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2017年01月30日 イイね!

アルファロメオのDNA

アルファロメオのDNA147GTAと916Siderのフロントから眺めを見比べてみた。
どちらもたまらない。
かっこいいなぁ~~(親馬鹿ですね^^;)。
この2台、まったく違ったカタチでまったく違った魅力があると思うのですよね。そしてアルファロメオとしての共通点もある。ボンネットのプレスラインは共通のDNAを感じます。両サイドAピラー根元から始まるラインがボンネットを通ってフロント中央部にあるアルファロメオのエンブレム&盾に向かってひとつに収束するラインはアルファロメオらしさを表現するアイデンティティのひとつかもしれないですね。これは155あたりからだったでしょうか。だから並べたときに、あ、アルファだね、と安心するひとつの要素なのかもしれません。

916は自分のものになってからますますその魅力に心躍らされる毎日が続いているわけですけれど、量産車でこれだけデザイン・コンシャスなクルマも珍しいと思います。2座のオープンカーというのは元々そういうものなのだろうけど、とてもヒューマン・オリエンテッドな乗り物で、916スパイダーは歴代のアルファ・スパイダーの伝統を引き継ぎつつ、アルファロメオらしい革新性をその斬新なデザインで表現しているのだと思います。それも表面的ですぐに陳腐化するようなデザインではなく、発売されてから既に20年が過ぎようとしているにも拘わらず、いまだ褪せることのないこのイクステリア・デザインは本当に凄い。感動してしまいます。僕のスパイダーは幌が手動なので前期型だと思うのだけれど、前期型のグリルはクロームで縁取りされていないタイプだと思っていたので、このへんは実際のところどうなのだろうと思う。アルファはこの盾のグリル部でかなり受ける印象が変わってくる。個人的にはこのクロームで縁取りされているグリルが一番好きで、購入に至った理由のひとつであるのだけれど、これが後期型のグリルであったとしてもそれは決して悪い選択肢ではなかったと思う。以前はこの後期型のグリルは自分的にはありえない選択だった。これもアルファの不思議な魅力で、ファースト・イン プレッションが悪ければ悪いほど、時間の経過とともに、ある瞬間を境に激しく好きになったりする。実際、147はデビュー当時、めちゃくちゃかっこ悪いと思っていました。なんでこんな変なカタチのクルマが作られるのだろうと。それがヨーロッパで絶賛され、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーまで取ってしまうのだから、もう全く理解できないと思っていました。147はここ日本でもかなりの数が売れて、街中でも頻繁に見かけるようになりました。でも、最初の頃は激しい違和感しか感じられず、見かけると、うわっ、出た!って感じで見るのも嫌でした。それがあるときを境として激しく恋に落ちるように好きになってしまうのだな。確かあれはデビューしたての頃、赤の147GTAがその野太い排気音を響かせながら青山通りに停まっていたのをたまたま見かけときだったと思う。お、これが新しいGTAか。結構良い音を出しているな。んん?なんか格好良くないか??あれ?なんかこれ凄く格好いいぞ。そうやって僕はアルファ147GTAのことを好きになった。自分の中で何かが変わる。その化学変化みたいなものを感じた瞬間。あの瞬間のことは決して忘れることができない。

916スパイダーに話を戻すと、後期型のグリルも同じように時間の経過を経て、あるときを境にストン、とそのデザインが自分の中に入ってきて、違和感なく好きになってしまったのです。これはヨーロッパのクルマ全般に言えることだと思うのだけれど、ヨーロッパのメーカーは概してマイナーチェンジが上手い。アルファロメオで言えばジュリエッタのマイナーチェンジ。盾の縁取りの上の部分がなくなって中からすっと出てくる感じにするだけで、なんて上手いんだっ!!と結構感動した覚えがあります。最初からこのデザインまで考えていたんじゃないか?ってくらいに。今、スパイダーの後期モデルもかなり良いと思うのです。特にそれが赤だったら、うちのGTAと並べるときっと凄く良いと思う。アルファロメオの強烈な血の濃さを感じていたと思います。

916スパイダーもデビュー当時はどこが格好良いのか全く理解できなかった。このカタチは何なんだと。これもやはり147と同じく、ある瞬間に激しく心を奪われていまいました。あれは確か2000年の8月にイタリアへ行ったときのこと、ローマの街中で黒のスパイダー(今思い出してみれば黒だった!)を見たとき、うわっ、これってこんなに格好良かったんだ!!まるで中世の騎士のような顔をしている。すげぇな、これ、めちゃくちゃ格好いいじゃん!!こうやって僕の中で916スパイダーは好きなクルマの一台になったのでした。当初はスパイダーよりGTVの方が良いと思っていました。GTAを手に入れる前、GTVは憧れの一台で、家族クルマとしてなんとかならないだろうかとずっと思っていました。しかし、うちの奥さんがGTAをいたく気に入り、あれよあれよという間に購入へと至ってしまったわけです。これも不思議なもので、当初はGTVのリアのカタチがスパイダーのそれよりも好きだったはずなのに、家族クルマとして147GTAが我が家にやって来てからは、二人乗りで屋根の開くスパイダーのその伸びやかなヒップラインに魅了されるようになったのでした。GTVのリアがコーダトロンガであるのに対し、スパイダーのそれはボートテールのスパイダーを意識したデザインであるということを最近知り、ますます916スパイダーが好きになったのでした。余談ですが、うちの奥さんがこのスパイダーを激しく拒否していたとき、では、何だったら良いのだ、という話になって(そのとき、オープンカーを再び購入することに対しては概ね了解を得ることができていた)、ボートテールのスパイダーならという話が出て、実は売り物を探しました。916スパイダーの契約を終えて間もなくしてボートテールのスパイダーが売りに出ている情報を得ました。これも本当にタイミングというか縁なのだなぁ、と思いました。
このボートテールの話はアルファロメオの歴史に対するリスペクト、ヘリテージを大切に守っていきながらも未来に対する新たな提案。斬新なモノを作って人々をあっと言わせるようなクルマ。安易なレトロ主義に走らないのもアルファロメオの良いところだと思います。その結果、時代の先を行きすぎてその時代に受け入れられなかったとしても、アルファロメオを愛する熱狂的なファンはいつの時代にも一定数以上いて、何度も倒産の危機を迎えながらもなんとか今も生き残っている。誰もが認めるカッコ良さを持ちながらも決して万人受けはしないところがアルファロメオのダメなところかも。工業製品としても二流だしね。トヨタに出来てなぜ君たちに出来ない⁉︎そんなことも思ってます。壊れるのが嫌なら乗るな?それは僕の場合違うな。壊れないアルファロメオに乗りたいんだよ。それでも10年GTAに乗っていて19年落ちのスパイダーを買う。馬鹿だな。蛇の毒が回ったってなんだ?そんなものあるわけがない‼︎いや、おそらくこれは二律背反。アンビバレントな感情。すなわち嫌悪感すら覚えるような激しい違和感。ugly(醜さ)の一歩手前の美しさ。寸止め感。日本人がやったら装飾過剰でtoo muchになってしまうのだろうけど、イタリア人がそれをやると本当に微妙なところでバランスが取られ、輝くようなアピアランスの魅力を発揮する。寸止めというものは見る者に余白を残し、無限の可能性と想像力をかき立てる部分でもある。その余白こそがアルファロメオの持つ大きな魅力のひとつであり、我々アルフィスタを熱狂させる本質、DNAであるような気がしてならない。
Posted at 2017/01/30 17:04:38 | コメント(3) | トラックバック(0) | アルファロメオ | クルマ

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「@tokirioma5 さん。見つかってよかったですね。僕も最近いくつかのものが行方不明で他人事ではありません。」
何シテル?   11/27 07:44
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