週末はひょんな事でメルセデスベンツEクラスのPHEVモデル(E350e)をお借り出来たので乗り回していました。
お借りした時点ではまだバッテリーの充電が足りなかったので、走行モードを「CHARGE」モードにして充電しながら出掛ける事にしました。
スイッチをオンにするとCHARGEモードなのでエンジンがかかります。2L4気筒エンジンですが、Eクラスから予想したほど静かではありませんでした。以前に試乗したS300hやS400dの方がずっと静かだったのは、やはりSクラスで格が違ったからでしょうか(爆)。
発進すると211ps/350Nmのパワーなので普通に気持ち良く走れます。BMWで言えば「30i」相当なので、Eクラスでも特に不満はありません。
ある程度充電出来たので「HYBRID」モードにすると、モーターアシストが加わります。アクセルを離すとエンジンは停止してコースティングモードになりますし、走っていて「あれ、静かになったなぁ」と思うとモーター走行になっていたりします。
高速道路に乗ってみてかなりアクセルを開けると、あまりスピード感は無いもののあっという間に(新東名高速の区間で)120Km/h出る感じで、穏やかですが良い加速です。
神社のお参りに行く山道をモーター走行してみましたが、モーター出力は122psなもののトルクは440Nm出ているので、Eクラスの車体でも不足無い加速です。一般道の法定速度以内なら十分と思いました。
フル充電だとモーターのみで51Km走れるらしいですが、実際には75%充電の状態で表示は走行可能距離は22Kmくらいの表示でしたので、フル充電しても40Km走れるかどうかというところかもしれません。
ガソリンエンジンのサウンドがそれなりに聞こえてはいますが、急加速でも騒がしくはならず、その点では上級なEクラス、という感じです。やはりモーターのトルクが大きい分余裕があるのでしょうか。
以前試乗した330eは急加速でエンジンが掛かるときの落差が大きくがっかりしたのに比べるとずっと上質で、740eと似た雰囲気でした。
途中の高速のパーキングで合流前にいきなり割り込んできた車があり、ブレーキを掛けましたが、その直後にシートベルトがぎゅっと締まって更に急ブレーキがかかりました。衝突回避システムが働いたのですが、自分の感覚より大事を取っている感じでした。さすがメルセデス。
結局下道を中心に140Kmほど走って給油量は14Lだったので街中走りで10Km/Lの燃費ならそこそこでしょうか。バイパスや高速道路を使えばもっと燃費は良くなりそうですね。
懸念していたトランクスペースですが、バッテリーのための出っ張りは予想したほど大きくなく、5cm前後でした。これなら十分許容範囲だと思いました。
ちなみに、東京モーターショーでチェックした「E350de」のトランクルームの方が、奥の出っ張りの高さが5cmくらい大きかったですが、この差は何でしょうか。この出っ張りはちょっと微妙ですね。エステートワゴンなら許容範囲でしょうか。
PHEV化する事で通常の4気筒モデルより300Kg程度重くなっていますが、本国のデータでは0-100Km/h加速が5.7秒とE200より2秒近く速くE450 4MATICより0.6秒遅いだけなので、速さ的には十分です。
充電環境のある方なら、ちょい乗りはモーターだけで済みそうなので有用ですが、普通に乗る分には300Kg重くなった車重を考えると通常の4気筒モデルでも良いのかな、とは思いました。
最近デビューした「
E350de」はベースのエンジンがディーゼルのPHEVで、これなら普段乗りでも太いトルクですし、遠乗りしてもディーゼルの燃費の良さで航続距離が長そうです。本国の比較ではE350eより燃費が1.3倍くらい良いようです。加速もエステート版で0-100Km/hが6.0秒とそこそこ速く、6気筒ディーゼルのE350dより0.3秒遅いだけです。
以前試乗したS300hに近いフィーリングなのでは、と思います。
個人的にはE350eよりE350de推しですが、トランクルームの出っ張りがどれだけ我慢出来るかがポイントかもしれません。本国にはセダンだけではなくてエステートワゴン版もあるので、是非そちらも導入して欲しいですね。
Posted at 2019/12/10 08:23:18 | |
トラックバック(0) |
試乗インプレ | 日記