イノセ・コンペティションに運び込まれたマツダ広報車のRX-7は、ラリーカーにするためにいくつかの改造が施されました。
ただし予算的、時間的な制限と発表直後でそれ用のパーツもほぼ皆無だったため、手を入れてもらったのは最低限のところでした。
まずはモンテに出場するために規定されている安全装備。ロールケイジやらキルスウィッチやらフルハーネス・ベルトやら消火器やらです。
それとちょっとだけ速く快適に走れるように、猪瀬さんがスプリングはノーマルのままでしたけどダンパーだけ特注を用意してくれました。シャシーも一部を溶接補強。
ギアボックスもノーマルなれど、ファイナルを3.900から4.375に変更し山岳用にローギアード化。さらにはRX-3用にあったLSDも組み込んでくれました。
12Aロータリーエンジン自体は全くどノーマル。エクゾーストは排ガス浄化器を取り外してステンレスで軽量化。クラッチはこれまたRX-3のレース用に。またオルタネータとバッテリーを寒冷地仕様パーツで容量増加。
モンテでは重要なブレーキですが、これもノーマル。パッドのみ交換です。
室内はリアシートを撤去してスペアホイールを4本(!)積めるように改造。これはラリー中のサービスが手薄予定だったので4本積載の可能性があったからですが、同じ理由で35リッターのサブ燃料タンクを増設して90リッターにしました。ロータリーは大食いだとわかっていましたから。
あとはドライバーズシートをレース用バケットに交換しました。わたし用のコ・ドライバー席はノーマルのまま(ベージュのチェック柄!)です。それとナビゲーション用にHALDAのツインマスター(懐かしい!)とマップランプを装着しました。
このときモンテにエントリーできたのは、既にマツダさんがRX-7のFIAホモロゲーションを取得していてくれたからです。当時のグループ2です。12Aロータリーエンジンは573ccの2ローターだったので1,146cc。FIAのスポーツ条例ではロータリーは1.6倍換算というルールだったので1,834ccとなり、排気量クラス分けでは一番大きなクラス1というクラスでのエントリーとなりましたが、実はこれがあとでラッキーなことに・・・
Posted at 2021/10/16 14:17:23 | |
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