久しぶりにポールポジションが取れなかった今回のハンガリーGP、番狂せもあるかと思いましたが終わってみると相変わらずのフェルスタッペン選手の圧勝でしたね。抜きにくい事で定評のあるサーキットですがペレス選手も9番手からのスタートで3位に食い込んでいるのでレッドブルの速さは安定ですね。
これで今シーズンは昨年からの連勝を12連勝に伸ばして新記録となり、シーズンが始まってからの連勝記録も1988年にマクラーレンが樹立した11連勝に並びました。この勢いだと次戦も勝って12連勝で記録更新する可能性も大ですね。
その1988年のマクラーレン・ホンダは16戦中15勝と圧倒的な強さを誇りましたが、連勝が止まった第12戦も実はアイルトン・セナ選手はトップを快走していたものの周回遅れのマシンと接触してリタイヤしたため、このアクシデントがなかったら16戦全勝の可能性もあったのですね。
この時ウイリアムズをドライブしていてセナと接触した選手はジャン=ルイ・シュレッサー選手ですが、この名前を聞いて「おお!!」と思った方はかなりのF1マニアかオールドファンかもしれません。
実は彼の叔父のジョー・シュレッサー選手は1968年のF1フランスグランプリにホンダの空冷V8マシンのRA302でスポット参戦していたのですがマシンはクラッシュして炎上し、帰らぬ人となっていたのでした。
まさか叔父さんの仇打ちという訳ではないでしょうが、ホンダのマシンのクラッシュで亡くなった選手の甥がマクラーレン・ホンダの連勝を止めたというのは何かの因縁を感じますね。
それはともかく、やっと第12戦になってアップグレードが入ったレッドブルに対して他チームはまだエアロ修正に手一杯で大幅な形状更新の真っ最中の印象があり、今シーズン中に追い付けるかどうか、といった感じですね。
昨年からのレギュレーション変化に対してレッドブルだけがいち早く対応しただけでなく、2シーズン目に入ってもまだ優位性を保っているのはエイドリアン・ニューウェイを筆頭とした空力チームの優秀さを示していますね。
今シーズンはどう考えてもレッドブルの逃げ切りでドライバーもコンストラクションも取れるでしょうから、興味は連勝がどこまで続くかくらいでしょうか(爆)。
Posted at 2023/07/25 07:16:55 | |
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