G20型のALPINA B3/D3Sがデビューした際には散々B3に比べてD3Sをディスっていた西○淳氏ですが、LCIモデルやB4グランクーペ/D4Sに試乗して手のひら返しをしているようですね。
デビュー後のB3/D3Sの試乗では「B3に比べてD3Sはしなやかさに欠けるので、両者から選ぶなら文句なしにB3」と力説していた○川淳氏ですが、「B4グランクーペの乗り味はM440iの延長線上にあって、よりスポーツカー的なテイストなのに対してD4Sの乗り味は大好きなマイチェン前のB3に近い」と絶賛していますが本当かな、と思ってしまいます。
そして、LCIモデルのB3/D3Sに関してはB3が「少々硬派に過ぎてタイヤの薄さを実感するドライブフィールはまさにスポーツカー」だったのに対してD3Sは「前期型より少々当たりの柔らかな乗り心地になっていて、低中速域にて室内に入ってくるノイズも小さくなったように感じた」そうですが、これまた信じ難いですね。
「ひょっとするとD3Sには変化がなく、B3を大きく変えたから相対的にD3Sをよく感じたという可能性も残っている」とも言っていますが、それほどの差が出るのでしょうか。確かにB3はエンジンがS58型で標準のM440iからの変更点も多く、今回のLCIでパワーアップされるなど改良点も多そうですが元々D3Sはアルピナのラインアップの中ではやや廉価版的位置付けでありベースのM340dからの変更点も少なそうなのでLCIでもアルピナとしての変更は少ないのかもしれないですね。
ちなみにB4グランクーペ/D4Sに関してはB4のフロント周りにかなり頑丈なストラットタワーブレース(これ、欲しいですね)が装着されているのに対して
D4Sの方はパイプ状のストラットタワーバーなのでフロント周りの剛性に差が出る気がします。こうした面も含めてB4グランクーペの方がスポーティなハンドリングになっているのでは無いでしょうか。
実際に自分でもニコルさんに地元までB3とD3Sを持って来ていただいて馴染みの道で試乗しましたが、そこまでの差を感じませんでした。同時試乗ではないですし車両のコンディションも微妙に違うでしょうが、両車共に20インチの鍛造クラシックホイールだったので条件は一緒だと思われます。
個人的な感想としては
B3は「2500回転以上の吹け上がりが感動的でスポーツモードならエンジンの回転落ちも速くてスポーツドライビングは非常に楽しいが、エンジン音は派手過ぎ」という感じで
D3Sは「低回転のどこからでも太いトルクで瞬時に加速し、エンジン音も派手では無いので好みだが、ディーゼルの回転域やギア比の関係でガソリンの方がワインディングではやや楽しい」という印象で、コーナリングやブレーキングには差は感じませんでした。普段使いや(燃費やガス代ではなく)遠出の際の満タンでの航続距離などを考えてD3Sを選択しましたが、ディスられるほどの違いは無いと思っています。
西川○氏がどこまで本気でB3の購入意図があったかは分かりませんが、LCIでB3がスポーティな味付けに変わった事でD3Sにも魅力を感じているようです。今となってはB3前期型の中古を探すか慌ててD3Sをオーダーするかという選択肢みたいですが、アルピナB3の中古で好みのカラーや内装のものもそうそう無いでしょうし、D3Sもその内生産分の受注も終了しそうですから、ある意味自業自得ですね。やはりこういう車は気に入ったらすぐオーダーするしかない感じでしょうから、本当に一期一会ですね。
Posted at 2023/08/30 06:21:01 | |
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ALPINA D3S | 日記