3月も中旬、今年は雪が少なかった札幌市内の街中にいると「スキー場にまだ雪残ってんの?」という雰囲気ですが、毎年
ばんけいスキー場で開催されるゼビオさんの試乗会でいろいろと乗せていただきました。拙い内容ですが素人の戯言ということでお許しを。
その1は
こちら
北斜面のせいか、この時期でもいつも意外と雪がしっかりあります。雨降った日もあったのに。
試乗はいつものこの辺。基本的に整地の中~大回り。
硬めですが思ったほどコンディションは悪くありません。
1.ROSSIGNOL DEMO BETA TPX
2.VOLKL PLATINUM SW
3.ATOMIC BLUESTER DOUBLEDECK 3.0 LC
4.ELAN AMPHIBIO 14 TI FUSION
5.ELAN AMPHIBIO 16 TI2 FUSION
6.オガサカ TC-SF FM600プレート付き
7.ROSSINOL DEMO ALPHA R21 Racing
8.SALOMON X-RACE+RACE PLATE XX Z12S
9.FISCHER PROGRESSOR F17
10.NORDICA DOBERMANN SLR EVO
11.SALOMON X-MAX +XT12TI
12.HEAD W.C Rebels s.Race SW
1.ROSSIGNOL DEMO BETA TPX
166cm R=13 \118,000.-
朝一まずはロシのセカンドモデル。
アルファのような滑らかさや突出した性能は感じられないけど、エッジグリップはしっかりしていて性能的には充分な感じ。きっと自分にはこれでも身に余る性能だけど、セカンドモデルにしても12万円、検討候補に入れるなら、もうひと味なにかが欲しいかな(贅沢?)。
エッジグリップ ★★★★☆
安定性 ★★★★☆
乗り味 ダイレクト・すっきり--○--しっとり・ねっとり
重量感 軽--○--重
ターン弧の大きさ感 小--○--大
欲しい度★★★☆☆
2.VOLKL PLATINUM SW
166cm R=15 \135,000.-
堅めのバーンながら、しっかりしたエッジグリップと滑らかな安定感はさすが。各ブランドのトップモデルに共通する性能が備わってます。
ターンの切り替え時や山回り中は予想以上にスキーが走る印象で、意識して重心を前に持って行かないとスキーに置いていかれるほど。性能としてはすごく良いと思うけれど、これで1日中滑り回ると体が持たないかも。
サイドカットは自分にはちょうど良い大きさ。
デザインは自分的には年々退化しているように思えてちょっと残念(黄色・緑系のVolklは鮮やかでいいんですけど・・・)。
去年の試乗では最悪のイメージだったのは何なんでしょう?自分の感覚の問題か・・・
エッジグリップ ★★★★★
安定性 ★★★★★
乗り味 ダイレクト・すっきり---○-しっとり・ねっとり
重量感 軽---○-重
ターン弧の大きさ感 小--○--大
欲しい度★★★★★
3.ATOMIC BLUESTER DOUBLEDECK 3.0 LC
166cm R=15.9 \119,000.-
ATOMICのL系モデルらしい物量系の安定感はあり。
LXの重量感や安定感を少し薄めたデチューン版的な印象で、いかにもLXのセカンドモデルというわかりやすい上下関係に感じられる乗り味。
エッジグリップも充分で、単体で考えればこれはこれで良いけど、トップレンジの乗り味を知ってしまうと、候補に入れるにはもうひと味ほしいところか。
エッジグリップ ★★★★☆
安定性 ★★★★☆
乗り味 ダイレクト・すっきり---○-しっとり・ねっとり
重量感 軽---○-重
ターン弧の大きさ感 小---○-大
欲しい度★★★☆☆
4.ELAN AMPHIBIO 14 TI FUSION
172cm R=15.7 \110,000.-
今年は上に16が出たので、14がセカンドモデル。
年々、地味で面白みの無いデザインになっていくのが残念。今回のモデルに至っては一見、高性能な板には見えない。光沢ホワイトで波のような凹凸のあったポルシェデザインのコスメが好きだった・・・
でも地味な見かけに反して他のトップモデル並の滑らかさ、安定感、エッジグリップを備えていて、乗った印象はすごく良く、コストパフォーマンスも高いと思う。欲しいと思える1本。
自分で乗るならもう少しサイドカットの小さい長さがいいな。
エッジグリップ ★★★★★
安定性 ★★★★★
乗り味 ダイレクト・すっきり---○-しっとり・ねっとり
重量感 軽---○-重
ターン弧の大きさ感 小---○-大
欲しい度★★★★★
5.ELAN AMPHIBIO 16 TI2 FUSION
172cm R=15.7 \125,000.-
14でそれほどいいならその上は?ということで続けてエラン。
更にエッジグリップが強力。そのうえである程度スピードが出てもすごく滑らかで安定性が高い。ついにロシのR21を脅かす性能&乗り味の板が出現か?
但しやや重めな板で小回りは試せず未知数。
また自分にはやっぱりサイドカットが大きすぎなのでもう少し短いのがいいか。
乗り比べると16のほうが確かに更に高性能だけど自分が乗るなら14でも十二分かな。
それにしても並べてみると下位モデルの14よりさらに地味なコスメ、盗難防止効果?
エッジグリップ ★★★★★+
安定性 ★★★★★+
乗り味 ダイレクト・すっきり----○しっとり・ねっとり
重量感 軽----○重
ターン弧の大きさ感 小---○-大
欲しい度★★★★★
6.オガサカ TC-SF FM600プレート付き
165cm R=12.8 \111,800.-
いままでなぜか自分にはピンと来ないオガサカ。
一流の人たちが好んで乗っているんだから絶対にいいモノのはず、と思い込んで試乗。
本日試乗した中では小さいサイドカットなので当然シャープに曲がる。
エッジグリップや安定感は充分でなかなか良いと思えた。エッジグリップありすぎてGに今日の自分の足が耐えきれない。
検討候補にするにはやっぱり何かもうひと味が欲しいところ。既存のBLI機とも被るキャラだし。うーん、オガサカとなかなか相性が合わない私。。。
エッジグリップ ★★★★★
安定性 ★★★★★
乗り味 ダイレクト・すっきり-○---しっとり・ねっとり
重量感 軽-○---重
ターン弧の大きさ感 小-○---大
欲しい度★★★☆☆
7.ROSSINOL DEMO ALPHA R21 Racing
167cm R=13 \138,000.-
最強板の再確認。
ELANの16の試乗後でどう感じるのか。
色あせるどころか、最強ぶりを披露。本当にこの板は乗る度に驚愕。
エッジグリップの確かさは試乗した中でこれに勝る板は無い。
ELAN16だと山回り最後、切り替え直前に油断すると僅かにエッジがルーズになる瞬間があったけど、これはそうした隙も無い。ただラディウスが13と小さめなことと返りの強さが相まって1日滑ったときにGに耐えきれるか心配になってくる(自分の体力の問題)。
それにしても手で持つと重し、手曲げしたときに硬い。
エッジグリップ ★★★★★+
安定性 ★★★★★+
乗り味 ダイレクト・すっきり---○-しっとり・ねっとり
重量感 軽---○-重
ターン弧の大きさ感 小--○--大
欲しい度★★★★★
8.SALOMON X-RACE+RACE PLATE XX Z12S
170cm R=15 \128,000.-
これも再確認板。
今日は自分の脚力・体重が負けてる感じで、手強い硬さに思える。
エッジグリップが高い強いのはいいとして、返りが強くサイドカーブどおりに滑らされる感じが、少し難しく思えた。
去年より価格が安いのはプレート&ビンディングの違い?
エッジグリップ ★★★★★
安定性 ★★★★★+
乗り味 ダイレクト・すっきり-○---しっとり・ねっとり
重量感 軽--○--重
ターン弧の大きさ感 小--○--大
欲しい度★★★★☆
9.FISCHER PROGRESSOR F17
167cm R=14/17 \80,000.-
今回FISCHERはあまり上位のモデルが用意されていないとのことでこれを試乗。
「値段の割には評判はいい」との事前情報を得て試乗。
確かにエッジグリップは10万円クラスと遜色無い。ある程度の安定性も備わっている。
ただ、切り替え直後、谷回りに入ったところでスキーが思った以上に(勝手に)回りこんで戻って来てしまい、大回りしたくても中回りになってしまう。ラディウス11くらいの小回りマシンかと思って確認したら14/17。
安くてそこそこだけど、じゃあ検討候補に、とはならないか。
エッジグリップ ★★★★☆
安定性 ★★★★☆
乗り味 ダイレクト・すっきり---○-しっとり・ねっとり
重量感 軽-○---重
ターン弧の大きさ感 小○----大
欲しい度★☆☆☆☆
10.NORDICA DOBERMANN SLR EVO
165cm R=12.5 \126,000.-
乗る前のイメージどおり切れ味抜群のシャープなスラローム。サイドカーブやエッジグリップ、ダイレクトな乗り味などはオガサカTC-SFと近い感触。
昨年乗った「FIRE ARROW 84 EVO EDT」とも共通感のあるダイレクトな乗り味。1日フリースキーをする用途にはシャープ過ぎて疲れるかも。
自分のBLI機をよりシャープにした印象で、性能はすごくいいと思うけど候補にするにはキャラが近いか。。。
エッジグリップ ★★★★★
安定性 ★★★★★
乗り味 ダイレクト・すっきり○----しっとり・ねっとり
重量感 軽-○---重
ターン弧の大きさ感 小-○---大
欲しい度★★☆☆☆
11.SALOMON X-MAX +XT12TI
170cm R=15 \120,000.-
やはり確実なエッジグリップ、安定性、適度な返り、各ブランドトップモデルより少し軽めの操作感が印象的。コスメデザインとも統一感のあるスッキリした乗り味。
板自体の性能ではロシのR21に惚れてしまうが、必要とする性能と自分の技術・体力・使い道を勘案すると、この板辺りがいいところ(限界?)か。
長さにしてもサイドカットにしても「ちょうどよさ」もゲレンデスキーメインの自分には大きな魅力。
試乗した方々の評価も「軽い」「その割に安定感がある」などのコメントが多く、概ね好評のよう。
エッジグリップ ★★★★★
安定性 ★★★★★
乗り味 ダイレクト・すっきり-○---しっとり・ねっとり
重量感 軽--○--重
ターン弧の大きさ感 小--○--大
欲しい度★★★★★
12.HEAD W.C Rebels s.Race SW
165cm R=13.5 \140,000.-
おなじみの「KERS」が効いているのかスケーティングでは雪面の凹凸を感じさせない乗り心地の良さを予感させたが、いざ滑り出して見ると少しザラザラした感触がある。エッジグリップも妙にシャープ過ぎて逆にキチンとグリップさせられず、どう乗ればいいのか分からなかった。チューニングの問題?或いは腕前の問題?何かが噛み合ってないのでしょう。
お値段最高クラスだけど、試乗ではその良さがどこにあるのかよく分からなかった。
エッジグリップ ★★★☆☆
安定性 ★★★★☆
乗り味 ダイレクト・すっきり-○---しっとり・ねっとり
重量感 軽--○--重
ターン弧の大きさ感 小--○--大
欲しい度★☆☆☆☆
同じ板を何度か乗ると印象が異なることがあります。自分の感覚なんてアテにならないなぁ・・・
それでも、私なりにトップレンジのモデルの性能の高さ、楽しさは感じられます。
自分の技術・体力を勘案すると、トップレンジは身分不相応にも思えるし、1日フルに楽しめるのか?、様々な斜面・コンディションで乗りこなせるのか?という心配もあります。
そうした懸念材料をわかったうえで「大回りの気持ちよさ」を追及して最高と思えるもの(ロシR21、エラン16、サロモンX-RACE辺り)に手を出すのか、あるいは自分で乗りこなせそうなオールラウンド性を勘案して少し現実的な選択(ロシαソフト、エラン14、サロモンX-MAX、Volkl SW)をするのか、難しいところです。
と、頭を整理しているうちに自分的には、ロシ、エラン、サロモンが3強だと気づく・・・
試乗その1は
こちら