絶景路から山あいの集落へ。
その地は山あいの奥深くに位置し、またその歴史は古く約600年前には既に人が居住していた事が文献にて明らかになっています。
村中に漂う硫黄臭。
良質な源泉が豊富であり、古くから湯治の場として利用されていたものの
アクセスするには険しい山道をひたすら歩く僻地であると同時に、活火山地域且つ冬季は豪雪地帯。
そんな場所ですから人や物の往来は閑散で、21世紀になった現在においても車で気軽に訪れる事が出来る場所とは言い難く
交通路を改善し積極的に人を誘致した近隣の草津温泉や
伊香保温泉は温泉に差程興味がない人でも認知する全国的な知名度となって温泉街として栄えたのとは対称的に
昔と変わらぬこの地は温泉街も無ければ商店もない、言わば玄人向けの温泉地でした。
このご時世ですから人が少ないのは好都合。
今回はそんな山あい深くに位置する万座温泉へ訪れました。
その中でも古い歴史を誇る日進舘に宿を取りました。
熊笹推しからの
🐻君だらけ。
こんな人里離れた場所なら🐻が出ても何ら不思議ではありません。
それくらい皆さんが思っている以上に僻地です。
うちは地上より1800メートルの日本一高所の温泉です。
高さもそうですが、泉質も草津に負けず劣らずですよ~
と自信満々の案内を受け、いざ一番風呂へ。
総檜の湯船に、硫黄と油が混じったような独特な刺激臭と、白濁した乳白色が湯船に注ぎ込まれるその図は
漠然と温泉とイメージした場合の要素が全て含まれている絵に書いたような温泉に感動しました。
宿から少し離れた場所にある露天風呂。
9月末にも関わらず、日中の気温は10℃以下なので露天風呂には丁度良い季節でした。
午前中は天候不良で閉鎖されていた草津温泉へ通じる峠が開通した旨の知らせを受けFDを走らせました。
午前中の霧が嘘のように晴れ渡る空。
絶景路を一人占め。
普段であれば天候が優れない又は観光車両で激混みするとの事。
なるほど。
志賀草津道路は観光道路としては通行量が多くても、当初から目的地は草津温泉であってホテルと宿しかない万座温泉にはわざわざ立ち寄らないのが実情かと。
温泉へ入るのにホテルに立ち寄るのは敷居が高い上に、散策する場所もないから日帰りなら草津温泉へ行こうと言うのが専らではないかなと感じました。
こちらとしては昼間から温泉と夕刻には絶景路を一人占め出来て好都合ですが。
この快晴ならば山田峠も快晴かも!
と期待を胸にFDを走らせると
思ったとおりの抜群の晴天。
絶景に感動です。
好きな車でこの地へ訪れる事が出来て本当に充実した休暇となりました。
宿へ帰ってからは温泉
そしてまた温泉と温泉を存分に堪能。
こんな良質な温泉を知ってしまうと、また次回も訪れたくなりました。
訪れた日は9月末にも関わらず、気温は0℃でストーブが出されていました(^-^;
湯上がり後は日本酒にてフィニッシュ。
はしゃぎ回る子どもやマナーの悪い人もおらず、ゆっくりと過ごせる楽園のような場所でした。
温泉と絶景路が好きな方には万座温泉はオススメです。
Posted at 2020/10/10 21:16:14 | |
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