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赤眼の黒豹のブログ一覧

2025年04月17日 イイね!

肥大

肥大 クルマがフルモデルチェンジの度に大きく重く高価になる理由は何かと問われれば、メーカーやディーラーは「衝突安全性を高めた」とか「居住空間を広げた」と常套句で納得させようとする。でも裏を返せば責任は買う側のユーザーにもあり、その欲求を満たすべく不平不満を作る(売る)側に浴びせて自己満足をもぎ取って来たことも原因。無論モビリティへの変革期にクルマが成立するための全ての行程においてコスト(物価)が高騰すると共に、安全・性能・機能において不可欠となった電子デバイスを満載するとなると、当然の帰結と言えよう。

 例えば自分がその傾向が顕著な例として思い浮かぶモデルは、ホンダシビックに他ならない。かつて女子を含めテンロク街道レーサーとして名を馳せたコンパクトなホットハッチEFシビックSiRも、代を重ねた結果FL5シビックTYPE Rへと変貌を遂げた。車格はかつての絶版レジェンドや現行フラッグシップのアコードに匹敵するが、じゃあ万人受け(納得・満足)するシビックの姿かと自分が答えを求められたら、自信を持ってYESとは到底言えないしその気も無い。ただ6速MTしか設定されないシビックRSが、20代の若い層の支持を受けて思いの外売れているらしい。



●全長×全幅×全高:3995×1680×1335mm
●ホイールベース:2500mm
●重量:1010kg
●エンジン型式・種類:B16A型・直4 DOHC VTEC
●排気量:1595cc
●最高出力:160ps/7600rpm
●最大トルク:15.5kgm/7000rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/60R14
●価格:145万9000円



●全長×全幅×全高:4595×1890×1405mm
●ホイールベース:2735mm
●重量:1430kg
●エンジン型式・種類:K20C型・直4 DOHC VTEC 直噴ターボ
●排気量:1995cc
●最高出力:330PS/6500rpm
●最大トルク:42.8kgm/2600-4000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:265/30ZR19
●価格:499万7300円

 一例としてフォルクスワーゲンゴルフもまた、ユーザーに迎合したモデルチェンジを繰り返し肥大化の一途を辿る。ボトムラインにポロやルポといったエントリーモデルを充当してかつてのポジションを埋め合わせ、大きく豪華になり過ぎたがために初代の志とコンセプトを微塵も感じない「よく出来たクルマ」に成り果てた。

 日本の狭い道路事情は変わらない一方で、高齢ドライバーが大柄なボディの取り回しに四苦八苦している光景をよく目にする。決して口に出さないまでも、「小さくても安全なクルマに乗れば良いのに」と余計な想いを巡らす。あれ程運転が上手かった親父でさえ、晩年はKカーの車庫入れも覚束なかったな。人間は例外無く、等しく年を取るもの。

♪ICEHOUSE/CRAZY(1987)
Posted at 2025/04/17 18:30:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2025年04月13日 イイね!

戦意

戦意 自らを奮い立たせる戦意高揚と共に選りすぐりのチューニングパーツをアピールする手段として、最近ではすっかり廃れたフロントフェンダーにデカールを並べて縦貼りした走り屋達。一方現行車においてエンブレムは極力影を潜め、グレード名さえ明かさない淡泊なモデルが増えた。逆に我が愛機は「NISSAN CEDRIC V20 TWINCAM TURBO GranTurismo SV」とメーカー・グレードのオンパレードで自己主張が強過ぎて、これを「単に古臭い」と感じるか「むしろ新鮮」と思うかは各々のクルマに対する価値観で異なるはず。

 先日職場からの帰路で、ST205セリカGT-Fourを目撃した。暗闇から街燈によって突如全貌が出現したそれは、最後のラリーカーとして活躍したトヨタワークスのカストロールカラーを身に纏っている。本物かレプリカかは問題で無く、その型が現在もなお生き残っていることが重要と考えたい。



 記憶に新しいシャア専用オーリスⅡも、ガンダムフリークに限らず強烈なインパクトを与えたモデル。大人しめのⅠから一転して過激なバージョンアップを果たし、「赤い彗星」のザクを彷彿とさせる満足間違い無しの装備を手に入れた。トヨタは優等生でつまらないと油断していたら、水面下で進んでいたMORIZOさんの変革がズゴックのように急浮上した形。



 最後にこの手のトピックとして見逃せない、再生ダイハツが世に問うミライースGR SPORTコンセプト。何の変哲もないベース車のイメージを劇的に変えるD SPORTのパーツ&デカールは、全方位戦闘モードに入ってピタリと照準を合わせている。新車販売の4割をKカー(軽自動車)が占める昨今、高鳴るハートビートを共感したいなら次はコイツかと迷うベビーギャング。



♪THE CARS/HEARTBEAT CITY(1984)


♪森口博子 with TM NETWORK/BEYOND THE TIME~メビウスの宇宙を越えて~(2022)
Posted at 2025/04/13 15:30:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2025年02月16日 イイね!

許容

許容 東京オートサロン2025に出展された「R32 EV」は、日産が電動車として生まれ変わってもなおエンジン車と遜色無いレベルのフィーリングを再現したスカイラインGT-Rコンバージョン。当然ながらボンネットフードを開けて目に飛び込んで来るものは名機RB26DETTではなく、BEVと化した電子媒体の塊(心臓)に過ぎない。本物志向に拘って滅びの美学さながらにガソリン枯渇の時代に抗わなくとも、代替燃料に対応可能な手術を施せないかなと思ったりする。

















 サーキットで勝つことを主たる目的としてハコスカにS20ユニットを搭載して誕生したスカイラインGT-Rも、出場さえ叶わなかった悲運のケンメリで第1世代を終える。

 KPGC10スカイラインGT-R


 KPGC110スカイラインGT-R


 901運動から生まれた完成度の高いR32スカイラインで復活したGT-Rは、次なる大型化したR33の反省からシュリンクさせたボディのR34まで第2世代としてストレート6を貫いた。

 R33スカイラインGT-R


 R34スカイラインGT-R


 そして同じく絶版となっていたフェアレディZと共に、日産の経営危機を救ったカルロス・ゴーンによって最早スカイラインのトップグレードではなく世界基準で送り出されたR35から始まった第3世代NISSAN GT-R。

 R35GT-R




  ホンダと日産の経営統合協議は、日産がメーカーの威信を守りたいばかりにほぼホンダ傘下のNISSANブランド(部門)扱いを蹴った形で幕を降ろした。この判断が結果的に経営破綻への序章とならないか、一方で経営規模が小さくてもアウトランダーPHEVやデリカミニで息を吹き返した"盟友"三菱自動車のように魅力的な新型車を出さない限りユーザーからも忘れ去られ兼ねない。R36GT-RもBEVで登場するらしいが、例え1000馬力オーバーだとしても超高額で重い化け物など一部を除いて誰も見向きもしない。一般的なサラリーマンが頑張って買えたR32スカイラインGT-R、自分も「あの時買っておけば良かった...」と今なお想いに浸る輝かしい日産の名車。

 R32スカイラインGT-R


♪JOY DIVISION/LOVE WILL TEAR US APART(1980)
Posted at 2025/02/16 17:15:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | NEWS | クルマ
2025年01月12日 イイね!

原点

原点 ミレニアムから早くも四半世紀が経過した2025年、皆さんはどんな心境でスタートを切りましたか? 新型コロナウイルス感染症は5類移行後マスコミで話題として取り上げませんが、重症こそ減ったものの軽症患者数は依然多いまま。昨年テレビのドキュメント番組で重篤な後遺症に苦しむ女性のレポートを見て、寝室からキッチンまでの移動に30分を要する生活にまだまだ警戒を緩めてはいけない現状を実感しました。

 ある意味で節目としたい今年、クルマ生活も新しい領域に舵を切りたいと思っています。クルマという存在に何を求めるかという原点に回帰して、現在の自分が何を導き出すか改めて考え直すこと。そこに漆黒の豹こと弟の意向を反映した結果の回答としてスポーツカーの共同所有というスタイルに至った経緯は、以前ご報告した通りです。兄弟で活発に議論を交わした末に、活路を拓き満を持して実車を迎え入れる展開に期待。

♪OFF COURSE/たそがれ(1985) ※邦楽に目覚めたオフコースで最も好きな楽曲


 一方弟が今年に期するテーマは、レストア中のマツダ初代GY3Wアテンザスポーツワゴンの公道デビュー。試行錯誤を繰り返しながら納得出来るベストな状態に仕上げるまで決して走り出さない姿勢は、敢えて絶滅危惧種のカテゴリーに踏み込んだことを含めてその行動力に感心します。息子が飼うことを切望している犬を連れて、家族でツーリングに出掛ける夢を描いているのかな?






 冬将軍が到来して酷寒の風が肌を刺すこの季節も、あと半月余り凌げば暦の上では春が訪れます。赤眼の黒豹がこの時期最も「幸せ~」と感じる至福の一時は、仕事で冷え切った体を首までコタツに潜り込ませて温まること。このページをご覧の皆さん、令和7年もお互いみんカラ(みんなのカーライフ)を楽しみましょうネ!

♪東方LostWord feat.reche×ZYTOKINE/DOUBLE BIND(2025)
Posted at 2025/01/12 11:30:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | DIARY | クルマ
2024年11月17日 イイね!

分裂

分裂 メディアで得られるスペック紹介やインプレッションを極力排して赤眼の黒豹独自の視点で車歴を回想して来ましたが、いよいよ最終回のブログを迎えました。





 スズキKei

 「軽の中の軽」の意味で命名されたスズキKeiは1998年に登場し、老若男女問わず愛された結果1代限りで11年間のモデルライフを終えた。KカーながらSUVボディはなかなかスタイリッシュで、当然高いアイポイントによる良好な取り回しは多くのドライバーが支持した利点だろう。パワーユニットは自分が選んだ21Specialに搭載されるF6Aの他にKei Sport(後のWorks)に積まれた発展型のK6Aがあり、特に後者はケータハムスーパーセブン160に載せられたハイパフォーマンス版として名高い。彼女もかつて同型の21Special(ダークグリーン)を所有し、「ターボが付いてて速いんだから」と得意気になっていた。共同所有で晩年の親父とこよなく愛したクルマ"Kei"は、自身初の軽自動車だけに大変思い出深いモデルとして記憶に残っている。


 日産Y31セドリック

 重厚感漂うエクステリアと高級サロンを連想させるインテリアのイメージが色濃い先代Y30型から一転、洗練された内外装とラグジュアリーのブロアム系・スポーツのグランツーリスモ系・スタンダードのクラシック系にキャラクターを分けたY31セドリック&グロリア。当初セダンカテゴリーに対して"地味"な印象を拭えなかった自分はしばらく購入候補から外していたが、この年代になってチョイ悪スポーツセダンとして死角から急浮上。901運動の一角として誕生したコイツは、ハンドリング・フットワーク共に胸すく走りを見せる。VG20DETは独特な重いサウンドを轟かせ、スポーツグレードに相応しい加速性能を誇る頼もしさ。後継モデルのY32・Y33・Y34や初代フーガを一時期ターゲットにするも、やはりスクエアでボクシーなこの風貌が最も所有欲を駆り立てた。

 ダイハツL152Sムーヴカスタム

 世界中がミレニアムに沸いた2年後、個人的感想としてKカーと思えない完璧な内外装で3代目ムーヴが誕生。その後フルモデルチェンジを重ねる度にコストダウンの影響かクオリティの低さが目立ち始め、登場した時点で車歴に入れることを決断していたクルマ。当初はその形とイメージカラー(パープル)さえ手に入れればと考えていたが、本物志向で意を決してRSリミテッドに方向転換。先代ムーヴ・MAX・初代コペンも搭載したJB-DETユニットのパワー特性は名機に相応しく、名ばかりのスポーツカーをカモる実力を持つ。強力な助っ人漆黒の豹こと弟がプロの整備士顔負けの知識とスキルでレストアに臨み、外見は新車と見紛うレベルに復活させてくれた。俺が車名(MOVE)に込める想いは、この上ない移動手段として価値あるKカー(ミニバン)。

 樹木が水分と養分を求めて根を張り巡らしながら太陽光と二酸化炭素を取り込もうと枝葉を分岐させるように、自分のクルマ選びもジャンルを問わず「良いモノは良い」と思える熟成の域に達しつつある。いい意味での価値観の分裂は、予期せぬ発見を生みこの眼を見開かせた。みんカラという媒体でクルマを愛する皆さんから刺激を受け、少なからず影響を受けることで成長出来た事実は到底否めない。

故石原慎太郎「ネクタイなんか締めていると早死するぞ!」
故佐野実「黙って食え! ラーメンに集中しろ!」
江頭2:50「99人が馬鹿にしても1人が応援して(笑って)くれたら、それで良いじゃねーか!」
 余談ですが...曲者(くせもの)や頑固者として毛嫌いされる方の名言(迷言)って、何気に刺さる・響く・沁みるんですよね。

♪a-ha/THE BLOOD THAT MOVES THE BODY(1988)
Posted at 2024/11/17 18:00:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ

プロフィール

「雌伏の7年6か月間を経て...みんカラブログ再開!」
何シテル?   01/02 15:30
愛車紹介 1号車:NISSAN Y31 CEDRIC 2000 TWINCAM TURBO GranTurismo SV(1990) 2号車:DAIHAT...
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日産 セドリック 日産 セドリック
NISSAN Y31 CEDRIC 2000 TWINCAM TURBO GranTur ...
ダイハツ ムーヴカスタム ダイハツ ムーヴカスタム
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日産 レパード 日産 レパード
NISSAN UF31 LEOPARD 3000 ULTIMA ダークブルーツートン(# ...
マツダ ユーノスコスモ マツダ ユーノスコスモ
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