ター・チーン川を渡船で渡った後は、道に迷いながらバーン・レーム駅へと歩きました。。
大きな金色仏像のすぐ左隣に駅は有りました。。
国際的にも有名な観光地・メークロン市場に通じる唯一の鉄道なのに、ホームは閑散としています。
ホームには例外となく出店がズラリと並んでいます。。
お昼ごはんとして、出店で櫛肉団子とウインナーを購入しました。
2つでなんとたった80円!そして超美味!
そして、列車は定刻に来る筈も無く約20分遅れで到着。。
モチロン、冷房のも無く、プラスチック製の座席ですが、予想より遥かに乗客数が少なかったので、驚きました。
やっぱ日曜日なのでメークロン市場は休みなのかと不安になります。。
例外となく、発車後すぐに車内改札が始まります。。
この線はバンコク中心部からの路線より、風景は一変してローカル然とします。
御覧の様な用水路と家が数多く見られます。。
そして、生活に密着した風景も垣間見ることが出来ます。
ノーヘルに2人乗りの単車・・・
私の高校時代にはよく見られた光景ですが、今や日本ではヤンキーや暴走族でも見られなくなってしまいました。
広大な田園風景も。。。
そしていよいよ終点のメークロン駅に到着です。。
日曜日でもオープンしていました!
そして予想通り、観光バスなどでやってきた各国の観光客で溢れています。。
様々な国から来た人々。。
明らかに前回ブログで紹介したマハー・チャイ駅の市場とは違います。。
それにしても人と列車と市場の距離が信じられないくらい接近しています。
列車の窓から見たお肉屋さん。。
みんな楽しそう!
日本なら国土交通省報告レベルの重大線路支障案件です。。
でも、この風景は「乗り鉄」なら死ぬまでに一度は体験しておきたいですよね!
大勢の人々の喝采を浴びながら、列車は到着。。
途中急停止2回 (^^)/
いやぁ、終着駅のホームもカオスです。。
列車が到着すると直ぐに線路内に市場が展開されます。。
てか、観光客がお土産に買うものなんてほぼありません。。
観光地化していますが、売っているものは地元の住民の食料品というスタンスは古くから変わっていません。。
ヤシの実が150円で売られていましたので購入します。。
やっぱ、南国に来たらこいつですよね~。
果汁が100%、たっぷり入っていて超美味です。。
そうこうしていると、駅のほうから汽笛が聞こえてきました。。
どうやら上り列車が出発するようで、手際よくテントがたたまれました。。
実は同行の「撮り鉄」の堀さん、ここでは人が多すぎて「鉄道写真」が撮れないとこの列車に乗って、先に帰り、どこかで撮影するということでしたので、一旦お別れです。。
私は人を絡めて撮影するのが大好きですので、ここに留まり4時間後の最終列車に乗車することにしました。。
それにしても凄い状況です。。
この状況に慣れていない我々外国人も多数いるのに、人身事故が発生したという話は聞きません。。
みんなそれなりの覚悟できているからでしょう。。
大音響の汽笛を鳴らしながら列車は接近してきます。。
間近で見る列車は凄い迫力です。
日本人かな??
列車と商店の間隔はこんな感じ。。
えして列車が去ると直ぐに折りたたみ式店舗を開きます。。
珍しく服屋さんを発見したので、妻にお土産用として手前のロングパンツを購入。。
350円也! (^^♪
家で履くのにちょうどいい感じでしょ♪
次の列車まで3時間あるので、市場の中で昼食です。。
本当にタイのご飯は口に合います。。
で、この像のビールも超美味です。。
タイで1カ月ほど暮らしてみたくなります。。
さて、時間はたっぷりとあるので市場とは反対側の車止めまで行ってみました。。
「メークロン駅」と書かれた国旗付きの駅名標と可愛い列車のモニュメントです。。
ここにも渡し船が有ったので乗船してみます。。
駅の表側と違い、観光客は皆無。。
地元の人たちの生活空間です。。
メークロン市場で買い物した地元の人たちが、単車や徒歩で各々の家へと帰っていきます。
対岸には何やら大豪邸も。。
長閑な風景で心が休まります。。
帰路の渡し船待ち中・・・
タイではこのような僧侶をよく見かけます。
そして、駅に戻ると、ちょうど幸運にも私が乗る列車が入線してくるシーンに出くわしました。
見てくださいこれ!日本では線路内侵入で新聞沙汰な風景です。。
大音響の汽笛。。
撮影した尾根遺産がスマホを線路に落とし非常制動により停止しました。。
そして、運転士さんも怒ることなく、笑顔で手を振って再起動。。 通過の際は群衆も珍しさから列車に触れています。。
恐るべし列車との距離感。。。
これはもう病みつきになりそうです。。
そして何事も無かったかのように市場が復活していきます。。
いやぁ、ここに居て4時間は本当にあっという間でした。。
つづく。。
さて、タイ・乗り鉄行脚の4日目は市場の中を列車が走る「メークロン市場」へ向かいます。
その日は、午前中に市場の撮影をして、午後からはクルンテープ駅で列車の撮影をする予定で、朝の3時半にホテル下に集合でしたが、なんと堀さんが朝寝坊・・・
どうやら爆睡しておられるようで、堀さんを起こしていると、なんと隣の部屋の電気がついてしまいましたので、それ以上起こすのは断念しました。。
堀さんももう70歳ですので、昨日までの疲れが一気に噴出されたのでしょう。。
仕方なく3時半のクルンテープ駅をホテルの前から撮影。。。
それでも5時には起きてこられたので、5km程離れた川向の駅前でトゥクトゥクを捕まえて、メークロン線のターミナル、ウォンウェイエン・ヤイ駅へ向かいます。
未だ夜が明けぬ街をカラフルな電飾のトゥクトゥクで6時25分発の列車に間に合う様飛ばします。。
かなり飛ばしてくれたおかげで、発車20分前に駅に到着。。
いやぁ、トゥクトゥクは実に楽しい乗り物です♪ (^^♪
なんだか駅は街と同化していて、判りにくい位置にありました。。
出札の尾根遺産、なんだかまた発券に時間がかかりそうな雰囲気・・・
そして案の定、私たちの「タイランドレールパス」を出すと考え込んでしまいました。。
そしてなんと、駅務室へ通され、数人の男性職員が出てきてどこやらへ電話してようやく発券してくれるという有様。。
20日間の乗り放題券は、各駅で無料のチケットに交換してから乗車する必要がありますので、かなり不便です。。
発券が終わるころにはホームは人でいっぱいになっていて、列車はこの段階で20分遅れでした。。
ホームには食品や飲み物を扱う売店が多数あり、食べ物には困りません。。
やがて20分遅れで私達の乗る折り返し普気第4311列車が到着しました。
シートは御覧のようにプラスチック製・・・
冷房はモチロン無しで、かなりくたびれています。。。
折り返しは10分遅れの発車です。。
そういえば今日は日曜日なので、メークロン市場は果たして開店しているのか、心配になってきました。。
そこまで日程に気を遣っていませんでしたので、かなり不安です。。
沿線には女子高校と女子大学が有りますので、日曜の早朝便でも乗客に学生らしき姿はありました。。
対向列車も同じタイプの気動車です。。
メークロン線は比較的街の中を走りますので、ご覧のような独特な形をした寺院も車窓から見ることが出来ます。。
踏切にはベトナム同様、いちいち警手が居て、安全を確保しています。
昔の日本もこうだったのに、今はもう警手の居る踏切なんて、ほぼ無くなってしまいましたよね~。
そして、終点のマハー・チャイ駅に到着。。
実はメークロンセンは、ター・チーン川という大きな川を挟んで東西に分断されていて、メークロンへ行くにはここマハー・チャイ駅で下車して少し歩き、渡し船に乗って対岸のバーン・レーム駅まで歩いて連絡する必要が有ります。。
そして列車がマハー・チャイ駅に進入して驚愕!
なんとここにもメークロンの様な「駅市場」が展開していました。。
みんな列車とすれすれのところで店を出していますが、ここ、実は線路です。。
列車は遅れていますので直ぐに折り返し発車していきましたが、線路は直ぐに人、人、人で埋まってしまします。。
今、列車が走っていったばかりの線路はあっという間に市場に変化します。。
堀さんが「ここは面白いので、直ぐ連絡船に乗らずに1時間後の列車を撮影しましょう」と仰るので、そうすることにしました。。
いやぁ、ここの市場は凄く活気が有って面白いです。。
昭和時代の日本の市場もこんな感じでしたよね~。
そして観光客向けではなく、本当に地元の方々の生活の源元となっていますので、生き生きとして活気が有ってなんだかこちらまで楽しい気分にさせてくれます。。
メークロンに行かないとこんな場所は無いと思っていましたが、タイでは何処にでもある風景だったんですね~。
市場の終端からは寂しい単線の線路が続いています。。
河口の街だけあって、水揚されたばかりの新鮮な魚も並びます。。
将来の歌手??
女子高校生がなんと日本の演歌・「北国の春」を歌っていました!
買い物客でごった返す駅構内。。
さしづめ難波駅の「なんばCITY」や大阪駅の「ルクア」といったところなのでしょうか??
行きかう人々もエネルギッシュで、元気をもらうことが出来ます。。
そして遠方から列の汽笛が聞こえてきます。。
踏切警手の手笛により、一時商店は引き上げられます。。
そして、商店の軒をかすめるように、列車が到着します。。
いやぁ、メークロンまで行かなくても、ここで十分スリリングな風景が楽しめます。。
そして列車が通り過ぎると、我先に商店が出されます。。
さてさて、メークロンに行く列車は1日に4往復しかありませんので、前途を急ぐことにしました。。
港へでるまでも市場は続きます。。。
おっとおベンツ様。。。
そういえばタイの車は圧倒的に日本車が多く、(9割以上)、残り1割未満が欧州の高級車です。。
イカやエビが大量に売られています。。
街全体が生鮮食料品市場って感じですよね~。
そして渡船場へ・・・
大阪市の「木津の渡し」同様、個々の渡し船は道路として扱われており、バイクもそのまま載せることが出来ます。。
料金は3バーツ ≒ 10円 です!
大きな河口の港らしい風景です。。
タイの鉄道はこのように大河の手前で分断されているケースが多く、昔は橋梁技術がなく、建設が困難で、ようやく技術が追い付いてきた現在では、逆に鉄道が衰退してしまい、橋が架けれないといったところなのでしょうか??
そんな事情をうかがい知る由もなく、渡し船はのんびりと大河を航行します。。
列車あり、船ありで、乗り物好きにはたまらない展開です。。
そして5分ほどで対岸に到着。。
タイの人々生活が垣間見れる楽しい旅でした。。
そして私たちは、対岸の駅・バーン・レーム駅へと向かって歩きます。。。
駅までは、ローカルな街中を歩きます。。
こんな怪しいところもあります。。
昔、メークロン線で走っていたディーゼルカーの生首ですね~。
駅までの案内板も無く、少し道に迷ってしまいました。。
つづく
「戦場に架ける橋」、日本軍とタイ軍が連携して欧米列強の侵略を阻止するために敷設した泰緬鉄道・クウェー川鉄橋を通過した後、列車は左に大きくカーブし、いよいよ木製橋で有名なタム・クラッセー桟道橋へと続く本格的な「死の鉄道」へと向かいます。。
クウェー川鉄橋からは約20分で木橋始端に差し掛かります。
川岸の岩場に張り付く様に建設された木橋・・・
迫力満点です。。
私のお爺ちゃん達が激しい戦火の中、タイが欧米列強に侵略されないためにこんな険悪な場所に鉄道を敷設したなんて、本当に頭が下がる思いです。
お爺ちゃん達の活躍のお陰で、日本人であることに誇りが持てます。
みしみしと音を立てながら、列車はゆっくりと木橋を渡ります。。
泰緬鐡道最大の魅せ場です。。
おっと! 日本では絶対に考えられないこんなところに観光客が!
男性は兎に角、女性がこんなところに平気で居るなんて考えられません (゚Д゚;)
そしてさらに40分くらい走ると、列車は終点のナムトック駅に到着しました。
乗客の99%はそのままソンテオに乗って、「旧・小サイヨーク滝駅」へと向かい、滝と静態保存されているC56型蒸気機関車を見物に行きますが、ここは堀さんの希望により、私達は駅に留まって、機関車の入換作業を撮影することにしました。。
こちらが私達が乗って来た臨普客第909列車!
厳めしい機関士による入換作業が始まります。。
海外の機関士は大抵どこの国でもジーパンにTシャツ姿です。
日本でも1社くらいこんなラフな服装の鉄道会社が有ってもいいのではないかと思いますよね~。
入換途中で撮影した日本の14系客車。。
左側のタイ国鉄の車両よりかなり大きい事が判ります。。
臨普客第909列車は、定期列車の到着に備えて、引込線に入換します。
そして私と堀さんはその定期列車・普客第257列車を撮影すべく、入換作業とは反対方j行の進行して来た方向へと移動し、ご覧の様な好撮影地を探し当てました。。
そして待つこと約20分・・・・・
オリジナル客車を従えた普客第257列車が珍しくほぼ定刻通りにやって来て、狙い通りの写真を撮影することが出来ました。。
そして、駅に戻ると先程の入換作業の続きで、普客第257列車の折り返し、第258列車を仕立てる入換作業が開始されていて、なんと少年を連れた駅掛が、転轍機を操作している場面に遭遇しました。。
カメラを向けると気軽に撮影に応じてくれて・・・
大切な閉塞用タブレットも渡してくれて記念撮影!
日本でこんなことしたら、この駅掛は間違いなく懲戒解雇です。。
さすが、日本のお爺ちゃん達が開拓した泰緬鐡道だけあって、タブレットも転轍機も日本で使用していたものと全く同じ形状でした!
初対面で外国人なのにとても和気藹々ムード!
少年はダルマ転轍機に腰掛けて、入換機関車の到着を待ちます。。。
そして入換機関車が接近してきます。。
見てくださいこの少年の屈託の無い笑顔!
素敵です!
迫力が有ります。。
それにしてもこんなに私達は線路内に侵入しているのに何のお咎めも無し!
入換機関車なのになぜかタブレットを授受 (=゚ω゚)ノ
いやぁ、なかなか良いものが見れました。。。
そして。。。
なんと、少年はバイクに乗って去っていきました。。
今度は堀さんと折り返し普客第258列車の発車の様子を撮影。。
撮影しているとこの機関士さん、横を通るときに汽笛を鳴らしながら笑顔で手を振ってくれました!
去っていく客車列車の後ろ姿は旅情満点ですね~。
野良ニワトリの親子が列車を見送っていました。。。
そして駅へ戻ると先程の駅掛と少年がバイクにまたがり、どこかへ出かけて行くところでした。。
タイの駅ではどこでも国王と王妃の肖像画が飾られています。
そして野良犬も何処にでも居て、人懐っこくてとても可愛いです。
このワンちゃんは恐れ多くも国王の肖像画の下で寝そべっています。。
この子もやさしい表情をしていて可愛いです。。。
右を見ても左を見てもワンちゃんだらけ・・・
犬好きにはたまらない状況です。。
タイでは動物たちと人間が共存し、緩やかでまったりとした時が流れています。。
そして線路を横断しても何もお咎めなしの風潮。。。
私にはピッタリのおおらかな環境。。。
失われた昭和中期の日本の情景です。。
やがて、折り返し臨普客第910列車の発車時間が近づき、滝観光に行った乗客たちが帰ってきました。。
そして客車の先頭に機関車が連結されます。。
そして満員の乗客を乗せてバンコクへ向けて折り返します。。
冷房は無いけど、窓を開ければ爽やかな風が入ってきて、昭和時代の汽車旅の記憶が呼び起こされます。。。
変な形をした山々。。。
そして列車はまた木橋をのっそりと通過します。。
タイなのに日本の12系客車が連結されているのは違和感ありありです。。
日本の様な水田風景も有り、感動します。。
カンチヤナプリー駅で列車はまた観光停車。。
駅前には臨時列車の観光客を当て込んで、市場がオープンしています・・
そして公園に佇む大型ガーラント型蒸気機関車を撮影。。
タイの保存車両は野天放置の割にはみんな保存状態が良好です。。
ここでも駅で寝そべるワンちゃん。。
線路上を自由に行き来する乗客と、日本製とタイオリジナルの凸凹編成の列車。。
こうしてみるとスハネフ13とオハ12はかなり巨体です。。
日本の鉄道の線路でこんなインスタ写真を撮ったら炎上してしまいますが、タイは大らかです。
やがて日が暮れ・・・・。
夜の帳が降りて。。
30分遅れで20時にクルンテープ駅に帰着。。。
明日の朝は早いので、堀さんと無難なホテル下のレストランで焼き飯の夕飯を頂きました。。
つづく
さてさて、ラオスとの国境の駅・ノンカイからディーゼル急行列車で10時間かけて帰って来た夜は、いよいよ昨日予約した1泊800円のホテルです。。
かなり古そうなビルですよね~。。
扉の無いホテルのエレベーターに乗り、最上階の6階の部屋に向かいます。
廊下はご覧の様な感じで、部屋の上部がスケスケ・・・
何処からともなく、若いアングロサクソン系カップルの夜の営みの声がアンアン ♡ と聞こえてきます (´艸`*)
部屋はこんな感じで、モチロン冷房は有りませんでした (゚Д゚;)
窓の外はクルンテープ駅ビューです♡
結構綺麗な夜景です。。
冷房が無くても空気が乾いていますので、気温が高くても過ごし易いです。。
トイレはご覧の様な変な形で、バスタブも勿論無し!
シャワーしか無く、水しか出ませんが、水が温かくて問題ありません ('◇')ゞ
洗面台は破損していて、鏡も無し!
勿論、アメニティーは何も有りません。。
扉の無い家具などなど、突っ込みどころがいっぱいありますが、日本ではこんな経験は絶対に出来ないし、路上で寝るよりかは遥かに贅沢だと割り切ります。。
堀さんはお酒を飲みませんので、部屋で現地のビールを買ってビールでホッと一息つきます。。
それにしてもご覧の様に壁の1/3が空けていますので、件のアングロサクソンのアンアン ♡ 声が気になって寝つきは非常に悪いものになってしまいました。。
さて、翌朝は5時に起床し・・・・
早朝なのに外国人旅行客で溢れるクルンテープ駅へ・・
この日は映画「戦場に架ける橋」で有名になった日本軍が戦中に命を賭けて施工した「クウェー川鉄橋」や木製の「タム・クラッセー桟道橋」が有るなむ・トック線に乗車します。。
乗車する臨普客第909列車は週末の土日のみ運転される臨時列車で、渡航前に専門書で存在を知り、入国初日に指定券を購入したもので、世界的にも非常に人気の有る列車ですので、2ヵ月前の予約無しに入国した日にすんなりと2名分、座席を確保できたのは超幸運だったと言えるでしょう。。
・・で、早速この列車の最後部が日本から譲渡されてきたオハ14ではないですか!
車内は幼稚園の団体が貸切りで乗車するとのことで、先生が旗など車内の飾りつけを行っていました。。
そして次位には発電機付きの寝台客車スハネフ15型が連結されていて、発電エンジンが大音響で気を吐いていました。。
通路は日本でブルートレインとして使われていた当時のままです。。
寝台もモケット地からビニール張に改造されてはいますが、原型を留めており、枕なども装備されている点から、実際に寝台列車としても使用されるのでしょう。。
寝台の灯具も日本当時のままで、非常に懐かしいです。。
客室仕切り押戸に「おす」の表記も・・・
洗面台もそのまま残ります。。。
そして、お隣の車両は座席車のオハ14型です。
いかにも昭和の日本っぽいデザインです。。
座席はブルーのモケットから茶色のビニール張りに変更されていますが・・・
椅子そのものは日本のモノを流用していて、背凭れが固定されずに起き上がるとバタン、バタンと音を立てて戻ってしまう悪名高かった「簡易リクライニングシート」もそのまま継承されています。
そして、これら日本からの譲渡車両はタイの車両と混結されたいます。
正に日泰協調!
欧米列強の侵略からアジアを守るため、タイ軍と日本軍が協力して戦った戦場へ向かう列車としては正に打ってつけな編成です。
戦時中は私達のお爺ちゃん・日本の軍神さんが、そして今は平和日本の象徴・鉄道の英雄だったブルートレインが時空を超えて遠くタイで活躍していました。。
さて我々の車両はと言いますと・・・
2-3人掛けの垂直クロスシートで、しかも冷房無し!
おまけに、壁になぜか大きな穴が空いています。。。
列車は超満員で、進行方向とは逆向きですが、窓側の席を堀さんに譲っていただきました。。
タイの列車はカーテンが無く、ご覧の様な鎧窓ですので、完全に降下されると外の景色が見えませんので、前席の女性の前で必死でカメラを窓から出し。「俺は外の景色を見るんだ!」アピールをしました。。
列車は途中のタリンチャン駅で定期列車に追いつき、縦列で停車。。
定期列車が発車するまで、30分の観光休憩があり、勢い、乗客は街に繰り出すことになります。。
遠方に尖がり屋根が見えますので、途中下車して行ってみることにしました。。
堀さんは駅に残り車両の撮影をされています。。
尖がり屋根はどうやら寺院の様です。。
観光臨時列車ですので、この様な停車時間があり、異国情緒に触れることが出来ました。。
食用カエルの串焼きがとてもいい匂いしていましたので、100円で購入。。
日本に居ればカエルなんて食べませんが、これがまたとても美味でした。。
勿論、車内販売は頻繁にやってきて、食料や飲み物には全く困りません。。
そして車窓を眺めていると、鉄道マニアとしては一大事件が!
なんと、元JR北海道のデイーゼル機関車DD51・北斗星色が2機居るではありませんか!
1両は1137号機であることが確認できます。。
そしてもう1両はなんと!
ブルートレイン「北斗星」号のHMを取り付けたままのDD51-1142号機が! (゚Д゚;)
HMを取り付けたままタイへ輸出するJR北海道さんも凄いですが、それをそのまま大切に使うタイ国鉄さんも天晴ですよね~(^^)/
正に日泰友好の風景です。
因みに場所はタイ国鉄の南本線とナム・トック線が分岐するノンプラダック・ジャンクション駅構内です。
・・・という訳で列車はナム・トック線に侵入。。
放送設備のない車内で車掌さんがメガホンで何やら観光案内をしてくれているようですが、タイ語ですので、何を言っているのかサッパリ判りません。。
各駅では国王と王妃の肖像画が大々的に飾られていて。。。
列車は駅長の手旗信号で発車していきます。(カンナチャプリー駅にて)
そして列車は、いよいよ「戦場に架ける橋」のあるクゥェー・ヤイ橋駅に停車!
全員が一旦下車します。。
こちらは橋とは反対側に保存されている、戦火をくぐり抜けて現在に残る日本のC56型蒸気機関車です。
タイの皆様の手によりまして綺麗に保存されています。
日本語での案内石碑が建てられています。。
こんあトラック改造のゲテモノ車両も保管されています。青空展示にしてはかなり手入れされている部類です。。
これらの機関車やクウェー橋、泰緬鉄道に関しましては、昨秋に靖国神社を訪問した際に、講演でいただいた非売品資料・「三塔峠を越えて」に詳細に記載されています。(こんな本が受講者全員に無償で頂けただける靖国神社・崇敬奉賛会は非常に有意義だと思います。)
そして前方側へ回り込むと。。。
私達のお爺ちゃん達が命を賭けて建立したクウェー川鉄橋が!
驚くほど沢山の観光客が訪問していました。
タイの激戦で列強と闘い散華された軍神(私達のお爺ちゃんやタイの軍人さん達)はこの平和な風景を毎日見て、きっと天国で喜ばれることだと思います。
列車も観光客に埋もれます。。
日泰友好の橋が人種や国を問わず多数の外国人やタイ人が訪れるこんなに人気の有る観光地だっただなんて、大発見で感動ものです。。
そして再び、日本の譲渡車両を使った列車はゆっくりと動き始めます。。
こんな状況、日本では考えられないところがとても新鮮です。
そして列車は次の名所、タム・クラッセー桟道橋へと進みます。。
つづく。。
さて、いよいよ日本ではもう無くなってしまった客車夜行列車・・・
20時ちょうど発のノンカイ行き特急・特客第25列車に乗車です。。
機関士は発車前に入念に窓を拭いています。。
そういえばタイの鉄道のホームはピカピカでとても綺麗ですよね~
日本でホームがピカピカなのは私が知るところでは阪急電鉄さんだけで、この点では日本の鉄道は完全にタイ国鉄に負けています。
さて、車内に乗り込むとこんな感じで、昔むかし日本で走っていた583系寝台電車の様です。。
しかも583系は3段寝台でしたが、こちらは2段・・・
A寝台の「サロネ581」型車両のコピーといったところでしょうか。。
車内はとても清潔で、中国製の車両もなかなかやってくれますね~。
クーラーもよく効いていて快適です。。
因みにこちらは2人用個室です。
昔の「あさかぜ」号のA個室を彷彿させてくれます。
さてさて、発車時間が20時と遅かったせいか、直ぐに寝台のセットが始まりました。
因みにタイでは発車時から既にベッドが出来上がっていることは無いそうです。
寝台は下段をリクエスト。。。
上段の使用者が居ない場合はボックス席を独り占め出来ます。。
凛々しい車掌さんによる検札も発車前に行われます。
そしてこの列車、タイでは車内での飲酒は厳禁な筈なのに、なぜか車内販売員がビールを売りに来たので迷わず購入!
缶を開けると同時に、ごく静かに列車は発車しました。。
日本のブルートレインは、ガシャン!と大きな音と揺れと共に発車しましたが、この中国製客車は至って静かに発車しました。。
そして、発車・旅立ちの余韻に浸る間もなくベッドメイキングが始まります。。
動き出して直ぐにベッドメイキングをするのなら、最初から車庫でセットしておけばいいのにと思うのは日本人的発想?なのでしょうか?
ただ、日本ではもう見れなくなったこんな光景・・・・
昭和ノスタルジーで、死ぬまでに二度と見れないと思っていただけに、懐かしくてとてもワクワクします。。
さてさて、この列車ではベッドメイク以外にももう一つ、最大の昭和ノスタルジーが有りまして、それは・・・・・
なんと食堂車!
日本では定期列車では全廃され、ヨーロッパでも風前の灯となってしまっている食堂車が、なんと新製車両に組み込まれています。。。
先程駅前のホテルで夕飯を食べたばかりなのに、無理やり堀さんを食堂車に誘ってしまいました。。
こちらは堀さんのメニューで、お味はタイ風味でかなり辛かったらしいです。。
こちらは私のですが、特段、焼き飯が辛いわけでは有りませんでした。
そういえばこのタイ米、日本では1993年(平成3年)のフィリピン・ピナトゥボ火山噴火による冷害による不作で、緊急輸入された時に食べて以来で、こちらもノスタルジーを感じます。。
そして、食堂車から戻り、しばし車窓を楽しもうと思いましたが、カーテンは完全に遮光出来ないタイプで、車内の景色がガラスに反射してしまうタイプ。。
折角、大きな窓を独り占めなのに残念です。。
そしてこの列車、途中駅からどんどん人が乗ってきてたちまち満席に。。
私の上段にも人が来ました。。
夜の車内はこんな感じで、まさに日本のプルマン型A寝台車のコピーです。
市街地を抜けると外は熱帯ジャングルの真っただ中。。
光りは月の明かりだけとなりましたので、就寝タイムとしました。。
そして翌朝は・・・
寝台の解体作業で起こされました。。。
・・・と同時に終点のノンカイ駅に到着。。
なんと15分の早着でした (゚Д゚;)
機関士さん、早く仕事を上がりたかったんでしょうね~。
(てか、なんで寝台の解体が必要だったのでしょうか??)
ノンカイはラオスとの国境の街ですが、ラオス行きの列車を待つ人は居なくて、みんな駅前からトゥクトゥクで何処かへ消えて行きました。。
私と堀さんは、何処へ行くアテも無いので、ひたすら駅構内で撮影です。。
直近のバンコクへ戻る列車の急行券を購入するも、やっぱ窓口の尾根遺産はきっぷの扱いが判らず、15分程かかって何処へや電話をして発券してくれました。。。
機関車は客車から切り離され、入換作業をしています。。
駅の転轍機切替装置は昭和時代に日本に有ったものと同じものです。。
このノベルは観光用ではなく、列車を発車させる際に駅長が鳴らします。。
そしてこの列車が、国境に掛かる橋を渡ってラオスまで直通する列車です。。
乗客は、なぜか何処からともなく現れた日本人親子のみという状況でした。。
こちらがその国境を示す、唯一の標識でした。。
ホームには野良犬が寝そべっていて、ポワンとした雰囲気です。。
そしてこれが私達が乗る急行・急気第76列車です。。
急行列車とはいっても、日本のローカル気動車と同じレベルの車両です、、
しかも・・・
客室は非冷房で、座席はご覧の様なプラスチック製 (>_<)
こちらはエアコン付きの2等車ですが、不運にもこの日は満席!
しかもこのシート、記事はビニールで、シートも一方向固定型で、進行方向逆向きの席も多数あり、窓とシートの配列も合っていません。。
私たちの席は幸いクッション付きでしたが、勿論非冷房。。
バンコクへ帰るのにはこの車両に10時間乗り続ける必要があります ( ゚Д゚)
実に東京~加古川間を走るに相当する距離です。。
扉周りなど、特に日本の一般形気動車そのもので、特にこのロングシート部分に座席を指定された人は最悪でしょう。。
運転席は、日本と反対側の右側に付いています。。
ノッチやブレーキ弁ハンドルからこの気動車は日本製だと判明。。。
さて、列車は定刻にノンカイ駅を発車。。
加速のエンジン音はかなり強力です。。
乗客もそこそこ乗っています。。
この気動車、思いのほか飛ばす飛ばす!
時速120kmは出ている様ですが、特急型ではなく、一般型の気動車がここまで出せるかと思うほど、狂気じみた速度で、窓から飛び込む風が痛いほどです。。
そういえば、高速列車で窓が開けれるのも今の日本じゃあり得ませんね~。
発車後に車内の探検に行きましたが、連結部に幌は無く、下手すれば車外へ転落という状況も全くの驚きです。。
最前部はこんな感じで、日本の国鉄型ローカル気動車とほとんど一緒です。。
案の定、ロングシート部分を指定された人が居ましたが、どうやらフテ寝しているようです。。(まさかここで10時間乗車じゃないでしょうけど・・・)
車内の雰囲気は地元民あり、家族連れありの、とても和やかな雰囲気で・・
車内販売も頻繁に来ますので、10時間の乗車でも何ら心配はありません。。
試しに80円の昼食セットを購入。。
櫛焼き2本に、おにぎり1個です。。
車内は次第に混雑してきます。。
熱帯で流石にエアコン無しで10時間はキツイですが、ジメジメしていなくてカラッとしていますので、なんとか持ちこたえれそうです。。
途中珍しく給油作業が有ったりなんかします。。
堀さんも熱心に風景を撮影しておられます。。
タイでは貨物列車が珍しいそうなので、私も記念に撮影。。
牛も至る所に居て、先程なんかは牛の線路横断で急停車しました。。
さて、私は尾根遺産からトウモロコシを購入。。
ベトナム行脚時と同じ白と黒のまだらなトウモロコシで、甘くて美味しいです。。
結構、みんな買ってます。。
さて、このローカル急行に乗った理由は「乗り鉄」の他にもう一つ理由が有りまして・・・
実はこの列車、パーサック・チョンラシット湖の上を走ることで有名で、昼間時間帯はこのローカル急行一往復しか無いという点でかなりレアな体験が出来ます。。
湖観光には時には臨時列車も出る様ですが、よほど運が良く無ければ一見の観光局はその恩恵には与れません。。
・・・とは言っても我々も予め計画していたものではなく、たまたま昨夜のチェンマイ行き夜行列車が完売で、ノンカイ行き乗車に変更になったからここへ来れた訳です。。
いやぁ、いきなり列車が取れないという困難も、この美しい湖が見れて見事に克服できました。
余談ですが、タイの列車が出発するときは、駅長さんの鐘とこの緑の旗によります。。
列車の車用も出発監視をしながら緑の旗を振ります。。
さて、超高速でぶっ飛ばす気動車にも少し飽きてきたところ、アユタヤ駅からは観光地だけあって、かなりの外国人が乗って来ました。。
ここからはあと2時間足らずでバンコクに到着します。。
そして、スラム街の軒先をかすめると・・・
列車はクルンテープ駅構内に進入し、10時間のローカル気動車の旅は終わりを告げます。。
いやぁ、この気動車、凄い走りと連結部の幌が無い件、怖かったな~。
・・・ということで、夕飯は駅構内のフードコートで食べることにしました。。
食券を買ったらおばちゃんがその場で作ってくれます。。
この日の夕飯は200円の焼き飯でした。。
日本の焼き飯より美味しい逸品でした。。
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