ファイルサーバに色々の作業経緯があり
20年ぶりに5V-12V逆接続でHDDを破壊してしまったので
それを修理しました
それもこれも電源不安定で時間的に追い詰められてしまったのが原因
いい加減に安定してほしいものです
本記事での修正対象は東芝製MG03ACA300です
一基しか所持していなかったためヤフオクでスピンアップするものを部品取りとして適当に入手しました
修理トライにあたって調査した結果あらためて確認できたのですが
IDEからSATAに主流が移ったあたりのHDDからは単純に基板交換では修理できません
今回は基板の修正でありディスク部分が健全であることが最低条件です
昔ウェスタンデジタルWDAC33100を基板交換で修理したことがあるのですが
ヘッドが微細化しすぎた現代ではこのへんのチュウニングがディスクドライブごとに
EPROMに格納されており単純基板交換で復旧させることはできません
正常にモータドライブできる基板に元のEPROMを移植する必要があるのです
制御基板の例
これらはどうでもよい部品取りの教習用です
こちらの場合目標の部品は右上と右下
これを回復しようとした場合両方を実装しなおしてみる必要があるわけです
HDDの場合このサイズが一般的
メモリモジュールのSPDはこれかもうワンサイズ小さい
そのへんが素人的には限界なサイズ
不要基板を使用して実装部品を取り外す練習をします
意外と熱に強いから何とかなりますが
どうでもいいものと失敗できないものでは心理的な圧力が違います
練習を重ねましょう
本番の基板からEPROMを離脱します
MG03ACA300には基板上に対象がざっとみ1個しか見当たらず
回路上のIC4を部品取り基板から離脱
さらに修理対象の基板から同EPROMを離脱
部品取りHDDの制御基板に
故障した制御基板のEPROMを図のとおり実装し
元のディスク部分と組み合わせます
ハードディスクのスピンアップを確認
ただちにデータをサルベージします
元ディスクはスマートのID5値はRAW0だったので
健全に復帰したといえます
(部品取りは0で出品されていましたが接続を重ねるごとに調子が悪くなってすぐ黄色になりました)
まだバックアップディスクとして働けそうですので
あらためて基板洗浄とハヤコートしておきましょう
プロの復旧業者でも制御基板は入手できないので
部品取りのディスクを入手して基板交換に使用していると聞きます
面倒くさいので制御基板交換が一番手っ取り早いですし
そういう点では最新のハードウェアでドライブするより
少し古くなったHDDのほうが部品の入手にこまらなそうです
最近はSMRのHDDも増えてきましたし
重ねて書きますがミスで復旧の手立てはなくなるので
精密作業が得意なひとでもだいぶあれですのでまねしないように
自分で手を加えたやつは業者もやってくれなくなりますゆえ
まあ個人使用で消えて困るデータなんて本当はそうそうないようなものなので
普通はあきらめますかね
私はデータ2重3重にバックしてあるので差分はほとんどなく困りませんでしたが
どちらかというとハードウェアが惜しかったものでして
Posted at 2018/12/24 02:00:02 | |
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