活きている酒

毎度おなじみ日本酒ブログです。
冬本番で新酒の季節。まいど酒商山田さんで仕入れていますが、どれを買おうか悩ましいほどです。

今回紹介するのは、純米酒七本槍・活性にごり酒です。

冨田酒造は滋賀県長浜市の酒蔵です。天文年間に創業し、460年以上の歴史をもち、現在の当主は15代目。総勢5名での酒造り、いたづらに規模を大きくせず、奥伊吹山の伏流水と地元の酒米で神経の行き届いた酒を造ることにこだわる蔵です。
七本槍というのは言うまでも無く、琵琶湖北岸の長浜にある古戦場・賤ヶ岳、その「賤ヶ岳の七本槍」を由来とする命名です。


先日の濁酒で、にごり酒のインパクトにやられ、またまた選んでしまいました。これは荒濾ししてあるので分類上は清酒ですが、そのもろみ感はけっこうなものです。


酵母が生きているのでどんどん炭酸ガスが発生します。内圧が高くなると吹き出しやすく開栓するのも一苦労、瓶が割れることもあるので、ガス抜き栓になっています。



いつものようにひやで頂くと･･･
すごい炭酸。まるでサイダーかというほどのシュワシュワした炭酸でびっくりです。口当たりはもちろん濃厚で酒米のツブツブも感じますが、意外や甘みは控えめです。まろやかな酸味と、舌の根っこに辛みが残ります。あとにはかろやかさわやかな米の香り。
にごり酒なので甘めで濃醇で重々しいかと思いましたが、辛めでさわやかです。食中酒にもいけます。先入観を全く裏切ってくれました。これは旨い！

米の味が生き、酵母も活きている、まさに滋味を感じます(^_^)


日本人に生まれた幸せ(^o^)