こうみえて私、
クラシック音楽も好きなんです。
と言っても、メロディが気に入ったり、番組で取り上げられたりした有名な曲をスポットでCD購入している
ミーハーファンです😅
ですので、私が紹介するのは超有名・定番曲ばかりです<(_ _;)>
今回紹介するのは
P.チャイコフスキー作曲
交響曲第5番 です。
E.スヴェトラーノフ指揮/NHK交響楽団
チャイコフスキーの交響曲の中でも、6番・悲愴とともに
チャイ5と呼ばれる人気作品です。
ピョートル・チャイコフスキー(1840-93)
チャイコフスキーは19世紀ロシアの作曲家。音楽好きの両親のもと、5歳からピアノのレッスンを受け非凡な才能を示しましたが、両親には彼を音楽家にするつもりは無く、10歳から法律学校に寄宿生活をさせました。19歳で卒業し法務局に就職しています。
しかし音楽への情熱は捨てがたかったようで、22歳からロシア音楽協会で本格的に勉強を始め、23歳で職を辞し、音楽の家庭教師をしながら作曲をする生活となりました。
音楽家としては遠回りしましたが、その後は交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、バレエ音楽など多方面に美しい曲を多数生み出し、
クラシック界きってのメロディメーカーと言われ現代でも人気の高い作曲家です。
しかし、
私生活では必ずしも恵まれてはいなかったようです。
今では名作とされるピアノ協奏曲第1番、ヴァイオリン協奏曲、バレエ白鳥の湖も、初演での評判は良くなく、チャイコフスキーを落ち込ませたようです。
交響曲第6番・悲愴も初演では「暗い、不吉」と反応は宜しくなかったようで、それでも本人は「私の最高傑作」と自信を示していましたが・・・その9日後に
コレラ?で急死しています。享年53歳😢
彼が
同性愛者であったことは明らかなようで、10代の寄宿学校生活で男色に目覚めたといわれています。37歳でアントニナという女性に求愛され結婚していますが、肉体関係を持たないことが条件だったそうで、明らかな
偽装結婚。もちろん数ヶ月で破局、精神を病んで妻の元から逃げ出しています。帝政ロシアでは同性愛は重罪であり、チャイコフスキーの精神に逃れられない葛藤を生じさせたはず。
彼の生み出す甘美なメロディー、カタルシスを感じさせる流麗華麗な管弦楽は、その鬱屈した精神ゆえに生み出されたのかもしれません。
交響曲第5番は、全ての楽章に
「運命の動機」といわれる旋律が用いられています。チャイコフスキー自身が第1楽章を「運命への完全なる服従」と述べたことからそう呼ばれるようになりました。冒頭から重く暗く登場し、第2楽章では中盤に壮大に、第3楽章は美しいワルツの終末にちょっとだけ顔を覗かせます。
そして
第4楽章。これまでの楽章はこのためにあったと言わんばかりの、「運命の動機」のリフレイン。単純なメロディなのに、構成を変え、調を変え、聴衆の脳に刷り込まれていきます。最後には勇ましく迫力ある旋律を奏でて終了。まさに
快感。何度でも聴きたくなる
麻薬性があります😍
ちなみにこの曲の初演は成功したのですが、チャイコフスキー本人は「おおいに作為的なところがある」と満足してはいなかったようです😅オモイドオリニイカナイ
以前紹介したCDにも交響曲第5番は収録されていますが、ムラヴィンスキーの指揮はやや突っ走りすぎのように感じます。
今回のCD、
スヴェトラーノフ指揮はゆったりと、ロシアの大地を匂わせる好演です。録音も良い。N響もやるなぁ😊
例の如く、動画です。
長いですが、聴いてみて下さい。特に第4楽章終盤(46:55〜)はカッコイイ😄
時代を超えて愛されるクラシック、
やはり本物はすばらしい\(^o^)/
チャイコフスキー
チャイコン・メンコン
ピアノ協奏曲第1番
交響曲第6番・悲愴
弦楽セレナーデ
Posted at 2021/08/08 01:52:06 | |
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