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アンチ個人自動車所有、トラック運送による主として排気ガスによる環境への影響と鉄道車輛による運送推進、不特定多数によるライドシェア所有を勧める向きのメディア記事でネガティブな面の説明としてたびたび挙がる項目のひとつが、「日本国内の自動車が生涯の95%は駐車したままだ」という、いったいどうやって弾き出した数字なのかわからない「事実っぽい理由」。
「自動車の生涯は、夜間や日中ずっと駐車場に停まっている」ということだから、この話は普段ウィークデイ期間中に自動車で通勤したり人・モノを運ぶ運送業を生業としている人のことでは無く、私みたいなウィークデイ全部徒歩+電車通勤しているサラリーマン系の自動車オーナーに焦点をあてた話なのでしょう。
言われてみれば確かに、納車以来まる14年をこのクラウンと共に過ごし、総積算走行距離は101,800km。年数月数で割れば、年間平均で7,270km、一か月平均で606km。でも普段、月~金は徒歩+電車通勤ですから毎週末の土日それぞれ70km✕2日、で計算として無理やり辻褄は合うといえば合います。
私は帰国後この12年間、ほぼ毎週末の土日、実家にクルマで行って親の世話・介護をやって来ましたので、往復70kmとその作業に掛かる時間がだいたい10時間と仮置きすると、年間約960時間をクルマを使った上記作業に費やしたことになります。一年間は365日とすると8,760時間なので、これで計算すると10.96%。
たったこれだけの机上計算でも、「クルマ生涯の95%は寝たままだ」の2倍はクルマを使って外に出ているかな。これ以外にも、お買い物やらたまに峠や海岸通りを流すなんて、「クルマが趣味な人」みたいなこともしてるから、実際はもう少し長い時間、駐車場からクルマを外に出していますよね。
あと、最近はライドシェアやリース契約での保有など、個人名義で100%Cashで取得するという購入方法以外の形態が増えていて、ディーラーも販売に伴うリース会社との利害関係があるのでしょう、100%Cashより長期間の割賦リースによる購入方法を勧めるような、個人的にそういうのが増えたような印象を持っています。
話を戻しますと、
メディアの方が安易に「日本国内の自動車が生涯の95%は駐車したままだ」といったテーマを定期的に出すのは、「どうも自分でクルマ購入して月極駐車場借りて、そういうのは無駄だ」「SDG'sのこの時代に害悪だ」「時代はEVだ、ガソリン車は淘汰、淘汰。でも原発は駄目だ」方向の話になっちゃう。
私はEV否定論者じゃないし、むしろいまの「バッテリー性能まだまだ」状況が今後の研究開発でどんどん使えるものになって行けば、EVが増えていけば環境にも良いし乗りたいなって思います。
だけど、やっぱり既存集合住宅にEVチャージャーを複数設置するには管理組合の合議が必要だし、設備そのものがもっとリーズナブルにならないとみんなEV買って走ろうって思わないし、発電側の環境性能を上げるためには石油化学を減らして災害に強い原発の整備と稼働率アップが達成されなければ、何のためのEVかわからなくなります。
トラック運送による主として排気ガスによる環境への影響、というのを冒頭のお題で加えているのは、トラック運送に否定的なのではありません。
例えば、周囲にインフラの無い建設工事現場。例えば、私どもの街に生活の大事な拠点として散在するコンビニエンスストア。どんなところに対しても、日本国内全土で「トラック運送」というのはいま現在でも物流の最大にして最重要な力なんです。工事現場なんか、穴掘りから仕上最後の什器備品納入まで、いっさい全部、トラック運送がその調達を担っている。これが無ければ、何にも出来ない。凄い力です。
それに比べれば、我々マイカー所有者が自分のクルマを一週間ほとんど駐車場に眠らせたままだなんて論調は、どうでも良いこと、好きでやってんだから。
それより何より、世界中で二酸化炭素は悪だ削減だって言ってんなら、それに先頭切って取り組むんだって言うなら、国会でだって「首相の説明責任を」「首相の辞任を」なんて税金をくだらない政争に費やすのはホントやめてもらって、喫緊の問題をぐっと前に進める議論をどんどんやって欲しいです。
私、某大陸に居た頃、某大陸の一緒に働いてた人に言われましたもん、「日本の首相っていま誰ですか、一年ごとに代わるから覚えられないです」「日本の政府はどうしてメディアにあんな事言わせて放っとくんですか、国として外国に恥ずかしいでしょ」。
まあ、あとのほうは専制独裁国家と自由民主主義国家の体制の違いだから、そう言われましてもって話なんですけど。
以上、また、とりとめの無いお話でした。
Posted at 2024/05/14 10:29:19 | |
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