ルソー研究者による、ルソーゆかりの地を紹介するブログはいくつかある。
(それを眺めて私は癒される。現実に存在するはずの人たちなのだが、
実際の生活では、出会いはしない。誰一人として。)
(こうしたルソーの関する現象(ルソー研究者が日本人のなかに存在するということ)は、
私にとって、「現実」=真実なのか、「虚構」なのか、疑わしいのだ。どちらを信じればいいのか。
私は、孤独なのか、それとも、志を同じくするものがいると実感してもいいのか。)
さて、私は訪問地の公用語を話すことを前提として海外旅行をするので、
(現地人と、なにがしかの、特に、着物について会話ができないと大変不自由することになるので)
大方、フランス語圏にしかいけない。(ゲスな英語は話したくないと幾度も書いている)
そうなると、(ルソーの人生においての)重大な転換地のトリノへはいけない。
イギリスなどは行きたくもない。(亡命中のルソーをロンドンへ呼び寄せた哲学者ヒュームの評価は
イギリスでどうなのか、ルソーの評価とあわせて聞いてみたいものだが、そんな博打のために
(一般のイギリス人に関心があるとは思えない)いけるものか)
スイスなら大丈夫。フランス語圏だし、ドイツ語も少々(大学入学のたびに習得する言語は当然増える)
ヌーシャテルにサンピエール島。これは行きたい。『夢想』に書かれたサンピエール島は
ルソーにとって、天国のようなのものだったのだから。
(僕がそう感じるとは、思ってはいない)
見残したジュネーブ再訪するのか・・・ 期間が短かすぎる(休暇が足らない)。
フランス国内では、モンペリエは既に行ってあるし。
ルソーの影響を受けた人々・・・
ペスタロッチ(チューリヒ)これはいける。行きたい。
カント(カリーニングラード) 現在ロシア領。いけない。
ゲーテ(フランクフルト)ストラスブールと組み合わせる?いや、ドイツに深入りはしたくない。
ユゴー(パリの記念館にも行っていない。亡命先のルクセンブルク・・・行ける。ガーンジー島、いける。でもフランスから船で行くけどイギリス領ではないか・・・)
なにより、ユゴーを娘に紹介しないのは、彼の性癖が問題だからである。奥さんも変になってしまった・・・。まあ、そこまで知ることはほとんどないはず。
このブログの読者も誰一人として、ユゴー夫妻の性行為のあり方における異常さを知ることはあるまいからには。
「自由と人間愛」で形容されるユゴーの姿は19世紀前半の入り乱れるフランス社会の政治志向を
知る上での道しるべとして、一番有用な人物的存在といえるのだから、知っておいて損はない。
いっそと、ボルドーを調べると
(大西洋で泳ぐという楽しさを叶えるため、その先のスペイン領に足を踏み入れるという冒険。
つまりフランスとスペインにまたがるバスクを知る旅とすることの導入部
すなわち、日本から飛行機で到着する町として、足がかりの町としてのボルドー)
しかし、ボルドーは モンテーニュと、モンテスキューという二人の思想家に関わる地。
ジロンド派とあわせて、この3つは、フランス思想に深く根を下ろした存在。
これを見逃してバスクに足を伸ばすことはできない。
(5~6日の滞在では多くを見逃さなければならない)
そのような旅に耐えられるのか。私には難しい。
あっという間に春(航空券を押える日)は来る。
鬼が笑おうが、むすめをフランスに住まわせる計画実行のため、
最善の手を試行錯誤する。