT-Rである。マニア垂涎のこの個体は880万円のプライスタグを掲げ、国道を行き交う多くの  ドライバーの熱い視線を浴びていた。

 ところが"不感症"と例えたら適当か、まるで心のざわめきが起こらない。静かな潮の満ち引きのように、親父が助手席に乗せてくれた2000GTへの少年の頃の昂りが去来するだけだった。当の親父も、「俺の2000GTの方が良かった...。」とぽつり呟いた。それは決して高嶺の花への僻みではなく、二人とは別の世界が招いた至極当然の結果だと思う。

 櫻井眞一郎さんは、"R"の称号に何を感じていたのか? R32で復活を遂げるまでの雌伏の時代に生まれたRSは、何を追っていたのか? 今更ながら、生前改めてお話を伺いたかったと悔やまれる。一方の自分にとっては、確実にこの70'sは領域外の代物だということだ。ピュアスポーツを選択するにしても、テクノの時代以前には返れない。

 正直、そんな自分がちょっぴり寂しく思えた。少年の頃輝く瞳に映した往年のスポーツカー達が、 遠い過去へと吸い込まれていく感覚だった。(滅びの美学ではないが)紅い黄昏を映し込む鉄仮面の赤いボディが、あたかも一層の陶酔を醸し出すムードを解き放っているようだった。

♪OFF COURSE/たそがれ(1985)
Posted at 2011/03/05 13:00:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | NISSAN DR30 SKYLINE | クルマ

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「雌伏の7年6か月間を経て...みんカラブログ再開!」
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