いま、ルノーのメガーヌかルーテシアのRSを買うと、ルノー・スポールのキットがお安くなるキャンペーンをやりますというので、発表を覗いてきました。
ド派手なデカール・チューンを施したRenault Lutecia。
でも、これはキャンペーンの対象ではないんですって。なぜ・・・?
こちらの、ちょい大げさなスポイラーは対象だそうです。
他にお安くなる対象は、アロイホイールとチタン・マフラーだそう。
で、以前にも乗ったこちらのルーテシアRSにちょい乗りしてきました。
これで、新開通した首都高C2品川線を走ってきました。
品川線は適度の曲率のS字コーナーの連続です。本来は気持ちよさそうなんですが、いかんせん、全線地下なので・・・
それに、開通からカメラがあります。内外回りともです。
前回、ランドローバーとレンジローバーのブランド・コンフュージョンのことに触れ、「長くなるのでまたこんど」と書いたら、その話に興味ありとのコメントをいただいたので、今日触れます。
そもそも、英国はRover社のエンジニアが、戦後の混乱期に商売になる商品をと考えて作ったのが、米国のJeepにヒントを得た4輪駆動車。1948年のアムステルダム・ショウで発表されたそれに、”Land Rover”なる名前を与えたのが始まりです。
その4x4車Land Roverは生産に移され、その後ベストセラーとなるわけです。マイナーチェンジを重ねていきながら、車名はLand Roverのまま続きますが、Rover社内ではLand Roverの製造と販売部門がほぼ独立し、事業部のようなカタチになっていきました。実はこの時点で、”Land Rover”という名前は車名であると同時に、その事業部名かつその事業部のブランド名になってきていたんですね。
そうこうしてるうちに、1970年になり、そのLand Rover事業部から新しいモデルが追加されます。そのモデル名は”Range Rover”。
まあ、この時点でのこのネーミングにちょっと問題あり、ですよね。でも、Range Roverは結局豪農やセレブリティの間で大ヒットとなるんですね。
Range Roverのボディには、ボンネット前端に「RANGE ROVER」のロゴが書かれ、同時にグリルにはオーバルの「LAND ROVER」バッジが配されます。
そして、Land Rover社(事業部でも外から見りゃメーカーですし、実際に”ランドローバー社”になります)から販売されるふたつのモデルが、Land RoverとRange Roverです。ほら、なんだか混乱の始まり感がありませんか?
その後、90年代に入り、モデルがもうひとつ追加されます。付けられたモデル名は”Discovery”。
ここに至って、Land Rover社も、社名とモデル名のヘンな具合に困っちゃったんですね。で、やったことはモデルのLand Roverに違うモデル名を与えることでした。
その名が”Defender”。
これで、”Land Rover”は社名で、いわばブランド名。そして各モデルはそれぞれ呼ばれます・・・
Land Rover Defender
Land Rover Discovery
わかり易いですね。
でもでも! ここで問題が・・・
Range Roverにかんしては、Land Rover Range Roverとは決して呼ばないんです。ほら、ヘンでしょ。
彼らにしてみると、Range RoverはTHE Range Roverであって、Land Rover Range Roverではないんです。いやいや、混乱しますよね。
これが世間にブランド・コンフュージョンを起こしたわけです。
で、90年代後半から2000年代になって、更なる混乱が起きます。
それは、ランドローバー社にとってNo.1マーケットとなっていたアメリカ。
アメリカに最初に導入されたLand Roverブランド車はRange Roverで、ハリウッド・セレブが競って乗ったこともあり、認知度では”Land Rover”より”Range Rover”のほうが圧倒的に上。なので、US子会社が要求したのは、全てのモデル名を”Range Roverなになに”にすること。要するに"Land Rover"という名前は要らない、”Range Rover”に変えて欲しいってこと。
実はこれ、日本でも全く同じ状況だったんです。日本子会社の英国人ボスも同じ要求をしました。私は反対でしたけど。
まあ、でもこれは英国本社が認めず、実現はしませんでした。
でも、Land RoverとRange Roverをはっきりと2ブランドに分けて、それぞれのシリーズ製品を出していこうという動きになりました。
ヒット作となったRange Rover Evoqueですが、私が在籍中に製品企画していた当時は、Land Rover 〇〇〇というネーミングでした。それが、発売直前にこの2シリーズ
ポリシーになって、急遽Range Rover Evoqueというモデル名になりました。アメリカからの要求が強かったんですね。
そんなこんなで、Discoveryのバッジングも紆余曲折したんです。
初代のボンネットには何も書かれていませんでした。
日本でRANGE ROVERのフォントに合わせて作った「DISCOVERY」のボンネット・ステッカーがかなり売れました。
フェイスリフトを受けた2代目には「LAND ROVER」が。
フルモデルチェンジされたDiscovery 3にも「LAND ROVER」が。
でもフェイスリフトされてDiscovery 4になったら・・・
ほら「DISCOVERY」です。ようやく本社が日本に追いつきました。(笑)
で、モデルラインにもうひとつ追加されていたFreelanderが消されて、モデルチェンジ版は新たに”Discovery Sport”となったわけです。
当面はこれで行くようですね。整理すると、
Range Roverブランドは
Range Rover
Range Rover Sport
Range Rover Evoque
Land Roverブランドは
Land Rover Discovery
Land Rover Discovery Sport
と
Land Rover Defender
あ~疲れました。
このポリシー、いつまで続くのかなぁ・・・
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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ランドローバー レンジローバースポーツ Velar から Sport へ戻りました。2mの車幅は我慢です。 |
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ポルシェ 993 カレラ 3台目の911。快調に働いています。 |
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アバルト 500 (ハッチバック) プジョー206のあとがま。ワンぐるまとしても活躍しました。 |
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ランドローバー レンジローバーヴェラール 車幅がちょっと大きすぎるレンジローバー・スポーツから乗り換えました。 |