昨夜から今朝にかけて、富士スピードウェイでのレースに出場してきた。 徹夜あけの夜、眠い。
そのレースとは、トヨタ・モータースポーツ・クラブが主催する、ハイブリッドカーによる500km(7時間)耐久レース。
簡単に説明すると、ノーマルスペックのハイブリッドカーに25リッターのガスを入れてヨーイドン。先に500kmを走りきったチームが勝ち。ただし、1ラップ3分未満で周回してしまうと1ラップ減算のペナルティとなる。
つまり、リッター20km以上の好燃費を維持しながら1ラップ3分プラスで速く走ったチームの勝ち。
我がチームはプリウス2台での参加。
車検前にいろいろ準備をする。主に空気抵抗削減作戦。
ラジエータへのエアインテイクは塞いで平らに。上のインテイクも向かって左のひとつは塞いで平らに。こちらは透明パネルをクリアテープで貼って塞いでいるのでよく見えませんが。
同じく左右のウィンカー部の凹部も平らにしてあります。
ヘッドライト部も同じパネルを使って滑らかに。ちょっと見え難いですが、要は凹部を全てカバーします。
前ドアのドアハンドル部もできるだけ平らに。
リアドアは使わないので潰し、リアサイドウィンドウも上からパネルを足してボディと平らにしちゃいます。
ホイールには平らなキャップを装着し、かつリアホイールアーチは初代インサイトというか昔のルマンカーみたいにしちゃいます。
タイア前後にはフラップをつけて、タイアへの風の当たりを低減。(ほんと?)
どうですか? 私自身は効果にちょっと?マークなんですが。だって、1ラップ3分以上って、最高速もたいしたことないですから。でも、まあマイナス効果ではないですね。
さてさて、昨夜23:00にセイフティカーの先導でスタートしたレースの結果は・・・すみません、眠くなったので明日アップします。
さすが学生さんのプロジェクトです。簡単にエイヤッと決定できることなんだけど・・・プロセスを大切にしています。
以前にもご説明したと思うが、ヒストリック・モンテは、90年代までのモンテのスタイルを踏襲していて、第1ステージである”パルクール・デ・コンサントラシオン”は欧州数か所のスターティング・タウンから集合してくる。
私はWRC時代に、ロンドン、モンテカルロ(一度出てぐるっと回って帰って来る)、ランスを経験し、ヒストリックでランスとグラスゴウを経験した。
来年のスターティング・タウンは、ランス、トリノ、バルセロナ、ワルシャワ、グラスゴウ、そしてオスロ。
私なら迷いなく、一番リスクが少なく、距離も短いランスを選びます。モナコと同国のようなフランスだし、頭にフランス語だけを意識しとけばいいし、それにだいいち、ランスって言えばシャンパーニュ地方の中心です! スタート台数が多いので、いろいろ情報も豊富です。
でも、学生さんたちは、まずきちんと選択のプロセスを踏みます。
これは先日行われた、スタート地選択のための会議です。各スタート地に担当者がつき、それぞれをプレゼンします。この学生さんはトリノ担当。モナコまでの距離が近い、とか、港に近い、とかのポジティヴ・ポイントとともに、イタリア語が必要とかのネガティヴ面も説明します。
こちらはノルウェイはオスロ担当。酷く遠いけど、終わったときに達成感があるとかを力説。
こういうことを含めて勉強していくプロジェクトなんですね。もちろん私の意見も求められ、検討に入れてくれました。
で・・・結局選ばれたのは、トリノ。
学生の皆さんがいろいろ検討しての結果ですから、尊重せざるをえませんね。
まあ、スタート前に美味しいイタリアンを食べて元気つけましょう。
今年のヒストリック・モンテを走ったとき、日本からもう1チームが来ていたことは以前お伝えした。東大の学生さんグループがマネージメントしていたチームで、TE27トレノを走らせていた。
日本の優れたナビゲーターのひとりであり、ラリー界では珍しく東大出の草加浩平くん。彼はいまや東大工学部の教授先生であり、学生の教育のツールのひとつとして選んだのがヒストリック・モンテだった。
今年のチャレンジが学内でも好評だったらしく、今年と同じく、埼玉は鴻巣にある関東工業自動車大学校と提携し、ラリーカーの準備はそちらの学生さんが担当し、東大生さんグループのマネージメントで来年のヒストリック・モンテに再挑戦するんだとか。
って話を聞いていたら・・・なんと私にコ・ドライバーを担当して欲しいと。
今年はTE27にプロのドライバーを乗せて、教授自らがコ・ドライバーを務め、両校合わせて10名くらいの学生さんが現地で活躍していたが、このプログラムが好評だったらしく、来年遠征する学生さんは20名近くになるやとか。(参加することで単位もとれるらしい!) しかも教育プログラムなので、今年の学生さんとは全員入れ替わり、経験者はゼロ。
これでは教授は現地ではそちらの引率をせざるえず、乗り手として私に声がかかった。
もうこの歳になると、学生さんの手伝いをしてくれ、なんて言われると、なにか若いヒトのためにやらなきゃいけなんだなぁなんて気がして、断りずらい・・・
で、ラリーカーの製作をしている関東工業自動車大学校へお邪魔し、見学してきた。
今回のクルマは初代セリカ。TA22型。ただし、初期型ではなく、マイナーチェンジ後のもの。
塗装が終わった状態。
エンジンはまだこの状態です。ブロック横に立っているのが草加教授。
東大の学生さんたちは、これからラリーへのエントリー作業を始め、全体の計画やらスポンサー集めやらをやっていくとのこと。
さあ、どう進んで行くのでしょう・・・ ご注目あれ。
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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