トミカ10月発売分の一部詳細が公式サイトを通じて解禁されました。
同月分のレギュラー品で今回リリースが決まったのは、No.50のトヨタGRヤリス(トップ画像)とNo.109のDHLトラックです。
事前に某SNSでリークされていた情報を纏めると、GRヤリスは来月の発売予定が1か月、DHLトラックは2月の発売予定が8か月延期
(既存金型流用の日産ノートパトロールカーが登場する格好になったのはそのため)となり、ようやくリリースに漕ぎ着けたかたちのようです。
GRヤリスは昨年末にプロトタイプが公開されたあと、今年1月の東京オートサロンで華々しく盛大にベールを脱いだ、いま大注目の国産ホットハッチですね。トヨタ内製としては久しぶりのピュアスポーツモデルであり、従来のヤリスに引き続きWRC(世界ラリー選手権)を戦うマシンのベース車として開発された経緯から、デザインやメカニズムに至るまでメーカー入魂の意志が伝わってくる一台といえますが、すでに先行限定車のみ予約受注が行われていた実車は来月ごろより発売開始となる模様です。
実車は新開発の1.6直3ターボに6速MTとフルタイム4WD「GR-FOUR」を組み合わせた“RZ”など4種のグレードがラインナップされましたが、トミカは実車イメージや試作品金型の造りから、前述した“RZ”系グレードを再現していると思われます。同じレギュラー品でGRスープラや現行86が登場したときのように、実車発表から1年経っていないなかでの製品化となったので、金型製作に必要なデータはトヨタ側から事前情報を得て造られたと考察できそうですね。
初回特別カラーがエモーショナルレッドⅡっぽく見えるのは色味的に想像できたんですが、通常カラーの白色はスーパーホワイトⅡとプラチナホワイトパールマイカのどちらを再現したんでしょうかね?まあそれは購入し手にしてみないと分からないことなので、今は何も言えませんが…。
私も期待していたギミックはサスペンション可動のみとされたようですが、これは実際に前後ドアやボンネット開閉のアクションを付けると、安全基準の問題に引っかかったり、実車から比べたときのバランスが崩れてしまうなどの理由でそうなった可能性が高いでしょう。
一方「DHLトラック」ですが、その名のとおりベース車が不明だったため、私的には何のキャブとシャーシが流用された一台になるのか全く想像できてませんでした。デザイン的に
♪走~れ 走~れ♪なメーカーのエルフをベースに造られたことからも分かるとおり、後述するパネルトラック仕様の存在だったり、DHLと同じ経緯で売られていた
ヤマザキパンや
佐川急便の運搬トラックの廃盤も、返って大きなヒントを生むきっかけになっちゃいましたね…。
そのベースとなったエルフは、従来の金型に対しフロントグリル
(確か「5大陸グリル」と呼んでいたような…)などが一新されているため、内容的には
昨年11月ごろにメーカー特注で販売された(らしい)パネルトラック仕様のカラー違いとみて間違いないかと思います。あちらは限定発売だったようですから、従ってこの「DHLトラック」がどこでも買える新金型エルフの第一号にもなった訳です。
実は数か月ほど前ですが、ある出勤日の帰宅途中に(食料品を買う目的で)バス停留所そばのコンビニへ立ち寄ろうとしたら、このエルフにほぼ近い集荷トラックが反対車線を走り去っていく姿を見た覚えがあり、それは我が地元で見かけた回数がヤマト運輸や佐川など国内大手の所有する車両より皆無に近かったこともあって実に新鮮な光景が目に浮かびましたね。
DHLは以前からF1やWEC(FIA世界耐久選手権)などモータースポーツとの関係も深いことで知られてますし、これまでレギュラー品にありそうで無かった外資(本社はドイツに所在)系物流会社の名を冠したトラックという点も魅力的に思えたので、GRヤリスともども購入は考えておく所存でいます。
なお、この2台の登場により、2017年より発売の現行
トヨタプリウスと、翌年7月より発売された
スズキスイフトスポーツはそれぞれ惜しまれつつ廃盤となります。現No.50のプリウスは実車がすでにフェイスリフト込みのMCを実施していますし、現No.109のスイフトスポーツはこちらも
実車が標準モデルとともに仕様変更(安全装備充実やボディカラーの見直しが主)を行ったばかりなのと、GRヤリスの登場もあって「怪物級コンパクトハッチ」という意味での旬は過ぎたと判断して決められたんでしょうかね…。
Posted at 2020/08/15 23:12:02 |
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