こちらで既報どおりの先週25日、フル電動になった2代目・新型マカンがシンガポール国内でワールドプレミアされました。
B~Dセグメント車をカバーするという汎用プラットフォームであり、充電性能に優れた800Vを誇るシステム電圧が自慢のポルシェ&アウディ共同開発によるPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)採用車種では、この新型がポルシェ車における発表第1号になりました。
3サイズは4784×1938×1622mm(全長×全幅×全高)とのことで、とくに全長は先代
(現行エンジン車)から約60mmのサイズアップが図られました。加えてホイールベースも本国値:2893mmだった先代からは8.6cm伸ばされた模様ですが、これは搭載されたバッテリー容量の関係のみならず、オプションで装着可能というリア・アクスルステアリングの初採用も絡んだうえで車体の安定化を図ったためでしょう。
エクステリアはすでにスパイフォト等々で見慣れており想像付いていたデザインですが、グローバルでヒットした先代のイメージに近いかと言われればあながち間違いじゃないものの、フロントを見ると片側4つのDRLはタイカンやコンセプトの「ミッションR」で採用したものを彷彿とさせるし、サイドブレードの形状も若干違うし、リアウィンドウはBEVゆえ航続距離に係わる空力性能も考えられたため、やや尻下がりに見せることでクーペライクな印象を与えた感じですかね。
上述のDRLをフロント上部に持ってきたぶん、ヘッドライトをその下部のバンパー内に置かせたデザインというと、ドイツ他社ではBMWが最近ラージ系の車種
(LCI版X7や現行7シリーズ/i7)に限り取り入れた技法とほぼ同じでしょうか。
内装も予てから明らかにされており存じ上げていましたが、インパネは全体的に先代よりも現行カイエンシリーズのMC版の雰囲気に寄せている印象を受けました。そうしたことでブランドらしさと次世代感をアピールしつつ、仮にエンジン車から乗り換えても違和感の無いような意匠にするという他の老舗メーカーのBEVでもお馴染みの狙いが表れていますよね。
まず設定されたのはベースグレードの“4”と'19に行った先代最初のフェイスリフト
(通称:マカンⅡ)以来となる名称復活の“ターボ”からなる2種で、いずれも海外発のネット記事の噂どおりとなりました。4の408hpも最大トルク:650Nmなので十分パワフルに感じられる値ではあります。しかし驚きなのはターボで、システム出力はエンジン車でいう911ターボSに迫り歴代史上最大出力にもなった639hp、トルクも歴代グレード最高の1130Nmとのことで、思えばその強烈なパワーは
CG誌竹下編集長が本国でプロトタイプに乗り体験した動画を見ても一目瞭然でしたね。
日本仕様は今後発表予定とのことですが、何となくあり得そうなトピックを挙げるとするならば、ジャパンのサイトに両グレードとも載っているためそのまま2グレード展開は確実、先代同様に
量販効果を狙って右ハンドル車のみの設定、スタート価格は4で84,100ユーロ(約1350万円)となっている本国値を参考に2000万円切り?…といった具合で予想しています。
Posted at 2024/01/30 19:59:30 |
ドイツ車(ポルシェ) | クルマ