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森川オサムのブログ一覧

2024年11月26日 イイね!

二刀流

住友ゴムの勉強会のもうひとつのトピックは、発売になった時にここでもご紹介したダンロップのニュータイア SHNCRO WEATHER の技術についてでした。

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タイアのトレッド素材は、天然と合成のゴムの中にポリマー、カーボン、シリカ、硫黄、添加剤等の原材料を、そのタイアの使用目的に合わせて複雑に組み合わせて作っています。そのゴムの中にダンロップが、温度と水分にそれぞれアクティヴに反応するいわば”化学スウィッチ”を組み込んで作ったのが、彼らが呼ぶところの”アクティヴトレッド”。
それぞれのスウィッチが温度や水分で即座に反応し、材料同士の”結合に変化”を与え、その結果、高温→低温で軟らかくなるし、乾燥→水分でも軟らかくなるというもの。逆方向だと固くなります。

それについての詳しい話を聞きましたが、聞いている限りではほんとうに凄そうな技術。あとは実際にはどのくらいの変化がおき、走らせてみたらどのくらい感じるのかというところでしょうか。

ドライ、ウェット、雪、氷の路面を次々に体験できるような場所で走らせてみたいですね。

F1用タイアでこの技術を使えれば現在のドライ用ソフト(赤)、ミディアム(黄)、ハード(白)だけでなくインターミディエイト(緑)、フルウェット(青)まで全部1本で行けちゃちゃったり・・・??

Posted at 2024/11/26 16:47:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2024年11月24日 イイね!

タイアもサステナブルを目指す

今週は東京はお台場の青海駅前にあるシティ・サーキット東京ベイへ行ってきました。
目的は住友ゴム主催の勉強会。

トピックのひとつはタイアを作るための原料をサステナブル素材にする開発についてでした。
タイアの原料には色々なものが必要です。多く含まれるもの順で言えば、合成ゴム、天然ゴム、カーボンブラック、シリカ、スティール等々です。

これらの原料をサステナブルなものに変更していく取り組みです。
上の原料のうち、ゴム類やカーボンブラック等の有機物資源はサステナブルなバイオマス原材料に置き換え、シリカやスティール等の無機物資源はリサイクル原材料に置き換えていこうとしています。もちろん現時点で一気に置き換えることはできないので、少しずつ進めているそうです。
ダンロップでは2013年に市販開始したエナセーブで始まり、2030年までに材料の40%を目指していて、2050年までには100%をサステナブル原材料にすることを目指しているそうです。私はサステナブルではないのでもうその頃にはいませんが・・・

その研究開発の一環として、モータースポーツでは既に昨年3月からGT500に38%サステナブル原材料のレーシングタイアを供給し、全日本カートのEV部門では10月から43%ものを供給。更に12月にはGT500用で76%を実現したそうです。

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こちらはEVカート用。
今回の勉強会ではこれと従来のものとの比較走行を体験できました。
これがそのEVカート。

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カートに乗るのは”ん10年”ぶりでした。普通のエンジンカートより重いのでステアリングも重い。

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両方のタイアとも1周目でタイアが冷えている時は激滑り。

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その後も新サステナブル・タイアのほうがブレーキングが少し難しい印象でした。難しいというかブレーキング・パワーがちょっと低い感じでした。

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でも差は思っていたより全然小さく、もしワンメイク・タイアでの競技なら全く問題は無いと思いました。

思った通り、翌日夜頃から翌々日は酷い筋肉痛でしたけど。

Posted at 2024/11/24 20:40:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2024年08月12日 イイね!

The Viking & The Samurai

いま、ベッドに入ってからこんな本を読んでいます。

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ランドローバー時代の同僚であり、今でもちょくちょくメイルのやりとりをしている英国人の友人が所属している Rover 200&400 Owners Club から彼が書いた本が出版されたというので、取り寄せてみたものです。

同時に、これも彼が一部協力したという本も出たというので、それも買いました。で、最初にいま読んでいるのは協力したという青いほうの「ザ・ヴァイキング・アンド・ザ・サムライ」。
1970年代後半からの英ブリティッシュ・レイランド社と日本のホンダのコラボレイションの道のりがかなり詳細に書かれています。そのプロジェクトの後半のほうは私もローバー時代にちょっとですが関わったということもあり、こちらから読み始めました。

話は事業の継続にトラブっていたBLからホンダに連絡をとった経緯から始まり、ホンダ・シビックの4ドア版たるバラードをベースにしてBLで生産して最初の産物となった Triumph Acclaim、そのフェイスリフト版、そして初代ホンダ・レジェンドと Rover 800 を産み出したXXプロジェクトと進み、 昨晩までに東京に (Austin) Rover Japan が組織されるところまで来ました。題名の”ヴァイキング”はロゴマークがヴァイキング船だったローバーで、”サムライ”はもちろんホンダのことですね。

問題なのは、私はベッドインすると即寝てしまうこと。前夜読んだところに栞を挟んでおいて、そこから少し前に戻って読み始めると、栞まで辿り着けずに寝てしまうこともたびたび。結果として進行が非常に遅い。

友人の彼が書いたのは左側の「The Real R3 Story」のほうですが、そちらに手が出せるのはいつになることやら・・・
この”R3”とは最後の Rover 200 の開発コードネーム。このR3の日本でのローンチは当時ローバー・ブランドのブランド・マネージャーだった私の担当だったので、こちらはみっちり関わったこととして後で読もうと思ったのですが。

もしこれら書籍にご興味ありなら https://rover200.org.uk/shop で入手できます。

Posted at 2024/08/12 14:19:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2024年07月23日 イイね!

DUNLOPの新たな発明??

ダンロップといえば、130年以上前に世界で初となる空気入りタイアを発明したメーカー。
その当時は自転車用タイアでした。
そしてそのダンロップ(日本では住友ゴム)が昨年末に新たに発表したのが、アクティヴ・トレッドと呼ぶ自動車用タイア用のトレッドラバー。

このラバーは水分に出会うと軟らかく変化し、また低温になると軟らかく変化してくれるため、サマータイアとウィンタータイアの両方の性能を1本でこなせるという(本当だったら)画期的なものでした。

その技術を実際に使用したタイアが昨日発表されました。
それが10月に発売となる DUNLOP SYNCHRO WEATHER という名のタイア。

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これまでのサマータイアはドライ路面とウェット路面は〇で、雪路と凍結路は×。スタッドレスタイアは真逆で雪路と凍結路が〇でドライとウェットは△でした。(以前にここで何回も書きましたが、スタッドレスはウェットには弱いのでご注意を。)

上の画像のトレッドパターンからおわかりのように、今回のシンクロ・ウェザーはオールシーズン・タイアという位置づけです。ただ、これまでのオールシ-ズン・タイアはドライ、ウェット、雪路は〇でしたが、凍結路が×でした。そこをアクティヴ・トレッドのラバーを使うことにより凍結路も〇にした、というのがダンロップのウリのようです。

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ただ、どの場合も”〇”にも上下があるのが問題。凍結路で〇と言ってもこれまで×だったのが〇ということで、スタッドレスの〇と同レベルとは考えづらいところ。
実際にテストでできることがあったらご報告しますので、それまでは“過信”なきよう。

ただ、確かに都内で毎年2~3回起こるレベルであればこれ1本でいくことはできるかと。シャーベット路面は強そうですし。

このダンロップが言うところの全路面対応のシンクロ・ウェザーのプロモーションに起用されたのがこの二刀流スーパースター。

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なにやら元祖二刀流?のベイブ・ルースさんも共演。

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そっくりさんのようですね。

なにはともあれ、是非とも実際に試してみたいタイアです。

Posted at 2024/07/23 13:42:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2024年07月08日 イイね!

低μ路タイムトライアルで速いのは?

その横浜ゴムのプルーヴィング・グラウンドでのイベントの最後に、ちょっとしたドライビング競技というか頭ひねりというかのアトラクションを用意してくれていました。

施設の真ん中に極端な低μの路面が備えられていて、更にはその広いエリアに散水設備が備えられていました。
極端に摩擦抵抗が低い路面は、普通は舗装する際に混ぜられる角のある細かい砂利の代わりにこちらは細かくて丸い砂利を混ぜて作ると聞いたことがあります。たぶん似たような作りです。そこにスプリンクラーで盛大に水を撒いているという状態でした。
その広大な路面にS字やらが入れられたコースが作られていて、そこでタイム・トライアルをやるというものでした。

ただし、ここにトリックが用意されていました。
それは、競技車?が3台用意されていて、まずは自分がどれで走るかを選ばなくてはならないというもの。その3台がこちら。

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手前からダイハツの軽自動車キャスト。スポーツクーペのトヨタ86。そしてキャディラックのSUVエスカレード。
ここでのキモはキャストは軽いFWD、86はRWDスポーツ、そしてデカくて重い4WD、というラインナップでした。
さあ、貴方ならどれを選びますか?

私が選んだのはただのキャスト。そして走らせてみました。

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コースインしてコントロール・ラインを通過したら2ラップし、各ラップのタイムの速い方を記録するというものでした。

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私のベスト・ラップは38.22秒。
果たしてそのタイムはトップにコンマ13秒及ばず10数名中の2位でした。
クルマ選びのトリックの結果といえば、実は非力だけど軽いキャストを選んだ3名がワン・ツー・スリー・フィニッシュ。続いて4WDで重いエスカレードという感じで、86はテイルがあっちこっち行ってやたら楽しそうだけどビリという結果に相成りました。

キャストでは裏のストレイトに入ってスロットルを全開にすると過度のホイール・スピンで全然前に進んでくれないのがわかったので、即スロットルを緩め、優しく優しく踏んでいった結果です。
4WDで重いのと迷ったのですが、ここではどうやら軽いのが正解だったようです。コーナー入り口でオーバーシュートを防げるのが良かったのかもでした。

賞金、賞品は出ませんでした。(笑)

Posted at 2024/07/08 16:34:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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何シテル?   03/08 16:33
学生時代からラリーやレースのモータースポーツにはまり、WRCモンテカルロラリーには1976年から97年までの間に7回遠征しました。 慶應義塾大学工学部卒業...
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森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” 
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2011/01/21 15:23:34
 

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