いまメルセデスがラインナップを強化中のEV車シリーズ“EQ”より、SUVスタイルを与えたEQAの日本仕様が正式発表されました。
モデル名や内外装から想像できるとおり、EQAは元を辿れば現行GLAがベースで、GLCクラスからEQC、GLBクラスから
EQB(先日開催の上海ショーでワールドプレミア。パワートレーンはEQAと共通?)、そして現行Vクラスから
EQV(日本未導入)が生まれたのと同じく、エンジン搭載を前提に作られた車種をEV仕様にコンバートさせた派生モデル群の一つということになります。
本国では今年1月にワールドプレミアされたので、日本仕様はそれから3か月後の早い段階で登場しましたね。てっきり情報開示は一部モデル
(Sクラスなど)でみられるように、本国から半年以上まで掛かるのかと思っていたら
♪まさかまさかの急展開~♪ですごく驚きました(笑)ただその前に
導入記念車たる“エディション1”が先行発表されていて、レギュラーグレードの詳細はエディション1発表時点で後日解禁となることが明らかになっていたため、一体どういう仕様で出してくるのか私も気になっておりました。
そのレギュラーグレードは190hp・370Nmのモーター出力を誇り、駆動方式がFFとなる「250」のみが導入されましたが、これはエディション1から踏襲したもので、
近々本国では“4マチック”(4WD)採用の高出力グレードも加わる見込みになっているものの、日本仕様は現時点で「250」の一本展開とするようです。
この「250」が発生するモーター出力から考察したくなったんですが、ベースとなった現行GLAの日本仕様は、非AMGのグレード展開が200d 4マチックと(先ごろ予約受注を開始した)180の2本立てとし、それが故に先代でいう2.0直4ガソリンを積む184hpの「220 4マチック」や211hpの「250 4マチック」に相当するグレードは選べなくなったため、EQA250は純EVでありながら、先述の2グレードが受け持っていた層をカバーする狙いもあっての位置づけが為されたのではないか?と私的にはそう思っています。ちなみに
本国仕様の現行GLAに設定のある「250e」、つまりガソリンPHVが日本仕様でも選べるようになれば、想定されるニーズや価格面でEQAとの話は別になってきそうですが、あちらはまだ市場導入の噂すら目にしていないので気持ち的には何とも言えませんがね…(汗)
エディション1はオンライン・ストアのみの販売で7,900,000円のプライズタグが付けられていたにも拘らず、限定台数の50台すべてを発売開始から数日足らずで完売させたようですが、それはEVならではの魅力にハマったユーザーが増えている証拠が感じられますし、さらにGLA譲りの都会的なスタイリングや各種安全装備と使い勝手の良さ、MBJらしい手厚い購入/サービス保証が功を奏しての結果ともいえそうですね。気になるレギュラーグレードも市民権を得ることはできるのか注目したいところです。
最後に“EQ”繋がりで話は変わりますが、今月15日にオンライン上でワールドプレミアされた『EQS』は、上述のEQA~Vと違って専用設計のプラットフォームを使用し、Sクラス相当のボディサイズを与えた最上級セダンでありながら、航続距離向上に繋がるCD値0.20の超空力マシンな雰囲気と、外観・インパネ全体の近未来感あふれる印象に、私も思わずうっとりしてしまった一台ですね。
モーター出力は450グレードが内燃機関でいうM256型3.0直6、580グレードはAMG 63用M177型4.0V8にほぼ近いパワーが与えられたようなので特段驚きは感じませんでしたが、EV独特の加速力と(内外装同様にSクラス相当で仕上げているはずの)極上な乗り味の化学反応はどうやって起こっているかも見ものといえるかもしれません。
発表日程が事前告知されていたのもあり、本当はワールドプレミアと同時にネタを書くつもりでいたんですが、それと同日に
松村沙友理さんの乃木坂46卒業発表というショッキングなニュースが飛び込んできたため、気持ちの急転で松村さんの話題をやむなく優先することにした次第です。
EQAのオンライン発表会でMBJ上野社長からコメントがあったとおり、このEQSと上述したEQBは来年以降に市場導入する予定だそうですが、もし現車を導入後に見る機会が生まれたら、画像・動画から伝わった印象との違いで「何これ、スゲェ見た目だ…」と心の底から思わず言ってしまいそうです。
Posted at 2021/04/27 23:44:29 |
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