ネタ探しのために海外サイトを開いた途端、思わず驚愕してしまったBMW車のスパイフォト。
どうやらこのニューモデルの正体は…一部情報で来年にもデビューが噂されている、開発コード:G42を与えられた
次期2シリーズクーペ
らしいのです。
画像は雰囲気的にドイツ本国の施設で撮影されたと推測できそうですが、以前ご紹介した
次期M3セダン/M4クーペや
メルセデスSクラスもそうだったように、この画像をメーカー関係者か誰かが各国の自動車サイト向けに極秘で撮ったというのなら完全OUTなレベルですよね…。
フロントマスクが同じ
2シリーズのグランクーペ(新型1シリーズベースの4ドアクーペ、日本を含む多くの市場では今春から発売)や現行Z4に酷似しているので、初めのうちは「えっ、これが!?」と気持ち的に目を疑いましたが、すでにスパイフォトが数多く公開されているぶん、本国での正式デビューが間近に迫ってきたはずの次期4シリーズ
(元をたどれば昨年9月のフランクフルトショーでお披露目された“コンセプト4”)などのように、巨大化で恐々した印象のあるキドニーグリルが使われておらずホッとした点は、後述する駆動方式の噂も含め、ファンとして非常に安心感が持てましたね。
2シリーズはアクティブツアラーを含め、バリエーションの大半が横置きFFベースでラインナップされていますが、次期クーペについては現行モデル(F22)から引き続き縦置きFRベースを継続採用する話になっている模様なので、使われるプラットフォームは当然ながら、すでに軽量化・安全性・乗り心地のすべてが3シリーズ等のモデルで実証済みのCLARアーキテクチャーとなるはずです。
外観があのデザインなら、インパネはどんな意匠を与えたかスゴく気になりますが、私的にはここ最近登場した1や3シリーズなどに準ずる、高品質で未来的なイメージを兼ね備えたものになっていると想像しておきます。
《こちらはリアのデザインです》
画像アングルの関係で解りにくい推測かと思いますが、参考までにホイールベースは現行クーペが2690㎜、CLARアーキテクチャーを使ったモデルでその数値に近い3シリーズセダン(G20)/ツーリング(G21)は2850㎜なので、次期クーペは他モデルとの棲み分けにとどまらず衝突安全性や居住性確保の観点もあり、現行より若干延長されて2700㎜台となる可能性が高くなったように感じます。
理論上、CLARアーキテクチャーを使っているのなら、画像のM Performanceモデルと思われるグレードはM340i xDriveや(先ごろ本国デビューから約3年のタイムラグで
ようやく日本仕様にも設定された)X3 M40iと同じB58系直6の387hp版エンジンに8速AT×4WDの組み合わせで間違いないと思いますが、そのモデル名はコンポーネンツを共有する各車への関連付けも理由に、現行から引き続き“M240i”を名乗ることで相成りそうな予感がします。恐らくB48系直4搭載グレードも上述の理由で、現行譲りの220iや230i
(前者は本国や日本など一部市場、後者は北米市場におけるベーシックグレード)を名乗る格好になるでしょうね。
2シリーズクーペといえばもちろん高性能版の“M2”にも期待がかかりますが、どうやらその次期型登場は決まっているらしく、海外サイトを通じていま判明している限りでは再来年のデビュー予定で、エンジンは(昨年の
X3/X4 M発表と同時に産声を上げた)S58系直6ターボを搭載しつつ、昨今の潮流に乗った48Vモーターとの組み合わせになり、そしてギアボックスは6速MTと8速ATを用意するそうだという情報が入っているようです。
いま後輪駆動で手ごろなサイズのコンパクトクーペは市場規模が年々下がってしまっているジャンルですが、そんな状況下でも次期型の開発に漕ぎつけたBMWに大きな拍手を送りたいですね。正式なデビューが楽しみです♪
Posted at 2020/05/03 23:03:27 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | ニュース