世の中フル電動化まっしぐらの傾向ですが、日本メーカーは色々模索を続けているようですね。今シーズン水素エンジンでレース参戦しているトヨタですが、
来シーズンは違ったアプローチも取り入れるようです。
今シーズン戦った水素エンジンに加えて、GRヤリスのエンジンをベースにストロークを縮めた3気筒1.4リッターターボ搭載GR86も参戦するそうです。このエンジンは水素エンジンではなく、スバルも使用する合成燃料、との事です。
スバルの方は2代目BRZと同じく2.4リッターの自然吸気水平対向4気筒エンジンに合成燃料を使用し、トヨタと同じく2022年のST-Qクラスに参戦する計画です。
また、参考出品されたエンジンではトヨタのエンジンをベースにヤマハが開発したV8の5Lの水素エンジンをスーパー耐久レース最終戦岡山のイベント広場で世界初公開しています。
トヨタの2UR-GSE型をミッドシップ搭載のレーシングエンジン仕様として開発したもので、排気はVバンク内で8気筒の排気管が等長で集合されています。格好良いですね。最高出力335kW(455ps)/6800rpm、最大トルク540Nm/3600rpmなので十分パワフルですね。
フル電動化による全車EVへの変換と言っても、そもそも電源が再生可能エネルギーになっていなければカーボンフリー(もしくはカーボンニュートラル)にはならない訳で、スウェーデンは98%と高水準ですが、フル電動化を推し進めているフランスでもまだ90%くらいです。しかも原子力発電が約7割を占めていますからある意味問題です。これならポルシェが実用化し始めているe-Fuelが85%カーボンニュートラルですからどっこいどっこいですね(爆)。
これに比べると日本は更に悲惨な状況で、再生可能エネルギーは25%程度ですから、仮に現状でフルEV化したとしても25%カーボンニュートラルにしかなりません。水素エンジンや燃料電池、バイオ燃料などの代替え手段も考慮しなければ、とても自動車でカーボンニュートラルなど夢のまた夢です。
そういう意味では、トヨタ、スバル、マツダが始めた内燃機関でのカーボンニュートラルへのアプローチは非常に応援したいプロジェクトですね。将来のためだけでなく、バイオ燃料は現行車両も今すぐカーボンニュートラルになる訳ですから、大いに考慮して良い技術だと思います。ホンダや日産も頑張って欲しいです。
Posted at 2021/11/16 07:11:11 | |
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