二か月ぐらい前にちらっと書いた
成功するかどうかはわからない実験的物件ですが
初期動作は確認できたのでどうしたかを書きます
マザーボード型番でググってもノー資料ノーデータな板なので未知領域
かつ技術的要素以外に真似をすることで得するものがないので書き残します
説明しました通りメーカ専用設計のため比較的安価で入手できる
GIGABYTE製マザーボードGA-6KASV3です
その実NEC製サーバExpress5800の内容物や日立製にも実装されているようです
これのrev1とrev2を入手いたしました
2017年近辺の製品で私が扱うものとしては比較的高年式です
NECとGIGABYTEの関係性は深く
PC9801のメインボードが台湾生産になった時のベンダがGIGABYTEと聞いたことがあります(真意不明)
PC9801BX3とPC9801BX4ですね
経緯としては1151のマザーを入手したろ→M/B入手
CPUあるけどショボいのほしい→このM/Bを搭載している筐体ごと買ったほうがCPU単体より安い…
M/Bと筐体がそろう→実験開始ということです
普通のATX規格ではなくメーカー専用電源を使用するため
ATX受け側はピン形状24ですがアサインが異なります
ATX電源をそのまま使うことができない→用途がない→単体では捨て値ということです
完全版の筐体はあるのでテスターでデータ取りしてATX規格との相違を調べます
これより少し大きい規模のタワー筐体でも同じマザーボードが使用されており
オンボードにMEGARAIDのSFF端子が出ていたりとにかく作りが特殊です
メーカのカスタマイズボードのためマザーボードの型番でググっても資料が皆無でジャンパが多いのにジャンパの意味が不明なのでとりあえず完品筐体のポジションを正とします
マザー上の2.0mmピッチ26ピンポストからフロントパネルへの結線がありますが
ここに+12VSBが乗っているのでフロントパネル基盤を廃止してのパワーオンはおそらく困難です
当初はポストからその線を拾って直結しようとしたのですがパネル板の電源スイッチ裏の半導体スイッチU5まで線が行っているようなので降参です
電源接続でフロントパネルのコーション点灯が正しい動きですが普通の電源ではもちろん無理です
ATX電源コネクタへのアサインが違うのもそうなのですが
このマザーボード5Vや12Vがマザー上から専用コネクタでストレージに出て行っています
電源からの直結ではないんです
いわゆるATX12VOに近い設計になっているんですよね
あとは上記通り+12VSB(みたいなもの)とも言える常時通電線があり
+5VSBは無いのですが+3.3VSB(みたいなもの)をマザーボード側が要求します
分析の結果このような変換ハーネスを作成したら市販のATX電源でとりあえずは稼働させることができました
・ATX電源の+5VSBを+3.3VSBに降圧生成して3線分岐してマザーに接続するラインをつくる
・ATX電源に+12VSBは無いのでマザーが要求する+12VSBの場所に直接12Vアダプタから常時給電
実験時は12V1.25A使用 常時だけにこの線は電流を要求しなさそうだが…?
問題はこの線が本当に常時+12Vかということを改めて確認しないと危険ですね
PS_ONみたいに稼働後に下がったりしていたら怖い
電源とは全く別の装置からの常時ってところがすごく引っかかりますので
・残ったラインはそのまま24pinに接続
図の緑線が横に出ているのはPS_ONのテスト用です、ここまで書いたロジックからPS_ONショートで電源を入れるのは危険とみて廃止した実験線です
CPUはPentium4560で空冷
BIOSアップデートまで走りました
可能ですが詳細不明もうちょっと安全性を調査必要です
Posted at 2021/11/06 01:23:04 | |
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